枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

御薪能・興福寺南三大門発祥の地

2024年05月12日 | Weblog

 本屋に勤務していた頃、高校で教鞭をとる方々との交流が多くあった。専門的な話しを、興味本位な若輩にして下さり百聞は一見に如かずと。御薪能は、奈良が発祥の地であることから、必ず 御 を付ける習わしとして他には用いない。

 篝火を焚いての催し、宿泊でないと不可能な距離。出かけるのに躊躇したが、観たい想いに惹かれて1泊計画。会場には着物姿が多く、通の方が殆どで初めての者へかいつまんで教わる有難さ。夕刻の訪れ、胸騒ぎ宙に星の瞬き。

 御能の衣装、絹の鈍い輝き映えて舞いしを新鮮な驚きに染まる。能面の表情変わらずながらも、静かな動きの下に激しい情念を想えた。清の動作、静止しての次の瞬間へ誘う舞いに魅了される。言葉分からずも、伝わる波動感じて為り。

 足利義満が、地方に発しての間者として路地で情報を集めたと記される。能を知ったきっかけは、浅見光彦シリーズで天河殺人事件。奈良には、光瀬龍師から、阿修羅王像を是非にと何度も遇いに。奈良公園の周辺、ひたすら歩いた。

 今年の御薪能は、18・19両日とブロ友さん知らせてに予定なく。奈良の御薪能は、観世・宝生・金春・金剛と四座に狂言。日本の伝統楽器の調べ、幽玄な舞い姿は後世に継がれて健在なりとも。

コメント (6)
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