サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

【可愛らしい世界】まつおまり「かのとこと」1巻

2024-05-24 | 松沢まり











松沢まり改め、まつおまり名義による新作。
自分は昔からこの人の漫画が好きで追い駆けてる作家の一人です
まつおまりさんの絵柄が自分の好みド真ん中でまず女の子が可愛いし、
シャープな感じの仕上げも大好きなんですな
何より、
作風が全体的に優しくて、
まったりしてて
ほんわかしてて・・・
読んでてほっこり出来る様なエピソードが多いのが特徴的ですね。
ちなみに正式名称は「かのとこと~武蔵花町怪話譚~」ですね。




可愛い。



個人的な印象だと、
ラブコメ及び恋愛ものが多いイメージなんですが、
今回は人間と妖怪の異種族交流~がテーマになっています
妖怪の事を後世に伝える❝怪話人❞の跡継ぎになった主人公の琴と、
そのサポート役の花乃とのコンビが織りなすハートフルストーリーです
のんびりした空気感、
心温まるオチ、
デフォルメを駆使した画面作りも心地良く
その世界観の可愛らしさに夢中になれる作品に仕上がってる~と言えます。




後ろ後ろ~!!



メインとしては、
妖怪と人間の間に生まれたトラブルや軋轢などを
その中間管理職として琴が取り持つ~というのが据えられてると思う
主人に買われて大切に扱われている女の子の人形が
主人に良い感じの女が寄って来ると
脅し
遠ざけようとする話は本当可愛らしくて良かったですね~
可愛いってよりも可愛らしいって言い方が似合う漫画。
でも、
本当に俗に言う「物」が
それほどまでに人間を愛してくれてたのならば
それはそれで物凄く嬉しい事だろうなぁ.....とは思った
まあこれからの人生ちょっと大変そうだけど笑
ただ、
本当に素敵な人に巡り合えて
桜子(人形)も心から認める事が出来たのならば
その時こそホントの幸福が生まれるんでしょうね・・・いや、今でも
なんだかんだ二人ともある程度は幸せそうではありますけど笑




猫も出るよ。




問題を解決する~と言っても、
アクションとかバトルとかそういう要素はなく
ゆるりとした会話の中で温もりと共に解決していくのが本作の個性だと言えます
猫またのムサシは保護猫になるのが嫌で自由気ままに生きていたい~という願望がありました
それに対して、
形だけでも家猫になって下さい~等
とても平和なオチが付いているのがまた本作らしいと言える
例え
妖怪よりも人間の方が先に死んだとしても
「楽しかった」という記憶だけは永遠に遺っていくもの
逆に言えば
人間の立場で考えても同じ
ペットの猫が自分より先に死んでも
生きていた時の懐いていた記憶や面白かった事、その猫ならではの癖なんかも記憶には刻まれている
だから、無駄じゃないし、寂しいだけじゃない、、、
っていうアンサーはとても誠実で秀逸なものでしたね
人間関係だって
例え途中で仲違いとか疎遠になったとしても
決して空しさだけが残るのか?って言うとそれも違うもんね
やっぱり、絶対に楽しかった記憶も残るから。それに感謝して進んでいけばいい。
 そういった具合に、
妖怪と人間の些細だけど、
でも、
大切な主張を次々に受け止め消化していくストーリー
ラブコメや恋愛漫画では無い~って書いたけど、
ちょいちょい男女の絡み?があるのもまた往年のファンとしては嬉しい一冊でした。
ムサシは人間の姿はイケメンだけど性格は猫そのものでちょっと愛らしくもありましたね(笑
そんな訳で、兎にも角にも可愛らしい世界が拡がっている本作をこれからも推したいと思ったのでした
完全に作者買いなので最初から推す気でいたけどね。











それと、
表紙がマット加工(つるつるではない感じ)で良い手触りなので、
出来れば紙のコミックスで読む事をおススメします
作品的にもそっちの方が合ってると思うし。
2巻も楽しみだ!


ありがとう松沢先生。/松沢まり「みはらし荘の6人の花嫁」最終話 感想(コミック電撃大王2021年6月号)

2021-05-01 | 松沢まり
お疲れ様でした。









初めてこの漫画を見たのって2019年の秋だったかなあ・・・
そう考えると全2巻とは言え(月刊なので)長かった印象でしたね
まあ約2年の連載だったんですかね
最後は、
誰を選ぶか~というよりも、
全員と良い感じにして誰を選んだかな?って形にした感じでしたね
まあでもそれも全2巻だったらまとめられんよなーって感じでこうなったのかもしれません。
しかし、個人的にはそれでもかなり良い感じにまとめた最終回だったと思いました
最後に忍が認められて終わる、っていう構図がグッと来ました。。
 妹ちょでもそうでしたけど、
結局は、家族の問題を最後にまとめるんですね、という感じで、
でもそれもハートフル作家(だと勝手に思ってる)松沢まりさんの漫画らしいな、と。







この漫画、というか、
松沢まりさんの漫画の印象になっちゃうんですけど、
松沢まりさんの漫画って究極的に「優しい」んですよね
良い意味で、
暴走しないというか、
暴走しないっていうのは極端にダークな方向に持って行かない、って意味ですけど
多分松沢まりさんの漫画の半分は優しさで出来てるんじゃないか?という位、
なんでしょう・・・
見ていてほんわかする場面が多いというか、
特にメインヒロインだった二ノ宮さんはその象徴だったと感じます
やっぱり、
その、
美少女とか恋愛も大きいですけど、
「優しい作劇」に触れるのが毎回楽しくて、それは今作でも健在で。
なので、今作は全2巻で終わりましたけど、またコロッケのエピソードの様に、
ああ、これだわ。。って思えるような独特の雰囲気を次回作でも是非紡いでいって貰いたい
ファンとしてはやはり松沢作品の“人と人との誠実な繋がり”が本当に大好きですので。
それは、最後の忍の晴れやかな表情でも証明されてたんじゃないでしょうか
忍の両親も仲直りしたし、あれはあれで感動的なラストだったかと!







ただ、
みんな本当魅力的なヒロインズだったんで、
正直ゲーム化すればいいのに・・・ってちょっと思いました(笑
まあ全2巻で終わってるんで知名度の観点から無いでしょうが、
個人的には、
アラサーの彩さんがとっても大好きでした
ああいう良い意味ではっちゃけてるキャラっていうのは松沢作品には珍しい気もしたので、
むしろああいうキャラを主人公にした漫画なんかもいつか読んでみたい気もしました
ああでも、
こうやって綴ってると、
良い最終回だった!と割り切ってるつもりだったのに、
「もっと読みたかった」って気持ちもふつふつと沸いて来てイカンですね
でも、投げやりに二ノ宮さんとくっ付けなかった事自体が読者に対しての「誠意」な気もしました。
昔からすごくすごく良い漫画を地道に書き続けてる割にはめちゃくちゃ評価されてるって感じも無いので、
こうやってファンが「大好きです。」って声を出し続ける事が大切なことのようにも思いました
取り敢えず、ふくねこを始め過去作のレビュー等も脳内で検討中です・・・笑










でも、
約2年間松沢さんの漫画の感想をリアルタイムで書けた、連載を追えたのは幸福な体験でした
これに懲りずにまた恋愛系の漫画も描いて欲しい、なんて思ったりもします
松沢さんの描く男の子もまた素朴で好きなキャラが多いので・・・。
お疲れ様でした!!
7月発売の2巻も当然の如く購入します♬



選択の時。/松沢まり「みはらし荘の6人の花嫁」第13話 感想(コミック電撃大王2021年5月号)

2021-04-24 | 松沢まり
カワイイ。









という訳で次回で最終回です
松沢まりさん久々のラブコメ新連載、
しかも、多少サービスシーンも復活・・・!という事で、
毎回幸福な気持ちで読んでたんですが、、、まあ、一通りのヒロイン回はこなしたし、
親父の言う事も至極真っ当ではあるし、それなりに盤石のエンディングではあるんでしょうか
全部推測で書いてるので、結構とんちんかんな事言ってるかも分かりませんが。。
 でも、
本音云えば、
もうちょっと長くニヤニヤしてたかったな~とは思います(笑
松沢まりさんの絵柄及び誠実でほんわかした作風が大好きなので。
ただ、毎月・・・否、
体調の問題なのかな?毎月ではなかったけれど、
コンスタントに楽しめたのはとても良い体験でした。。







ぶっちゃけ、
親父さんが出て来た辺りで「終わり近いのかな?」って覚悟してましたけどね
物語の根幹に関わる人物が出てくると、それは連載が終わりに向かってるサインだったりするんで。
でも、
彼の存在が、
みんなの想いをここに来て強めている・・・と考えると、
その正論っぷりを含めて出て来た事自体は良かったのかもしれません
誰か一人を選ぶべきタイミングの襲来、
そうなったら、
まあ、
みんなから良い評価貰えてるよね~って事で、それまでの忍の誠実さを見てる事もあり、
真っ当にニヤニヤしまくれた文字通りの神回だったと思います・・・!
特に、
冒頭の二ノ宮さんの告白(?)はずっといの一番に忍の事を気に掛けていたのも加味して、
とっても感情が籠ってる気がして・・・王道だけど、彼女でいいんじゃないかな?って感じました
次回で最終回なので、正直誰かを選ぶトコまで描けるのかは未知数だったりするんですけど、
親父も良いトコ見せてるし、何気に忍の母親との関係性も快方に向かいそうで、、、
次回、期待大!!・・・でございます♪







でも、
ホント、
自分松沢さんの漫画大大大大大好きなんですよね
絵柄が見やすいしキレイだしシャープだし男子の描き方も好み(笑
その上、作劇に関して言えば昔から誠実そのものでハートフルなエピソードが多くて・・・
それに触れられただけでも幸福な数年間でした
最終回の感想が終わったら、
過去作の感想とかも是非やりたいですねえ
松沢まりさんの素晴らしさを個人的にもっと広めたい、、、という欲望は、あります。
それを体現していければ。



君は良い子。/松沢まり「みはらし荘の6人の花嫁」第12話 感想(コミック電撃大王2021年4月号)

2021-04-04 | 松沢まり
可愛い。







遂に周回遅れになってしまいました(汗
実は最新号もうとっくに出てるんですけど、
敢えて1話1話感想を綴る事にしました
松沢さんのファンですし、
もっと言うと感想を2話でまとめるとちょっと雑な感じになってしまうので。。

で、この話、
2月末に出た電撃大王に載ってるエピソードですね
お話としては忍の両親と忍の関係性、、、的なものが中心でしたが、
恐らく両親としては自分らがそこまで仲良い結婚生活が出来なかった分、
忍には幸福になって欲しい。。的な願いがあるんでしょうね
ただ、
親父はフォトグラファーとして自身の追い求める被写体を探して頑張っている
母親は嫉妬しつつも自分なりの道を歩んで立派に生きている・・・
まあ、
親父もそれでお金稼いでご飯食べてる訳だし芸術家としての「こだわり」もあるでしょうし、
一概に責める事も出来ないわな 俗に言う答えの出ない論争というか。。




OKです。。(ニッコリ)😊👍✨



ただ、
それで、
独りで頑張って来た忍に対して、
二ノ宮さんが「良い子良い子」して、
他のヒロインもそれに乗っかるのは素晴らしい流れだと感じましたね
日常に生きていて、
良い子良い子されることなんて滅多にない・・・っていうか「無い」じゃないですか(笑
しかし、
頑張ってる人がああいう風に「頑張ってますよね。」ってねぎらわれる、
それ以上に正しいものなんて無い、よなあ。。とも読んでて実直に感じたエピでもありました
それまでの忍の努力が認められた感じ・・・に加えて、
そういうねぎらいの想いを素直に受け取れる、
忍もまた素敵な男の子だなあ・・・と個人的には感じましたね
感謝やいたわりの言葉を素直に受け取れる~っていうのも凄く重要なんですよね
それもまた家族っぽい温かさ、というか。このハートフルさこそ松沢さんの持ち味かもしれません。

余談ですが、
もし自分が忍と同じ境遇だったとして、
あんな風によしよしされたら、
個人的には泣いてしまうかもしれないですね・・・笑
顔付は少々怖いけど(オイ)忍も難儀な人生歩んで来たんですよねえ。
それでいてあの人格者っていうのが非常に素晴らしいですね
男から見てもかなりの優良物件に感じました。







そして、
あのオチが急転直下過ぎて個人的には吹きました(笑
ま、男はああいう風にストレートに言いますよね・・・たぶん。
ここで決まるのか、
それとも思わせぶりなセリフだったりするのか、、、
次回以降にも注目です(もう出てるけど、しかも3月末に出てるけど!)。
次はもっと早く書きます 月刊誌の感想も今年度からはもっとしっかりやりたいっスね。


オマケ
今月の彩さん:




相変わらず年齢ネタが面白い・・・笑
俺んとここないか



私の好きなもの。/松沢まり「みはらし荘の6人の花嫁」第11話 感想(コミック電撃大王2021年2月号)

2021-01-04 | 松沢まり
この子の意中の相手は・・・。







ここまでは、
忍を巡る女の子たちの色々。。って感じでしたが、
今回は急に百合っぽくなった・・・というかまんま百合なんでしょうね
ただ、現時点でも様々な女の子たちと忍の良い感じのエピソードが詰まってるので、
正直マンネリを防ぐ意味合いでもこの二人は百合でもぶっちゃけ構わないかなあって思いました
既に二ノ宮さんとか四季さんとか彩さんとか忍に関しては飽和状態ですもんね







もっと言うと、
望と五十川さんのカップル(?)自体が凄く似合ってるというか、
純粋にキラキラしていて素敵だなあ、って感じたんですよね
望が五十川さんに憧れる目線自体が、
もう既に友達に向ける「それ」ではなく、
想い人に向けるようなものになっていた、というか。 
 もっと言えば、
五十川さん自体が忍を(恋愛の相手として)意識していない、
「お母さん」って呼び方がもう意中の彼とは違う捉え方になっていて、
そういう点では結構ストレートに「この二人は百合で行きます!」って話数にもなっていて、
結構作者の狙いが如実に作劇に反映されていて逆に読みやすい話数だったんじゃないでしょうか。

でもなんか、
松沢まりさんが描く百合ラブコメって素敵だな、って思いましたよ(笑
食卓時にじっと見ちゃう流れがもうニヤニヤの宝庫過ぎて、
その後の小説の挿絵のトコも純粋な好意が眩しくてまた更にニヤニヤしちゃいましたね
女の子が女の子に憧れる~っていう気持ちが美しく表現されてるのが流石でした
 そんなどこまでもキレイで可愛い五十川さんも素敵でしたが、
ちまっとしていて想いを隠し切れないお人形さんのような望も負けないくらい素敵でした
キラッキラの完璧な美少女と、お人形さん系の純朴な乙女・・・って事で相性もいい気がする
少なくとも忍たちの恋愛作劇に負けないくらいのキュンは感じられた11話目でしたね笑







それと、
望が五十川さんを好きになるのも、
理想的なルックス~ってだけではなく、
あくまでそれはきっかけに過ぎなくて、
本当は彼女の優しさと親身になれる性格の良さ・・・で、
最終的に大好きになっちゃう。っていうのがまた色々と得心がいく感じで良かったです
この辺りの作劇の丁寧さは百合でもなんら変わりないクオリティなのが流石ですね
なんでしょう、
あまりに遠慮の無い、
王道の百合模様を思い切り展開されてるので、
終始ニヤニヤが止まらない感覚のエピソードにもなってたかな、と(笑
個人的にはやっぱり純粋に恋しまくってる望が一番可愛く感じたかなあ

それはそれとして、
オチの忍のムッツリっぷりもまた良かったです(笑顔)
今年も男女恋愛にしろ百合にしろ思い切り読み手をニヤニヤさせて欲しいですね
松沢まりさん、昔から凄く丁寧な作劇を紡がれる作家さんで、推してるので。



大人になる季節。/松沢まり「みはらし荘の6人の花嫁」第10話 感想(コミック電撃大王2020年12月号)

2020-11-09 | 松沢まり









先月号は少年誌のラブコメみたいな、
とことんまでベタにやり切った話だったのに対して、
今月号はいきなり「大人とはなんぞや」「どうなったら大人なのか?」っていう
物凄い哲学的なテーマで切り込んで来て、推し作家さんながらすげー振り幅だな!と感じました(笑
音楽で言えば大衆的なポップ・ソングの後にインストのテクノが来るような感覚ですけど・・・
しかしこの生真面目な感じがいかにも松沢まり漫画らしくてファンとしてはニヤリとしたりも🥴

でも、
大人か・・・
正直自分が大人だと感じた事は(人生に於いて)一度も無いですね
あるあるなんですがモラトリアム期間が長すぎて毎回追い詰められた時にちょっと進む感じというか、
なんでしょうね、本当に彩さんの言う通り「嫌でも大人になってく」というのが正しいですね
本音云えば大体の人が色んな事を先延ばしにしてギリギリまで拒否ってるだけかと
しかしまあ、いつまでも子供のままで~とはいかない訳で
もうこのままじゃダメかな、って時にちょっと大人になったりする
勿論、
最初から意識高い人はまったく違うんでしょうけど、
結構彩さんの言葉が当て嵌まる人は多いんじゃないですかねえ
そういう意味ではベテランの松沢まりさんだからこそ描ける内容ではある。




彩さんが結婚出来てないのもまた生々しいが・・・笑



その後の、
無理に頑張らなくても、
自然となりたい自分になっている~っていうアドバイスもまた正しいんですよね
人生って正直な話、色々膨らんだ選択肢の中からどんどん切り落としていく作業に過ぎないんで。
最後・・・もしくは、今残ってる気持ちや願望が結局なりたい自分だったりするんですよ
そういう・・・
彩さんの大人としてのアドバイスが非常に素敵で共感が出来るものだったし、
そういう彩さん自体も別に完璧な大人じゃないのがまた更に人間臭くて良かったです
四季さんも、
焦って若いうちから「こういう人間になろう。」って決めこまず、
今の自然な感情を大切にするようになったエンディングもとっても爽やかで大好きでした
なんというか、大人のわびさび~からの若人の青春!という印象でかなり好感触の話数でしたね
彩さんの言葉は達観しつつも“大人だからこその希望”もあって身に沁みる内容だったかと。




またこの忍の優しさが良い。



最後の展開は、
「今すぐ出来なくても良い。」って裏メッセージも感じました
忍のセリフがとても象徴的でしたが・・・あれで、夕凪さんも、
心境的に吹っ切れたというか、
自分らしく一歩一歩進んで行こう。って気持ちになれたんじゃないでしょうか
まあぶっちゃけ10代の頃に思い描いてた沢山の希望から一つ一つ諦めていく作業でしかないからな(笑
ただ、
大事なのは今を真剣に生きる事
その上で色々と感じてこう~という結末に辿り着いたのは美しい着地点だったと思う
忍もなんだかんだ他人に(良い意味で)甘いからそういうトコが好かれるポイントなんじゃないですかね
そういうさり気ない好感度の構築も良く出来ててやっぱ松沢まりさんの漫画良いな!って感じた10話目でした。








ただ今回、
彩さんの掘り下げになると、
なんだかやたら生々しく感じるのが秀逸であり面白かったですね笑
こういうキャラ及びああいうセリフは駆け出しの作家さんは描けない・・・と思う
そこが最近流行のラブコメとは一線を画すポイントかな、って感じました
ギャグもキレッキレでそこもまた読んでて楽しかったです!

あと、彩さんのような人生、個人的には悪くないと思う(笑
ウチに来ませんか



気持ちの良い王道。/松沢まり「みはらし荘の6人の花嫁」 第9話 感想(コミック電撃大王2020年11月号)

2020-10-24 | 松沢まり







正直、面白かった。
前の回・・・二ノ宮さんのお話は、
ラブコメっちゃあラブコメですけど、
どちらかと言うと日常漫画及び雰囲気漫画っぽい良さがあったんですよね
そして、物凄い誠実なお話でもあって、、、実直に素晴らしかったんですが、
今回は所謂少年誌のラブコメを意識したお話というか、
前の回よりもスナック感覚の強い話、
もっと軽く読めるタイプのエピソードに感じて、これはこれで凄く面白かった、というか
また松沢さんの「こういう」ラブコメ読める喜びが大きくてそれだけでも素晴らしかったですね(笑
前回が定食なら、今回はハンバーガーセットというか・・・結構、
この例え的を得てると思うんですけど笑




こういうのとか、いいよねえ笑



話としては、
ラブコメの王道も王道、
何故か主人公の周りに美少女が多くてちょっと優越感~からの
保健室での会話をえっちぃ行為と間違えて思わず赤面~っていう
敢えて、なのか?前回のお話よりもめちゃくちゃ分かりやすい体で来たなあ、という印象
というかこれまでもここまで分かりやすいエピソードも無かったと思うので、
二ノ宮さんがほのぼの・雰囲気枠だとしたら、
四季さんは王道枠なのかな、と感じました
胸のサイズを気にしたり、
忍を追ってつけてみたり、
保健室の会話に興奮したり(?)、
不埒な行動を正そうと赤面で怒ったり・・・
もう思春期の恋する女の子そのもので非常に可愛かったです
なんとなく、彼女のムッツリっぷりも明らかになったかもしれない。。と思いつつ、
そんな風にいちいち敏感に反応しちゃう彼女もまた愛嬌があってイイな~と感じた話数でした
けど、四季さんは勘違いしやすい性格なので、きっと大人の余裕はどうかな?
そもそも、
彩さん自体年齢指摘されて涙目になるくらいだから、
そこまで大人じゃないのかも、、、と言いつつ、
妄想の中のセクシーな彩さんもまた素敵だったのでした。

ただ、今のところ、
彩さん見守り役みたいな印象ですけど、
本気で彩さんが忍を意識する事ってあるんでしょうか
その辺もまた気になる・・・けど、
最後の二人の紅潮フェイスが今は取り敢えず最高に可愛いかな!って事で(笑
今月は今まででも最も分かりやすい演出に仕上がってるので初見の方にも向いてると思う。
まだまだ“成長中”の四季夕凪さんに期待、、、です!






あと、
本作は毎回掲載順高いですね
2巻の頃には表紙取れるかなあ・・・
感想で援護射撃します。



夏バテにどうぞ。/松沢まり「みはらし荘の6人の花嫁」 第8話 感想(コミック電撃大王2020年9月号)

2020-08-26 | 松沢まり
素敵な笑顔。








とても優しいお話だと思いました。
作者の人柄が滲み出てるような・・・ってこれ別にヨイショじゃないですよ。
でもここまで邪気のないお話を描けるのって一つの才能だと思うんです
結構、こういう話描きたいんじゃないだろうか、とか感じましたね。
まず、
コロッケが上手いですよね
美味いし上手い・・・二重に巧いです(何
友人が美味しそうに食べてたけど、管理人さんが食べたいタイミングで作ってくれて、
より嬉しく感じる。。っていうのがエピソードとして良く出来てるな、と素直に感じました







また、
コロッケを作ったのも偶然じゃないですからね
忍が夏バテてたのと、
男の子が好きそうなもの~っていう
そこもちゃんと伏線が撒かれてて・・・色々と上手いんですよ
ちゃんとした日常のドラマが展開されている感じ、、、が読んでて気持ち良かった
また、管理人さんの日々の暮らしっぷりもほのぼの日常漫画っぽく描かれてて、
より“松沢さんのラブコメ”っぽいテイストになって来たのを感じましたね。
とっても丁寧で、誠実で。
絵もシャープでキレイで可愛いし、やっぱこの人の漫画好きだわ、と思えた話数でした
読んでてほっこりするというか、優しい気持ちになれる、この調子で物語を紡いで欲しいな、と。
二ノ宮さんは太陽のような人だな~と読んでて感じられたエピソードでもありました
やっぱ、美味しい食事って人を笑顔にしますよね・・・!







その上で、
ちゃんとラブコメしてたり、
脚本としても練り込まれてました
彩さん、先生だったのか・・・!って考えると、
こりゃ学校での話の広がりも期待出来そう、と思ったし、
教師と生徒は色々な意味合いで「良いね!」と笑
四季さんも忍の友達?ポジという事で
良い具合にラブコメの波動を感じさせてくれるので非常にいい仕事してるな、って(笑
でもまあ、年頃の男子にとっちゃこの状況でドキドキしない訳ないと思うけどね・・・
事実、胃袋から攻略されかかってたし(爆)。

先月は休載だったので、
この漫画の雰囲気や目的をふんわりと伝えるには適した話数だったと思います
そして、メインヒロインだけあってやっぱり二ノ宮さんはすっげえ純粋で可愛いなと感じましたね
別に推しではなかったのに今月号は流石にめっちゃ可愛いくて良い子!と強く思っちゃった
特に「お夕食楽しみにしていてくださいね」のコマは天使レベルでした・・・笑
この漫画、もっともっと売れて欲しいな、と思ってます。
松沢まりさんをずっと応援してるので!



意外とウブだった!/松沢まり「みはらし荘の6人の花嫁」 第7話 感想(コミック電撃大王2020年7月号)

2020-06-20 | 松沢まり
カワイイ。








実に3か月ぶりの感想になるんですね・・・
っていうか4月分が休載で5月分がこの話数になるので、
実質2か月ぶりの掲載ではありました つまり、自分の感想が遅れてると言う話ですね(笑
来週には8話が読める、と思います(休載でなければ)。

で、今回、凄く面白かったです。
結構彼女が・・・
堅物キャラというか、
若干偏屈に見えてたのもあって、
三国さんが想像以上にちょろインなのにかなり驚きました
例えばニノ宮さんあたりがああいう反応だったら王道だと思うんですけど、
三国さんは前の話の通りゲームゲームであんま女の子女の子してないキャラに映ってたんで・・・
ギャップ的にやられてしまいました
正直それも前振りがあったからこそのドキドキだったと思うんで、
そう考えると松沢まりさん本当にラブコメ描くの上手いんじゃ?って強く感じちゃいましたね
いち個人的なまりさんファンとしてはずっとこういうのが観たい。。って思ってしまいました。。笑
それに、思ってた以上に三国さん表情豊かで反応も面白くてちょっと惚れそうになりました
わざわざ胸パッド付けてまで大人の女性を演じようとするトコも可愛かった。
まあでも普通にセクシーさもあったような・・・笑




この二人の反応がまた王道でイイ!



ただ、
三国さんの心情は分かる部分も強いんですよ
学生時代とかはずっと趣味に没頭してるだけで充実していた
でも、大人になってしばらく経つと「一度くらい恋したかった」ってなるのも分かるし、
男日照りがある分免疫が無いからああいう風になっちゃうのも理解出来るというか・・・
ま、忍が天然ジゴロ過ぎなせいもあるんでしょうけど笑
それに、
基本相手の事を否定しないというか、
人それぞれである事を認めた話し方や褒め方をするので、
そういうトコもまた忍の良さでありリスペクトを忘れない良い子だなあ、と思う
三国さん的には大手の会社を辞めた事で大方「もったいない」みたいな反応ばっかりだったんでしょう
そりゃ、素の自分を真っ向から認めてくれたら好意だって持つだろう。と考えると誠実な作劇にもなっています。

個人的に、
彩さんとかに注目し過ぎて三国さんはそこまで注目してなかったんですけども、
ストレートに笑顔が可愛いね。と褒められて赤面しまくってる彼女はめちゃくちゃ可愛かったです
松沢まりさん本当良い感じのラブコメ描くのすげえ巧いな、、、と感じる程の良さでした
多分そこには「素の自分を認めてくれた。」って心情もあったんだと思います
人はいつだって、
思春期の中を生きている・・・
三国さんが忍を意識させるどころか、
逆に三国さんが忍に意識させまくられてるのがひたすら面白くて最高な7話目でした
また、2話できっちり掘り下げを終わらせたテンポの良さも非常に素晴らしかったです・・・!
そんな二人の様子をいちいち扉越しで聴いてる二人の描写もまた王道のラブコメっぽくて良かった
想像以上に毎回面白いですし、掲載順も良いので「妹ちょ。」以来のヒットも望めるかも・・・・・!?







それにしても最後にもツッコまれてたけど、
三国さん意外にもすげーピュアというかかなりウブな女の子でしたね(笑
これはまた魅力的なヒロインがしっかり掘り下げられて相当未来に期待出来ますね!!
なんかイロイロ可愛すぎました・・・笑



意識させたい。/松沢まり「みはらし荘の6人の花嫁」 第6話 感想(コミック電撃大王2020年5月号)

2020-03-29 | 松沢まり
こういう気持ち分るなあ。








先日単行本1巻も出た「みはらし荘」、勿論購入済みですが
単行本の1巻の続きがこの話数なのでそういう意味でも推したい1巻です
1巻収録分ではどっちかって言えば物語のキャラクター達やテーマの紹介がメインだった訳ですけど、
2巻分からどうやら個々の掘り下げに入るみたい・・・ですね
でも他のヒロインズの出番もあります
真っ先に描かれるのは、
ゲーム実況にハマっている三国茉穂さんでした。






独りでいるのが楽しい、
独りでいるのが気楽~っていう状態になってしまうと、
ふと一番最初に挙げさせてもらった画像のような気持ちになるのはよく分かります
人生、一度は誰かを思い切り愛してみたいというか、まあ未体験の事に対する興味と欲求ですよね
そういうのが一切ない人間、そういう感情を全部棄てられる人間って居そうで居ないですから、
そういう意味合いではとってもリアルなキャラ描写だと言えます
ちなみに、
その前の特に一緒に居たい人がいなければ~っていう心理描写に関しても分かるので、
この漫画って舞台とかは所謂漫画漫画してるけどキャラの内面に関してはかなり生々しいんですよね
だから、「女」として見られずちょっと悔しがる茉穂さんの気持ちもまた理解出来るというか・・・
奇しくも以前忍が感じた想いと同じ感情を持つところが中々面白いって思いました(笑
次号、
茉穂さんのどんなユーワク(!?)が待ち受けてるのかもまた楽しみです・・・!
っていうか今月の引きが凄い週刊漫画っぽい引きだったんでその意味でもかなりワクワク出来た話数でした。
今のような状態の茉穂さんがどういう風に変化していくのか~含めて今後が凄く楽しみ♪ですね。







ところで、
各々の「ゲーム」に対する捉え方の違いも面白かったです
二ノ宮さんはそもそも相当の箱入り娘だったみたいでピュアな反応だったし、
夕凪は、まあ年相応の女子高生っぽい(?)リアクションでした
一番おススメは、
彩さんの色々な意味で「大人の」反応でしょうか・・・笑
麻雀とかいかにも「っぽい」ものをチョイスする辺り松沢さんのセンスの良さが光ってますね
それと表情も凄く大人の魅力に溢れていて何気に凄く注目してしまいました、、、(笑
これから、色々なヒロインズの掘り下げが描かれていくのもまた楽しみですね
8ページ目1コマ目の茉穂さんの哀愁溢れるネタ(?)も面白かった。