夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ベイビーわるきゅーれ』

2021年09月24日 | 映画(は行)
『ベイビーわるきゅーれ』
監督:阪元裕吾
出演:髙石あかり,伊澤彩織,三元雅芸,秋谷百音,うえきやサトシ,福島雪菜,
   本宮泰風,水石亜飛夢,辻凪子,飛永翼,大水洋介,仁科貴他
 
シネマート心斎橋にて2本目。
 
監督は前述の『ある用務員』と同じ、阪元裕吾。
いや~、面白いですねぇ、この監督の作品って。一気にファンになりました。
『ある用務員』は少しシリアス色濃いめでしたが、
これはバイオレンスアクションコメディ辺りでいいですかね。サイコー。
 
女子高生のちさと(髙石あかり)とまひろ(伊澤彩織)は共に凄腕の殺し屋
ふたりとも殺しを請け負う会社組織に所属している。
まもなく高校を卒業するに当たり、社員の須佐野(飛永翼)から指示されたのは、
ちさととまひろのふたりで共同生活を送るということと、
殺し屋稼業とは別に普通のアルバイトなどもして一人前の社会人になること。
 
一緒に暮らしはじめてみると、これが意外と楽しい。
殺しの仕事もコンビを組んで順調にこなしていくが、普通のバイトとなるとてんで駄目。
コンビニの面接の段階で店長(大水洋介)にキレてシメてしまったり、
飲食店で苦労して盛り付けたデザートの生クリームを避けた客をボコったり。
 
それでもちさとのほうはなんとか適性のあるバイトを見つけるが、
コミュ障のまひろはどうにもできない。
そのせいでちさとに八つ当たりし、ふたりの仲も険悪に。
そんなある日、ヤクザの組長(本宮泰風)とその息子(うえきやサトシ)がちさとのバイト先に来店して……。
 
この先も書こうとしたら、これでほぼ8割のあらすじ書いていそうな気がして(笑)。
全部書いてしまうのもどうかと思うので、この辺でやめておきます。
 
『ある用務員』にもこの殺し屋コンビは登場していましたが、それはそれ。
こっちのふたりがいずれあの用務員に殺される運命だとは思いたくないから。
 
とにかく髙石あかりと伊澤彩織が◎。
こんなに楽しい殺し屋の映画を観たのは久しぶりじゃないでしょうか。
女子高生らしく可愛いところも、殺し屋らしく恐ろしいところも、両方バッチリ。
まひろがちさとに言葉を絞り出しながら謝るシーン、それを受け入れるちさと。
単に女子高生が殺しまくる作品ではありません。
 
結局なんだかんだでヤクザがらみの相手しか殺してないんですよねぇ。
父親と兄を喪った(あ、ネタバレだ(笑))娘(秋谷百音)のイカレぶりも凄いです。
 
導線最優先で観ただけだったのに、こんなに面白いとは。
阪元裕吾監督と女優陣に今後も注目します。
 
「はい、お釣り、200万円」とヤクザに向かって言ったがためにこんな目に遭う人。
これを観たらもう「ン百万円」とは言えなくなるかもしれません。(^^;

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