電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

世の中、捨てたもんじゃないなあ。

2021年01月13日 06時00分11秒 | 季節と行事
この冬の大雪は、能登半島沖の暖水塊の影響で北陸地方の豪雪が特にすごいように感じます。実際、先日の北陸道や周辺の立ち往生や大渋滞のニュースには、ドライバーや同乗者の方々の困難が思われて心が痛みました。ところが、新型コロナウィルス禍でギスギスした風潮があっても、世の中、捨てたもんじゃないなあと思わせる出来事があちこちで見られたようで。

「少しでも温まって」と雪立ち往生の運転手らに無料でギョーザ 福井の国道8号沿い「王将」〜「毎日新聞」ニュースより
餃子の王将、大雪で立ち往生の車に食事を無料提供。〜「ハフィントンポスト」より

こういう話、よく聞きます。大雪でお客さんも来ないし、食材を駄目にしてもつまらないし、無料で届けて喜んでもらえたら本望、これから贔屓にしてくれる人がいるかもしれないし、というところでしょうか。それにしても、店主や従業員の心意気がなければ実際にはなかなかできないことです。どうやら、店側に阪神・淡路大震災の経験者がいたようですが。



そもそも料理人を目指す人は、自分が作った料理を他の人が喜ぶのを感じて職業として選ぶケースが多いのではないかと思います。だから、こういう場面に遭遇すると、一時の損得は抜きで、無償提供の決断ができるのでしょう。本当に必要とされる場面だからこそ、喜ばれ、感謝される。それがまた提供する側の張り合いになり、働く原点を思い出させてくれる。決して金儲けだけが原点ではないからなのでしょう。いい話です。

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