折々スケッチ

小さなスケッチブックやハガキに水彩と鉛筆ペン等で描いた絵を中心に、感じたこと等日記代わりに添えています。

へちま薬師さんから含笑寺さんへ

2019年02月01日 | 風景
へちま薬師東充寺


毎月初めに絵の会の部屋を確保する抽選会に参加します。
くじ運があまり良くない私ですが、今月は順調に行って無事確保できました。
手続きを済ませて外に出ると快晴、風は冷たくても2月の光は暖かい気がします。

時間も早いので近くにある「へちま薬師」に寄ることにしました。
ここは寺町と言われる一帯で多くのお寺が並ぶなかにある「へちま薬師東充寺」。
乾燥したへちまで痛い所をさすってご祈祷していただくと平癒すると言われていて
あちこちにへちまが置かれ今も信仰を集めているのが分かります。
私も膝の不調を何とかしたくてへちまは買いませんでしたが、線香と蝋燭をお供えして
煙を手に受けて膝をなでてよっくお願いしてきました。




へちまが沢山吊るされています


お堂の上には平成元年に奉納された大相撲の小錦関の絵馬もあります。
膝の痛みに苦しんでいた小錦さんは絵馬奉納の次の次の場所に初優勝だったとか。
その右手には江戸時代(宝永五年)当時の小錦の奉納絵馬も。
痛い時は、お願いしたくなるのはみんな一緒だなと思えます。





へちま薬師さんの近くに私が10年近く通った含笑寺もあります。
ここでは本堂で月に一度開かれていた「含笑寺長屋らくごを聴く会」があり身近に本物の落語が
聞ける場所でした。昭和42年に始まって大家さんとして主宰されていた話芸研究家の関山和夫さんが
亡くなられる平成25年まで続いていました。
この会が始まった事を新聞で知った頃は私はまだ子育て真っ最中。
随分たっての子供の手が離れたころから楽しみに通いました。
本堂は畳敷き、冷暖房は無くぎっしりのお客さんで夏は暑かったし冬は寒かった。それでも会員制のその会
に入るのには退会者が出るのを何年か待つほどの人気でした。
柳家小さん、桂米朝、桂文枝 東西の名人を目の前で聴ける素晴らしい会、終わって帰る道々もずっと
落語の世界に浸っていました。
私が通うようになって10年ほどたったころ腰痛が始まって畳に何時間も座っておられなくなったうえ
聞こえが悪くなってきて残念ながら退会しました。

静かな門の前に立つと太鼓の音や「なかいりでございます おひざおくりをおねがいいたします」
とよく通る声が聞こえてくる気がして懐かしさいっぱいになりました。

  含笑寺

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