夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

お礼のお礼をいただいて

2015年08月29日 | まるっきり非映画
本日は映画も本もまったく関係のない話です。

この間の日曜日の同窓会。
そもそも同窓会で行く店なんて、みんなで飲んでしゃべれたらどこだっていい。
もういい年をした大人だから、値段の安さにこだわることはないけれど、
高価なコースにしたところで、しゃべるのに夢中で手をつけないこともあるから、
そりゃ安いに越したことはないでしょう。そんな基準で選んだお店でした。

だけど、とっても楽しかった。
店長さんの秘策により、当初2時間のつもりだった飲み放題が3時間に。
大皿と言ってもきっちり人数分出てくる料理も多いから、
おしゃべりしつつもみんなしっかり自分の分を食べています。
無駄に広くない店なので、呼べばすぐに来てくれる店員さん。
中継よろしく、注文後に待たされることもありません。

そんなこんなでとても楽しく過ごせたので、
本来は予約確認のためにのみ使うサイトから、
「お礼を申し上げるすべがないのでここから」と後日お礼のメッセージを送りました。

その数日後、電話が鳴りました。
受話器を取って名乗ったら、「間違えました」。なんだ間違い電話かよ。
その数分後、ふたたび鳴る電話。
もいっぺんさっきの人とちゃうんかいと、今度は名乗らなかったら、
「あの、○○さん(=私の旧姓)のお宅ではないでしょうか」。
贔屓屋の店長さんではないですか。ビックリしました。

「あんなメッセージをいただいて恐縮です。従業員一同たいへん喜んでいます」とのこと。
「店をやっていてよかったと思った」とまでおっしゃる。
どうやら昼間に何度かかけてきていただいていたようで、
夜にかけてみたら違う名前の人が出るし、
でももしかしたらと思ってもう一度かけてみましたと。
同窓会だったので旧姓で予約したんです、すみません。
そんな電話をわざわざいただいたら、こっちのほうが嬉しくなるというものです。

そもそもここは予約のときからおもしろかった。
最初は午後4時開始のつもりで電話を入れ、
「4時までに開始の宴会は飲み放題料金半額となっているけれど、
これは4時開始でも適用されるのでしょうか」と尋ねたら、
可愛らしい声の女性店員さんがしばし迷い、
「いま店長がいないので、店長に確認して折り返し電話します」とのこと。
ならばいっそ3時開始にしようかと思ったら、
「あ、3時50分からというのはいかがでしょうか」。その提案、めちゃカワイイ。
こちらはウケてしまって、「んじゃ3時半からにします」と答えた次第。

マニュアルは大事だけど、マニュアルだけではない前後の対応に嬉しくなりました。
誠実な心、一方的ではないコミュニケーションを取ろうとする気持ち、届いています。

こんなこともあって、思い出した十数年前のこと。
引っ越しする間際、お世話になっていた新聞屋さんにお礼の葉書を出しました。
トークが面白い新聞屋さんで、配達に不備もいっさいなしでしたから。
そのときの新聞屋さんも返事をくれたのを思い出します。
「感激です。新聞屋冥利に尽きます」と。

そのほか、誕生日に顧客に花を贈るサービスをしている化粧品メーカー。
初めてお花が届いたとき、HPの問い合わせフォームを利用してお礼のメールを送ったら、
社長の直筆署名入りのお手紙をいただきました。
「お礼のメールをもらったのは初めてです」と。

どこへでもお礼のメールや葉書を送っているわけではありません(笑)。
あらためて感謝したい気分になったときだけ。
お礼を申し上げたいのはこちらなので、その返事は求めていないし、なくて当たり前。
なのに、こんな気持ちのこもった返事を予期せずもらえたら、ジーン。

贔屓屋 北野阪急店さん、どうもありがとうございました。
ちょうどこの夜、虎が連敗して最悪の気分だった私、一気に元気になりました。

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