電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

新型コロナウィルス禍、ワクチン接種が見えてきた

2021年01月06日 06時01分18秒 | 健康
新型コロナウィルス禍により、あちこちで感染者が出ています。当地、山形県でも、散発的に感染者が出ていると報道されています。全国的にはまだら模様の状態ですが、東京都など大都市では、すでに医療崩壊の水準に近づいているとの報道もあり、懸念されます。一方で、ファイザー社やモデルナ社、アストラゼネカ社などによりワクチンの開発が進み、接種の態勢が整えられつつあるようです。

こうなると、人は身勝手なもので、コロナに感染するのはいやだがワクチンの副反応も怖いと、接種をためらう気分も生まれます。おそらく、今は感染していないのだからこのまま現状を続けていればワクチン接種もしなくてすむのではないか、という希望的観測というか、これも一種の正常化バイアスなのでしょう。

でも、

「起こる可能性のあることは、(やがて)起こる。」
「起こってほしくないことは、最悪のタイミングで起こる。」

というのが多くの人の苦い教訓です。では、こんなとき何を判断の基準にしたら良いのだろうか。

私自身は、こんなふうに考えています。

  • 新型コロナウィルスに感染する確率は、単純に感染者数:人口の比で表すと、山形県では400人/108万人で0.04%、東京都では6万人/1,200万人で0.50%、全国では2万4,000人/1億2,000万人で0.02%ですから、おおよそ1万人あたり数人〜数十人、100万人あたりでは数百人〜数千人のオーダーでしょう。
  • これに対してワクチンの副反応、特に重大なものが発生する確率は、100万人あたり数人というレベルらしい。
  • 単純に比較すると、感染の確率よりもワクチンの副反応に遭遇する確率のほうが2桁以上小さいようです。逆に言えば、ワクチンの副反応に遭遇する確率よりも感染してしまう確率のほうが100倍以上大きい。
  • 新型コロナウィルスに感染しても重症化するとは限らないけれど、免疫のないウィルスの増殖により肺は損傷を受け、他臓器・器官も副作用が残ることが多いらしい。一方で、稀にワクチンの副反応でアナフィラキシー・ショックが起こったとしても、救急医療ですでに対処法が確立されている。

昭和の昔、ポリオ(小児麻痺)が流行した時代に、ワクチンが間に合わず手足が麻痺してしまった同世代を、体験を通じて知っています。私自身は、子供の頃のポリオのワクチン接種も、最近の肺炎球菌ワクチン接種も、なにごともなく済んでいます。それを思えば、ワクチン接種の順番が通知されたら、少しだけドキドキしながらも、進んでワクチン接種を受けるほうが良さそうです。

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