電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

「お婆さんハッカー」に胸キュン

2006年09月09日 05時13分57秒 | コンピュータ
ときどき見ている Open Tech Press で、2人の「お婆さんハッカー」のインタビュー記事(*)が紹介されていた。いや、もう感動モノです。(ここでいう「ハッカー」はもちろん尊称です。)
この二人は、私よりもやや年上か、同い年くらいの女性のようだが、ほぼ同時代の懐かしさに思わず胸キュン。私が学生だった頃、大学に大型計算機センターなるものができ、汎用機を時間貸しする企業もあった。そこにはコンピュータを「お守り」する人がいて、ボスは偉そうなおじさんだったけれど、パンチカードを渡してくれるのは若い時代をつい先ごろ超えたばかりの女性だった。
数学科の同期の女子学生が、汎用機で数値計算に取り組んでいるのを横目に、実験に明け暮れるこちらは、いかにも野暮ったい感じがしていた。だけど、その後のミニコンの衰退、パソコンの台頭、UNIXワークステーションの普及と大学ネットワークの構築、民間の商用パソコン通信の開始などなど、大きな波はあのお嬢さんたちの上にもやってきたのだろう。彼女らは、はたしてどの程度生き残ることができたのだろうか。
同級生の一人は、今もAccessのフロントエンドを受注したりしながら余暇を楽しんでいるのだとか。それは結構なことだ。たぶん彼女あたりも、もし業界でしぶとく生き残っていたら、さぞかし「コンピュータおばあちゃん」「お婆さんハッカー」などと呼ばれたのかもしれない。

(*):2人の「お婆さんハッカー」のインタビュー記事
コメント