折々スケッチ

小さなスケッチブックやハガキに水彩と鉛筆ペン等で描いた絵を中心に、感じたこと等日記代わりに添えています。

晩秋の京都へ(4)

2023年12月12日 | 京都

落柿舎 前の空き地から


鳥居本の街道から左に行けば瀬戸内寂聴さんがいらした「寂庵」、私は右へ折れて祇王寺へ。



祇王寺
平家物語では平清盛の寵愛を失った祇王が妹の祇女、母の刀自(とじ)と共に出家し入寺した所。
紅葉の散る音かさかさとが聞こえる庭に立って、当時はどんなに山深い所だっただろうかと・・・。



坂を上れば祇王寺


散紅葉に埋もれそうな草庵




祇王、祇女、刀自の墓と平清盛の供養塔が並ぶ(鎌倉時代)



厭離庵(えんりあん)
紅葉シーズンのみ公開され、今年は尋ねた12月7日が最終日でした。藤原定家晩年の小倉山山荘跡で百人一首を撰したところともいわれる。
住宅街の中にある看板を通り過ぎると分かりにくい場所と聞いていたので注意して間違わずに行けましたが、なるほどと思う…

住宅街の道から見ると庵への道はこんな感じ

進むと入口が見える











縁側に座りただただ 眺めていました。
今回は人の少ない所を選んできましたが、ここは公開最終日とあってか参拝者が思ったより多かった。と言っても皆さん静かで大きなカメラを抱えた撮影の方が多かった。



清凉寺
厭離庵から出て右に行くのをなぜか反対に歩いたらしい。しばらく歩いて見えてきたのは大きなお寺「清凉寺」。
方角がずいぶん違ってしまいました。せっかく来た清凉寺さんにもお参りしました。

清凉寺仁王門

清凉寺は源氏物語の光源氏のモデルとも言われる源融(みなもとのとおる)の山荘跡地に建立され、源融に似せたと言われる阿弥陀如来像はエキゾチックなお顔だとか。昔の人もエキゾチックなお顔に憧れたのですね。来年の大河ドラマは紫式部がテーマらしいのでここも人気のお寺になるのかも。



落柿舎

松尾芭蕉の弟子向井去来の別荘であり芭蕉も3度訪ねて滞在し「嵯峨日記」を著した場所。
NHKBSで落柿舎は南側の広場から観ると現代的な人工物がなく嵯峨野の風景が素晴らしいと言っていたので私も外からだけ見せていただきました。
道を間違えてしまい清凉寺から戻ったため1キロ余り余計に歩くことになり、もう膝が痛くて何とかたどり着いた落柿舎。前の広場に座り込んでスケッチ。それがトップの絵です。



落柿舎から野宮神社への途中には竹の路・・・大人気です!





野宮神社(ののみや)



野宮神社は、伊勢神宮に仕える斎王として選ばれた皇女が赴く前に身を清めた場所であり、源氏物語の賢木の巻で光源氏がお忍びで六条御息所を訪ねた場所でもあります。六条御息所は嫉妬深く生霊となって人を苦しめたのですが、今の野宮神社は縁結びの神様として若い人や外国人にも人気のようです。平日の3時半ごろ、参拝するための行列は鳥居の外まで続いていました。私も並びましたけれど。この鳥居は皮を付けたままのクヌギの木を用いられて「黒木鳥居」という日本古来の鳥居様式とのこと。

野宮神社から表通りに出て、バスで宿に戻りました。時刻は4時半。荷物を置いて早速大浴場で湯につかりながら目を閉じると鮮やかな紅葉が浮かんできて・・・とっても幸せな時間でした。

宿のレストランで定食を食べて2日目は終わり。

旅はあと1日、ブログは・・・2日くらい?かかりそうです。
つづく。


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