夜な夜なシネマ

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『ある用務員』

2021年09月23日 | 映画(あ行)
『ある用務員』
監督:阪元裕吾
出演:福士誠治,芋生悠,前野朋哉,般若,一ノ瀬ワタル,北代高士,
   波岡一喜,野間口徹,渡辺哲,山路和弘,髙石あかり,伊澤彩織他
 
シアタス心斎橋で『浜の朝日の嘘つきどもと』を観たあと、
シネマート心斎橋へ移動して2本。
これは上手く時間が合う作品がほかになかったために観たのですが、当たり。
 
とある高校に用務員として勤務する深見晃(福士誠治)。
彼が幼い頃、暴力団員だった父親(野間口徹)が何者かに殺され、
以降、父親の組兄弟である真島善喜(山路和弘)の世話になっている。
用務員は仮の姿で、本来は真島のために働く凄腕の殺し屋
と同時に、真島の一人娘・唯(芋生悠)の行動を監視するのが深見の仕事。
 
真島は日本から撤退して香港辺りに根城を移そうと考えている。
儲けるだけ儲けて逃げるつもりの真島を恨む子分の西森(般若)は、
深見を呼び出して「おまえの父親を殺したのは真島だ」と告げ、
深見が真島を殺すように仕向けるのだが……。
 
真島は娘の唯を溺愛していますが、実はお妾さんのほうにも子どもがいる。
その子どもというのが前野朋哉演じる本田という男。
一見冴えないのに、ヤクザの子はヤクザ。
本田を捕まえようとした西森とその手下は、みんなぶっ殺されます。
この本田が出てくる辺りからがとても面白い。
 
真島の金を奪うには、唯の生体認証が必要。
ゆえに本田は唯を拉致しにかかり、それを阻止しようとする深見を殺そうとする。
真島が殺し屋としていちばん買っていたのが深見だから、
甘くみると深見にやられてしまうだろうと、本田はあっちこっちの殺し屋に招集をかけます。
早い者勝ちだよ、深見を殺して唯を連れてきた人に金をあげるねということで。
 
集まった殺し屋の面々が可笑しい。
シリアスなのかコメディなのか微妙ですが、シリアス色のほうが少し濃い。
福士誠治のアクションが美しくて、惚れ惚れしました。
生きていてほしかったなぁ。生きてるのかな。たぶん死んだな。(^^;

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