サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

【誰よりも白く】Wake Up,Girls! Beyond the Bottom WUG新劇場版・後篇感想

2015-12-11 | Wake Up,Girls!(アニメ)
またしても泣いてしまった・・・
ネタバレ含む感想なんで是非観てから読んで下さいね。
あとシアター限定版から画像も使ってるのでその辺も注意。




























んー・・・正直泣くとは思ってませんでした
途中まで明るい雰囲気だったし、前篇の時は当ブログでも毎日各話感想を書いたりして
かなりボルテージを、自分の中でWUGに対する想いの丈を高めてから臨んだ観賞だったんで
ある程度のバイアスはあったとは思います(それはそれで真実ですし、前篇の感想は手前味噌ですが個人的にお気に入り)
だけど、今回はそういう個人的な企画も無かったし、前篇があまりに良すぎたのである種のピークを迎えた感覚なんかもあったりして
比較的フラットなスタンスで臨んだ観賞だった訳なんですね
それで泣いた、しかも号泣・・・ってのは
尋常じゃない
これは本物か?ってはっきりと感じてしまったんですが
うーん、でも・・・やっぱり、本当に演出もキャラへの感情移入のさせ方も「上手かった」んだと思います
そして、自分は心からWUGちゃんの事や本作で描かれている美意識が大好きなんだな、と感じました




そして、この感想では「なぜ泣いたか」「なぜ泣けたのか」を延々掘り下げようと思うんですけど、
まずは、単刀直入に言うと「本当の想い」が垣間見れたから・・・なんじゃないか、と感じます
菜々美はずっと前から、それこそ最初の劇場版の頃から「光塚に入りたい」という夢を語って来て
そして今作でいよいよ“どちらを選ぶか”という決断を迫られる事になった訳ですけど、
もう山形の駅前で父親の迎えが来て車内で話してる段階で
「本当はWUGを選びたい」って気持ちが(個人的に)伝わって来てしまってヤバかったんだと思います
最初期の頃の本音と建前が段々入れ替わって来てるというか、
むしろ「私は光塚に入るのが夢だったんだから・・・親もそれを期待してるんだから・・・今更・・・」っていう建前で自分を誤魔化して
「本当は、WUGのメンバーでありたい、ここにいたい・・・!」って本音を中々曝け出せずにいる感じ
要は、最後まで自分の気持ちに素直になれなかった
菜々美は自分で自分に言い訳をしているような状態に映ってたんですね(俺の中で)

勿論、光塚への想いも嘘じゃないと思います
あの事務所での涙はきっと「それでも光塚を選びたい」って気持ちも含まれてたと思う
だけど、




それでも、隠し切れない本音は存在していて
本当はWUGにいたかった
本当は、WUGでありたかった
みんなと過ごした色濃い記憶も
そこで生まれた楽しさも今更否定出来るはずもなく
義務でも、責任でも、妥協でもない
菜々美の「本当の想い」をセリフとかじゃなく様子で垣間見れたんですね
その想いに触れてたら“自然と”涙が出ていて「あれ?おっかしいな、、、」ってその時は思ったんですけど
気付いたら、どんどん溢れて来て「こりゃダメだ」とハンカチをリアルに用意しとけば良かった・・・と後悔しました(笑
そういえば最近あんま表現を見て触れて泣いてなかったんだなあ・・・ってふと振り返ってしまうくらいにボロボロと号泣してしまった。




この映画を観ていて気付いたんですが、
自分は「本当はああしたかった」「本当はこうでありたい」「それでも、〇〇が好き」「これで良かった」みたいな、
“本当の気持ち”“本当の想い”っていうネタに弱いのかもしれません それも激弱です(笑
涙を流してまでも、WUGでありたい、ここに居たい、本当は・・・っていう菜々美の強い想いの表現に胸を打たれずにはいられなかった
結果的に、彼女は元鞘に収まった訳ですが、
その時の、「これで良かったんだ。」って想いが垣間見られる雰囲気も大好きでした

そもそも、菜々美はこれまでもこれまでだったというか
最初の劇場版では他メンバーの表現のクオリティの低さ、事務所の貧弱さに難色を示し(WUGに対して)愛着のあの字も感じられなかったキャラクターですからね(笑
だから、余計に・・・
彼女の中で生まれ育った感情と
知らず知らずの内に積み重なっていた愛着に涙してしまったのかもしれません
それも、ある種TVシリーズでは完全にデレさせなかったからこそ、なんですよね
過程が過程だったからこそ、あんな風に素直に号泣出来たんですよ
これが菜々美が俗に言うチョロインだったら泣く事も正直なかった、とは思います(笑
そういった意味でも、WUGの腰を据えてどっしりと進んで行く脚本の妙が今一度見直されてもいいんじゃないか。
と、個人的には思いました。




また、菜々美はTVシリーズでは不遇と言えば不遇だったキャラです
いや、まあ、俺的に9話のアレはむしろWUGちゃんの勢いを高めた良い仕事だと思ってるんですけど(笑
ただ、単純に出番とスポットの当たる回数が少なかった事は事実です
だからこそ、菜々美なんですよね
山本監督もそれに関しては~とちょいちょい申し訳なさを公言していましたが
そんな公言通りにようやく菜々美に最高に感情移入出来る、菜々美が最高に輝くスポットを用意してくれて
そういう有言実行っぷりも素晴らしいな、と思いました
前篇でもギャグ描写の徹底や美麗な作画など完璧にリベンジを果たした作品に仕上がってましたけど
後篇でも本編の足りなかった部分を補完、と正にWUGという作品、そしてスタンスが完璧に完成したように思えました

だからこそ、あの終わり方には「寂しさ」も感じたというか
ぶっちゃけ「これで完成です。」って言われても通じちゃうような・・・
というか、いつもの続きを匂わせる感じでもなかったんで
そこに関しては不安もありつつ、
ただ、めちゃくちゃにブチ上げて誰しもの想いを完遂させて―――っていう終わり方ではないし
山本監督も語っている通り、あっさりした、とてもシンプルな終わり方ではあるんで
その意味だと全然「まだまだ」って感じもしますし、
願わくばこの先も望みたいですね

ここはゴールのようですけど、ゴールのようでゴールじゃない
むしろここからが彼女達の伝説の始まり―。
そんな風なEDにも見えます
そして、それを、更に細かい“結実”を描いていって欲しいです
パンフにも書いてあった通りまだまだやれるネタもあるはずですし、
実直に期待していたいですね。
個人的にも、まだまだ応援していたい。そんな訳で、明日の幕張に期待しましょう(笑 いや、ないかもですが。や、あるはず!うん。
なくても応援するしね。この映画も、また劇場で観たいなと思う。





ところで、この映画を観ていて感じた事がもう一つあります
それは、「誰よりも白く」という概念です
誰よりも真っ白な気持ちで、
誰よりも純粋に、
誰よりも汚れなく、
誰よりも楽しんで、
誰よりも美しく、
誰よりも一途で、
誰よりも迷わない。
そんな「白さ」及びピュアネス、イノセンスに対する憧憬。それが掴み取った「何か」(トロフィーだけじゃない、という意)・・・。
ある意味WUGらしさっていうのは、そんな風に誰にも染まらず、純粋な気持ち、優しさ、いたわりを貫き通す「白さ」なんじゃないかな、、、って個人的に感じました
求める人が居れば全国を駆けずり回り、ちょっとしたトラブルも迷わず助ける、素直な感情をぶつけ合うのもまた純真である証し
そんな風に、誰よりも真っ直ぐに、誰よりも白く生きていく強さに大いに感銘を受けた作品でもありました
誰よりも白かったからこそのエンディングなんじゃないか。とも思います。
まゆしぃが「本当の自分で居られる場所」を東北で見つけたように
しほっちもまた「本当の自分を取り戻せる場所」を博多で見つけた
自分の感情に、本音に、想いに逆らわずに生きてゆく
そんな“どん底”から這い上がって見た景色はきっと、上記のカットのような素敵なものなんじゃないかな・・・という事で
テーマ性に関してもしっかりと描けていると思うし菜々美抜きでも傑作だと思います
特に、最後の「Beyond the Bottom」のダンスシーンではイントロの時点で鳥肌が立ったくらい・・・!!
いつの間にか、無我夢中で、誰にも構わず、何も迷わず走り抜いたご褒美が最後に待っている。
そんな構成も含めて最高の後篇でした。ありがとうございました。













ちなみに今回はダークだったり憂鬱だったりする成分は少なめ、
誰もが「何か」を見つけて終わる心地良い、ストレスフリーな爽やかなお話に仕上がってます
事務所の金持ち逃げの件もここに来てめっちゃでっかいお返しになって回収される、という脚本の素晴らしさよ。
だからこそ、またちょっと下がるような展開も個人的には望みたいですね(笑
“順風満帆”はWUGには似合わない。
もがきながら、転がりながら、必死で走ってるのがWUGちゃんにはとても良く似合うしそこが自分の一番大好きなポイントだから。
また、足掻きながらしっかりと進んで行く彼女たちが拝めますよう、祈りを込めて。



最近よく使用されるようになった鳥みたいな口の描き方、イイですね(笑
今回も良カットだらけで作画の心配ないんで是非観に行って下さい。




【明日を見据えて】Wake Up,Girls! 青春の影 WUG新劇場版・前篇感想(ネタバレあり)

2015-09-25 | Wake Up,Girls!(アニメ)
また、ちょっと泣いてしまいました。
ネタバレ含む感想なんで是非観てから読んで下さいね。
あとシアター限定版から画像も使ってるのでその辺も注意。
































あのー、俺は昨日まで新劇場版に合わせて毎日各話感想を更新してたんですね
要はこれまでの軌跡を振り返る企画っちゅうか、応援の意味も込めてやってた訳です
そんでその感想の中で4話分も「泣いた」って言葉を使ってて、まあ実際に観てて泣いた訳だから使うしかないんですけど
その流れでこの感想とかツイッターでのっけから「泣いた」って書くと感化されてるだけ、テンションの問題だと思われる可能性があるなあ、と
いや、別に思われても全然構わないんですけど、ちょっとそこには明確な理由がありまして・・・っていうのをまず記述したいと思います。




この新劇場版では東京進出とそれに伴う悪戦苦闘を描いている、というのが個人的な見解なんですが、
所属会社のダンスレッスンではあいりだけ最下層、まだデビューも済んでない子達と一緒に練習させられちゃうんですね
それはそれである意味シュールでコミカルで面白かったんですけども(笑
でも・・・誰もが話題にはしにくいトピックなのも間違いないですよね。

ただ、今までのあいりだったら引け目だったり「頑張らなくちゃなあ」っていう宙ぶらりんな気持ちだけだったと思うんですけど(特に初期はね)
今回は、誰もが口にしにくい事を、誰が言う訳でもなく自分の口から話題に出して、
それでもここで自分がレベルアップすればWUGちゃん自身の成長にも繋がる
一刻も早く次のクラスに上がれるように頑張るよ。って
彼女自らがメンバーのみんなに力強く意志を込めて宣言するんです
その様子見てたら、ちょっと涙が出てしまった・・・というのが事実なんですね

それは、今までの、特にTVシリーズ前半のあいりだったら絶対に出てこない言葉と眼差しだったと思います
そんなあいりの、人間的な成長が嬉しかった。簡単に諦めたり劣等感に溺れなくなったあいりの“頼もしさ”に完全にヤられてしまいました。
この子はWUGちゃんの中でも特にスペックが(作中では)普通な子だから元々余計に応援したくなるキャラですけど
自身が置かれた状況にもめげずしっかりと前を見据える、明日を見据える姿勢は正にアイドルアニメの本質的な面白さをあぶり出していたかなあ、と
これからのあいりにも期待したくなりましたし、改めて見守り甲斐のあるキャラクターだなあ、って(笑
まだまだWUGちゃんには伸び代がいっぱい、報われる余地もいっぱいあるかと思います
この新劇場版ではこれもまた「WUGらしい」悪戦苦闘の模様が描かれてますけど、
WUGちゃんならきっと乗り越えられると信じてますし、
それは有り体な言葉などではなくて
観ていると「きっと乗り越えられるだろう。」って“信じたくなっちゃう”んですよね。
希望があるから絶望があり、絶望があるからこそ、また希望が生まれる。新劇場版でもWUGはWUGだったのが何よりも嬉しかった。

でも、この子達全然“諦めてない”。
かつてのちょっと打ちのめされただけで中々立ち上がれない、すぐに空中分解しそうだったWUGちゃんはもういない。
そこに居たのは、例え辛い状況でも、しっかり明日を睨んで、みんなで支え合って、懸命に這いつくばろうとする“逞しさ”に満ち溢れたWUGちゃんでした
もう誰かに「歩かされてる」のではなく、自分らの足で「歩こう」としているまた一歩成長したWUGちゃんでした。
その様子に、素直に胸が熱くなったし、テンションも高まったし、「この子らがまた“何か”を掴むところ」を真剣に観たい。って思えました
正直エンドロールで「少女交響曲」が流れてる時なんか立ち上がってWake Up,Girls!コールしたい気持ちでいっぱいでしたし
今にすぐにでも踊り出したい気持ちでもいっぱいでした(笑
結局、レコード会社の戦略ミスで一発屋扱い~というのが大本の流れですが(これもぶっちゃけよくあるっちゃあよくあるよねえ 笑)、
それでも地道な活動が実を結んで返り咲いたアイドルやバンドなんて沢山いますし、
WUGちゃんも是非そうなって欲しい、そしてまた仙台の地で大きな花を咲かせてくれたら・・・なんて思います。





この新劇場版では大人たちの描かれ方も中々良いんですよね
まず最も成長の余地が残されている松田さんは昔のバンド仲間と再会して、
燻ってた心情を吐露、
その後懸命にマネージメント活動と彼なりに不器用ながら必死に動いてくれてる姿に感動しました
勿論そのすべてが上手くいった訳ではないけれど、それも後々の展開に向けての種である可能性もあるかと思う
早坂さんに懸命に頼み込みに行く松田さんからはWUGちゃんに対する愛情がこれ以上ない形で表現されていたと感じました。
彼の今後にも期待・・・、と同時に
早坂さんも早坂さんで相変わらず素敵なお人でしたね
WUGちゃんがちょっと“WUGちゃんらしさ”を見失ってるのを見てそれを分からせるまで突き放す
だけど、本人たちがそれに自覚的になったらしっかりその熱意に応えてくれる
好感度が高いのも相変わらず納得のキャラ描写だったかな、と 笑
きっと東京ナイズされたWUGちゃんは彼にとっては退屈で、
あくまで等身大で、
仙台の空気を感じさせるWUGちゃんだったり自然に振舞う時の垢抜けて無さが“味”になってる方がきっとWUGちゃんらしいし、
もっと大人っぽいとか余裕っ♪って感じではなく健気で一生懸命な方が、土臭い方がWUGちゃんには似合ってるんだと思います。
もっと言えば、その土台が出来あがってない内に新機軸やアレンジに向かうのは「芯がない。」って事でもあるんでしょうね。
 丹下社長も過去を匂わせるシーンや訳アリっぽい伏線が結構描かれていて、
彼女のコネの広さだったり、数々の言動の理由の一端が垣間見えるキャラ描写になっていると思います
まさか丹下社長が元〇〇〇〇で白木さんが元〇〇〇〇〇〇〇だったなんて・・・!
この辺りの大人たちの活躍と行方にも大いに注目したくなりましたね。
WUGは、大人が面白いアニメでもある。それを証明したと思います。


しほっち可愛い・・・(惚)


I-1関連もしっかりと描いてくれましたね
白木さんのスキージャンプの例えが面白かったんですが(笑
完璧主義であり徹底した管理主義の彼にとってはミリオン割れ、ワンマンの即ソールドならずは由々しき問題だったようで
“I-1の成長”及び“I-1のこれから”についてもここからしっかり描かれそうな予見も観ていてしました
特にしほっちに関しては、今度はしほっち自体がセンター落とされそうな雰囲気にもなっており
その辺も注目ですし、
逆に言えばここからどうしほっちが奮闘するのか、どうしほっちが現状を切り開いていくのか・・・っていうのにもワクワクしています
新しい世代、停滞のグループ、そして徐々に飽きられつつある、と言ってもまだまだ全然売れてますけど(笑
白木さんの考え自体にもメスが入ったり何かしらの変化が生まれそうな余兆もありそこも楽しみです。
気が付けば、しほっちもまた「応援したくなる」キャラクターに仕上がっていましたね。

勿論相変わらず大田さん達も元気でした(笑
彼らは東京進出を応援しつつも一抹の寂しさは拭えず、
だけど掲示板に於ける世間の声に抗っていたり、
イベントにも健気に遠征していたり、
正にファンの鑑で、
でもまあ東京でもお店の店員に「うるさいです」って注意されてましたけどね(笑 これもまたニヤリとする仕掛けでした。
でも、きっと大田みたいな根強く応援してくれる、彼らみたいなずっと聴き続けてくれるリスナーの存在こそ尊いものなんでしょうね。
WUGちゃんも悪戦苦闘したように、彼らもまた同じように悪戦苦闘していた。でも、そんなファンがいなきゃやっていけないですから。
なんかある意味WUGちゃんと同じくらい一生懸命な彼らの姿はあれはあれでいとおしいんですよねえ・・・笑





これは誰もが気にしてるでしょうが、
BDとかだと修正されていますが本放送時には作画の乱れも目立ってました
しかし、本作は作画も動きも美術も大分凝った仕上がりになっていて
少なくともキャラの“等身大の可愛さ”はバッチリ出てる、って言い切れる抜群の作画に仕上がっております
印象的なカット(例えば夏夜のコミカルなカットだったり、あいりの澄み渡るような真っ直ぐな表情だったり)も多いので
その意味でも是非観て欲しいですし、誰かが書いてた事なんですけど「これがきっとやりたかったWUG」って言えるようなものになっていると思います

まゆしぃのひよこのアイテムに珍しくキュンキュンしちゃうめちゃくちゃ可愛いカットだったり、
夏夜とみゅーは益々息ピッタリの夫婦漫才(?)をちょいちょいやってて面白い
風呂でセクシーに眠るみにゃみ、
ウインクを決めてドヤ顔のななみんだったり、
相変わらずよしのはよしのだなあ・・・って思ってしまったb-sessionでの不慣れなMCだったり 笑(でもあれはあれで可愛い)、
子供たちと一緒に踊るあいりの絵面とか、
キャラのあいくるしさ・自然体の可愛さもたっぷりと表現されてますし
コミカルなシーン、ギャグも冴えているのでキャラ方面でも優れた内容だったと思います
個人的には、あいりの不器用過ぎるウインクとよしのの「おはよっぴー!」っていう空回った挨拶が何ともいじらしくてお気に入りですね(笑)。
 夢を叶えられてウキウキ、本当に幸せそうな姿にこちらまで嬉しくなったみゅー、
気が付けばみんなを正解に導くまゆしぃの言葉に
負けん気を露わにするななみん
ムードを一気に変えてくれるあいりの存在もやっぱり100%不可欠だと思ったし、
さり気にテンションを上げる言葉をくれるみにゃみ、
強気にみんなを引っ張ってくれる夏夜
前よりももっと結束力を高める為に努力しているよしの、
そして、今は笑い話で過去を振り返るみんなの姿・・・どれも自分の目にはキラキラ輝いていて素敵に美しく思えました。
悪戦苦闘と何回か書いたけど、やっぱり、この7人ならきっと大丈夫。そんな風にも思います。
後篇、12月、素直にワクワクして待っています。ありがとうございました。















全体的なテーマとしては、「自分らしさを見失わない」、
「自分が今までやって来た事を信じる」、
例え迷っても、
不安に思っても、
なんか背伸びしたくなっても
手前自身を曲げなければきっと見えて来るものもある。
そんな風な事を個人的に感じていました。これからどんなものを仙台に持ち帰っていくのか、
東北に持ち帰っていくのか。みんなの想いは、彼女らの想いは、大人たちの想いは。複雑に、だけどしなやかに交差する物語が、とても面白かったです。
簡単には諦めない、
無視されても挫けない、
嗤われてもいい、負けはしない。
そんな“WUGらしい”テーマに満ち溢れていた新劇場版、是非色々な方に観てもらいたいです。
自分が今日行った流山おおたかの森TOHOシネマズでは上映後多くのお客さんが物販を買ったり、
シアター限定BDを買ったり、後篇のチケットを買ったりしていました。そんなワグナーさん達の支えで、
“まだまだ続く物語”になっていければいいな、と今素直に感じてます。取り敢えず、また劇場で観るぞ!(笑


余談:
実は千葉で本作が上映されるのは流山市にある流山おおたかの森TOHOシネマズしか(現時点では)ないので、
その時点で流山で観よう、って思ってました。まず最初は自分の地元で観たかった、ですし
個人的に千葉で上映してくれる事自体嬉しかったので(笑
あの辺は美味いラーメン屋多いしね(関係ねー)
 ちなみにおおたかの森シネマズは駅に隣接する大きなショッピングモールの中にあり
割と便利な場所にあって中もきれい、かつ良い雰囲気の映画館でもあったので個人的におススメ
良い思い出になりました。後篇は、どういう形になるんでしょうか。その辺もチェック推奨、ですね。
でもその前に仙台でも観る、つもり。たぶん。




おっぱいデカすぎ問題(満面の笑み)




【君達の望んだ世界】Wake Up,Girls! 第12話「この一瞬に悔いなし」 感想

2015-09-25 | Wake Up,Girls!(アニメ)
                                        










平井堅の名言に「敗れて悔いなし」というのがあります
この言葉はこの最終回で最後笑顔でステージに立っているWUGちゃんの姿を見てなんとなく「ピッタリだなあ。」って、改めて観て思いました
結局のところ、みんなで一致団結して優勝を目指したけれど、結果的には優勝は東海地区代表に決まってしまった
だけど、WUGちゃんは今持てる全ての力を間違いなく出し切ったし、WUGちゃんという概念そのものをステージに置いて来る事が出来た
それは有り体に言えば“絆”だったり、どん底から夢を見て這い上がっていくパワーだったり、健気なメンバーの姿勢だったり・・・
もうやるべき事は全部やったし、自分達の今の実力は完全に出せた。それで得れたものだって確かにあった。
だからこそ、あんな清々しい表情で潔く結果を受け入れる事が出来たのでしょう
いきなり勝たなくてもいい、
いきなり大成しなくてもいい。
完全アウェイの状況で、それでも自分達の力で、自分達の頑張りで、あんなにも多くの人の心を動かす事が出来た。
自分達のステージをやり切る事が出来た。何よりも、“誰かを幸せにすることが出来た”。

多分、よしののジャンプ関連できっとある程度減点とかされたんでしょうけど、
それでも、それすらWUGちゃんにとっては一つの誇りでもあるんでしょうね
みんながよしのをカバーする為に頑張って、
よしのもまたみんなの足を引っ張らないように彼女なりに全力を尽くして「勝ちに行った」んだと思います
そんな風に存在出来る、みんなで頑張ってみんなで努力して、みんなでカバーし合って成長出来るWUGって存在自体に誇りも自信も持てた。
だからこそ、何の後腐れもないスッキリした素晴らしい表情を見せてくれたんだと個人的には思ってます。
もう全部出し切った、
私たちの“最高”を披露する事が出来た。
そんな感情がしっかり伝わって来る作劇と演出が自分好みですし、
それは実は初めてと言っていいくらいWUGちゃん自身が持つ事の出来た“自負”に近い何か、だったんじゃないかと思います。

WUGちゃん自身が、初めてと言っていいくらい自分達を誇れるような、
不安とか怯えたり、大丈夫かな?って気持ちすらないようなステージをこなす事が出来た、ということ
その顛末に胸がいっぱいになった。と同時にまゆしぃが望んだ世界で、まゆしぃが望んだグループで、
まゆしぃが本当にしたかった“誰かを幸せにすること”っていう希望がしっかりと(ある程度)達成された。
そういう「島田真夢の再生譚」的な意味合いでもきっちり目標を達成していて素敵な結末だったなあ、と素直に思います。




今回もまた、ちょっぴり泣いてしまいました
よしのがあれだけ「やりたい」とこだわった理由、
よしのがあれだけ「私抜きで出て下さい!」と叫んだ理由、
それはみんなが頑張って来た事を知っているから
みんなが努力して来た事を知っているから
みんなの想いを知っているから、
みんなの夢を知っているから・・・
だから、それを私が不意にする訳にはいかない。そういったWUGに対する想いが間接的に伝わって来てしまって、
それも手伝って前半からみんながステージの上で精一杯踊るシーンまでは常に泣きべそ状態でした

もう、WUGは今にも空中分解しそうな状態だったバラバラだった時のWUGじゃない
今はしっかりとメンバーに“絆”が生まれてお互いがお互いを思い遣れる関係性に進化している―
そんな様子がしっかりと、十二分に伝わって来る画面と雰囲気に仕上がっていて
そういう温かい作中観にヤられてしまったのと、
よくよく考えれば、
このアニメシリーズってWUGちゃんが一歩ずつWUGちゃんになっていく“物語”だったのかな。なんて風にも感じました
最初は寄せ集めだったこの子達が、今や誰もが誰もを「必要」だと認識している、その事実にグッと来るし
ある意味それもまた今作のもう一つの目標だったのかもしれないなあ・・・なんて風にも改めて思えましたね。
自分は、この「Wake Up,Girls!」ってアニメが大好きです。
だから、一人でも魅力を理解してくれたら嬉しいですし、
実は真っ当に誠実なアニメ、っていう
自分の抱いた印象を精一杯、身を削ってまでもどうしても伝えたかった、吐き出したかったのでした。
一歩一歩、慌てず急がず、地道に懸命に誰もが“メンバー”になる事が出来た、っていう
この着地点は掛け値なしに素晴らしいものだったなあ。と振り返って思いますね。
何かが足りなくても、
必死で足掻いて、それでも何かを掴み取る。
それこそが一つのWUGちゃんらしさなんじゃないかなあ・・・
なんて風にも感じられた最終話でした。みんなの想いも、それが詰まったダンスも本当最高で、間違いなくグッと来るステージだったと思います。





自分がWUGを観てて思うのはどの娘に対しても「頑張れ!」って応援したくなるそのエッセンスが好き、というか
みんな、やっぱり足りない部分やまだまだな部分があって、それでも、いや、それだからこそ「頑張れ!」って心の中で思ってしまう
特にこの最終話はそれが強く強く滲み出ていてもう堪らなかったな。っていうのが正直な感想です
あいりなんかは特に恵まれてないわけでもなく、いわば普通の女の子ですよね
でも、普通だからこそみんなの中に付いていけないコンプレックスが発生した
だから、「頑張れ!」って気持ちが沸いて来る
応援したい気持ちになる、
いつか満たされて報われて欲しいって気持ちになる―
それは勿論あいりだけではなく、他のキャラに関してもそうです
その「つい応援したくなる感覚」がここまで多数のワグナーと呼ばれる方々を生み出しているのでは・・・とか思いつつ
ある意味高校野球で言えば佐賀北のような感覚だったりもするのかもしれません。所謂思わず知らず応援したくなるチーム。
そんな大好きなキャラ達が、またちょっと報われる姿を観たい!!ってこれまた強く強く思います。
その為にも明日新劇場版が公開されるんで、是非お好きな方は共にその光景を確かめに行きましょう!(笑)。
ぶっちゃけ、新作映画を観て欲しい、って理由もあってこうやって振り返り企画をやった。というモチベーションもありました
後は単純に応援したいだけ、とにかく「好きだ!」って言いたい、って事ですね。大手振って。





また平井堅の言葉の引用で申し訳ないんですが、
「どこかほころびがあったり、歪んでたり、苦かったりするものが、本当のポップなんですよね」
という名言があって、この言葉はそのまんまWUGちゃんにも通じるものがあるなあ。って今ふと思いました
自分がWUGで好きなところって、そういう“苦み”だったり、ほころんでいる、つまり「全然上手く行かないなあ。」って部分だったりして
でもそういう事を描く事は全然ポップ=面白いんだなあ、って実感したのが個人的なWUGの印象です(でした。当時も)
この毎日各話感想ではぶっちゃけ「WUGのこういうとこ素敵だよね~」ってのを中心に書いて来たんですが
当然別の角度で観れば別の意見を持つ方も絶対いるでしょうし、まあ「個人的な印象です。」としか言いようがないんですけど
でもそれはそれで凄く“正しい”事でもあって、きっとWUGはその角度から見れば絶品という作りをしているだけなんじゃないかと思います
つまりは最大公約数を狙わず、あくまで自分達がやりたい事を貫き通してるな、って印象で
そこに共鳴する事が出来れば、きっと深くハマれる作品なんじゃないかな、ってのが最終的に感じた事ですね

ただ、根本的には先述したように
「まゆしぃが自分の理想の欠けらを手にするまでの物語」
「WUGちゃんがWUGちゃんになるまでの物語」という王道かつ一本筋の通ったシナリオだと思うので
別に何の先入観もなしにフラットに観て楽しんで欲しい、魅力に気付いてくれたら、っていうのが一番ですかね。
苦行を乗り越えて、苦悩を乗り越えて、それでも一つに繋がって行くメンバーの姿と物語、観返してみて改めて“美しい”と思いました。
最後に、もう一度、自分はWake Up,Girls!っていうアニメが大好きです!!
最後まで彼なりのやり方で、彼なりの楽しみ方で、WUGちゃんのステージを楽しみ尽した大田の存在もまた美しかったと思います。














新劇場版、色々なキャラの成長を観たいですし、
また苦難を乗り越えて一つになる様も是非拝めたらいいですね。
自分の信じる、大好きだと思えるWUGちゃんを誰が何と言おうと真っすぐに信じ続けて来て
涙を流せるくらいにファン冥利に尽きるステージを“自力で”掴み取る事が出来た大田の存在だとか、
ある意味ここまで緻密に描けるのはきっとWUGちゃん以外には中々無いと思うんですよ。
それくらい「ファンの気持ち」も大切に描いている作品ですし、
一歩一歩成長していく作劇も誠実で気持ちが良い。
結末もまた達成感に満ちているものになってますし、
やっぱり当時旧ブログで書いた通り、(自分にとっては)本当に素晴らしいアニメでした。願わくば、まだこの物語が続いていきますように。

それと、観てたら所謂聖地巡礼したくなりましたね(笑
10月あたりに時間作って行こうかなあ。なんて模索中であります。はい。



オマケ。先日の東京アニメセンターにして。原画の段階からスゴイ(笑



【足並み揃えて】Wake Up,Girls! 第11話「アイドル狂詩曲(ラプソディー)」 感想

2015-09-23 | Wake Up,Girls!(アニメ)
夏夜の表情がガチだなあ・・・(笑









漫画家とかでもそうですが、〇〇さんに認められた!って喜んでちゃダメですよね
そんな著名人だとか誰誰が好きだって言ってたよっていうのが生命体の生き死にに直結する訳ではないので
プロデューサーに認められても、お客さんに認められなければ意味がない。早坂さんは本当の意味で“プロ”なんだな、と思いました
大なり小なり何かを表現する人であれば、満点だとか完璧だとかは蜃気楼に近い、という概念も理解出来る
いつだって、どこだって、目指す先はきっと今の自分よりも遥か先のポイントなんですよね。
だから、頑張る。
必死で、頑張る。
みんなが文字通り一丸になってトレーニングや努力を重ねる姿は
本当に言い訳も譲り合いもしなくなってみんな成長したんだなあ・・・という印象で感慨深かったです
誰も置き去りにしない。その代わりに、誰も見くびらない。出来るって信じてる。
そんなタフな気持ちと繋がりが今の強いWUGちゃんを生んでるんでしょうね。





元々何の繋がりもなかったみんなが
意味のある衝突とその度に繋がる絆を携えてここまで“自力で”辿り着いたんです
もう負けたくない、
もう諦めたくない、
このメンバーで“何か”をその手に掴みたい。
今、WUGちゃんが目指せている方向はきっと同じなんじゃないかな、とかこの話数を観ていて感じる事が出来ました
これなら大丈夫、この7人ならきっと大丈夫・・・と、言いたいところですが、アクシデントが起こってしまうんだな。





過度の緊張による、足を挫くというミスをよしのがやらかしてしまいました
元々この新曲はよしのメインだったって事もあり、正直荷が重かった部分もあったのでしょう
イベント「アイドルの祭典」の東北ブロックを勝ち抜き遂に本戦決勝、ってところでよしのが初センターですもんね
でも多分、振り返ってみるとそこもまた早坂さんは織り込み済みできっとそういう雰囲気、ハプニングを乗り越えるWUGちゃんを観たかった
組織的なアイドルではなく人間力でもって乗り越えるようなアイドルが観たかったんじゃないか、なんて思います
それもまたアイドルの一つの側面、統制された存在ではなく、多少凸凹でも、
それがいいんだよ!って思える人間らしいアイドルの存在。
それを期待してたんじゃないかな・・・なんて
勝手に考察しつつも、
物語としては最大の山場、ですね。ここでまたバラバラになるようじゃ今までの作劇の意味なんかはない。次で最終回、最高の決着を見せて下さい。という所で。





いや、まあ、リアルタイムで観てた訳なんですけどね(笑
ちなみに俺はリアルタイムの時は1話で「ふーん・・・」って感じで2話目で「面白いジャン。」って感じでした
まあその反応が一般的であるかはともかく(笑)。確かにメンバーの危なっかしさというか、良い意味で垢抜けてない感じは魅力だったかもしれないですね
そういう子が頑張るから面白いっちゅうか、、、
後はやっぱ、生々しいところが好きだったかな。
ネガティブな一面もポジティブな一面も含めての作劇模様に「おおっ」ってなったし、
そんな世界を生きる大田たちの存在も頼もしかった。「流れ」だけが総てじゃない事を示してくれたと思います。
むしろ、流れを生み出すのはファンの手前の仕事なんじゃないかと。「世の中上手く行かない」をきれいに体現しているアニメだと思うので
そういうのがお好きな方は是非ご覧になってはいかがでしょうか。或いはシビアな物語が好きな方。
そして今週公開の新劇場版を観ればいい。本心からそう思います。そんな訳で、約2週間続いた毎日各話感想も明日で最後です!!
色々大変でして、神経もすり減らしながらの更新でしたが(笑 主に時間的な意味でね。
その分どの話数も気合いを込めたので振り返り等にこれからも是非。











まゆしぃのクラスメイト達はいつの間にかサインを求めて来るようになった
ある意味それもまたまゆしぃ達自身の力で認めさせた、って事なんでしょうね
それもまた、頑張ってれば、続けて行ければ、振り向いて貰える時はきっと来る。
そういう暗示なのかもしれません。

そして、相変わらず“応援してくれる人”の姿や気持ちも執拗に描いていましたね。
このアニメのそういうところが凄く好きです。アイドルは決してアイドルだけで成り立っているのではない。
応援してくれる人も、ファンも、確かに彼らなりの理念で動く血の通った存在なんだ・・・と。
そういう意味ではWake Up,Girls!というのは様々な観点からの想いの集合体なのかもしれませんね。
そんな想いも背負って、いざ“最高のステージ”へ―




余談ですが、あれほど仲間意識的な事を嫌がってたななみんがシュシュを付けているカットにもグッと来ました。



【しんどい季節の先へ】Wake Up,Girls! 第10話「登竜門」 感想

2015-09-22 | Wake Up,Girls!(アニメ)
みゅーに珍しく(?)頭をナデナデされてるみにゃみ。カワイイ(笑









気付けば、まゆしぃは色々なものを(結果的に)捨ててここまでやって来ました
そのお陰で失った感情も感覚もこの10話に至るまで様々な描写で提示されて来た訳ですが
その最たるものがきっと身近な人の応援、家族の応援だったんじゃないかと思います
みにゃみを応援する仮設住宅のおばあさんのグループを羨ましそうに、物寂しげに眺めていた彼女
きっと本音を言えばお母さんにまた“あの頃のように”応援して欲しいって気持ちは強かったんじゃないですかね
まゆしぃは色々我慢が出来る子だし、強がってる訳でもなくある程度のタフさは備わってると思いますけど
やっぱり身近な人の応援が力にならないわけがない、欲しくないわけもないと思うんで・・・。





まゆしぃは、ステージの上で涙しながら、
それでも笑顔で、お母さんに「私、頑張ってるよ!」と言わんばかりのスマイルでパフォーマンスをやり遂げた訳ですけど
そのシーンをさり気なく、パッと済ますところに本作品の美意識を感じるっていうのも正直あります
前回の夏夜の涙もそうですけど、そこを大大的にフィーチャーするのではなく
あくまで物語の中で涙を見せる~っていう流れがイイな、と。

また、親子の間に会話が一切無かったのも良かったですね。
ただ、そこにいるだけで、ただ、そこで感じているだけで伝わる想い。
まゆしぃにとっては、またお母さんがライブに来てくれた、観てくれているっていうだけで感慨深いものがあったでしょうし
お母さんにとっては、きっとまた「笑顔で」歌っている真夢を見て気持ちが揺さぶられた部分もあったんでしょうね
だから、二人の間に会話なんて必要なかったし、必要ないからこそ、ああいう演出になった。素敵だと思います。

でも、多分「極上スマイル」の歌詞に影響された部分もあったんじゃないかな、とも。
“シンドイ季節を知ってるから”
これがきっとお母さんの心にグッと来た要因だったんじゃないかな
しんどい季節を乗り越えて、また立ち上がって笑顔で歌っているまゆしぃの姿
そんな娘の姿を観て、感情移入しちゃったんだろうし、自分の心境とも重なったんだろうな、とも思う
アイドルは、辛くても、悲しくても、前を向いて、明日を向く。そんな“強さ”がある生き物。
今でも、“あの頃と変わらず”笑顔でアイドルやってる真夢を観て「嬉しい」って感情もきっとあったんじゃないかと感じますね
だって、元々壊れるくらいに応援してきた愛娘ですもんね。そんな親心と娘心が重なり合ったシーンは本当に美しいものだったと思います。
先述のように、ちょくちょく身近な人の応援を求めてるっぽい表情を晒してただけに、ね。





思えば、ここまで来るのは長かった
随分遠回りを繰り返してここまで来たんだなあ、と思います
それも一歩一歩進む類の作劇だったからこそ、そう思えるんでしょうが
ようやく一つにまとまったWUGちゃんはお互いの壁も越えて真剣に上を目指せるユニットになっていた
ちゃんと喧嘩出来て、本音を曝け出して、お互いに対する愛着も出来て・・・と
過程が過程だったからこそようやく一皮向けて感慨深い、っていうのはあったかもしれません
もう言い訳もしないし、
お互いに甘やかさないし、
割とストレスフルな環境だった分
そのフラストレーションを解放するかのようにきっちり“上”を目指しているWUGちゃんの姿もまた眩しかったです
元はと言えば良い素材の集まりであったWUGちゃん、それがまとまるとここまで強いんだなあ、と。





でも、まだまだWUGちゃんはここから
WUGちゃんはこれから
恐らくはここに至るまでの過程はこれから先もっと大きな花を咲かす気が個人的にしているんです
苦労も苦悩もきっとここから、これからの大成に掛ける為の複線だと思ってますので。
あの日感じた悔しさも、
あの日失くした感情も、
きっとこの先(具体的に書けば新劇場版以降)に繋がって行くと信じて・・・。
取り敢えずの“結実”に大きく胸を熱くした第10話でした。ずっと、まゆしぃはこれを待ってたんだよね。ずっと戦ってたんだと思います。













ようやく一つになれたメンバー、
ようやく和解に近い事が出来た親子・・・
本当に観ていて笑顔になれる話数でしたが、
“ちゃんと喧嘩”っていう概念含めて中々考えさせられる部分があって面白いです、WUGは。
思えば喧嘩すらまともに出来ないなんてそっちの方が異常、というか闇抱えてますもんね。
そんな関係は、薄っぺらい。そんな事も今作は伝えたいのでは?なんて思いました。

最後まで“笑顔で”パフォーマンスを終えたまゆしぃ、輝いてた。
そんな彼女の心意気は、きっと母親にも、みんなにも正しく伝わったんだと信じています。




このよしの、可愛いなあ(笑



【君を待つ日々】Wake Up,Girls! 第9話「ここで生きる」 感想

2015-09-21 | Wake Up,Girls!(アニメ)








夏夜は、
話始めの内はまゆしぃに顔を向けずに話していた
つまりそれほど本人にとっては辛い記憶を打ち明けている、って事なんですけど
その・・・あまりにも絶妙過ぎる演出には何度観ても唸らされるものがあります
真っ直ぐにはとても話せない、
まゆしぃの顔を見て話す事が出来ない、
それでも、話す。
本当の想いを打ち明けて、前に進む為に、話す。
なんてしなやかで逞しくて、そしてか弱い女の子なんだろう。って思いました。
ここまでの一連の流れで夏夜のWUGに於けるマザーっぷりは散々描かれて来たと思いますけど
今回のはWUGちゃんの心を根本から繋ぎ直す大仕事をやってのけてくれたな、と
本当は心にしまっておきたい自分だけの傷
でも、それを曝け出す事によって一つになれる
もっと素直に、心を通わす事が出来る・・・みんなの母親役ってだけではない
「夏夜」って女の子の素敵な部分だったり“強さ”がきっちりと描かれていた、もっと夏夜を好きになれる、
感情移入出来るような傑作回に仕上がっていたなあ、と素直に思いました。本当に、なんて素敵な女の子なんだろう。






自分が観ている限り、「震災後」をここまではっきり描いたアニメはWUGだけです
そしてそれを観た人の表情を描いているのもWUGだけだと思います
それだけで個人的に価値がある。とか思っちゃうんですけど
別にだから偉いとかそういう話ではなく、
確かに「ああいう現実」があって、忘れちゃいけない想いがあって・・・っていうのを描いてくれている事がとても嬉しいし頼もしい
だってそれは、絶対に目を背けちゃいけない事柄のはずですからね。
それをキャラに“背けさせなかった”というところにWUGって物語の誠実さが滲み出ていると思います。
こういうシーンがあるからこそ、今大手を振って「WUGが大好き、WUGを好きになってもらいたいなあ。」って感想を書いてる所もちょっとあります
みんなもう忘れてるかもしれない、だけど、現実は未だにこのアニメで描かれた風景そのもの
是非なんでもいい、なんでもいいから「何か」を感じ取って欲しいシーンの一つですね。

そういう「現実」があるってことは、
間違いなくその「現実」の割を食らった人間がいるってこと
その中の一人がかやたんこと菊間夏夜その人だったのです。





正直に書くと、ぶっちゃけ泣いてしまいました
別に普通に「泣いた」って書けばいいんでしょうが、
前回の話数でも泣いている為、ただ単純に俺がよくWUGで泣くだけ。って感じに映ってるかもしれないな、って(まあ実際これで3話目ですけど 笑)、
ただ・・・物凄く夏夜の心情が伝わりやすい演出と演技だったなあ、と何度も観返して思うんです。

町に帰って来た時の微妙な面持ちや、ふと立ち止まって感慨深く周りを見渡す仕草、
どう見てもまだまだ復興途中なのに「大分良くなった」としみじみと口にする姿を観ていると一気に涙線が刺激されました
それはきっと、夏夜にしか言えないセリフ、他のキャラは間違っても口に出来ないセリフ、
そして、「あの日」を経験した彼女だからこそ発言出来るセリフそのものでした
いっつも温かくみんなを見守って来たWUGのお母さん的存在の夏夜、
でも、心の奥に抱えきれない悲しみを背負って来たんだなあ・・・と思うと、ね・・・。

また、直接的に「あいつ」の事を説明したりしないのもこだわりの演出であり泣ける要因になっているな、と思いました
別に“亡くなった”だとか“好きだった”とか一言も言わない、言わせない脚本に“優しさ”を感じたのと同時に
だからこそ想像して、グッと感情移入出来る「隙間」が生まれているんだな、としみじみ感じます
ただ、ボロボロになったブイが届いただけ
でも、そういう事なんだろうな・・・って思わせる描写が個人的に堪らないのです
大好きだった町、大切な思い出、いつも勇気をくれた「あいつ」のこと・・・・・・・
あまりこれまで触れてこなかったデリケートないくつもの感情に向き合っている夏夜の姿を観て涙線が緩み、
そしてちょっと泣きそうな声色で「あいつ」の事を語る姿にはっきりと泣いてしまいました
どこかで「あいつ」も見てくれてるかな、
私だって、頑張らなきゃ。
そんな夏夜の気持ちと悲しみから前を向こうとする意志に完全に胸を打たれた、のと同時に
「震災」を取り扱った作品でもある以上、“そこ”から逃げなかった姿勢に個人的に大きく感銘を受けました
大切な誰かを失くして、好きだった町を失くして、それでも頑張ろうと今を生きている人がいる。
また再び立ち上がって、「あいつ」の声を聴いて、もう一度頑張りたい、諦めたくないって思ってる人がいる。
それだけで、ただただ美しい
逆にそれだけだからこそ、余計に美しい。
・・・実は今この感想を書きながらも泣いているんですが(恥ずかしい)
それくらいにああいう演出と奥野さんの渾身の演技は素晴らしかったと思うのです


「あいつ」がどこかで見てくれてるかな
いつか見てくれるかな
そんな風にしなやかに生きる夏夜はなんてきれいなんだろう
なんて美しいんだろう
そして、なんて儚いんだろう。
今も、「頑張ってるよ!」って、一生懸命生きて、歌って踊る夏夜の姿が尊いものに思えた第9話
きっとそれは、おばさん達にも、そして「あいつ」にも・・・消えない灯を宿すんでしょうね。

「辛い過去」を感じさせるにはただそういう事実だけではなく
顔を見て話す事が出来ない演出だったり、
徐々に震える声だったり、
そういう細かい仕事が重要なんだなあ。とつくづく感じました
それくらいに素晴らしい話数に仕上がってると思うので是非何かを感じて欲しいと思ってます。

でも、ロマンティックな事を書くと
あのブイ自体があいつが「頑張れよ!」って
夏夜に送ってくれたものだったのかもしれないですね。
だから、それに対して「がんばっぺ!」って返した夏夜は本当に偉いと思うのです
「あいつ」がきっと見てる、だから、頑張れる― 
こんな素敵なお話を紡ぐ事が出来るこのWUGというアニメ、
是非もっと評価されて欲しいし、愛されて欲しいな。なんて素直に思ってしまいましたね。


「あれ以来初めて来た」という夏夜の故郷の町、
そんな故郷に対する複雑だけど、でも確かな想いがセリフ以上に
演出や雰囲気で伝わって来るのがもう堪らなかったですね。
「この子が幸せになって欲しい」と直に思いました。 また、今度は笑顔でみんなと来れるといいね!





白木の言ってる事もあながち間違いじゃないでしょう
ファンの皆様が恋人、だからこそ「アイドル(偶像)」って呼ばれるんでしょうし
あの一件に関しては彼が正しい部分もあるとは思います
だけど、あまりにシステマチックに管理され過ぎていて
修行僧っていうか
奴隷っていうか、
「人間らしさ」は感じられないのもまた事実と言えば事実なんですよね
理想とは大分かけ離れた修行僧のような展開に息苦しくなってアイドルが嫌になっていたまゆしぃ
だけど、WUGは違った
WUGはつまずいてもまた立ち上がる事が出来る場所
誰も置き去りになんかしない優しさがある場所
だから、まゆしぃも徐々に好きになって
「ここでなら」と想いを確かにした
だからこそ、負けたくはなくて空回りしてしまった・・・んでしょうね
それはきっとWUGの正しさを、WUGというユニットの素晴らしさを証明したかった気持ちから来たのかもしれない。
「私たちは絶対に負けない」って。

まゆしぃは、親への罪悪感もあった分
変に同情されたくなかったのかもしれません
同情されても余計に辛いっていうか・・・。
それは自分の解釈ですけどね。
誰にも話せなかった想い、
誰にも話したくなかった悔しさ。

最後に、よしのに「頼りないリーダーかもしれないけど」って前置きした上で「なんでも相談に乗るから」って言われた時
まゆしぃは涙をこぼしていましたが、本当はそんな風に“絆”を感じさせるアイドルグループがやりたかったんでしょうね
本気でお互いを想って、一緒に成長出来る、そんなアイドル然としたグループがまゆしぃの理想で
グリーンリーブスはそれを「やらしてくれる」事務所だった、という話です。

まゆしぃの本心を知ったからこそ、よしのもまたまゆしぃに素直になれた
ようやくWUGという生命体が真の意味で一つになれた瞬間だったのかもしれないですね
悲しい事があったら、辛い事があったら、なんでも話してよ。私が聴くから・・・!っていう。
どこかで一人で背負い過ぎてしまう悪癖のあるまゆしぃ、それを他人に委ねる事もいつか出来たなら、
きっとそれは今の彼女の“成長”と呼べるのかもしれないですね。
話してくれなきゃ、伝わらない事も、進めない事も、きっとある。





ななみんは、そんな風に「真剣にWUGをやっている」みんなの話を聞いて
一人だけ「さあ、期間が終わったら光塚だ!」ってモードの自分がしょうもなく思えたんでしょうね
本気でこのユニットに賭けているこんな人々がいるのに、片手間気分の自分は何なんだと。
それはご多分に感化されたのもあるんでしょうけど、
でも元々「これでいいのかな?」って気持ちも抱えてたのは明白でしょうから
至極自然な流れでとても良かったかと思います
むしろ、ななみんをその気にさせるとしたらみんなの“本気”を見せるしかないでしょうからね。
ただ、そんな風に「このユニットでいく!」と決意したななみんも正直格好良かったです
その後のみんなで海に入ったりするシーンは正に“青春だなあ・・・”って感じでした(笑

夏夜の重くて、そして感動的な独白から始まり
まゆしぃが見た「現実」とそこからの「再起」を描き、
それに影響されてななみんまでも腹を括る・・・と
正に最大限にWUGらしさを感じさせる傑作回だったと思います
みんな不器用で、でも一生懸命で、かつての傷から立ち直ろうとしているからこそ感動的に映る
よりグッと来て今作に陶酔する事が出来るんじゃないかな、と深々と思った回でしたね。大好きです。













しかし松田も宿に着くなり(遊びじゃない事を分からせる為に)早速トレーニング促したり結構やることやってるじゃないか(笑
スケジューリングもきっちりやってたり時々抜けてる以外はちゃんと縁の下やってたりもします。

そして、間違いなく“「あの日」以降の風景と人々”を過不足なく描けている“「あの日」以降のアニメ”だった、とも思います。
いつか、風の便りで夏夜とあいつが再会する日が訪れますように。





【別々の世界で】Wake Up,Girls! 第8話「波乱」 感想

2015-09-20 | Wake Up,Girls!(アニメ)
すぐ感情的になっちゃうよしのはこれはこれで可愛いなあ(笑








まゆしぃと他のメンバーでは見ているものも意識も全然違うものだった
だから、噛み合わないのも仕方ないっちゃあ仕方ないんですけど
それよりも・・・
同じ場所にいるのに
同じグループのメンバーなのに
まゆしぃだけどこか別の場所で一人で戦っているような気がきっとよしのはしていたんだと思う
それがきっと悔しかったし、悲しかったし、もっと同じメンバーとして一緒に戦いたかった
悩みも辛さも共有して本当の意味で一つの“ユニット”になりたかったんだと思う
まゆしぃの姿勢はストイックと言えばストイックではあったんだけれど、
まるで自分たちが「まゆしぃによる対I-1対戦用ユニット」みたいになっちゃってたのも否めないところですよね

そうじゃなくて、もっとWUGらしく、ユニットらしく、みんなで親睦を深めながら頑張りたかっただけなのに・・・。
よしのもよしのでいつもバランスを保とうと必死なんだと思います
事あるごとにI-1を引き合いに出されて、比べられて・・・
勿論そこに悪意は全くない(に、決まってる)、けど
どこかでまゆしぃは未だ“Wake Up,Girls! のまゆしぃ”ではなく“I-1からやって来たまゆしぃ”のまんまな節がありましたし
よしのもきっとそれを強く感じていた、だからこそあそこで限界も来たし本当の意味でユニットになりたいって思っているのに
いつまでも埋まらない距離感にきっと物凄い“寂しさ”を感じてしまっていたんでしょうね
分かり合いたい気持ちがいつまでも置き去りになって通じ合えない悲しみ。
確かに、過去の古傷をわざわざ話す道理はないんですけど、
元I-1である事を盾にやたら比較して来たり、まゆしぃの個人的な都合による駒みたいに扱われるなら話は別
WUGちゃんはWUGちゃんだし、決してI-1を倒す為に存在しているユニットなどではない。
そういう事をよしのは感じてたし伝えたかったんだろうし、もし深い理由があるんなら話して欲しかった
相談して欲しかった、でも、相変わらずまゆしぃは自分達とは別の場所で戦ってるし・・・
どうしようもなくて流れたよしのの涙に感情移入不可避でした
よしのは、別に高度な事を望んでいる訳じゃなく
ただユニット然グループ然としていたかっただけ、だから今のこの状況に耐えられなかったのだと思います。





ただ、まゆしぃの姿勢にも一理あって
ちょっとWUGのメンバーは地に足が付いてなかったし、
まゆしぃの知名度におんぶだっこしちゃっている言動もありました
何よりも少し「間を取りすぎ」というか、無意識にお互いに甘え合っている節もこれはこれで否めないんですよね
時には嫌われ役を背負うっていう一番辛い道を選ぶ必要性もきっとあるんじゃないかと思います
その辺はまだまだ未熟っちゃあ未熟なんですけど、でもこれはこれで人間らしくて良いですよね(笑
すぐに手を差し伸べたりするのは逆に侮っている、とも捉えられますし
すぐに時間を置こうとするのは逃げている、とも捉えられる
先述のようにまゆしぃもまゆしぃで間違っている部分があったのも事実ですが
かといって、みんなはみんなであまりにも楽観的かつ目の前の課題から目を逸らしていたのもまた事実

でも、こういう「どちらかが絶対的に正しいとは言い切れない」作劇は大好物ですし
そういう割り切らない生々しさはWUGの真骨頂でもあるので正直めちゃめちゃ面白かったです(笑
衝突は衝突だけど、後々を考えればきっと意味ある衝突になり得ると思います。
弱音も、本音も話してくれないメンバーに涙するよしのの気持ちは
痛いくらいによく分かりますし、
まゆしぃの煮え切らないモラトリアムばかりの練習風景に危機感や焦燥感を覚える気持ちもよく分かる
だから結局、そんな不器用なみんなが大好き!って結論に落ち着きますし
不器用な子達が不器用なりに頑張ってるからこそ、
スマートになれないからこそ
自分はWUGってアニメが大好きなんだと思います。この“泥臭さ”が正直堪んないっていうか・・・。





世の中、本音を隠したまま仮面夫婦で居続けられるほど甘くはない・・・
いや、甘くはないというか、実際続く関係性っていうのは絶対に仮面夫婦じゃないはずなんですよね
お互いを曝け出してこそ、お互いに愛着も感情移入も出来るようになるし
応援も支えたくもきっとなるんだと思います
争いを避けたり、
気持ちを隠し続ける事はその場その場では上手く引き伸ばせますけど
きっと時期が来たら弾けちゃってどうしようもなくなっちゃうもんだと思います
何よりも、そんな他人行儀なエッセンスはあたたか味の塊であるWUGちゃんらしくはないですよね。
足りない人同士が、頑張って支え合う構図こそWUGちゃんらしいんじゃないか、って自分は思う
一難去ってまた一難、でもこの一難もまた色々と考えさせられて濃密な内容に仕上がってるんじゃないかと





そういう新たな喧騒が生まれた中で、
ななみんは光塚に行く事を明白にしておきながらも
どこか、そんな「中途半端」な自分に対して考えるところもあったようです
踏み台にした、と言えば聞こえはいいが、でも結局このまま終われば本当に中途半端
それに加えてそんな面持ちで参加している自分自身もまた中途半端だなあ・・・と
吹っ切れる事が中々出来ない自分にやや自覚的になりつつあります
光塚だっていつも曲を持ち歩くくらい大好きで、
彼女の元々の夢だった
でも、だからといって完遂も出来てない夢を途中で投げ出すのはあいりの言う“中途半端”にも当てはまるんじゃないかと
そんな風に一人悩んでる節のななみんもまた人間くさくて非常に良かったと思います
あいりとななみんっていう珍しい組み合わせも面白かったですし
いつもの絡みだけでなくこういう新規開拓もイイなあ、と(笑
ななみんは自分の才能とポテンシャルに自覚的でそこは逆に堂々としていて格好良いな、って思うんですけど
そんな彼女も実は情がさり気に強かったりもするんですよね。それを予見させる流れになっているのも秀逸でした。





そんなあいりの“成長”もまた頼もしかったです
(優勝する事に対して)「出来ますよ!」と気合十分で応えたり
「折角くれたチャンス」と自分から積極的に訊きに行って健気に練習する姿だったり、
何よりもWUGが大好きだからこそ、自分もちゃんと“メンバー”になりたい・・・っていう自覚が芽生えた事を意味するセリフだったりと
今後きっちりと報われて欲しいなあ・・・!って切実に思える描写のオンパレードで
それを加味すると今後の展開も非常に楽しみであります(笑
本当にWUGが、
WUGのメンバーが掛け値なしに大好きな事も伝わって来てきっとWUGに於けるアゲマン的な立ち位置なんだと思いました
そんな彼女の“健気さ”が是非評価されて後々に確かな人気を得て欲しいな。って素直に思えました
以前の弱気で自信ないのがデフォだった彼女とは違って人間的な成長をしっかり遂げてるのが実にグッと来る変遷でとてもよろしかったです
実はみゅーと並んでムードメイカー的な素質があるあいり、これからもそんな彼女らしく頑張っていって欲しいな、と。















それにしても早坂さんは正しい事しか言いませんね
そう、「誰だって頑張ってる」んですよね
だからこそ、自分達なりのアプローチをしたり
頑張り方を工夫したり変えたり考えたりする必要がある訳でね。
・・・でも、いっつも小マメに来て真面目に見てくれる時点で単純に「良い人」でもあるんでしょうね(笑
多分自ら憎まれ役をかってでるようなお人じゃないかと。




松田さんも受難続きで大変だなあ・・・(笑)。
実は苦労人だし、スケジューリングはソツなくこなしてたりもする。




【君が帰る場所】Wake Up,Girls! 第7話「素晴らしき仲間たち」 感想

2015-09-19 | Wake Up,Girls!(アニメ)
この二人の漫才好きだわ。









あ~・・・ごめんなさい、正直泣いてしまいました
しかもボロ泣きに近い形で泣いてしまいました
何に対して謝ってるんだろう、っていうのはともかく(笑
うん、本当にあったかくてサブタイトル通りのお話でしたね。

本音を言えば、この話はリアルタイムで観てた時も別に泣かなかったし、
「感動はするだろう。」って感じで観返してたんですけど、
まさかボロ泣きしてしまうとは思わず・・・
泣く、っていうのは理屈のようで理屈じゃないから
何故泣いたのか?の説明は非常に難しいんですけどね(笑

ただ、あいりは本当は辞めたくなんてなかった
確かに憧憬が中心の活動ではあったけど
それでも部屋に大切に飾られている写真・・・
WUGちゃんへの想いは本物だったのもまた事実なんですね
きっと、まだ素人根性剥き出しでやっていたWUGちゃんにとって
これは乗り越えるべき最初の試練だった
それも、恐らくは早坂さんがみんなの結束力を高めさせる為
「あるのかないのかすら分からない友情」の所在を確かめる為に故意に仕掛けたんでしょうね
少なくとも、出来ない子に「仕方ないか」と見くびって対処を甘くするのは決して“優しさ”などではない
早坂さんは丹下社長の言う通り徹底的にドライに進行して来たI-1を経たからこそ、WUGちゃんには違う「何か」を期待してたんでしょう
そう考えると、命令に背いたどころかむしろ期待に応えたんじゃないか?とも言えます
多分あのまま「使えない」メンバーを切り捨てる選択をしてた方が
「自分の事しか考えてない」のと同義で、
早坂さんが今求めるアイドル像とは違ったものになっていたでしょうね。




それにしても喧嘩のシーンは非常に見応えがありました、
見応え、って表現してもいいのかな?って感じはしますけど(笑
それぞれのキャラが良く出てましたねー
つい興奮しちゃうよしのに、
ボケ担当のみゅー(笑 慌てんぼうな様もまた可愛かったです
夏夜は夏夜でそんなみゅーのツッコミ役だったり、年下のななみんと喧嘩したり、
かと思えば泣いてるみにゃみに優しく接したりと一人で色々な役割をこなしてて面白かったです
ななみんは都合が悪くなるとすぐ光塚を持ち出す悪癖が出ちゃってたり、
みにゃみは言い争ってる雰囲気を何とかしたい、って頑張る
実は最も健気な子だったり・・・
かと思えば、まゆしぃはまゆしぃで一番リーダーっぽい。のも、きっとよしのを焦らせて空回らさせる要因なんだろうなあ。



以前、みゅーとみにゃみが好き、って書いたけど夏夜も相当良い子で大好きだなあ。っていうかみんな。


喧嘩・・・というには若干生々しいんですよね
夏夜がななみんに向けた「妄想の話」っていう言い過ぎちゃう感じとか
よしのの「だから島田真夢ありきのユニットって言われちゃうんだよ。」って発言とか
別に言わなくていい言葉まで言っちゃう辺りがマジもんの喧騒っぽくていいですね
夏夜の「それ今言う?」って返しも生っぽくてとても良かったかと

よしのは、
もっとシビアに行く方向性を提言して
「友達作りの為じゃない」とバッサリと断言した
でも、それも“リーダー”という重圧から仕方なく出て来たいっぱいいっぱいの言葉だったのかもしれない
本当はよしの自身もきっと辛かったんだよね。だって紆余曲折経て来た大事な仲間だもの。
誰よりも早く来て、出来ないなりに誰よりも真面目だったのをきっとよしのは知っているから
無理してた心の内がはじけて
あいりの家で号泣してしまったのかもしれない
また吉能さんの演技も凄くてまるで母親かよ、ってくらいに
真に迫った呼びかけと弱気なあいりに怒る演技にグッと来てしまいましたね





だけど、この回で何が一番自分の胸を打ったのか、って書くと
人の温かさというか、メンバーのあいりを想う気持ちが自分を泣かせたのかもしれません
わざわざ部屋まで来て自分の為に泣いてくれるリーダー、真摯に想いを伝えてくれるまゆしぃ
あいりを復帰させる為に出された課題をバカにみたいに必死にこなす夏夜やみにゃみ、みゅーに
なんだかんだで感慨深さを感じさせるななみんの涙・・・
あいり一人の為に、
みんながここまで頑張ってくれる
あいりは自分が思っているような魅力のない子なんかじゃない
いつだって君の場所はここにあるんだ、
ここが君の居場所なんだよ。と言わんばかりの
みんなの尽力と想い遣りに涙したというのも理由の一つかもしれません
きっと、あいりの立場で「こんな風に想われたらきっと幸せだろうな・・・」って感じてしまったので
それもまた大きいんでしょうねえ。いつだって「WUG」って場所は君を待ってるから。っていう。

結局、あいりは切り捨てられなかった
例え、現状で「まだまだ」だろうが
それでも一緒に頑張ろうよ、出来るまで何度も練習しようよ!という
よしのの“本当の声”と、そしてみんなの気持ちに後押しされてまた立ちあがる事が出来た
よしのの予想外の熱さとメンバーを引っ張る力は確かにリーダー然としていたし、
あいりの親父の言動もまたいちいち「分かってる」感じで堪らなかったです
みんなが諦めなかったからこそ、
あいりも諦めなかったんだと思います。
零れ落ちそうなメンバーがいたら、必死ですくいあげて
その度にまた一つ大きくなって・・・傑作回であると同時に、“WUGの良さ”が全部出ていた是非触れてみて欲しい話数に仕上がっていると思います。
決してスマートなやり方じゃないけれど、とっても等身大で、そして物凄く真っ直ぐな姿勢にがむしゃらに足掻いて大きくなるカタルシスを感じました。
何かが報われた訳でも、大きく進展した訳でもないけれど、それ以上に確かなものをみんなが得たんだと思う。

そして、それはきっとまゆしぃが歩みたかった、
本当はこうでありたかった理想に近い世界でもあったんでしょうね。
それを、まゆしぃは自力も使って掴み取ったんでしょう。
そんな彼女の大らかな眼差しもまた良かったです。





また、早坂さんの言ったセリフで当時から好きだったのが
「僕に認められたって仕方ないんだよ」っていうセリフですね
プロデューサーを満足させる事よりも、お客さんを満足させる事を第一に考えろ、っていう
至極真っ当な教えでこういう部分からもやっぱり早坂さんは良質なプロデューサーって気がするんですよね
思えば、場数を踏ませてステージに慣れさせるのもそれもまたお客さん第一主義という感じもする
そんな風にちょっとズレた視線を直させる辺り敏腕であり“プロ”って気がしますね。
君たちが向かう相手はプロデューサーではなく、あくまでお客さん。
それが出来て来た時に自然と認められるのが理想なんでしょうね、きっと。














敢えて突き放して、それでバラバラになるんならそこまで。
でも、WUGちゃんは、思ってた以上に本当は熱くて、想い遣りに満ちている
素敵なアイドルグループでしたし、これからもっともっと成長する素養をたっぷり感じさせてくれました。
あいりのペーソスに、よしのの激情が合わさって生まれたケミストリーとみんなの優しさにボロボロ泣いてしまった第7話
こういうの観るとやっぱり「WUGちゃん最高かよ」って心情になってしまいますね(笑
不器用だけど、不器用なりに真っ直ぐ進んで行くこのアニメが大好きです。


喧騒の中で涙ぐむみにゃみ。普段があっけらかんとしてるだけにこういうのは可愛い。


このカットもなんか可愛くて好きです(笑 ムキになってる夏夜カワイイ。




【戦力外通告】Wake Up,Girls! 第6話「まだまだだよ」 感想

2015-09-18 | Wake Up,Girls!(アニメ)
数時間前まで「お姉ちゃんのライブに~」とか言ってたのに・・・(笑









まだ全然鍛え上がってないWUGちゃんにとって、
まあ大方島田真夢きっかけで観に来たんでしょうけど(笑
素材を見抜かれ早坂さんという良質なプロデューサーに出会った事自体は幸福でした
恐らくI-1にガチガチに作曲スケジュール持って行かれている所為でその発散目的というのもあったかもしれません
ただ、敏腕故に「使えない」メンバーには厳しくあいりが切り捨てられるという弊害も発生してしまいました
勿論あのままやっててもペース的には亀の歩みのまんまだったんでしょうが、
これはこれで戸惑いを隠せない状況ですよね
なんせ「WUGらしく」、に
「I-1流」、なやり方が加えられてしまった訳ですから。
いよいよレッスンもステージも本格的になって来て面白味も益々UPしていますが
その裏で辞めざるを得ないメンバーも出てきてしまう・・・っていう。いや、こういう展開は展開で面白くもあるんですけど(笑





早坂さんのスパルタ指導法は厳しさもあったけれど、
それ以上に「とにかく場数を増やす」「基礎を徹底的にやり込む」と理に適っているなあ、という印象でした
勿論それに付き合うメンバーは並大抵じゃないしんどさも含むでしょうが、鍛え上げる方法としては間違ってない
今のWUGちゃんには経験値も体力も足りてないのが現状と言えば現状ですからね。
特にやっぱ、ステージに関しては絶対的な“慣れ”が必要となりますから
その意味でもとにかく場数を!ってのはある程度正しいかなあ、と。
体力に関しても、
この先もっと(スケジュールが)詰まるような事があったらきっと必要になって来ますから。
あいり自身が言っていたようにそれもまた「頑張ってる!」って充足感を呼び込むものだとも思いますしね。





もう一つ早坂さんを「良質」だと思う理由として、あいりに告げた苦言の内容が本当に頷ける内容だったのが大きいですね
これが無茶苦茶な理由だったりあまりにもフィーリング重視の戦力外通告だったら「ん?」ってなりますけど
早坂さんのあいりに向けた問題提起は確かに正しいと思えるものでした
あいりはただ参加してるだけで楽しんでいる
なんかもう、みんなとただ歌って踊ってるだけで楽しい、っていうような状態
でも、それじゃプロは困る それならその辺の素人にだって出来るっちゃあ出来る事ですから
また「見る側」「作る側」っていう言い方が分かりやすくて良かったと思います
あいりはまだまだ「作る側」には成り切れていない
っていうか、その意識すらない
それは冒頭でも書いた家族との会話で既に分かっていた事
勿論グループに対する愛情も生真面目さもあいりは持ち合わせていますが
「ただ自分だけが楽しい」んじゃカラオケに行ってるのと変わらないですから
やっぱりその辺りの意識改革がこのポイントで必要だったんでしょうねえ・・・
それが遅いか、早いか、だけの話。
だから、それを思い切り速めた早坂さんはやっぱり良質だと思う訳です
多少、つーか、相当厳しい愛の鞭ですけど(笑 是非乗り越えて欲しいなあ、と思う
それ以前に超厳しい条件突き付けられちゃってますが・・・WUGちゃんにとっても、最初で最大の試練、、、、かもしれないですね。





にしても、まゆしぃはあいりの事を心配して待ってた訳ですけど
その優しさがちょっと裏目に出ちゃいましたね
勿論まゆしぃに非は全くないんですが、
あの場合、ちょっと惨めな気分だったと思うので一人のままにしておいた方が良かったかもね
あの日、練習終りに一人だけ残って散々酷評されて、惨めな気持ちのままメンバーとも一緒にいたくなくて・・・
あいりはどんなに悲しかっただろう。
そんな彼女のショックが物悲しい劇伴と雨っていう最高のメタファーに彩られて
最大限に伝わって来る演出もまた流石だなあ、と思った話数でした
より一層あいりの惨めさを際立てている、というか・・・。
一人部屋でうずくまるあいり、
最後は切り捨てられて部屋に一人きりのあいり、
今までいつもまゆしぃを明るく元気付けて来たあいりが逆に追い込まれる展開で
一気にそんな彼女の哀愁が伝わって来て観ててちょっと泣きそうになった回
あいりはちょっと自分を出せない性格でもあるから、
余計に心境が理解出来るんだよなあ・・・。
本当は誰よりもWUGを大事に想って、リスペクトしてきたあいりだからこそ、まだまだメンバーに残って欲しいですね。
勿論そういう気持ちだけじゃダメだけど、でも最後に人を動かすのも成長させるのも結局は気持ちだと思うので。











早坂さんは無茶苦茶やってるようで、その実どれも合理的っちゃあ合理的なんですよね
ただそれがWUGに合うのか合わないのか、それはこの先のWUGちゃん自身が決める事
それに早坂さんの掲げる苦言にはちゃんと頷ける説得力がありますし、
確かに敏腕と呼ばれるプロデューサーだなあ、って感じました。
ただ、それじゃあきっとまゆしぃが目指す「理想」には辿り着かない
まゆしぃが本当に欲しかったものを目指す為にはここであいりを切り捨てさせる訳にはいかない。
こういうメンバーの結束力が試される展開は大好物なので当時はワクワクしながら観てましたね(笑 今も。

ところで、前回のライブは3人「も」I-1の客をかすめ取る事に“成功”していたようです
千里の道も一歩から・・・WUGちゃんが踏み出した一歩にちゃんと意味があって本当に良かったと思いました。
まあ本人たちは勿論知らないでしょうが、こういう何気ない成果を描いてくれる作劇は好きですね。
あいりのコレも元々「足りない」描写が多かったからこそ説得力もあってそういう所もツボでした。




ところで「グループなんだからみんなで考えよう」ってあいりのセリフが序盤にあるんですが、
それがまさか自らの進退にかかってくるとはあいりも考えてなかっただろうな・・・笑
でもさり気にムードメイカー気質もあるあいりが好きですよ。



【小さなプライド】Wake Up,Girls! 第5話「天国か地獄か」 感想

2015-09-17 | Wake Up,Girls!(アニメ)
このカット、それぞれの性格が表れてて良いですね(笑










よしのはきっと「まゆしぃのオマケ」扱いされて悔しかったんでしょう
だから、まゆしぃにもI-1にも対抗心を燃やして“絶対に負けない”ところを見せつけてやろうとした
しかし、結果はご周知の通り空回ってしまいライブはとても「成功」と呼べる代物ではなかった
いきなり、
いますぐ、
いまから、
まゆしぃやI-1に勝とうとしたってそりゃ無理だし
はっきり言って積み上げて来た歴史や足跡舐めんじゃねーぞ!って話ですよね
それは図らずも前半の丹下社長と松田の会話の中でも散々語られてた訳ですけど・・・



よしのの“悔しさ”が垣間見られる好カット


そりゃ、対抗心や負けたくない気持ちがあるのは分かるけれど
歴史も努力もまだまだ足りないのに「勝ちたい」と思うのが間違ってる訳で
もっと言えば、そんなワープするみたいに勝ち上がって行く事を目指すよりも
しっかりと目の前の課題に全力で、コツコツと取り組んでこなしていく方が全然近道な気がするんですよね
一気に成長したい、一刻も早く認められたい、その気持ちは正直分かる部分もあるけれど
千里の道も一歩から、絶え間ない努力こそが(自分にとっての)幸せを生む。
要するに、前回とはまた違った観点から「アイドルは甘くない」って事実をまざまざと感じさせられるお話だった訳ですけど(笑

でも、この「負け」は悪くない。
人間、失敗しなきゃ前には進めない生き物なので。
あまりに、残酷なまでにWUGちゃんとI-1の見事な対比が出来ていて
集客の具合からパフォーマンスの精度、そしてMCの出来まで・・・っていう
傍目から見ていてもI-1の完勝、完膚なきまでに叩きのめされた!という感じでここまでやられると逆に清々しいですね(笑
でも、そうやって失敗をきちんと描いていくWUGだからこそ自分は好き、っていうのもあります
まだまだI-1にも、そしてまゆしぃにも敵わないWUGの初期メンバー6人
ここでの「負け」が徐々に彼女らの財産になる事を願って。





でも、WUGちゃんの失敗の要因はTwinkleの二人も(っていうかナギとざんげちゃん・・・笑)言っていた通り、
「ちゃんと喧嘩出来てる?」が出来てなかった事にあったんでしょうね
未だちょっと他人行儀なところがあるっちゅうか、
あいりもぶつかってもわざわざ「ごめんなさい!」とか言わなくてもいいし
ななみんもそこはフォローだったり進言が必要だった、周りの子がどんな動きをしてるかも意識する必要があるということ
つまりは、ちょっと「遠慮」が過ぎる状態とも取れる訳ですね
ちゃんと言いたい事言えてるか、
ちゃんと伝えたい事伝えられてるか。
まだまだみんなが一つになった・・・とは言い難いWUGちゃんだからこそ、この時期はこれが精一杯だったんでしょうね。
みんな「自分の事」で手一杯だった印象があるなあ、と今回観返していて改めて感じました。





そもそもね、
喧嘩すらもまともに出来ない
お互いの本音を交わし合う事すらも出来ない
そんな関係性に未来なんてないと思うんですよね逆に。
喧嘩が出来る、っていうのはある種のコミュニケイト能力の高さを示してるのも同義ですから
お互いがお互いに腹の底に何か抱えたままで進んでいけるほど人間関係って甘くはないんですよね
それが出来なかったから、自分も何度も失敗してたりもするんですけどね(笑
一つの衝突で崩れるような関係性だったら所詮そこまでっていう話。
砂の城の制作にわざわざ貴重な時間割くなんてバカバカしいにも程がありますよ(笑)。
そんなお互いのぎこちなさを見抜いたTwinkleは流石だなあ、と思うと同時に
あんなに気を遣ってちゃそりゃ見抜かれるよなあ・・・とも思いました(笑
リアルタイムで観た時から印象に残るセリフではありましたけど、
やっぱり良いセリフだなあ、、、って改めて感じましたね。

WUGちゃんの問題点を浮き彫りにしつつも、
それぞれの意識の高さも垣間見えた良回でした
まだまだ足りない部分は多いけれど、
これもまた一つの経験と思えるような。ね。
「地道に一つずつ、コツコツ頑張ろう。」ってメッセージ性も効いててそこもまた素敵だったかと。












よしのの悔しい気持ち、刺激された小さいけど、確かなプライド・・・
そういう「負けん気」の強さの表現もまた好みな話数でした
結局はそれは失敗に終わってしまったけど、
そういう気持ちを抱く事自体は間違ってはいない、かと。一歩引いた立場でみんなをアシストするまゆしぃもさり気に光ってました。



今はまだ、見上げてる、だけ。いつかは、きっと・・・。