ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2011.6.25 「私はとても大切な人間です」

2011-06-25 22:06:18 | 日記
 昨日は「災害支援とメンタルヘルス~管理監督者に求められること」という講習会に参加した。
 講師は立正大学教授で東日本大震災心理支援センター研修委員の小澤康司先生。被災地支援の研究や実践活動に長く関わる第一人者である。台湾地震、アメリカ同時多発テロ事件、スマトラ沖地震において現地日本人学校の生徒たちに対する心のケアに携わってこられた。今回の東日本大震災でも現地に赴き、被災者支援活動を行っているという。
 講義の前半は災害支援、被害者・支援者へのケア、管理者として配慮することについて、後半はストレスマネジメント、リラクセーション実習だった。

 特にリラクセーション実習が、その場で簡単に出来て、しかもとても効果を感じられたので、ご紹介したい。
 リラクセーション法とは、体の自律神経系等の働きを調整し、体の回復力を高めるもので、西洋・東洋において古来から様々な方法が開発されている。具体的には呼吸法、瞑想法、筋弛緩法等。会場の席で座ったまま、この3つをやってみた。
 背筋を伸ばし、深呼吸をする。深くゆっくり息を吐く。それだけでずいぶん気持ちが落ち着くのが分かる。次に瞑想法。呼吸に意識を集中し、息の流れを感じることに意識を集中し、いろいろな考えが浮かんでも考えを止め、呼吸に意識を集中し続ける。そして筋弛緩法。まず両手のこぶしをにぎり10秒ほど各部位の筋肉を緊張させた後、20秒ほど脱力・弛緩させる。そうしていると筋肉が弛緩した状態を十分に感じる。これで眠くなってしまう人は疲れがたまっていて睡眠を欲しているという。これを寝る前に行うと良く眠れるそうだ。

 さらに統合リラクセーション法として、音楽療法が効果が高いということで、それも体験した。背筋を伸ばし、目をつぶって深呼吸をしながら耳を澄ます。7分ほど「星に願いを」のBGMが流れ、男性の声でアナウンスが入り、言われた通りに呼吸や瞑想を行う。途中、全くアナウンスがなくなる時間は、何も考えずに呼吸に集中する。自分を励ます言葉が、特に良かった。(やりながらメモをとったわけではないので、細かい間違いはあるかと思うが)以下にご紹介する。

 「私はとても大切な人間です。誰が何と言おうと、私はとても大切な人間です。私は、自分が大好きです。これからもっと自分を好きになります。私は、とても大切な人間です。」

 自分の心や体が自在にコントロールできるようになると、メンタル不全等日常業務等で起こる様々なストレスのケアにもなる、という。ヨガに行って体を緩めて深い呼吸をすると体がリセットするのと同じように、呼吸法くらいならいつでもどこでもできる。どうしてもストレスがたまってくると呼吸が浅くなる。

 まずセルフケア・セルフコントロールが出来ることが大切だろう。
 エンドレスの再発治療を続けていると心が折れそうになることがある。けれど、こうして深呼吸をして自分を励ます言葉を思い出すことが出来れば、また気持ち新たに頑張れそうな気がする。いいことを教えて頂いた、と満足して会議室を出た。

 家に帰って、「私はとても大切な人間です。」と夫に言ってみたら、「そんなことは言われなくても十分承知している。」と言われてしまった。

 今日は勤務する大学のイベントで土曜出勤。何となく午前中から雲行きがおかしかったので、雨が降ってもいいようにと対策を講じたが、なんとか終了までお天気がもってくれて良かった。帰宅するや否や雨が降り出して危機一髪だった。雨が降ってからは気温が下がったが、湿度が高くて蒸し暑い中での力仕事はとても消耗する。

 私が一日不在だったので、夫が代理で午後から息子の学校の保護者会に出席してくれた。両方とも毎年この時期の行事なので、職場復帰して今のポストに着いて以来、3年連続夫が出席している。頂いた成績表については、息子本人が一番よく分かっているはずなので多くは触れまい。

 今日は早く寝て明日に備えなくては。
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