折々スケッチ

小さなスケッチブックやハガキに水彩と鉛筆ペン等で描いた絵を中心に、感じたこと等日記代わりに添えています。

清明節

2020年04月04日 | 風景
 菜の花畑の道


4月4日は中国の「清明節」墓参りをして先祖をしのび宴会をする祝日です。
2016年4月4日のブログにそのことを書いたのですが、その記事をここへ貼り付ける方法がまだ分からないのです。で、また書きます。


2000年4月4日は夫の念願がかない父親の戦死した地へ行き手を合わせた日です。
1938年7月中国大陸で戦死した舅は31歳、夫は生後7か月の事でした。
前年から中国での赴任先が長江沿いの蕪湖市、ここから長江を遡れば戦没地へ行けることが分かり、案内してくれる日本語科の学生と夫と私と3人で行くことが出来ました。

長江を船で九口まで18時間、そこで出会った素朴で親切なタクシーの運転手さん。1日150元で案内してもいいと言われてお願いしました。当時1元は14円位。
道中はどこまで行っても菜の花畑が続く道でした。


  「九口の桟橋」



以下は当時の日記から抜粋、「湖口東方8キロ茅草山」は軍から知らされていた戦没の地名です。

『湖口から東方8キロ茅草山は何度たずねてもわからない。運転手さんは車のメーターで8キロ走って止めてくれる。ゆるい起伏の菜の花畑が続く静かな場所』
『線香をつけてワンカップ大関を供える。夫が飲み残りを土にこぼして手を合わせた』
『60年を経て中国の若者が一緒に手を合わせてくれることになるとは・・・』

赴任した場所、案内してくれる学生、親切な運転手さんと条件が揃って想い出深い清明節でした。
戦後75年、今またコロナとの戦いの最中です。国境を越えて大至急勝たなくては!




 「長江の夕日」

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