ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2019.7.7-8 今年も無事25時間ステイ、お誕生日プラン満喫!

2019-07-08 21:53:43 | 日記

 日曜日。
 せっかくの七夕だというのに、今日も朝から雨で、お天気は終日ぱっとしない予報。少しだけ寝坊を決め込む。どうもお腹の調子が良くない。相変わらず朝から腹痛で、食べると即下痢、である。
 水曜日に治療日が迫っており、一番元気な休薬週の日曜日の筈なのだけれど。せっかくの朝食の桃やメロンも夫にお任せして、一口だけで留めておく。
 今日は4年前から連続して利用し、すっかり恒例になったホテルのお誕生日プランを予約した。夫とともに昼から都心までお出かけである。

 4年前、初めて夫と2人で利用してとても気に入ったプランだ。3年前、父が急逝し、意気消沈しまくった母を励ますつもりで初めて誘ったのだけれど、その母もすっかり味を占めて一昨年、昨年も利用している。
 動き回れる休薬週は3週間に1度だし、次の休薬週は既に夏休みの旅行を計画しているので、今年はこんなに早い予約になった。この予約がオジャンになるのを嫌って、母は6月末から7月初めの腎がんの手術を渋ったのではないかしら、と思う。気持ちは十分すぎるほど、分かる。

 今回も乗る電車を指定し、ホテルの最寄り駅まで1人で来てもらった。ホームで到着を待ち、無事合流してチェックインの時間にぶつけてホテルへ。去年よりお部屋がグレードアップしたプランになっており、45階のラウンジでゆっくりお茶を頂きながらチェックイン。チェックアウトは最大15時まで延長出来る。25時間の優雅なステイである。

 部屋は37階の角部屋。部屋に入って30分ほどでお願いしていたルームサービスが届く。 
 これまで同様「お誕生日おめでとう」のホワイトチョコレートのプレートと、いちごやラズベリー、ブルーベリーが沢山載った小さなホールケーキだ。今年も夫にも入ってもらって3人でお祝い。
 10日ほど早いけれど、86歳の誕生日である。ろうそくは今年も5本で、最初のひと吹きでは4本、2回目でようやく残り1本を吹き消した。
 ケーキと、ポットにたっぷりのお茶で幸せな気分になったところで、バーラウンジと夕食のレストランの予約を入れる。

 お腹が一杯でこのままではとても夕飯は入らないということで、百貨店へ買い物に繰り出す。
 荷物持ちで同行してくれている夫の誕生日(9月)にはまだ早いけれど、母がお礼をしたいという。夫にリクエストを訊くと、百貨店で何か、よりもCDプレイヤーの調子が悪いから、それが一番嬉しいという。それなら、と母と私は百貨店へ、夫は家電量販店へと別れた。夫が欲しいものが決まったら連絡するということに。

 相変わらず母は、一人ではなかなか決められない。今日も着てくる予定で用意していた組み合わせを、思ったより涼しくて雨降りだったので、土壇場で変更したようで、なんだか冴えないいでたち。ますますおばあさんに見える。早速Sサイズ売り場で店員さんにも一緒に見立てて頂き、試着をしてぴったりのインナーとブラウスジャケットを決め、そのままその場で着替えてしまう。

 その後、私がお気に入りのショップで物色をしていると、夫から候補を2つ決めたという連絡が入った。私は、一目で気に入ったちょっと秋色のブラウスや、なかなかお目にかかれない珍しい色目の長めのジャケットを購入。すっかり満足して、2人で夫に案内されるがままCDプレイヤーを見に行った。
 外は雨で、傘を差さないと濡れるほどなので地下街を通り抜けて。最終的に店員さんからの話を加味し、明日お届け出来ますというものに決めて配送手続きを済ませ、ホテルに戻った。

 荷物を置いて、一息ついてから夕食前に高層階のラウンジへ。今回も宿泊プラン特典の“お誕生日のマンスリーカクテル”を頂いた。去年は台風が接近中で雨風が酷かったが、今年も梅雨真っ最中の冴えないお天気。それでも窓側の席は予約で一杯だ。今年のテーマは「歴史上の人物」だそうで、今月のカクテルは「Ms.Blond」と命名されている。辛口ワインにひそむクランベリーの甘みでマリリン・モンローのミステリアスな魅力を表現、というもの。シンプルでさっぱり飲みやすかったけれど、今年もちょっぴり舐めてから夫に渡した。母は3年連続で美味しそうにフレッシュマンゴージュースを頂いていた。

 そのままエレベーターでレストランへ移動。開業記念のスペシャルコースをチョイスしたところ、お魚・お肉のフルコース。前菜と冷製ポタージュまでは美味しく頂いたけれど、お魚のポワレは思ったより倍くらい大きい。お腹はいきなり悲鳴を上げた。お行儀が悪かったけれど、食事のペースが落ちて、無口になった挙句、お手洗いへ。またしても下痢でなかなかお手洗いから出られない。2人は美味しそうに頂いているけれど、私は半分も頂けず、次のステーキも一切れ味見をしただけでおしまい。せっかくのデザート盛り合わせもアイスクリームなどはとても頂けそうにない。一口舐めてもうギブアップ。夫にお願いした。ああ、結局半分も頂けず。がっかり。

 今回も夫には申し訳ないが、宿泊は母と私のみ。帰宅する夫をホテルのエントランスまで見送った。食事の間は雨風が結構酷かったが、少し小止みになってきてほっとした。最寄り駅まではライナーで、駅からは雨が止んでいたので自転車で無事帰宅出来たとのこと。良かった。こちらも部屋に戻って、洗い場のあるお風呂場で早々に入浴。お腹を温めてベッドに入った。

 月曜日。
 昨夜はお腹がすっかりからっぽだったせいか、ベッドに入ってからはお手洗いを往復することもなし。明け方一度目覚めたが、腹痛で起きたわけではなかったので、ほっとした。時折母のベッドからは寝息と鼾の境目のような音が聞こえた。夫からはモーニングコールは要らないと言われていたし、BSで朝の連続テレビ小説が見られればいいかしら、という時間に目覚ましをかけた。カーテンを上げると夫からは「そろそろ出かけます」とLINEが入っていた。
 雨は止んではいたが、相変わらず雲が立ち込めている。せっかくの地上37階からの景色もなんとなく冴えない感じ。

 ドラマを視た後、浴槽足湯はどう?と母に薦めたけれど、疲れるので止めておくとのこと。私もそれにならってそのまま身支度を整え、45階のラウンジへ朝食に向かった。窓際の席に案内して頂くと、すぐ隣にかつて働いた都庁舎が聳えている。昨夜は雨風が酷かったからか、空気が澄んでいてかなり遠くまで見渡せる。広々落ち着いているのでとても優雅な気分。

 ブッフェなので、まずは少量多品種で母のためにもろもろ取ってくる。間抜けにも白いジャケットの裾にトマトソースをつけてしまい、慌てて濡れたおしぼりを所望したところ、直ぐに預かって染み抜きをして頂けて、無事だった。有難いこと。

 私はといえば、目は食べたいけれど、お腹が不調なので、オムレツを焼いて頂き、温野菜を添え、暖かいホワイトアスパラガスのポタージュスープと紅茶でもうお腹はびっくり。またしてもお行儀悪く食事中にお手洗い、である。一方小さな体で「どれもこれも美味しい、美味しい。」と母は見事に完食している。それでも体重は風袋毎で35kgほど、身長も小さいが、お子ちゃま体形である。

 1時間ほどかけてゆっくり朝食を摂った後は、食休みをしてお腹ごなしに再び百貨店へ。雨は止んでおり、まだ少し涼しい。傘は持たずに大丈夫そうだ。母が昨日買って、着てみてとても具合が良いというトップスを色違いでもう1点買って満足そうだった。

 その後、私は旅行用に欲しかった靴を物色。狙っていたものがいつもの百貨店でサイズ切れだったので、諦めきれず隣の百貨店へ。残念ながらここでも欲しかった色のサイズがない。色違いはジャストサイズがあるのだけれど、その色は好みではないし。ないとなるとなんだかますます欲しくなり(相変わらず物欲にまみれている)、母にもう少し歩けるかどうか訊くと、大丈夫というのでちょっと足を延ばしてもう一つの百貨店まで出向いた。

 残念ながらここではそのブランドの扱いがなかった。さすがに草臥れて足もじんじんしてきたので少し休んでからホテルに戻り、ラウンジでお茶。お昼少し前になっていたが、朝食が遅かったので、お腹は殆ど空いていない。和三盆のお干菓子やクッキー等を少しお皿にとって、母に渡した。ゆっくりスマホでネット検索すると、通販で、欲しかった色もサイズも見つけられた。しかも百貨店で見たセール価格よりお安くゲット出来て満足。

 窓の外は久しぶりに少し日が差してきていた。どのくらいぶりに青空を見ただろう。チェックアウトまではまだ2時間以上ある。一旦部屋に戻って荷物を整理した後、ホテル内のショッピングモールをひやかす。
 ラウンジのティータイムに出向くと、サンドイッチやプチケーキやらちょうどいい遅いランチになった。
 「おかげさまで堪能しました。母が毎年楽しみにしていて・・・」とホテルの方とお話すると、「来年もどうぞお元気でいらしてください。」と言って頂き、笑顔でホテルを後にした。たっぷり25時間近い滞在、贅沢な時間だった。

 「来年もお互いに元気だったらまた来ようね」と言って母を特急の優先席に座らせて出発を見送り、私は念のためまたお手洗いを済ませて準特急に座って帰宅した。
 予定通りに最寄り駅に到着。曇り空だが、少し蒸し暑い感じ。帰宅すると、今月初めてのお花が届いていた。ひまわりが5本、カスミソウが2本、紫色のリアトリス(和名はキリンギク)が2本とミスカンサスの葉。花言葉はそれぞれ「あこがれ」、「清い心」、「燃える思い」だという。夏らしい投げ入れになった。
 洗濯機を回し、干し終え、夕食の支度を終えた頃、夫がご帰還。食事を始めると、昨夕配送を頼んだプレイヤーが届いた。夕食後、夫はいそいそとセッティングをし、「いい音だ、次はアンプだな」とご機嫌。母の誕生日をダシに夫も私も自分の好きなものをゲットしていい休日だった。願わくば、お腹の調子がなんとか落ち着いてくれることを・・・。

 さて、研修中の息子。研修生の身でありながら、それなりのボーナスが支給されるらしい。今はかなりの変則勤務で曜日感覚もなくなってきたらしく、なかなか大変そうだけれど、あと2か月もしたら正式な所属も決まる。今は現場でこれから決して経験出来ないことを吸収する時間だ。頑張ってほしいと思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする