ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2020.10.3 エンハーツ4クール目減量初回投与後17日目のこと オンライン講演会を梯子

2020-10-03 23:39:29 | 日記
 体調が良い貴重な週末、しかもおひとり様という普段はない環境である。お天気も良い。涼しくて、もうちょっと寝坊をしたいと思う土曜日である。
 朝の連続テレビ小説をベッドの中で視るという土曜日の贅沢を経て、起床。
 昨日も書いたけれど、空腹でも何かお腹に入れても、そのタイミングで、胃が重く痛む。先日、職場の健康診断は治療後で、とてもバリウムを飲むどころではなかったのでパスしてしまったが、どうなのだろう。胃の位置など普段あまり気にしないのだが、やけに存在感を感じる。エンハーツの副作用で胃痛が出るということもあるようで、ちょっと気になる。来週水曜日、相談してこよう。
 そんなわけで、朝食後久しぶりにタケプロンを飲んだら、少し落ち着いたようだ。溜まっていた洗濯物を片付け、ベランダに干した後は、久しぶりにボディバランスのクラスに向かった。

 GoToキャンぺーンが東京にも拡大適用されるようになって初めての週末。皆お出かけ開始なのだろうか。駅前のアウトレットモールもかなり混雑していた。
 クラスは男性3名、女性12名の15名。早めに到着したので端っこの定位置を確保出来たけれど、クラス開始前、皆が静かに横になったり座ったりしている中、マスクなしで鼻息荒く筋トレをしている男性がちょっと怖かった。終了後の10分ヨガはパスして、ぱぱっとシャワーを浴び、どこにも寄り道せずにまっすぐ帰宅した。

 というのも、帰宅後、オンライン講習会を2つ申し込んでいたのだ。
 一つ目はNPO法人キャンサーネットジャパン主催「オンライン乳がん市民公開講座」=コロナ禍における乳がん診療〜乳がんの診断・治療の機会を逃さないために、である。
「乳がん患者さんと一緒にコロナ禍の状況を考える」として、新型コロナウィルスに関わる情報が溢れていく中で、コロナ禍における乳がんに関わる情報を整理して届ける事で、乳がん患者さんの不安を少しでも軽減し、がんの診断・治療の機会を逃さないようにしていただくために企画しました、とのこと。

 前半の15分で福島県立医科大学の佐治重衡先生が「コロナ禍における乳がん治療でおきたこと」を、後半の45分で佐治先生と聖路加国際病院相談支援センター看護師・橋本 久美子さんによるパネルディスカッション。CNJ認定乳がん体験者コーディネーターで司会を務められたのは、2回にわたり乳がん体験をされたサバイバーの大友 明子さん。1時間というコンパクトな時間だったけれど、4月5月の緊急事態宣言下の混乱の中での医療現場がどれほど大変だったか、改めて頭が下がる内容だった。

 沢山の質問が寄せられていたが、その回答を聞きながら、とにかくきちんと対策をし、注意しながら今の治療を続けていくほかないと改めて思った。ミーティングを退出すると簡単なアンケートの画面に遷移し、回答して終了。

 佐治先生は今を遡る2008年2月、再発が分かった際にサードオピニオンを頂いた方だ。当時、「ハーセプチンは効くけど、長く使うとお金がかかるんだよね。」と言われ、ちょっぴり傷ついたことを思い出す。今もなおハーセプチンの恩恵を受けている私が、まだこうして生きているだけでなく、仕事も続け普通の生活を続けられているとは当時ゆめにも思わなかったけれど、ハーセプチン様々、つくづく有難いことである。
 
 インターバルで遅いお昼を摂り、汚れ物の洗濯を終えた後、2つ目は日本癌学会、公益財団法人日本対がん協会主催の第36回日本癌学会市民公開講座のWeb配信。テーマは「研究が切り拓く がん治療最前線」だ。全て視聴すると2時間半ちょっとの長丁場だったので、前半の消化管がん治療、肺がん治療についてはパスして、後半の埼玉医科大学国際医療センター乳腺腫瘍科・佐伯俊昭先生の「研究が切り拓く 乳がん治療の最前線」から聴講した。

 「女性のがんでは最も患者さんの多い病気が乳がんです。残念ながら、進行して病院に来られる患者さんも多くいます。がん診療は遺伝子のレベルまで進んでいますが、完全に撲滅させるためにはまだ時間がかかります。まずは、定期的で効果的な検診を受け、完治しやすい状況で診断を受けることが大切です。そして、標準的治療を受けることがベストと言えます。」というメッセージに納得する。
 その後、島根大学医学部附属病院田村 研治先生の「よく分かるがんゲノム医療」 、広島大学病院檜井 孝夫先生の「広島県におけるがんゲノム医療体制」と続き、最後にパネルディスカッションがあって、お開き。
 さすがにかなり疲れてがっくりしてしまった。こちらもメールでアンケートが届いて回答して無事終了。
 こうして家にいながら2つの講演を聴講するなどという離れ業はオンラインだからこそ、である。

 夫と息子からは朝ご飯とランチの様子がLINEで送られてきた。断捨離と掃除の進行状況は今一つわからないけれど、必要な家具等の買い出しに出かけ、夜はたらふく焼肉を堪能したようだ。
 
 というわけで、休日初日は予定通り午前のヨガクラスと午後のオンライン講演会と2つのスケジュールをこなすことが出来た。
 明日も午前午後としっかり予定が入れている。頭痛と胃痛が気になるけれど、なんとか無事こなせますように。

コメント
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