サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

eastern youthによる「教育」

2021-12-13 | お気に入りの楽曲






目的も無しに生きていちゃ駄目かよ
行く先も無しに歩いてちゃ駄目かよ
ここからは今日も夕焼けが見えるよ
それよりもっとスゲェ事があるのかよ
まともな世界があるという
誰と誰と誰がそこから来た?

クソ食らえだ!クソ食らえだ!クソ食らえだ!(まともな世界)







昨日、
「八方美人には成れない」って書きましたが、
もうちょっと詳しく説明すると、
「誰かの軍門には下らない」という事です
納得出来ない事があったら我慢とかせずに言っちゃうし、
逆に言えば本音隠して円満に付き合うだけの度量が無いって事です(笑
多分、
元々はもうちょっと控え目な人間だったと思いますけど、
そういう風に思えたのは正直eastern youthに感化されたのが結構大きいと思う。




押し付けられた世界を踏み外して
行くも戻るも風に訊く
誰かが決めた未来を突き返して
人間万事塞翁が馬
直に掴み取れ (直に掴み取れ)




波風を立てるのを嫌って、
適当な同調で乗り切るのも一つの技術だと思うし、
そして個人的にはそういう人をリスペクトする想いもあったりします
そこは多分自分オリジナルの感情なのかもしれないですけど笑
別に自分はこーだけど、
逆の他人を否定しない
結局、人それぞれの正義があるってだけですから。

ただ、
自分は、
我を通す事で孤独になったとしても別に良い
それはそれで勝手に色々な事を自力で楽しむよ。という考えでしかないので。
取り敢えず、
(出来るだけ)嘘は吐きたくない
自分の感情の赴くままに生きたい~っていう事ですかね
その上で馴れ合いが出来そうも無いのならもう仕方ないっちゅうか、
諦めて我が道を往く方が自分にとってはやっぱり楽しいし幸せだな、って思っちゃうので。
そう強く思えるようになったのはeastern youthによる教育のお陰でございます
ま、別に聴き手に影響与えよう~って思ってるタイプのバンドじゃないんでしょうけど笑
それでもまあ、自分のお金で買った音源ですし、咀嚼の仕方は自由、という事で
こういうリスナーが居るのも許してもらいたい~という想いですね。






しかし、
自分が往く道の上に居る方々には感謝と恩義を尽くしたい
そんな気持ちもあったりするので、昨日の記事の様に「徳を積みたい」という表現もしました
極端な事を言えば八方美人のような誰からも好かれようなんて気持ちは捨てて、
逆に今(もし)好いてくれてる人が居るならそういう人の為に頑張ろう~という事ですね。



ネクライトーキーの「豪徳寺ラプソディ」にハマった話。

2021-12-03 | お気に入りの楽曲








「泣いてないでちゃんと殴り返せ」
「嫌なことは許さないでおけ」 (豪徳寺ラプソディ)









ネクライトーキーが今年リリースしたアルバム、
「FREAK」の中に入っている「豪徳寺ラプソディ」という楽曲に最近ハマっています
と、
言っても、
以前のアルバムレビューでは赤字にしてなかった曲なんですけど、
気が付けば今最もそのアルバムの中でリピートしている楽曲になってますね・・・笑

きっかけは、
ズバリライブです
生でこの曲をじっくり聴いてたら、
自分の想像以上に勢いと迫力があって格好良くて、、、
正直、
元々好きな曲ではあったんですけど、
その堂々とした演奏の佇まい含めてより好きになってしまったんですよね。
 個人的に、
「こういうの」があるから音楽好きにとって生ライブって凄く重要だと思います
特に趣味を生き甲斐にしてるような人にとっては大切な場所なんですよ。
それを伝えたい・・・・・という感情もありますね。


この曲、
サビのゴリゴリの演奏の中でもっさが力強く「ナナナナナ〜♪」と歌うトコが痛快な曲ですが、
こうして改めて聴いてると、音像も大好きですが歌詞もホント良い曲だな、と。
特に、
引用させてもらった歌詞は目から鱗というか、
自分自身本当に歌って欲しかった言葉な気もしていて・・・
結構、
日本人って我慢するのが美徳みたいなところもあって、
実際自分自身波風立てるのを何となく嫌がっていた部分もあったんです。

けど、
そうじゃないよな
少しでもロック魂があるなら、
何も気にせず言い返してみろよ!と
この曲に言われた気がしました
勿論、
それによって誰かに嫌われるかもしれない
しかし自分が本当に正しいと思ってるんならそれを思い切り貫くのも良いと思う
そして、その上でそんな自分を好いて貰えるならそれはそれで幸福なこと・・・だとも感じます
 結局、
自分を如何に見失わないか、
誰にどう見られるか~とかに捉われてないで、
まず「自分を出す。」という行為がしっかり出来るかどうか
の、
勝負もあるんじゃないか~とこの曲を聴いて上記の歌詞に浸ってしみじみと想いましたね
反骨精神の塊のような曲ですが、歌詞全体も物語調になってて非常にユニーク
有観客ライブが本格的に解禁になって、こういう曲に出会えてホントに良かったです。



最近spotifyでよく聴いてる曲・十選

2021-03-23 | お気に入りの楽曲



タイトル通りの記事です
始めに断っておくと、
自分はこだわりが少なく、
割と全部をフラットに見るタイプなので若干ふり幅があるかもしれません
し、逆にもっとディープなミュージックラヴァ―からすれば浅いかも分かりません
ただ、
思ってた以上にいっぱい入ってる、上に、新曲もすぐ入って来るんで。
こりゃ支持される訳だな。と感じながら毎日聴いております。









Creepy Nutsの新曲
この曲で初めて聴きましたが、
確かに格好良いな、と素直に思いました
かなり不敵な歌詞、ですが、2番目で急にネガティブになるのが面白いですね(笑
でも個人的にはこれくらい自信満々で生きた方が楽しい気もする。。




Ado氏は、
純粋に歌が上手いと思う
正直歌詞云々よりもその歌の上手さに注目してしまいますね
で、敢えて某有名曲ではなくこっちをチョイス
歌詞はかなり散文的な曲ですが、
耽美なアレンジともう既に完成されている歌声を聴いてるだけでも気持ちが良い曲
正直、ここまで声色のヴァリエーションがあるとそれだけで人気続くのでは、とか思う。




フラカンも聴いてました
この間ニューアルバムのレビューも書きました。。
あれはCDですけど。
この曲は、
高校生の時ラジオで聴いて一発で好きになったハードロックな一曲
あらゆる意味合いでTHEロックバンドな楽曲に仕上がってるので是非知ってもらいたい。
にしてもこの曲のシャウトはあまりにキー高すぎてビビりますね(笑




ユニゾンのボーカルの方がやってる別バンドの曲
タイトルにuselessって単語が使われてるのが不思議だったけど、
ただ単に損得云々では図れない情熱とか個人的な想い・・・だとかを
真正面から肯定しているような歌詞に仕上がっていて、
詞のテーマ的には結構新しくて尚且つグッと来るもの、だなあ、と。
「最高だ」ってフレーズのインパクトが凄い。




スカパラとaikoがコラボした楽曲
元々、
めざましで聴いてて「良い曲だなあ。」とか思ってたんですけど、
改めて聴いてると別れの曲っちゃあ別れの曲ではあるんですが、
ストレートに「幸せだった」と歌ってるのが色々な意味でジーンと来て・・・イイんですよ
結構別れの悲しみを歌う曲が多いだけにそこはかなり新しいんじゃないか、と。




globeは自分の中ではロックバンドなんですよ
違うだろ!😡と言われるかもしれませんが(笑
しかしこの曲とかは今聴いても格好良い、上に、歌詞の混沌とした現実を描いてる感じが、
90年代よりも今の方がしっくり来る・・・のが個人的には面白いです
それとイントロの歌声だけでglobeだなあ。ってなるのも凄い。




ヒゲダンの曲
この曲はそういう意味では、
歌詞の内容がホント今の時代に合ってるな。というか、
「後ろ指をさされ~」の部分なんかは今の時代の窮屈さを如実に表現してると思いますよ(笑
ヒゲダンはAdoとは対象的に歌声やサウンドの評価が先行してるのも感じますが、
歌詞のクオリティもかなり高い・・・事が伝わって来る一曲。




小森田実さんの音楽があるのはありがたい
フィジカルだとかなり高騰してますからねえ
楽曲提供でお馴染みの方ですが、
実はめちゃくちゃ歌が上手くて・・・
ここまで歌が上手い、表現力アリ、個性もバッチリ!なのに、
こんな風に素敵過ぎる歌を自分で歌って大ヒットにならなかったのはとても不思議ではある
この曲はスマップのセルフカバーですが本家にも負けないくらいの良さがあります。




最近ラジオで知って好きになった曲
配信限定なんでこういうトコでしか聴けないっすね
この曲は、
メロディが抜群に良い、
それも心の琴線に触れるくらい素敵で柔らかいメロディで・・・
若干掴みどころのない歌詞も逆にこういうフワフワした小気味良いアレンジには似合っている
個人的には90年代なら絶対100万行ってただろうなあ~とか盲信するくらいの名曲と思う
時間が短く何度でも聴けるのが良い、あんま時間ない時とかでも。




最後は洋楽でも紹介する
洋楽だとU2ばっかり聴いてたな
ちなみに特に理由は無い
理由は無いので他にも聴きたい・・・と思いつつ、
ちょっと洋楽の気分の時はついついこの曲を聴いていました
この曲は、
正直歌詞がシンプルなので別に英語知らなくても切実な想いや決意が伝わって来るのが良い
そういう意味だとあんまり「ならでは」の聴き方やカタルシスの受け方ではなかったのかも
そんでこの曲はこのタイトル含めて壮大なアレンジが光る超絶名曲だと思ってます
昔の人間関係とかで痛みがあるなら、気持ち泣ける曲かもしれない。









10曲に設定したら、
かなりの数が漏れてしまった(汗
取り敢えずシンボリックなものだけを選びましたが、
まだまだいっぱい聴いてる曲はあるのでその内紹介したい
そんで、フィジカルのレビューも毎週最低1作品は仕上げたい
今は、
通勤時気軽に聴くのも、
帰って来てコンポでじっくり聴くのも、
特にこだわりなく自由に楽しめているので。



spotifyに加入した話

2021-02-06 | お気に入りの楽曲







個人的に、
この間まで音楽はフィジカルで聴きたい~っていう・・・
そういう強いこだわりが(自分の中に)あった訳なんですけど、
ご時世柄、、、なのかな?
配信限定の音源がどんどん増えて来て、
流石に無視出来なくなってきたのに加え、
最近よく聴いてるひかりのなかにってバンドがデジタルミニアルバムを出したんですよ
配信シングルならいずれ音源に収録される、という希望的観測があるので我慢出来ましたが、
デジタルのミニアルバムとか出されたらそういう考えにはなりにくいですよね
そういう訳で、
昨年からスマホを持った事もあり、
満を持して・・・っつーかむしろ今更感すらありますが、
スポティファイに加入して色々な音楽に触れるようになりました。


ぶっちゃけ、
音自体に関して言うと、
やはり自分のコンポから爆音で聴く方が好きなんですけど(笑
ただ、
こういうのの利点は「音楽が身近になる。」という事なんですよね
登録されてる曲がむちゃくちゃ多いのでスナック感覚で色々な音楽に触れられるし、
逆に言えばフィジカルで購入を考える時の良い参考材料になる、とも云える
しかも操作性も抜群、
曲を聴くまでの行動のカロリーが低い、
曲によっては歌詞まで付いてくる・・・と(音楽を聴く手段としては)快適極まりないものだと思います。


ま、
何にせよ、
「配信でしか聴けない」
「CD化されてない」

そういう曲が“いっぱいある”というのはもう事実なので。
積極的にダウンロードしたっていうよりは向き合わざるを得なかった~というのが本音ですが、
それはそれとしてそういう曲をめいっぱい楽しみつつ、フィジカルでも勿論色々堪能していきたいです
この記事をわざわざ書いたのは、それくらい自分の中で衝撃的な出来事だったからですね(笑




以下、
なんとなく検索して聴いてた曲をちょい見せ。



名曲。。
野音のライブで初めて聴いた思い出があります
この曲の歌詞ってかなり未練がましい感じがしますけど、
自分自身未練がましい人間なので相当共感してしまう。



シングル化されてた事を昨日知った
君がいないことは君がいることだなあ~ってフレーズは素晴らしすぎます。



これも名曲。。
あまりに洗練された雰囲気が大好きです。



アニソンもあるぞ(グッ)
この曲、80年代のヒット曲っぽいメロディとアレンジでかなり気に入ってます
またアニメ自体も好きで前身ブログで感想も書いてました
あれは、
2014年くらいだったかなぁ・・・?



あんま紹介し過ぎてもあれなんで、最後に。
この曲の歌詞はロックバンドとして最高だと思ってます
それと人間は劣化からは逃れられない~って事も歌ってる地に足がついた感じも好きです
この曲は年を食えば食う程染み入る曲になっていく気がしますね






近々、
配信限定の音源の感想なども書きたいですね。
折角、なので。



Galileo Galileiの「プレイ!」に励まされてる話

2020-10-23 | お気に入りの楽曲
                    






勝ちを得たい 奪っていたい
全てをひっくり返せるから
何がしたいかを考えてよ
なんだってできるんだ





そう、
先週・・・
物凄いレベルでヘコんでて、
その時はもうこの先“生きづらさ”を抱えたまま生きてく自信とか無かったんですけど、
人間不思議なもんでネガティブな事を考え続けていくと逆にその状態に飽きて前向きになるんです
そういう時に何となく聴いたこの曲に救われた、、、いや、救われたっていうか、
具体的に書くと立ち直るきっかけになった、というんですかね
事実、
この曲の歌詞に影響されて今週の活動は健全に回せた感じがありますし・・・

この曲はこの曲が収録されてるアルバム(形式的にはミニと表現されてるけど正直アルバムだと思う笑)、
「See More Glass」の中でもちょっと異色というかこの曲だけやたらアグレッシブなんですよね
良い意味でガリレオらしくないというか、
物凄く足掻いてる楽曲に聴こえる、
凄く「ロックバンドしてる」名曲だと感じてるんですけど。

上記の歌詞に特に感化されたんですが、
個人的にこの場合の「なんだってできる」というのは所謂信じれば夢は叶う~みたいなのとは別物で
もっと、こう・・・塞ぎ込む以外にも自分たちには出来る事がある、という意味合いだと思うんです
自分の好きなものに触れて喜びを覚えたり、今までしてこなかった事を敢えてやってみたり、
しようと思えば、どんなことだって出来るのが人間なんだよ。っていう話なんですよね
この曲の歌詞を落ち込んでたタイミングの終わり際に特にきっかけもなく聴いて、
自分の中でバシッとハマった感じがしたんです。
また、
ボーカルの尾崎くんの声も基本的にクールなんでそれもあってスッと入って来る感覚もある
要するに、簡単に絶望する前に、もっともっと足掻いてみろ!って曲なんですよね。




ベッドの上で知ったふうにさ
言うほど僕らは“おとな”じゃない




でも、なんだろう・・・
その時自分が感じてた絶望って、
言ってしまえば狭い世界での出来事なんですよ
ルーティーンとかを変えるのが嫌で、
飛び込んでない世界だったり価値観だったりもまだまだ残っている
ぶっちゃけて言えば、そんな風に簡単に悟れるほどお前(自分)は経験豊富な人間じゃないだろ、と
そう考えると・・・
結構、
希望見えてこないですか?
どうでしょう、、、笑
ま、一言で「人生ってそんな単純なものじゃないから、そんな簡単に捨てんな。」という
そういう曲に聴こえたし、だからこそ感化されて励まされた様な気持ちになったんです
個人的に楽曲に対して励まされる事自体そこまで求めてない人間なんですが、
実際にそういう気持ちになったらそれは自然にそうなった。という事なんでしょう
 少なくとも、
目の前の出来事にバカ正直に真っ暗になるようでは未熟で、
もっともっと想像力を膨らませる事が大事だよなあ、とこの曲を聴いてると強く思います
自分は何も出来ない~というのは所謂他者ありきの感情だったんです
でも、本当は、きっと自分はなんだってできる、なんだって「することが」できる
そう想うと、
なんだかワクワクしてくるんですよね
そういう気持ちに半ば強引にでもさせてくれる楽曲
聴き手の背中を思い切りひっぱたいてくれる類の名曲に仕上がっていて、
それが今回は最も(自分に)効いてくれた感じ・・・がしました。
ちなみに、ライブで聴いた事は無いです。ちと残念(笑







ここまで書いといてなんですが、
本当は純粋にこの曲が持ってるパワーに圧倒されてたんで、
言葉には出来ないようなエネルギーを貰ってた、というのが事実です
でも、
折角ブログやってるんで、
出来うる限り自分の言葉で形にしてみた。のが、この記事です
当分は久々にこの曲を生活のテーマソングにする、、、と思います(笑
当時からお気に入りの一曲でした。



SMAPのベストを聴いて衝撃を受けた話

2020-09-30 | お気に入りの楽曲







ちょっと前にスマップのベスト買ったんです
スマップってだけでいいのに、ベストとかド安定じゃん。。と思いつつ、
まあでも別にファンとかではないので気楽に聴くか~というテンションですよね
したら、
衝撃でしたね
「ファンじゃないのにほとんどの曲を知っている・・・!!」という事に。

例えば、
サザンミスチルスピッツ辺りなら(バンド好きという事もあり)元々好きですから、
そういう気持ちになってもなんらおかしくないんですが、
そこまで熱心に追い駆けてなかったスマップの曲をどれもこれも知ってる、
しかも名曲ばかり。。というのは聴いててかなり衝撃を受けました
まあ、
それくらいヒットしてた、って事なんでしょうが
正直アイドルグループの曲をここまで・・・それも物心つくかつかないかの時期の曲も知ってる、っていうのは
自分でも驚いたし、またどの曲も一貫してスマップらしい良い意味での敷居の低さがあるんですよ
なんていうか、ゴージャスとかキラキラってよりも、歌詞の内容が庶民的なんですよね
そこがまた良いというか・・・
自分は結構マイナーなものを好きになる傾向がある程度あるとは思ってましたが、
でもだからといってメジャーなもの好きじゃない、って事でも無いんだな。と改めて思いました
というか、マイナーとかメジャーとかジャンルとかそういうの関係ないですね
「いいものはいい」
これだけですね。

スマップも、あぶらだこも、両方ポップで、両方気持ち良い。
それだけです。




ああ・・・そうそう、
姫ちゃんのリボン、
赤ずきんチャチャの主題歌も入ってるので、
90年代アニメファンにもおススメです笑




NUMBER GIRL「MANGA SICK」の歌詞に関して

2020-08-07 | お気に入りの楽曲






彼女が一番スキなのは 漫画の雰囲気だけだった

彼女は思っている 現実的SUGILL 風景はいらない 風景は見えない
彼女は思ってる 漫画の恋をしていたい 気分の中で生きていたい
愛してるって誰に言いたい?







この曲の歌詞、
初めて聴いた高校生の頃から(色々な意味で)秀逸な歌詞だなあ~って感じてたんですが、
あれから倍以上の年齢になって益々この曲の歌詞が沁みるようになって来ました
いや、
ぶっちゃけこの曲の歌詞が沁みる~っていうのは正直良くない傾向なんですよ(笑
だってこれ言っちゃえば創造の恋愛に憧れすぎて現実とのギャップに戸惑ってる人の歌でしょう
でもまあ自分もそれなりに色々経験して来て現実の色恋沙汰に関しては、
本当現実そのものだな、って痛感してるんで・・・
ま、当たり前なんですけど笑

普通に考えれば、
それなりに痛々しくもある歌詞なんですが
アレンジ・・・というかギターの音がえげつないお陰で
聴いていてもそこまで痛々しい感じはしない
むしろ、
これも(ある意味)人間の本音だろうなあ・・・って感じるのが良いですね
良いんですけど、この曲の歌詞にのめり込む=報われてないも同義なんで(笑
切実っちゃあ切実ですけど、
めっちゃ格好良い事を歌ってる訳でもない
でも、何度聴いてもめちゃくちゃ格好良いんだよな、この曲。
そういう個人的願望を一種のクレイジーさとして表現してるのがいいのかもしれない。
それと、やっぱりどこか垢抜けない青春の匂いがあってそこもまた大好きですね。

この世は思い通りにならないもの、
思い通りにならないから面白い!的な意見は「なるほどね。」と感じつつ、
でもたまにはストレートに思い通りになって欲しい気持ちもあるよね、っていう。
それと、
漫画みたいな素敵な恋がしたい、っていうのもある種抱いて当然の願望だから。
そうやって自己肯定して今日もまた(自分にとって都合の良い)恋愛的漫画を読むのでしょう
だからこそ、この曲のタイトル「MANGA SICK」っていうのがまた絶妙ですよね
この曲が出たのは2002年の事でしたけど
時代を先取りし過ぎというか、
ある意味今の方がフィットするんじゃないかなあ・・・と思えるのがまた素敵な一曲
多分、当時よりも益々独身率とか上がってると思うので、、、調べてはないけど、
時代的な雰囲気的に、ね。
あと、繰り返しになりますがこの曲のギターサウンドはマジえげつないです(最高)。
 もう20年近くも聴き続けている、自分にとって大切かつ大好きな曲ですね。






個人的にはこういう歌詞もまた“等身大”だと思いますね。凄くピュアな曲でもある。



eastern youthの吉野寿の価値観に影響されて生きてきた、という話

2020-01-15 | お気に入りの楽曲
                      






嫌われたっていいじゃないか
裏切られたっていいじゃないか
あの世にゃ独りで行くもんだぜ (有象無象クソクラエ)







最近、
気付いたのですがどうも自分は吉野寿の歌詞にかなり影響を受けているらしい
取り分け、精神的に苦悩している最中によく浮かぶのが上記の歌詞で、
この曲はbedside yoshinoの曲なんですが、
一見「あの世にゃ独りで行くもんだぜ」って歌詞は寂しく聴こえるかもしれない
だけど、「まあどうせ死ぬときゃ結局一人だしなー。」って考えると、
逆にポジティブな気持ちになれるというか、
逆説的に応援歌にすら感じるほどなんですよ
そこがいいな。というか、
逆に「個人」を満喫しようぜ!誰かに頼るのを止めようぜ。という気分になれる
そういう効能がある・・・と同時に、純粋にあの世に行く時は結局一人。という価値観にも影響を受けています。



共感なんていらねえよ!
共感なんていらねえよ!
共感なんていらねえよ!
共感なんていらねえよ! (それに殺される前にあの空を撃て)




これもbedside yoshinoですが、素晴らしい歌詞ですよね
なんせ4回も繰り返してますからね(笑
それほど強固な意志、という事なんでしょうけど、
これは裏を返せば「自分がこう、と思ったのなら、それは、それのまんまでいい。」って事なんですよ
そこに安易なシンパシーは一切必要ない、あくまで自分ファースト・・・という、
そういうある種人として真っ当な想いを吐き出してるように思えて、
そこが好きですし、
逆に共感を求めない方がナチュラルさが醸し出されて共感される気もするんですよ
だから、始めから「そこ」ありきで動かないというか、 自分を貫くことを優先せよ!っていう。





こういう風に振り返ってみると、
eastern youth及びbedside yoshinoの歌詞によって、
「俺は俺、誰かは誰か」
「意志を曲げない」
「俺がこうしたいから、こうする。後の(見られ方は)任せる。」
そういう強固であり揺るぎない価値観を自分に与えてくれたなあ。としみじみ感じるんです
というか、色々な行動をするにあたって、eastern youth的な価値観を凄く選び取っている気がしたんですよ
それはもう中学生の頃からずっと聴いて来たからこそだろうな~、と思うし、
純粋に手前の血肉と化している、という事なんでしょうね
そんな自分を好きかはまあ置いといて(笑
自分らしいな、、、とは思う。

極めつけは、割と近年のこの曲。




価値観の共有の枠を超え
押し付けられる伝統と文化
そんなもの俺には要らない
同調圧力は正当化され
異論は否定され排除される
ガキの頃からずっと
生まれた時からずっと

(中略)

俺は同調しない (同調回路)




こうして歌詞を並べてるとこれまた物凄いな。って思うけど、
実際の歌声はもっと凄くて金切り声あげて怒号のように怒鳴ってますからね
しかも説教とかではなく、「個人的な」怒りの感情、激情をただただ垂れ流してるだけ
ヘッドフォンで聴いてると耳が痛くなるぐらいの大声ですが、それがイイんだよ。っていう(笑

例えば、
〇〇は〇〇。という価値観を集団で共有して、
それを晒したり見せつけるのはある種の暴力に当たると思うんですよ
そこで「個性」が失われていく、というか、
結局「いや、自分はこう思う。」っていうのが“個の味”になっていく訳ですから、
安易にそこに混ざらないというか、ちゃんとした取捨選択をしていく必要の方が大切だと思うんですよね
この曲は、頑固おやじの怒号ではなく、必死に自分を守ろうとする独立したメッセージなんですよ

そうやって「流されない」事が、
他の「流されたくない。」と感じてる誰かの「何か」に繋がる可能性だってありますし、
めちゃくちゃハードコアなサウンドですけど、歌ってる事自体は物凄く真っ当なフレーズだと思います
自分のいいたいこと、思ってる事は、誰が何と言おうと、はっきりと口に出す。押し黙らない。
正にパンクスピリットを貫き続けてるなあ、と感じる一曲だったので、
敢えて近年の曲からチョイスしてみました。






吉野さんの歌詞は、
何かに絶望/失望しつつも、
諦めない・・・のではなく、
ダメでも行くんだよ!
劣勢でも貫くんだよ!という、
悲壮な決意のような何か(こういう言い方が好き)が宿っていて、
その儚くも心に響く何くそ魂に何度も精神的な好影響を与えてもらったよなあ・・・と思います
なんて事を深々と感じるようになって来たので、そういう気持ちを形にしてみました。




正に今年を象徴する一曲。/TRICERATOPS「2020」

2020-01-02 | お気に入りの楽曲
                     
              アルバム「DAWN WORLD」に収録されてます。







2020年に聴きたい曲・・・と言われればまずこの曲を挙げざるを得ない
というか、2020年というフレーズを目にした時からまずこの曲が思い浮かぶっていう、
まあ生粋の音楽バカですよね(笑
でも、
この曲をリアルタイムで聴いてた時は高校生で、
まだ2020年とか歌われてもそこまでピンと来なかったというか、
「語呂がいいな。」とか「2020年にこの曲聴きたいな。」というくらいでしたね
いやでもよくよく考えればそれで十分なのか・・・実際に、マジで2020になっちゃった訳ですからね
しかもTRICERATOPSが未だに活動中なのもまた凄い、、、今年はきっとライブでこの曲歌うんでしょうね
近年久しくトライセラのライブに行けてないので、バイン共々今年は行きたいですなあ。








生まれた時から建っていたビルは
跡形もなく無くなってしまった
おもちゃの汽車と回るキャンディーマシーン
ずっと一緒にはいられないんだね





新曲でもない、
18年前のシングルなのに「2020」っていうのが凄く良いですよね・・・
しかもよりにもよってオリンピックイヤーだったりする。。っていう
和田唱の先見の妙がヤバすぎるのをまず感じますが、
肝心の楽曲自体は結構シリアスでシビアでアンニュイで美しい。。そんな大名曲に仕上がっています
この曲は、一言でノスタルジーの曲だと思うんですけど正直大人になった今の方が歌詞のニュアンスがよく分かる、
というか、まあ正直純粋に歌詞を追って行って自分と重ねてしまうくらいの描写力があるんですよね
今日、生まれ故郷の戸塚に帰ってドリームハイツっていう団地に行って来たんですけど、
やっぱり子供の頃とは何もかもが違う感じで・・・
あの店も、
あの施設も、
あの子だって居ない
自分にとっての「大好き」がどんどん消えて行くという“現実”がある
だけど、唯一変わらないものがあるとすれば、それは自分。
そういう曲である、と同時に、
そんな“懐かしさ”の一歩前にちゃんと進もう。という堅実なメッセージ性があるんですよ
そこが何より素晴らしいと思うし、変わらない自分で新しい何かを得よう。っていうのは
ただ思い出に浸っているだけじゃない確かなポジティビティがあって好みですね

例え周りの景色が変わっても、
そこで何かを楽しんでいる自分だけは変わらない
変わらない自分で、変わって行く世界を楽しんで行こう。序盤の儚く淋しさを切々と歌うパートも大好きですが、
そこから何とか前を向こうとロールしている後半もまた大好きです
色々な意味合いで深い楽曲ですが、
個人的には2002年と同じくらい「2020」の事をはっきりと名曲だ。と断言出来る、
そんな自分もある意味変わったようで変わってないものなのかな。とちょっと嬉しくなりました。
ある種のタイムカプセルのような曲なので当時から聴いてた方は是非引っ張り出して聴いて欲しい楽曲です。
でもご新規さんにも是非。


って思うのは、
純粋にこの曲のメロディが物凄く美しいんですよね
曲調としてはバラッドだと思うんですが、演奏自体も洗練されていて、
最初から最後まで飽きさせない雰囲気とメロの良さが両立されてるなあ、って思います
ものすごくシリアスな曲なんだけど、グッと来る温かみもある・・・と書くと
まさしくこういう曲が一粒で二度美味しい曲って言えるんじゃないかと。
特にサビメロは和田唱がいかにメロディメイクのセンスに溢れてるのか、がよく分かるくらいに素晴らしい。
トライセラの中でもトップクラスに大好きな曲、
個人的には是非ヘッドフォンでじっくり聴いて欲しいなあ。と思います
たぶんそっちのが浸れる(と、思う)。



NICO Touches the Wallsの10曲~解散に寄せて

2019-12-30 | お気に入りの楽曲
                             









今年11月にニコタッチズザウォールズが解散した。
正直な話、ニコが色々なもの(主にパブリックイメージ)と戦ってたのは、
外側から見ても伝わって来てたので解散のタイミングとしては仕方ないのかな、って思う
全体的に凄く器用貧乏なバンドだったけど、そこが逆に唯一無二の愛嬌として光ってたと思う
ただなんか、色々なものに振り回され過ぎて健全なバンド活動は出来てなかったのかな、という感想もある
まあそもそも終始健全だったらああいう解散の発表の仕方にはならないと思いますしね。
でも、ニコの魅力はそういうある種の人間味にあったのもまた事実
2019年が終わる前に、
初期からアマゾンでレビューを投稿して来た身として最後にこのバンドの好きだった曲をフックアップして置きたくなった
ものすごい個人的なチョイスになりましたが、ライブにも通って来たのでその辺の思い出も交えながらお送りする。






1.そのTAXI、160km/h

この曲で知った。
初めて聴いた時、ミッシェルかブランキ―かって思ったくらい音が尖ってた印象でしたが、
それらのバンドと比べて歌詞に意味がないと言うか、
いや実際意味はあったのかもしれないですが、
完全に互換重視の無意味なものに感じてそこが逆にハイセンスで好きだった憶えがあります
その辺は世代的に向井秀徳とかの影響もあったのかな。と思うと物凄く健全なスタートではある
勿論この頃からサザンみたいな歌い回しも健在でこう書いていくと当初からハイブリッドなバンドだったんですよね。

ただ、この曲はニコにとって1回しか作れない類の曲だったようにも思う
ここまで初期衝動剥き出しの曲は後にも先にもこの曲しかない
この曲は最初期の曲でしたけど、
個人的にライブでも後期の頃でも演奏してたイメージがあってある種バンドにとっても特別な曲だったのかも。



2.泥んこドビー

この曲が入ったミニアルバムで「ミュージックスクエア」ゲスト初登場だった記憶
この曲は、はっきり言って面白いですよね(笑
巨人戦がどうのとか、
渡る世は鬼ばかり~の下りって
よくよく考えればただの八つ当たりなんですけど、
妙に印象に残るというか、他にこういう事を歌ってる曲が無いので。
正直仕事の最中にふと思い出す事が多い曲ナンバーワンの疑いすらあります
タクシーと違ってこの曲は独特過ぎるせいかライブで聴いた覚えはあんまり無いんですけど、
幕張メッセのワンマンで突如セットリストに組み込まれててめっちゃ格好良かった記憶がありますね
この曲の時だけアリーナ公演がライブハウスっぽくなってた感覚でそこが最高でしたね。
「泥んこ」って表現がいかにもニコらしくて好みです。


3.アボガド

この曲も好きだった。
ライブでは・・・聴いたような聴かなかったような。
ニコは王道のJロックバンドだと捉えられてたイメージですけど、
この曲を聴いてるとあまりにも変態過ぎてそういうイメージが消えますよね
まさしくぶっ飛んだロックンロールの体現者というか・・・それは、
インディーズのまったく売れてない頃から聴いてたからメジャー以降のリスナーとは感覚が乖離してるんだと思うけど、
しかしこういうよく意味が分からない、でも、なんとなく意味が分かる気もする、、、っていう
良い意味での曖昧さもまた個人的に考える“ニコらしさ”の一つでした。
焦燥感の表現も切羽詰まった余裕の無さも格好良い、
この曲もまた初期のニコを象徴するような楽曲に仕上がってるように思う。
人気になってから観た千葉LOOKのライブで演奏したのはきっとライブハウスに似合う曲だからでしょう。
その時の「あ、」の部分が格好良すぎて今でもふとした瞬間に思い出しますね。


4.(My Sweet)Eden

インディーズラストのシングル。
それまでのぶっきらぼうなロックンロール路線から、
一転して爽やかな歌ものにイメージチェンジしてた印象で、
解放感のあるメロディに伸びやかな歌声、洗練されたアレンジ・・・と
何もかもが一皮剥けた印象で当時はかなり夢中になって聴いてた覚えがあります
このシングルはプリミティブなんちゃら、とかいう形容で、
シングルに加えてライブシングルがもう一枚収録されている、というシングル2枚組という訳分からん仕様で、
でもその訳分かんない感じが凄くニコらしい気もする、振り返って考えてみると。
「このふざけた世界で」って歌詞が今でもめっちゃ大好きですね。
あらゆる意味でこの曲がニコの転機になった気もする。



5.レオ

一気に飛んで申し訳ないんですが、
所謂ニコが一番売れてた時期・・・に一番好きだったのがこの曲でした
この曲は当時売れ線に果敢に挑んでいたニコ、というか光村氏の精神的な苦悩が垣間見られる、
率直に書くと「誰も自分のことなんか分かっちゃいない」
という心境をストレートに歌にした曲だと思う
こういう曲を平気で入れてしまっていたのがある意味器用貧乏の要因だったようにも感じますけど、
誰がどう聴いても孤独な心境をコアな表現方法で歌ってるだけの曲に聴こえるので、
この曲もまた剥き出しのニコが感じられる貴重な名曲だとはっきりと思う
何より、
「オーロラ」というアルバムがここからブレイクするぞ!っていう趣向のアルバムだったので、
そういうアルバムの中でまったくポピュラリティとかを無視しているこういう曲が入ってるのが嬉しかった気がする。
そして、個人的にも凍てつくくらいの孤独をストレートに表現しているこういう曲に弱い、というのもある
ライブではリリースツアー以外ではあんまり聴かなかったですね。それで良かった気もする。
この曲はファン人気云々を別として、個人的に大切に聴いている一曲です。



6.サドンデスゲーム

ポップなシングルやキャッチーな売り方を頑張ってる中で、
突如インディーズ時代のような吹っ切れたロックンロールのシングルを出して来た
それが当時嬉しかったし、
いやでも正直ポップな曲はポップな曲で好きだったんですけど(笑
でもこの曲は全然キャッチーな曲じゃないし、まあ古き良きロックンロールですよね
格好良いけどポップとは言えない、でもこの曲を出した事によってあの後のニコの方向性がなんとなく決まった気もする
要するに、ポップにも振り切らないしインディーズ時代の感触も保ったまま上を目指す音像ですよね
それが器用貧乏と称される決定打になった気もするけど、
でもこの曲及びシングルがニコをロックバンドに踏み留まらせた気もして。
あんまり語られる事とかないけど、純粋に美しくて格好の良いロックンロールだと思う。

この曲に関してはもう一つ思い出があって、
高校の頃の知人と一緒にカラオケに行ったときこの曲を歌ったら、
「ニコってこういうバンドだったんだ・・・。」と驚かれたことがあって、
その時「あ、全然このバンドのこと世間に伝わってないんだな。」と痛感した覚えがある
そういう思い出もあってこの曲は忘れられないですね。


7.容疑者

この曲は前のブログで全曲レビューやってて、
その時のレビューが(自分の中で)凄く会心の出来だった記憶がある
あと当時の読者にこの曲がめっちゃ好きな人が居たのもいまだに覚えていて、
そういう意味でも忘れられない一曲
この曲は、
歌詞の内容が初期と比べて相当内省的だと思うんですが、
ある意味光村さんが大人になったからこういう歌詞が書けた気がして、
そういう意味だとこの曲もまたニコの「進化」を感じさせる一曲だったように思う
この曲は無価値な自分や過去の上手く行かなかった色々に想いを馳せつつ、
それさえも「これから」の正解にしていけたら・・・と願う、
そんな歌詞のテーマ性も見事で完成度の高い一曲だと感じる
こういう曲が外に広まって行かなかったのが個人的には結構残念に思っていて、
でも今からでも良いから名盤「PASSENGER」を聴いて欲しい、と思う自分もいたりする
あの時の自分が正直な気持ちで居たんなら、それはそれで正しい。っていうこの曲も唯一無二のテーマ性だと思う。



8.衝突

この曲は歌詞が暗い
というか、当時の光村さんの葛藤が込められてると思う
大体、「手をたたけ」の後に出すアルバムの歌詞ではない、とも思う(笑
だってこれ“自分は自分なのに、そういう自分が理解されないのは悲しい。”って曲ですもん
光村さんは器用そうでいて、素直過ぎたというか、不器用なのが伝わって来るある意味「らしい」曲
この曲が入ったアルバムには他にも「極東ID」とか「業々」とか色々葛藤してそうな曲が入ってるけど、
それらの曲と比べてこの曲は最後の最後までずっと悩んだまんま終わってしまうので、
良くも悪くも答えがないっていうか・・・でもそんなとこが現実的で大好きで、
当時も後にもよくヘビロテしてたなあ、って思う一曲
ライブでも割と演奏してた記憶がある
今は無き横浜BLITZで聴いたのが音源以上にバッキバキに尖ってて格好良かったイメージですね

個人的にもこの曲の歌詞は痛いくらい理解出来るというか、
誰に言ってもあんま同意を求められない類のパーソナルな心情が反映されていて、
まるで自分の心境を歌った曲のように感じてた思い出がある。楽曲としても小細工抜きのロックンロールで格好良い。


9.夢1号

この曲は、ニコで1番好きな楽曲です
圧倒的なメロディセンス、歌詞の意味の分からなさ、オルタナティブ溢れる演奏・・・
何もかもが魅力的で当時のレビューもめちゃくちゃ気合を入れて書いた記憶がある
でもこの曲は正直客観的に考えても売れてなかったですね(笑
でも、
しんしん雪が降るような繊細なアレンジと洗練された雰囲気、
絶望の中から光を見い出すような音像などどの要素もグッと来るもんしかなくて、
完全に「ニコにしか作れない曲」に仕上がってると思う
例えば、
「夏の大三角形」も好きですけど、ニコにしか作れない~という感じはしない
どっちかと言えば「こういう曲も作れますよ。」という類の曲ですよね
でもこの曲はいかにも感動系のバラッドに思わせて歌詞は一見して意味不明、っていう
ロックバンドの訳の分からないエネルギーと曖昧の美学を注ぎ込んだ得体の知れない、実態の掴めない楽曲に仕上がっていて
ある意味ニコがニコを超えてしまったような・・・そういうレベルの大名曲だと当時から思ってました
簡単に形容させない、というプライドを感じさせる曲であり、
美しい曲にも悲しい曲にも聴こえる自由さも好き
個人的にはNICO Touches the Wallsナンバーワンの名曲だと思ってます。



10.渦と渦

後期の楽曲
この曲はアレンジがインディーズ時代を想起させるただただ初期衝動のまま駆け抜けるロックンロールという印象で
アニメの主題歌とは思えないくらいバッキバキに尖っていて尚且つ必死で、力強い焦燥感を味わえる名曲
正直言ってこの頃のニコはもう中堅からベテランの域に入るくらいの感じだったんですけど、
そういう中でまだこんな闘志むき出しの曲を作れるんだな。って感動した覚えがある
歌詞の内容もアレンジも余裕を持った大人のエッセンスがまるでしなくて、
ただただ「何か」を得たくて必死に足掻いている諦めの悪い少年性を感じるのが素敵
こうして振り返ってみると、
やっぱりニコはずっと色々なものや悔しさと戦い続けていたバンドだったんだな、と感じます
この曲なんて何一つ満たされてる感じが一切しないのが様々な意味合いで象徴的です
同時期のシングル「天地ガエシ」もそういう趣向の曲で正直どっちを選ぶか迷ったんですが、
ただ純粋に格好悪く足掻いてるという泥臭いイメージからすると個人的にはこっちのがよく聴いてた覚えがあります
でもどっちも良い曲ですけどね・・・ただ、この曲は久々に剥き出しのまま泣き叫ぶ素直なニコを垣間見た気がしました。









結構、
10曲と言いつつも、
みんなが知ってるような代表曲を外してたりもするんですが、
でも自分はインディーズで最初に全国流通した作品から聴いてるので、
どうしてもその時のエッセンスが含まれている楽曲を好んでしまう癖があるようです
でもこれもまた数あるパターンの内の一つに過ぎない、とも思います
そういう中で一番好きな曲が割と後の方の「夢1号」っていうのが個人的に(手前みそですが)いいな、と(笑
寂しい気持ちも勿論ありますが、精神的に限界だったんだろうなあ、とも思うので
複雑な気持ちなのが正直なところです
でも、そんな風にずっとジレンマを隠さずありのままを曝け出す生き様が好きだったんだろうな。とも思います
屋号が障害になる、というのは規模は違いますが自分もちょっとは理解出来るつもりです
ま、どちらにせよ記憶も曲も残っていく、今言えるのはそれだけですね。