折々スケッチ

小さなスケッチブックやハガキに水彩と鉛筆ペン等で描いた絵を中心に、感じたこと等日記代わりに添えています。

傘の想い出

2018年06月20日 | 
 クチナシ


梅雨らしい雨の日、私が郵便局まで行く途中の交差点を渡って行く十数人の人たち。
カラフルな傘に交じって透明なビニール傘(ビニールかどうかは?)が何割かは混じっている。
透明な傘はさしてみると明るくて手軽です。
ただ、これはずっ使うというよりその場しのぎの傘に思えます。

この頃は特別ブランド品でなければ百円から数百円でも買えてしまう傘。
使い捨て文化の象徴のような気がします。
風雨の後に道端に捨てられた傘、お店の傘立てに入れられたままの傘。
物を大切にする文化も捨てられるのではないかと、心配になります。


戦後間もなくの子供時代、6人家族の我が家に傘は人数分もなかったらしい。
みんなが出かけた後、母が用足しに行く時に物置の隅から出して来たのは破れた番傘。
子供心に「これさしていくの・・・」と思った気がします。
破れ傘もひらけばガサガサ音がしてちょっと面白いのに、私が触ると叱られた。
これも我が家の傘の一員、これ以上破れては困るのでしょう。

それからしばらくして新しい番傘が家にきました。
ピカピカで独特の傘の匂い。これも遊んではいけない傘でした。


昔、神社のお祭りの夜店で小さな絵日傘が売られていました。
赤や桃色地にきれいな絵を描いた傘は女の子の目を引きました。
あんなのがあったらお姫様になった気がするだろうと思うのですが
握りしめたお小遣いでは到底足りない値段なので眺めるばかり。
両親に言っても買ってもらえるはずは無いのでただ我慢。
小学校の休憩時間に流れる童謡「絵日傘」にもあこがれが増々ふくらんだ気がします。

「絵日傘」はこんな歌です。
  ♪ 桜ひらひら 絵日傘に 蝶々もひらひらきてとまる
    うばのお里は 花の道 すみれの花も たんぽぽも

  

そんな話を大人になって姉としたところ、姉も「あれ、欲しかったね~」と。
「今なら幾つも買えるけど、今さら買う気にはなれないしね」と大笑い。


郵便局はお客さんが多くゆっくり待ちながら、色々な想い出を独り楽しんできました。

にほんブログ村ブログパーツ

アクセスランキングにほんブログ村