折々スケッチ

小さなスケッチブックやハガキに水彩と鉛筆ペン等で描いた絵を中心に、感じたこと等日記代わりに添えています。

懐かしい「サトウキビ」

2018年10月06日 | 野菜
  サトウキビ

都心にある愛知県の産直市場「ぴぴっと愛知」形がいびつでも新鮮な野菜や果物に
出会えるので時々でかけます。
先日そこで段ボール箱からのぞいていたのは久しく見なかったサトウキビでした。
1mほどに切って1本100円の値札が貼ってあります。これも愛知県産。
箱には「ナイフで皮をむいて」と食べ方まで書いてあり良さそうなのを選んでいると
私と同年代の方が次々に
「あらぁ~!」
「珍しい~」
「これおやつだったよね」
「歯で皮むいてね」「
「そうそう 口のまわりがささくれて・・・」
話しがはずみますが、誰も買わない。
「これ100円ならいいんじゃない」と言っても
「歯が悪くなったからねぇ」と言われてしまう。私だけが買いました。

帰りのバスで隣に座った方がチラチラ見ていて
「それってサトウキビ?」と。
愛知県産のサトウキビだと言うと「懐かしいから作ってみようかしら、だめかなぁ~」と。
愛知県に近い岐阜県側で畑を借りて週末に野菜や果物つくりに通っていると話されます。
ところがこの頃は食べ頃になると芋もカボチャも果物も動物に横取りされてしまうのだそうです。
そこで甘~いサトウキビは無理でしょう。
特に猪とハクビシンが多いとか。
「だからね捕まる猪は丸まる太ってるの、美味しいもの食べてるからね」
「私らは楽しみで作ってるけど農家の人らは大変だよね」

サトウキビ1本でおばさんはどこでも話がはずみます。

昔々おやつなどが無い頃、焼け跡の畑で父が作ってくれたサトウキビ。甘いものに飢えていた
時代には貴重なおやつでした。節を落として歯で皮をむき一口かじって甘い汁を吸ってはペッ!
買ってきたサトウキビは包丁で皮をむいて一口大に切って口に入れると、懐かしい甘さです。
でも、今の私には硬くてそんなには食べられない。
食べ残したサトウキビ、置いておくだけでも思い出に浸れます。


今年は元気がない金木犀

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