夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『Mr.タスク』

2015年08月15日 | 映画(ま行)
『Mr.タスク』(原題:Tusk)
監督:ケヴィン・スミス
出演:マイケル・パークス,ジャスティン・ロング,ハーレイ・ジョエル・オスメント,
   ジェネシス・ロドリゲス,ギー・ラポワンテ他

テアトル梅田へ向かうはずがシネ・リーブル梅田に変更したハシゴの2本目。

もともとは大好きだったケヴィン・スミス監督。
デビュー作の『クラークス』(1994)でエエやんこの監督と思い、
『モール・ラッツ』(1995)、『チェイシング・エイミー』(1997)、『ドグマ』(1999)、
ここまではすべてお気に入り。
勢いで買ってしまった『ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲』(2001)もまぁ良しとして、
『世界で一番パパが好き!』(2004)ではなんともいえず腑抜けちまった印象。
『恋するポルノ・グラフィティ』(2008)で呆れはてました。

その後に名前を見かけたのが『レッド・ステイト』(2011)。
久しぶりに観てみる気になったけれど、オカルトホラーらしい。
まだまだホラーが苦手な私はオカルトは特にパス。
そして本作はホラーコメディなのですと。
予告編にはまもなく公開の『ムカデ人間3』が流れると知り、
絶対ムリっぽいけどシネ・リーブルへ来ちゃったんだから仕方がない。
ハシゴの1本目と3本目の間を埋めるものはこれしかなくて。

ウォレスとテディは一緒にポッドキャスト(インターネットラジオ)を運営する親友。
自分の右足を誤って切断してしまった男性を番組で面白可笑しく取り上げ、
その後をさらに笑うべく男性の実家があるカナダをウォレスが訪ねたところ、男性は自殺していた。

せっかくここまで来たのに。自殺するなら俺と会ってからにしろよ。
良心の痛みなどまったく感じないウォレスは、ネタなしではアメリカに帰れないと、
近所のバーなどを回ってネタを探していたところ、
トイレの壁に「部屋を貸します」という貼り紙を発見。
部屋にはまったく興味がないが、貸し主の老人は数々の冒険談を持っているらしい。
さっそく連絡を取り、ネタになりそうな話を聞きに行くのだが……。

観に行ったことを後悔しましたね。(^^;
観に行っておいて言うのもどうかと思いますが、これを観に来ている人、変。
誰にもお薦めしないので、ネタバレで。

ハワード・ハウというその老人は元船乗りで、セイウチに助けられた過去があります。
あのときのセイウチと過ごしたい、そんな一心から連絡してきた人を拉致監禁。
薬を盛って眠らせては、脚を切断。セイウチになる手術をほどこすのです。

こうして書いていても気持ち悪い。(--;
皮膚を切り貼りして舌を抜かれ、牙を付けられたウォレスの気味の悪いこと。
セイウチ化したウォレスがもう少し可愛ければ観るに耐えましたが、これじゃ到底ムリッ。
恋人と親友がやっとウォレスを見つけても、人間に戻ることはできません。
動物保護施設送りとなってセイウチとして生きるさまがまた気持ち悪い。

長年にわたって事件を追っていた探偵役にジョニー・デップ
彼はギー・ラポワンテ名義で同名の探偵役として登場します。
コンビニの店員に彼とヴァネッサ・パラディの娘リリー=ローズ・メロディ・デップ。
もうひとりの店員はケヴィン・スミス監督の娘ハーリー・クィン・スミス。
ふたりともめちゃ綺麗、カワイイです。

ウォレスの行方を追う恋人役にジェネシス・ロドリゲス。
彼女は『ハリケーンアワー』(2013)でポール・ウォーカーの奥様役だった人。彼女も綺麗。
そう、駄目駄目作品なのに、きちんと綺麗で可愛い人が出演しているのは救い。
テディ役にはデブデブに太ったハーレイ・ジョエル・オスメント。わりといい味を出しています。

エンドロールにかぶせられたオーディオコメンタリーみたいなやつ。
これがいい声で悪趣味なことをしゃべるからさらに不愉快。
もう絶対観ないよ、ケヴィン・スミス監督の作品。
見切りをつけるいいきっかけにはなったかも!?

人の不幸を嘲笑うと痛い目に遭うということで。

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