私が初めて白川郷を訪れたのは「白山スーパー林道と白川郷散策」というバスツアーでした。
遅い紅葉を見に行ったつもりが思いがけず雪になり、紅葉と積もる雪との対比が
ほんとうに絵のようで、それまで抱いていた山奥の暗いイメージは吹き飛んでしまいました。
なんとなく暗いイメージを持っていたのは、その昔読んだ「ああ野麦峠」や江夏美好の
「下々の女(げげの女)」の印象が強かったからかもしれません。
「下々の女」とは、山また山の辺鄙さゆえに「げげの国」と呼ばれたことに由来して
明治、大正、昭和を生きた女性の物語です。飛騨市出身の女性作家の長編です。
昭和から平成へ、変わり続ける白川郷…できることなら変わらないでと願います。