折々スケッチ

小さなスケッチブックやハガキに水彩と鉛筆ペン等で描いた絵を中心に、感じたこと等日記代わりに添えています。

名古屋朝顔

2019年07月26日 | 名城公園
  名城公園にて



毎年名城公園で開かれる「名古屋朝顔展」今年も見てきました。
テレビでも紹介れたとかで暑い日なのに見に来られる方が続きます。
丈と幅も小さく花は大きい盆栽仕立ての朝顔です。
24日の初日から2日間はそれまでの天候不良を受けていたのが26日の今日は見事な花が揃って
大輪のピンクや青、茶系統の渋い色、縞模様と会場いっぱいに並んでいました。
朝顔会の会員の兄も出品して今日は賞もいただいて上機嫌、今年から兄嫁さんも出品して入賞。
人位(3等)ながら門前の何とやらでいよいよ二人揃って花作りのようです。


 

 兄の「暁光」

一番手前は茶系の「団十郎」



父も名古屋朝顔が好きでした。
明治の終わりごろ小学校を出て奉公したのが漆塗りが家業の私の祖父の家。
早朝から夜遅くまでの奉公の苦労話も時々聞きました。
奉公して間もない頃、店の主人が育てた朝顔がきれいに咲いているのを見て褒めたそうです。
家族の誰も見てもくれないのに小僧が目に止めてくれたこをとても喜ばれたのだとか。
「好きか」と聞かれて「好きだ」と答えたくらいのことだったようです。
その時の印象が良かったうえに父の努力もあったのでしょう。その後塗師屋の跡取り娘の婿養子に
なり20年後に末っ子の私が誕生。
子供の頃、嬉しそうに朝顔の鉢を手入れしている父が思い出されます。
でも、そのころ家族はあまり関心がなかった。母もせいぜい朝顔展の会場で皆さんにお抹茶を立てて
いるくらいのことでした。

その父がなくなってからなぜだか兄が朝顔を作りはじめて今では夢中です。
父が生きていて一緒に見ることが出来たら・・・もう50回忌も過ぎたけれどきっと喜んでいる
はずと思います。
祖父、父、兄と繋がった「名古屋朝顔」なのに私は作る気になれずにいます。
竿や垣根に絡まって自由に伸びた蔓の先に花を咲かせる朝顔の方が好きだから・・・
これは兄には内緒の話です。

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