折々スケッチ

小さなスケッチブックやハガキに水彩と鉛筆ペン等で描いた絵を中心に、感じたこと等日記代わりに添えています。

京杭大運河(けいこうだいうんが 中国)

2019年02月05日 | 中国の想い出
 「大運河」 ハガキ


昨夜のテレビで大紀行「京杭大運河」を観ました。
北京から杭州まで1794キロ続く世界最長の運河です。
普段は新聞のテレビ欄をあまり見ないのですが、何気なく見ると「京杭大運河」の文字。
私がずっと憧れている運河です。これは見なくてはと。
1400年前隋の皇帝によって作られそれ以後も都の移転などもあって途中のルートの変更など
されながら現在も水運の動脈として利用されている運河です。
番組で紹介された杭州、蘇州、揚州、北京は訪れたことが有り懐かしくもありました。


  「大運河 揚州」ハガキ


20年程前、夫が中国に単身赴任していた時、私は何度か陣中見舞いと称して出かけていました。
上海から高速バスで夫の街まで6時間余り、長江沿いの道中は魅力的な風景ばかりでした。
その途中でずっと続く菜の花畑の中を川のような運河のような狭い水路があり押し合うように
多くの船が行き交うのが見えました。あれは何だろう?普通の川ではないことは感じました。
バスは普通の中国のバスなので日本人は誰もいず誰にも聞けない。
当時はスマホはもちろん、パソコンだってまだ使ったことはなく旅の調べ物は案内書の
「地球の歩き方」だけのころ、後で調べるとどうも大運河のようでした。
1ヶ月を夫の赴任先で過ごして帰る道中でもあの運河は気になりました。



それから何年かして夫と蘇州、杭州、旅することになりました。
私は蘇州から杭州への移動を大運河を船で行くことを楽しみにしていました。
船で夜を過ごせばホテル代の節約にもなるし・・・。
「地球の歩き方」によると蘇州フェリーターミナルから杭州行きは毎日夕方出ていて翌朝7時には
杭州到着 二人部屋で110元から150元のはずでした。
前夜会食した夫の教え子の中国人が「聞いたことない」「杭州へはバスが一番です」というのです。
だから不安に思いながらフェリー乗り場に行くとそこは随分使われていない様子。
男性が一人居るにはいましたが話が通じない。
切符売り場らしい扉の張り紙には4月中旬に運行開始されるようなことが書いてありましたが
その紙の古さから「これって今年の事?」と思えました。

どっちにしても船には乗れないのだからバスターミナルから杭州行きのバスに乗りました。
蘇州から杭州への高速バスは頻繁に出ていて豪華バスでも72元(約1,000円)2時間30分で到着。
結局いつからかは不明ですが杭州行きの船便は廃止されたのだそうです。

豪華でなくてもいい、早くなくてもいい、整った杭州のホテルでやっぱり船旅がしたかったと
残念に思っていました。
ネットがうまく使えたらもっとよく調べられたはずでこんなことはなかったと思います。




 「蘇州 寒山時付近」

 「揚州」


 「揚州」


想いが叶わなかった京杭大運河、番組は期待した船旅ではありませんでしたが、ゆっくりテレビで
想い出を重ねて楽しむことができました。

※ バス料金などは10数年前の値段です。

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