ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2019.7.9 やっぱりそうだった!

2019-07-09 22:22:29 | 日記

 朝日新聞の医療サイトアピタルで、冒頭の標題の感想を思わず漏らす記事を見つけた。以下転載させて頂く。

(転載開始)※   ※   ※

ストレス多いと乳がん悪化 増殖や転移、マウスで解明 大岩ゆり (2019年7月9日00時00分 )

 患者がストレスにさらされると、乳がんが悪化する――。岡山大の神谷厚範教授(細胞生理学)や国立がん研究センターなどの研究で、こんな関係性が細胞レベルで解明された。ストレスで活発になった神経の活動を遺伝子操作で止めてがんの進行を抑える治療法につながる可能性があるという。8日、専門誌ネイチャーニューロサイエンスに発表した。
 不安や恐怖、怒りといったストレスが生じると、交感神経の活動が高まる。交感神経とがん進行の関わりは以前から疫学調査の結果などから指摘されてきたが、詳細は不明だった。
 神谷さんらは、乳がん組織内の交感神経に着目。国立がん研究センターで手術を受けた乳がん患者29人のがん組織を調べたところ、がん組織内の交感神経の密度が高い人は再発しやすかった。
 さらに、マウスにヒトの乳がん組織を移植し、乳がん組織内の交感神経を刺激し続けた。60日後、刺激しないマウスと比較すると、がんの面積は2倍近く大きくなり、転移数も多かった。一方、遺伝子治療で交感神経の活性化を止めると、60日経ってもがんの大きさはほとんど変わらず、転移もなかった。
 神谷さんは「不安や怒りなどをうまくコントロールし、交感神経を刺激し過ぎないようにすることで、良い影響を与えられるかも知れない」と話す。
 また、これまでのがん治療は手術や薬物治療、放射線治療が中心だが、がん組織内の局所の交感神経の活動を抑制する遺伝子治療が使えるようになれば、「がん治療に『神経医療』という新たな選択肢ができるかもしれない」と指摘する。
 論文は専門誌のサイト(https://nature.com/articles/s41593-019-0430-3別ウインドウで開きます)で読める。(大岩ゆり

※   ※   ※(転載終了)

 さもありなん、という結果だけれど、こうして地道に研究を重ね、仮説を実際に証明していくことこそ研究の真価を問うものだな、と改めて思う。
 命に係わる病気を抱えるだけでストレスなのに、さらに不安と怒りが束になってかかってきたら、いくらメンタルが強い人でも身体の方が正直に悲鳴を上げるのだろう。
 
 心穏やかに深呼吸をして、交感神経を休め、副交感神経を優位に立たせてリラックスできる瞑想やヨーガが乳がん患者に良い影響をもたらす、ということが科学的に実証されたのだとしたら、そうした智慧をお伝えしている一人としてとても嬉しい。
 ストレスをうまくリリースしてアンガーマネジメントが自分で適切にコントロール出来るようになれば、きっと病気とも上手く付き合っていけるのだろう。
 まあ、そもそも不安、恐怖、怒りというストレスに晒されて病を得てしまったのかもしれないけれど、こうして考えると、10年以上にわたって多岐に渡る治療を続けながらも病となんとか共存出来ているのは、日々のことに集中して、未来を案じてクヨクヨし、過去を悔いてイジイジしなくなったからではないかと、自己満足かもしれないけれど、悦に入っている。

 というわけで明日もまた通院日。3週間に1度の通院だと精神的に結構ゆとりがある。お腹の調子は相変わらずイマイチだし、痺れも痛みもすっきりしないと同時にお天気もぱっとしない。梅雨寒の日が続いているけれど、気持ちだけはこの記事のおかげでちょっとほっこりした。
 改めて色々気に病まず、今私が出来ること-自分なりにきちんと仕事や家事とともにある生活を続けながら治療をしていこうと思う夜である。

コメント
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