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自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

【それぞれの故郷へ】のんのんびより りぴーと 第12話「一年がたった」 感想

2015-09-30 | のんのんびより りぴーと
この石鹸の入れ方!めっちゃ懐かしくて二マニマしてしまいました
今でもやってるのかな?にしても直で小学校の時を思い起こさせるカットで実に素晴らしかったです









「のんのんびより」を観ていると、“地元に誇りを持つ”という事柄を強く意識させられます
「のんのんびより」に出て来る村は決して便利でもなければ、目立った特産品がある訳でもない
ある意味では“何もない”、だけどまた違った意味だと“いっぱいある”場所なんだと思います
それは何気ないけど、だからこそ記憶に残る風景だったり
それぞれの思い出が沁み込んだ場所だったり
おいしい食べ物だったり、
安らげる雰囲気だったり
そこにある“みんなの笑顔”だったり・・・別にさして有名でも訪れるべき観光名所がある訳でもない、
だけれどもここは確かに大切な場所、みんなの笑顔が集まる場所、、、っていう風に感じ取れる着地点が個人的に素晴らしかったなあ。って思います。

そもそも、本当に記憶に残るのって、この話数でもたっぷりれんげ達の田舎の風景が描かれていましたけれど
ああいういつも通ってた何気ない場所だったりみんなで遊んだ何もない場所だったりするんですよね
パッと見、ただの田舎の風景に思えても、だからこそ上積みされた“何か”で大切でいとおしい風景に変わる
「のんのんびより」は田舎暮らしを描いているから素晴らしいのではなく、
そういった“地元”の良さだったり、
そこに根付く情景の胸を打つ感覚をきっちり描けているからこそ素晴らしいんじゃないか・・・なんて個人的には思いました。
別に目に見える何かがあるから好きなんじゃない、そこにはそこならではの独特の空気があって
また更に付随する思い出があって、それが感慨深さを煽るからこそ、その場所に愛着が生まれる

なんだかんだ言いつつ、都会に染まった風に一瞬思えるけど
それでもやっぱ地元を楽しんでしまう、大切にしてしまうひかげがある意味象徴的なキャラクターだとは言えます
みんなここが田舎だと言う事には当然自覚的ですけど、だからと言って変な劣等感も後ろめたい気持ちもなく
みんながみんなこの場所を大好きで、愛している(ように見える)
その真っ直ぐに地元に誇りを、愛着を持っている感じこそ
「のんのんびより」を観ていて本当に「素敵だな。」と思え続けていた要因だったのかもしれません。



女子大生とその姪っ子


そもそも、人は「どっちが都会か」だとか「田舎の方が心地いいよ~」とか比べすぎだと思うのです
その都会度を競い合ってる風潮だとか、都会を揶揄して田舎を極端に持ち上げるような風潮が正しく映るのか、って言ったら疑問で
本当はそれぞれの土地にそれぞれの“良さ”と“味”がありますし、もっとそれに自覚的になった方が結果的には幸せだと思う
この「のんのんびより」に出て来るキャラクター達は本当に素直に地元を楽しんでいましたよね
夏なら川遊び、春ならお花見にたけのこを採りにいってみんなで食事して楽しんだり、
秋ならお月見、正月にはみんなで集まって冬空の下で甘酒を飲んだり・・・と。
遊びにしても定規で弾き合いをやったり、
虫採りに行ったり、
みんなでサイクリングに行ったり・・・と正に俺らが子供の頃にやっていたような遊び方で彼女達なりに楽しんでいたり
凄く素直に地元を楽しんで、「地元を楽しむぞ」とかそういう意識すらもせずエンジョイしている様が自分的にとても印象的でした
自分の住んでいる場所を田舎だ不便だとか揶揄したり蔑んでないで、もっと“地元の素敵”に気付いたらどうだい?っていうか
何気ない景色が良かったり、心に残ったり、なんだか素敵だな。とか思えたり、そういう事が重要なんじゃないかな・・・
なんて事をこの最終話及び最終話までの過程で自分は常々考えていました
登場人物たちは別に「この場所素敵だね」とか
「この村が好き」だとか
「地元LOVE」みたいな事は決して言わない
言わないけれど、だからこそ素直に好きなんだろうなあ・・・っていうのがしっかり伝わって来てそこもまた良いな。って感じた部分ですね。

別にどこどこが都会だとか、田舎だから良い~みたいなみみっちい視点は必要ないし、この作品はそこからは一線を画している
それぞれの地元に、それぞれの故郷に、“大切”と“素敵”は確かに散らばっている。
決してそんな事を分かりやすくメッセージとして掲げていた訳ではありませんが、
個人的には「のんのんびより りぴーと」を最後まで観続けてそんな事を強く感じましたね。





また、そんな優しくて素敵なみんなの笑顔と言葉は蛍から“寂しさ”を完全に奪ってくれた
別に友達に会えなくて憂鬱になる程度に孤独を抱えていた訳ではないけれど、
それでもこの瞬間、この場所は確かに蛍を受け入れてくれたし、
あの笑顔あの言葉できっと蛍は、
「ああ、ここは私の場所なんだ。」っていう風に、若しくは近い感情を抱けたのではないかな、と思います
みんなに気を遣っていた蛍も、蛍に気を遣っていたみんなも、そこにはもういなくて
今は素直にただただ友達でしょ、って言える距離感にまでなっていた
その事が何よりも嬉しかったですし、
最後笑顔でその言葉に応える蛍の表情と声色からは別に「嬉しい」なんて脚本にせずとも
その時間の尊さと蛍がそれに対して尊さを感じている事、そして単純に嬉しい気持ちがしっかり伝わって来て
「ああ、こういうの良いなあ。」なんて風に素直に思える事が出来ました。みんな、いつまでも仲良し、
ここは世界一優しいおかえりが待ってる場所。それを本気で証明した作劇に感動しました。
それは決して田舎だからそうなんじゃなく、
登場人物たちがこの場所ならではのものを愛し、積極的に触れていて
その土地も人もめいっぱい楽しんでいるから~に他ならないんだと思います

「あの頃」何気なく見ていたいくつもの風景も
「今では」自分にとって本当に大切でいとおしい情景に変わっている。
そんな事を本作を通じてまざまざと感じられましたし、
きっとそれぞれの故郷の、それぞれの地元の良さだったり想いを再確認させるアニメにも仕上がってたんじゃないかな、って思いますし
個人的にはそうであって欲しいな、と思います。さり気ない風景は、きっと一生の想い出に、変わって行く。





それはそうと、この最終回でも「のんのんびより」の強い魅力の一つであると思われる
“シュールなギャグ”が炸裂していてすっげえ堪らなかったです
一番はやっぱ竹の子さんに一件一件在宅確認をしていくシーンですかね(笑
あまりにも滑稽過ぎるっちゅうか、れんちょんの元来の律儀さが間違った形で発揮されてしまって正直爆笑しました
それに恥ずかしそうに青ざめた顔で付き合うこまちゃんもまたシュールで面白かったですね
まあそもそもの原因はこまちゃんが竹の子の中には人がいる、って嘘をついたからなんで因果応報なんですけどね
しっかしその前のれんちょんの「セーフ」だとか、
蛍の犬を「ヒザカックン」って咄嗟に命名するシーンだとか
この辺は作者の方の?ギャグセンスが如実に出ていてそこもまた面白かったです
こういうシュールなギャグセンスもまた有り体な日常アニメとは一線を画している部分かもしれませんね
(別に有り体な日常アニメのギャグはあれはあれで完成されてる、とは思いますよ勿論ね)

また、みんなでひなたぼっこする時の美しく、それでいて感動的な劇伴に関しては
「こういう何気ない日々こそが最も尊く、大切なものなんだよ。」ってある種のメッセージのようでもあって
その作用の仕方・・・っていうかこれは個人的な見方ですが、それでもそれは素敵だなあ。って思いました
この作品は生き物の声だとかそういう部分にもこだわっているのでミクロな視点から楽しめる類のアニメだとは感じましたね

全く押し付けがましくない形で、
素直に、
素敵に、
地元を好きで、地元に根付いて、地元で楽しそうに過ごす“みんな”の様子を描き切った本作
その「何気なさ」や「さり気なさ」が非常に粋に映って今期でも指折りに大好きなアニメ作品でした。
願わくばこれを観た人がそれぞれの故郷を、それぞれの地元を、
しっかりと見つめてくれますように。
素直に愛せますように。
そんな事を思いました。スタッフの皆さん、原作関係者の皆さん、そしてこの感想を読んでくれた方々に感謝を。ありがとうございました。












しかし蛍ちゃんは全編通して嫁にしたいくらいの可愛さがありましたね!
とっても素直で、スレてなくて、真っ直ぐで・・・小学生とは思えないくらい出来た子で、発育も含めてそのギャップが最高でした
これからも笑顔で、元気で、この場所でスクスク育って欲しいな。なんて思いました。
勿論、こまちゃん先輩もれんちょんも、そしてキュンと来ちゃうようなめちゃくちゃ可愛いメイン回があった夏海も大好きです
ちょっと素直になれないひかげの良い意味での子供っぽさも、いい大人やってただがしやも心に残りましたね
一穂姉ちゃん先生も何だかんだ良い保護者&フォロー役やってたと思うし(笑
そんな素敵なサブキャラ勢も含めて「いいな」って思える作中観でした。 自分ももっと、自分の故郷や地元に対して(無理なく)向き合えたらいいかな、と。



ここはただ絶景ってだけじゃなく、
みんなの思い出とかも詰まってるからこそきっと彼女らにとって大切な場所、度々行きたくなる場所なんだろうな。って感じました。
これからも、みんなでいっぱい思い出作っていけるといいですよね。でも、彼女らなら、きっと。ね。





ランクヘッド LUNKHEAD TOUR 2015 FINAL 野音でYeah!!!!@日比谷野外大音楽堂 15.9.22

2015-09-29 | LIVE








先週の火曜日、ちょうど一週間前ランクヘッドの野音ワンマンを観に日比谷に行ってました
日比谷って言っても最寄り駅は霞ヶ関な訳ですが・・・っていうか、それすらもううっすらとしか覚えていなくて
それくらい野音に行くのが久々だったって事なんですよね。そういえば昔はもっと行ってたよなー。とかなんとなく思い出しました
もう秋口、秋の匂いたっぷりで、でも夏の残り香もうっすらとしていたあの日の野音は
そんな感傷と、そしてここに至るまで歩んで来た日々を思い起こさせるには十分な雰囲気をはらんでいました。

所謂ライブハウスのイメージが強いランクヘッド、
特に小ハコでどしゃめしゃにやるイメージが強いのが個人的にあったんで
そんなランクが野音っていうだけで不思議な感覚っちゅうか、感慨深いものがありました
ここに居る大勢の人々ってみんなランク好きなんだよなあ・・・って思うと正直嬉しいですよね
野音によく行っていたあの頃と比べると純粋さも不確かな希望も何もかもが擦り減ったなあ・・・って物悲しい気分になりましたけれど、
それでも、未だにランクヘッドが好きで、ランクヘッドのライブが大好きって事は全く変わっていなくて。
そんな事も、あくまで個人的な話ですけど嬉しかったですし、
ずっと聴き続けて毎年ライブに行ってるからこそこんなに気持ちが高ぶるんだなあ。ってしみじみ感じました。
これが数年ぶりに観に行きます~とかだったらあそこまでの感慨深さはなかったと思う。
いや、別に数年ぶりでも全然良いと思いますが、ずっと行き続けるのもそれはそれでご褒美があるよ。って話ですね。
実際俺も数年ぶりとか全然ありますし、数年ぶりは数年ぶりで如実に進化した良さを感じられるとかありますけど(笑
この日はなんとなく、そんな事を感じていたのでした。初めてランクのライブを観てからも、もう9年近く経ちますね。
初めて観たのは「プルケリマ」の頃でした。











涼しかったけど、どことなく夏の匂いも残ってたので・・・
って事かどうかは分かりませんが、一曲目は「夏の匂い」でした
多分この曲野外でどうしても演りたかったんだろうなあ、、、なんて聴いてて感じました 雰囲気たっぷり。
続く「シンフォ二ア」はもう素晴らしかったです 小ハコに似合うようなアグレッシブな楽曲が多いランクですが
逆に大きなステージで映えるような壮大なロックナンバーもちゃんと鳴らしてたりもするんですよね
あんな大きなハコで大勢の前で“救われたっていい”
何も気にせず、誰も気にせず、幸せになっても救われても構わないんだ。というメッセージ性が高らかに響いていて堪らなかった
歌も好調気味でリバーブ掛ったギターの音も心地良く早速野音の醍醐味を満喫

「この足で野音までやって来たぜ!」という曲中の叫びも感動的だった「前身/僕/戦場へ」、
この叫びは毎回地方もきっちり回っているランクを度々感じて来たからこそよりしみじみ感じられました(と、いっても自分が地方で参加したのは大概千葉ですが 笑)
でも、これも長年続けて彼らの“自力”とファンの想いで辿り着かれたからこそなんだろうなあ・・・とか思いました
歌詞の内容にも感化されつつ、「僕たちには時間がない」というこれまた頷けるテーマ性の楽曲で観客を魅了していく


前のめりに「シューゲイザー」、
「多分あんたは真面目過ぎんだよ だからそんなに生きにくいんだよ」っていうフレーズにビシビシ来ながら(俺は真面目じゃないけど 笑)、
名曲「体温」を感情を込めて歌い響かせる姿にも頼もしさを感じました
この曲もこういう大舞台で似合う歌詞の内容でもあるなあ・・・とか思いながら
光の演出も大きなステージならではでテンションが上がった「闇を暴け」、
そしてアウトロの轟音含めて最高に気持ち良かった「ENTRANCE」。


不安なんだよ、そんな事
生きてるんだぜ 無くなりゃしねえよ


こんな事をただただ真っ直ぐに、男らしくぶっきらぼうに歌ってくれるランクヘッドにちょっと気持ち救われました
まったくもってその通りですし、歌も演奏も非常に一体感があってバンドとしても相当クオリティの高い一曲だったと思います
少なくとも、ちょっとテンションが落ちてたり気持ちの置きどころが分からない時にこの曲の光景と歌が脳内で現れ響くくらいには個人的に最高な一曲でした
っていうか、この曲はちょくちょくライブで聴いた事があったんだけど、ここまでストレートにガツンと響いた事は無かったかも分からんですね
ぶっきらぼうで、だけど、そこが男らしくて頼もしい。そんなランクの魅力の側面の一つが確かに出ていて堪らない一曲でした。
個人的にはこの日の中でも随一にカタルシスがあった曲で、メンバーもすっごくキラキラしているように思えましたね。
スマートさに背を向けて必死に足掻くランクヘッドの真骨頂を垣間見ました。

「神様なんていない」「誰か教えて」と新譜から2曲続けて
「誰か教えて」の方は元々スケール感も含むアレンジなので余計に神妙にかつ(音的に)気持ち良く響いていました


で、ここでまさかのレア曲の「星の欠片」だった訳ですが
この曲はいつぞやの千葉LOOKでも聴いてたので自分的にはちょい久々くらいの感覚でした(笑
これがまた、秋口に来ていた涼しげな野音には最高に似合っていて正にベストなチョイスだったかと思います
みんなこの星のかけら(一員)なのに、かけら同士で傷付け合って・・・という嘆きとメッセージを含む演奏でそこもまた物憂げなこの季節には合っていた様に思う。
またも叙情的なバラッド「月の城」で、でもバラッドなのにガツンと来るエッジの効いたアレンジもまた良かったですね
物寂しげな作中観も非常にこの季節と夜に合っていて、かつ星の次に月~っていう選曲はムードたっぷりで素晴らしかったなあ、と。
この日は選曲も冴えてたんですね。続く「うちにかえろう」も本当アットホームな雰囲気そのまんまで心地良かったです。

個人的に「ENTRANCE」に続けてこの日のハイライトだったのが「スターマイン」、
誰もが救われはしない中で、寂しさからは逃れられない中で、それでも今を楽しんでいた・・・っていう歌詞に於ける情景が
まんまランクのこの曲を懸命に楽しむお客さんに重なっていてそこも含めて胸が締め付けられて尚且つ楽しい、、という
物凄く感傷的な気分にさせられる名曲としてこの日は特に仕上がっていた様に思う
しかも野音で、夏の残り香がまだある中でっていう状況もオツで堪らなかったですねえ
巨大うちわを使って観客を煽る小高芳太朗のアクションも楽しすぎたし、盛り上がり的にも間違いなくピークを刻んでました
あくまで個人的な主観ですが、この日の主人公(メインキャラ)の一人がやっぱ「スターマイン」だったのかな、って今振り返って感じています。
この日のこの曲の光景は中々忘れられるもんじゃなかったと思う。間違いなく、“最高”でした。

「シンドローム」で爆上げしてから、
「アルピニスタ」で全力のシンガロング推奨で会場のボルテージを最高潮に上げ切る
それはここまでランクヘッドの音楽に頷いて共に闘ってきた人々の魂そのものだったように思います
そして、これからも共に闘っていく事を誓うような狼煙に近いものだったようにも思う
なんか、本当にそんな気がしたんです。

最後はアルバムのラストチューン「玄関」をしっとりと響かせて締め。しっかりと盛り上がりはキープしつつも、
ランクヘッドらしい“寂しさ”の表現もきっちり提示し切った素晴らしいステージングだったと思います。
 序盤に救われたって良いと歌う「シンフォ二ア」だったりこの足で歩いて来たと叫ぶ「前進/僕/戦場へ」で感慨深さをまず煽って
中盤でそんなランクのガムシャラさ加減をしっかりと聴かせて、後半では夜空に包まれた会場にこれ以上なくフィットする楽曲を選出
最後はランクらしく爆上げして、「これから」を感じさせて終わる・・・っていうのは完璧に近い流れだったかと思う。
正に全身全霊を繰り広げて来たランクヘッドの核がしっかりと伝わって来た渾身のワンマンでした。
ランクヘッドのメンバー、スタッフ、会場関係者、そしてあの日共にシンガロングしたお客さん達に心から感謝、します。
ランクヘッドはいつまで経っても格好良いバンドのままだったので、いつまで経っても格好良いバンドのままでいて下さい。これからも応援してます。











1.夏の匂い
2.シンフォ二ア
3.前進/僕/戦場へ
4.僕たちには時間がない
5.シューゲイザー
6.体温
7.闇を暴け
8.ENTRANCE
9.神様なんていない
10.誰か教えて
11.星の欠片
12.月の城
13.うちにかえろう
14.スターマイン
15.シンドローム
16.アルピニスタ
17.玄関

18.幻灯
19.スモールワールド

20.カナリアボックス












これだけ大勢の人がいるのだから~と言ってライトを全部消して、
みんなのケータイの光を使って奏でた「幻灯」もまた感動的でとても良かったです
野音だから出来た演出で、こういうところもまた“家感”があってじんわり来たなあ、と。
多分これだけ大勢の人の熱量を感じれたのもメンバーにとっては嬉しかったんじゃないかな、なんて思う。
「スモールワールド」「カナリアボックス」などかつては定番だったけど、最近はかならずしも演る訳ではない~って
ナンバーを最後に連発したのも今までのファンに対する感謝を感じさせてくれてとても良かった。
でも、こういう大舞台のライブにはきっと「カナリアボックス」みたいな曲がよく似合う。
自分も、今まで出会って温かい感情をくれた人々にさり気なく感謝の気持ちを(心の中で)浮かばせつつ、
「家」というアルバムのリリースツアーに偽りのない温か味をバラまいてこの日の記念碑的なワンマンは幕を閉じました。

ランクヘッドが泥臭く、ガムシャラに歩いて来てようやく掴み取った野音ワンマン、
そこは今までの歴史も、これからも奮闘するぞという気概もしっかりと伝わって来る予想以上に素晴らしいものでした。
正直日常生活では毎日のように心が折れまくってるので、ランクヘッドみたいなバンドが居続けてくれる事は非常に助かります。
16年目も、よろしくお願いします。





SHIROBAKOスペシャルイベント~どんどんドーナツ、ど~んといこう!~@神奈川芸術劇場 15.9.20

2015-09-27 | SHIROBAKO
                                    
去る先週の日曜日、「SHIROBAKO」のスペシャルイベントに行って来ました。ちなみに夜公演。










場所は神奈川芸術劇場、
駅からも近く会場も広くて本当に素敵なハコでした
何より凄い内装がきれいで環境的に言えば正に最高でしたね
久々に生まれ故郷の横浜に戻った訳ですけど、当時は凄くやる事が多くて切羽詰まってて
ギリギリを余儀なくされる(っていうか自分でそうしたんだけど 笑)状態だったので
また今度横浜にライブなりイベントなりを観に行く時にはもっと調整してゆっくり過ごしたいものです。

それはそうと、ずっと行きたかった「SHIROBAKO」のイベントです
生でどんどんドーナツしたい、ねるねるな聴きたいって気持ちがあったので 笑
その願望を叶える事が出来て本当に良かったです
あとこの作品は、
出来ればいつか続編を観てみたいって気持ちが(個人的に)強いんですよ
だから、いちファンとしてちょっとでも貢献/応援する事が出来れば・・・って気持ちで参加しました
このイベントでは周知の通り新企画の発表などは無かったんですけど、
その分作り手とファンの絆を深める事が出来た素晴らしいイベント、ライブだったと思います。











会場に着くと早速武蔵野アニメーションのスタッフさん達が 笑(っていうか物販Tシャツを着た同志)大量に居ました
既に来月幕張で開催される秋祭りの広告なんかも所々に飾ってあって、みゃーもり可愛すぎ!とかそういうテンションになってました
あんな可愛い、それも20歳過ぎの良い具合の年齢の女の子と浴衣で祭り行けたら相当楽しいだろうに。ろうに。
なんていう妄想をしつつ、開演前にはまず「諸注意」でファンを楽しませてくれました
絵麻が「私じゃダメだったかな・・・」と不安気に呟くとこなんかキュート過ぎて「分かってるなあ。」って感じでしたね(笑
そんな小芝居気味の面白諸注意を挟んで、開演時間程なくしてイベントは始まりました。


あまりにも簡潔過ぎるダイジェストを挟んで(笑
いやいや、これは端折り過ぎでしょ!とか(心の中で)ツッコミつつ、
それぞれが「SHIROBAKO」で“好きなシーン”を語るパートから始まりました
高野さん(美沙役)は美沙が「無駄な事はない」って語ってるシーン、
千菅さん(ずかちゃん役)は瀬川さんが「でも分からない。分からないから出来ない。」と絵麻について語ってるシーン、
大和田さん(りーちゃん役)はりーちゃんが「怖いのは脚本家になれない事です」と語ってるシーン、
木村さん(みゃーもり役)はみゃーもりが最終回で新幹線の中で自問自答してるシーン(昼公演では語りながら泣いたらしい 笑)、
佳村さん(絵麻役)は木下監督が檻に自ら入って行くシーン、舞茸さんと言葉のキャッチボールをして脚本を完成させるシーン、
そして一番は野亀先生と和解するシーン・・・と全部木下監督関連で強烈なフェチっぷり(笑)を爆発させていました

自分はと言えば、「SHIROBAKO」で好きなシーンと言えば絵麻の仕事が瀬川さんに評価されて少し報われるシーンだったり
頑張ってる美沙にアニメ同好会の面々が心良く強力してくれてその有難味に美沙がジーンとしてる場面だったり、
みゃーもりがずかちゃんがちょっと報われた23話で思わず泣いてしまうシーン、
あと最終回でみんなの前で「アニメを作り続けます!」と高らかに宣言したシーンなどが浮かびます
共通しているのは、“報われる”シーンが特に好きだし、俺の中ではそこが色濃く心に残っている、という事ですね
あと井口さんがピンチを脱して、成長出来て素敵な笑顔を見せるシーンも大好きですね。
今パッと出て来るのはこういうシーンばかりですが、また観返して行けば違うシーンも出て来るかと思います
BD全巻コンプリートしているのでいつでも観返してこれからも楽しみたいなあ。って思いました
ちなみに5人の方々が挙げた中で最も共感したのは大和田さんが挙げたりーちゃんのシーン。
あそこは「脚本家になれないのが最も怖い」という彼女の覚悟となんとかしがみついて行きたい。っていう這いつくばるような心情がよく出てて自分も大好きでした。
また、改めて触れたくなるようなパートだったと思います。


他にも山田さんは「ツーピース」の監督をする、って話だとか
「高梨太郎という生き方」って本出して欲しい、って話だとか(笑
太郎は誰に対しても同じ態度なのが良い。っていう意見だとか(笑
色々とキャラ談話に花が咲いていてそこもまた良かったですね。高野さんは太郎推しらしいです。

前後しますが、この後の生アフレコの次にはプロデューサー陣が裏話を語るコーナーとかもありました
「仁義なき声優オーディション」は、水島監督の個人的な私怨から膨らまして出来た話数、というエピソードだったり
(でも、そんな私怨を未だ引き摺っていてアニメにまでしてしまう執着というか根性もまたスゴイ 笑)
万策尽きましたか?という質問に対して「実際に万策尽きたのは三女」という適確な答えを出してたのにも笑いました
まあリアルに万策尽きちゃった訳ですが、最終回延期とか初回延期とかはなかったんで良かったと思います(オイ)
正直もっともっと聴きたかったので、また次のこういう機会も楽しみにしております・・・笑


先述の生アフレコは、
率直に言って素晴らしかった、かなりの迫力が感じられました
皆さんまだ新人のキャリアな筈なのに、ホールで聴いててもかなりの臨場感がヒシヒシ伝わって来て
改めて「声優さんって凄いなあ・・・」とかただただひたすらに感じてしまっていたパートでした
やっぱり生アフレコやってくれると嬉しいですよね!その後木村さんの出身地である福岡の博多弁に変える、というオチ付きで(笑
 ところで、一度木村さんが噛んでしまった時に一斉に他の声優さんが「おいちゃん先輩?」と突っ込む柔軟なアドリブに感心しました
実際、かなり笑いが生まれてましたし 笑 そういう部分もスムーズで観てて心地良かったなあ。と感じますね
ちなみに生アフレコはアニメではなくミズタマ先生のコミカライズ作品で行われました。この漫画の内容も良かった。


最後は、ライブパートの感想です。セットリストは
1.Animetic Love Letter
2.プラチナジェット
3.COLORFUL BOX
4.TREASURE BOX

の、4曲
一曲目のアニメティックラブレターは拡がりのある歌声とサウンドが思ったよりも気持ち良く、
二曲目は本当アイドルちっくに、そしてやっぱりりーちゃん(大和田さん)の歌声が可愛くて(笑 
音響も凄く良いホールだったので単純に打ち込みのサウンドの格好良さも素直に感じられてそこも快感でしたね
盛り上がりつつ、
三曲目の石田燿子さんの歌声は正に「SHIROBAKO」のメインの5人をストレートに応援しているようで、
とても素晴らしくホントに作品に寄り添った正しいアニソンなんだなあ・・・としみじみと感じる事が出来ました
声も真っ直ぐに伝わって来るぐらいに良く出ていてプロフェッショナルさをまざまざと堪能しましたね。
頑張ろう。とか素直に思いつつ、
奥井雅美さんの四曲目ではコールとかもあって最高潮の盛り上がりを演出してライブパートは終了、
ちなみにOPED共に一番では実際のアニメーションも流れていて生の歌声と重ねて観れる。って演出も非常に贅沢で良かったですね。
また、楽曲に対する理解が深まって、作中のキャラに対する応援歌っぷりも感じる事が出来て確かな収穫でした。


そういう訳でライブパートの終了と共に本編も終了、
最後は観客と演者の全員で「どんどんドーナツ、どーんと行こう!」と声を張り上げコールして終了、
最後みゃーもり役の木村珠莉さんは感極まってガチ泣きしちゃってたんですが 笑
その分作品に対する愛情も伝わって来て良かった
一応来月にイベントは決まってるとは思いますが、
その先はファン目線ですと白紙にも見えますので、是非これから、ここから、いつか「新しい何か」が拝めたらいちファンとして幸せですし
正直めちゃくちゃ期待、懇願しちゃっているのが本音ですね(笑 まずは当イベントでファンとの熱い絆を確認
勿論会場に来られなかった人達や来てないけど大好きって方々も沢山いると思いますので、
そういう人達の想い等も絡めて実現してくれたら・・・と願ってます。
まあTVシリーズはあれはあれで一つの作品として成り立っている、とも思いますけど。でも個人的に新・七福神観たいなあ。って事で(笑











しかしイベント開催が俺の生まれ育った横浜と今住んでる千葉の幕張、って
凄く俺向きっていうか、最高だなあ。って思いました(笑
まだ幕張のは都合付くか分からないんですけど、
都合の付く方で「SHIROBAKO」ファンの方は無料ですので是非幕張に行きましょう。

「SHIROBAKO」愛に満ちたイベントに仕上がっていて、とても素敵な感情を得る事が出来ました。
製作スタッフ、キャスト陣、歌い手さん達、ハコのスタッフ、そして観客の皆さんに感謝。
ちなみに神奈川芸術劇場は一発で大好きなハコになったのでまたいつか大好きな誰かがここでライブしないかなあ。って今思ってます(笑)。






少女交響曲/Wake Up,Girls!

2015-09-26 | Wake Up,Girls!(CD、ライブ)








昨日続劇場版「青春の影」を観に行って、最後にこの曲が新規ダンスシーンと共に流れた訳なんですけど
その時「すげえ格好良い曲だな。」「これ、やたらいいなあ・・・」って素直に思ってしまいました
というのも、一応音源自体は既に購入済みだったんですけども
公開前に聴き込むよりも、
むしろちゃんと続劇場版の中でまずはしっかり聴きたいって気持ちが強くて敢えて聴いてなかったんです
でも結果的にはそれは正解だったなあ。というか、そのインパクトもまた続劇場版を初見で観た時の高揚感を手伝ってくれたな。と今感じてます。


まずは、その新しい劇場版で色々な意味でキーとなるカップリングの「素顔でKISS ME」から触れたいと思うんですけど
この曲はぶっちゃけ曲目を見た時は「16歳のアガペー」みたいな・・・いかにもアイドルっぽい爽やかな楽曲だとばかり思ってたので
その予想を大幅に覆すブラックなテイストの楽曲に仕上がっていたのには驚き&新鮮な収穫でした
所謂アダルティックな雰囲気でバッキバキのトラックにのって余裕を感じさせる歌声がクールに響くこの曲
確かに従来のWUGちゃんの方向性とは真逆の、、、「少女交響曲」が太陽なら、正にこっちは影・・・みたいな印象に仕上がってるので
その意味じゃ(続劇場版の中の)一般的なリスナーに受けにくい曲なのも仕方ないのかもしれません
平井堅に例えると少女~がポップスターとかで素顔で~がストロベリーセックスとかスタイルみたいな感じ、、、って所ですかね
知ってる方には結構伝わりやすい例えだと自負してるんですけど(笑

だから、曲としては凄く完成されてて良いんですよね
実際この間行われたライブツアー(チケット取ってたのに都合悪くなって行けなかった!悔しい!!)の感想を眺めていても
この曲に対するリアクション、評価はかなり手応えを感じるものでしたし、こっちのが好きって方も普通にいる曲だと思います
そもそもダーティだったりダークな部分「も」描くWUGって物語には合ってるのでそれもあって割と普通に受け入れられてるのかもしれません
リズミカルなメロディ、ボーカルに適度に冷めた歌声がゾクゾクして気持ち良い楽曲
挑発的なAメロもハードロック調のBメロも面白いし、サビは口ずさみやすい&頷きやすい歌詞になっていて
マニアックな部分とポップな部分とのバランス感覚が聴いてて楽しい新機軸でありながらかなりの名曲に仕上がってると思います
 この曲は、高い自尊心だったり、変に自分を理屈的にしてしまうプライドの邪魔さ加減だったり
中々素直になれずに結局は素顔を失ってしまう愚かさだったり、歌詞に於けるペーソスが何気に素晴らしいですね
散々こじらせて失敗を経験して、時に素直な気持ちになれたとしても、もうそこに素顔で過ごせる余地はなく
空っぽになった物悲しい気持ちだけ・・・っていう、そういうねじれを経験している方にとっては響く歌詞だと思う
中毒性も高いのでかなりヘビロテ不可避な新曲でもありますね。


「素顔でKISS ME」では

恋ってそういうもんかも

人はそういうのを戯れと呼ぶの

とか、アイロニカルな視点でのフレーズが結構多いように感じたんですが、
「少女交響曲」では逆に、

これが初恋でなかったら すべてを脱ぎ捨てるのに

「ただの 友達で」なんて よくあるクリシェは聞きたくない

だとか、かなり情熱的というか必死な想いが伝わって来るフレーズが多くてですね
その意味でも上手い具合に対になっていて正直そこも面白いんですよね
一応タイトルは「少女交響曲」になってますが、
ある意味普通の両A面シングルよりもすっげえ両A面シングルっぽいニューシングルだと個人的には思っております
聴き比べるのも楽しいし、普通にどっちも完成度が高いアイドルソングになってると感じるのでその意味でも是非という感じ

「少女交響曲」は、サビはもう王道かつ素直に元気になれるようなポジティビティ溢れるポップアンセムで
これまた口ずさめるくらいに馴染みやすい雰囲気が特徴的な楽曲なんですが
AメロとかBメロは逆に大人っぽい雰囲気なんかもあって
もっと言えば艶っぽい歌声でもあって、
そのギャップ・・・に近い感触もまた聴いててグッと来るポイントになっていると思います
特にメロディに関しては本当よく練られていて「これが初恋じゃなかったら~」の部分と
「よくあるクリシェは~」の部分は流麗に響いていて尚且つ90年代の良ポップスの匂いもして素敵だと思います

また、辛矢凡さんこと山本さんの書いた歌詞も良い具合にABメロのアダルティックな雰囲気を演出していて、
サビでは逆に「笑顔だけは今日もチャージして不安とぶつかる」等非常にWUGちゃんらしいフレーズを捻出していたり
作詞でも良い仕事してるなあ。ってまたまた感銘を受けてしまいました
正直これ監督業の合間に作詞業もやって欲しいレベルですよ(笑 お世辞とかではなく。
それでいて少女のちょっと可愛い部分もそこはかとなく出す(特に告っちゃえ~のところ)等そこも見事だと思いました。
“少女の哀愁”を本格的に響かせつつ、それでも前を見据えるがむしゃらな視点が気持ち良く響くWUGちゃんの新しいアンセム
正にWUGちゃん自身を、そして続劇場版自身を表現したような楽曲になってるのでその意味でも聴いて欲しい一曲
また続劇場版「青春の影」に触れた方にも是非聴き込んで楽しんでもらいたい一枚ですね。












実は、「青春の影」を観終わってからどうにもこの2曲が離れず、
純粋に曲としても良いのでずっとヘビロテが止まりませんでした
更に、間髪入れずに12月9日には後篇のタイトルと同タイトルの新曲
「Beyond the Bottom」(どん底の向こう側、というこれまた非常にWUGちゃんらしいタイトル!)がリリースされるのでそちらも楽しみです
っていうか、あろうことに都合が悪くなったとはいえ2ndツアーで買ってた場所にことごとく行けなかったのは屈辱以外の何ものでもないので
早く幕張で「少女交響曲」の曲もニューシングルの曲も、ライブのみで披露な楽曲達も全部まるごと聴きたい気持ちでいっぱいです(笑
そんな訳で年末の幕張ライブも是非チェックしてみて下さいね。って事で。しばらく中毒です。




【明日を見据えて】Wake Up,Girls! 青春の影 WUG新劇場版・前篇感想(ネタバレあり)

2015-09-25 | Wake Up,Girls!(アニメ)
また、ちょっと泣いてしまいました。
ネタバレ含む感想なんで是非観てから読んで下さいね。
あとシアター限定版から画像も使ってるのでその辺も注意。
































あのー、俺は昨日まで新劇場版に合わせて毎日各話感想を更新してたんですね
要はこれまでの軌跡を振り返る企画っちゅうか、応援の意味も込めてやってた訳です
そんでその感想の中で4話分も「泣いた」って言葉を使ってて、まあ実際に観てて泣いた訳だから使うしかないんですけど
その流れでこの感想とかツイッターでのっけから「泣いた」って書くと感化されてるだけ、テンションの問題だと思われる可能性があるなあ、と
いや、別に思われても全然構わないんですけど、ちょっとそこには明確な理由がありまして・・・っていうのをまず記述したいと思います。




この新劇場版では東京進出とそれに伴う悪戦苦闘を描いている、というのが個人的な見解なんですが、
所属会社のダンスレッスンではあいりだけ最下層、まだデビューも済んでない子達と一緒に練習させられちゃうんですね
それはそれである意味シュールでコミカルで面白かったんですけども(笑
でも・・・誰もが話題にはしにくいトピックなのも間違いないですよね。

ただ、今までのあいりだったら引け目だったり「頑張らなくちゃなあ」っていう宙ぶらりんな気持ちだけだったと思うんですけど(特に初期はね)
今回は、誰もが口にしにくい事を、誰が言う訳でもなく自分の口から話題に出して、
それでもここで自分がレベルアップすればWUGちゃん自身の成長にも繋がる
一刻も早く次のクラスに上がれるように頑張るよ。って
彼女自らがメンバーのみんなに力強く意志を込めて宣言するんです
その様子見てたら、ちょっと涙が出てしまった・・・というのが事実なんですね

それは、今までの、特にTVシリーズ前半のあいりだったら絶対に出てこない言葉と眼差しだったと思います
そんなあいりの、人間的な成長が嬉しかった。簡単に諦めたり劣等感に溺れなくなったあいりの“頼もしさ”に完全にヤられてしまいました。
この子はWUGちゃんの中でも特にスペックが(作中では)普通な子だから元々余計に応援したくなるキャラですけど
自身が置かれた状況にもめげずしっかりと前を見据える、明日を見据える姿勢は正にアイドルアニメの本質的な面白さをあぶり出していたかなあ、と
これからのあいりにも期待したくなりましたし、改めて見守り甲斐のあるキャラクターだなあ、って(笑
まだまだWUGちゃんには伸び代がいっぱい、報われる余地もいっぱいあるかと思います
この新劇場版ではこれもまた「WUGらしい」悪戦苦闘の模様が描かれてますけど、
WUGちゃんならきっと乗り越えられると信じてますし、
それは有り体な言葉などではなくて
観ていると「きっと乗り越えられるだろう。」って“信じたくなっちゃう”んですよね。
希望があるから絶望があり、絶望があるからこそ、また希望が生まれる。新劇場版でもWUGはWUGだったのが何よりも嬉しかった。

でも、この子達全然“諦めてない”。
かつてのちょっと打ちのめされただけで中々立ち上がれない、すぐに空中分解しそうだったWUGちゃんはもういない。
そこに居たのは、例え辛い状況でも、しっかり明日を睨んで、みんなで支え合って、懸命に這いつくばろうとする“逞しさ”に満ち溢れたWUGちゃんでした
もう誰かに「歩かされてる」のではなく、自分らの足で「歩こう」としているまた一歩成長したWUGちゃんでした。
その様子に、素直に胸が熱くなったし、テンションも高まったし、「この子らがまた“何か”を掴むところ」を真剣に観たい。って思えました
正直エンドロールで「少女交響曲」が流れてる時なんか立ち上がってWake Up,Girls!コールしたい気持ちでいっぱいでしたし
今にすぐにでも踊り出したい気持ちでもいっぱいでした(笑
結局、レコード会社の戦略ミスで一発屋扱い~というのが大本の流れですが(これもぶっちゃけよくあるっちゃあよくあるよねえ 笑)、
それでも地道な活動が実を結んで返り咲いたアイドルやバンドなんて沢山いますし、
WUGちゃんも是非そうなって欲しい、そしてまた仙台の地で大きな花を咲かせてくれたら・・・なんて思います。





この新劇場版では大人たちの描かれ方も中々良いんですよね
まず最も成長の余地が残されている松田さんは昔のバンド仲間と再会して、
燻ってた心情を吐露、
その後懸命にマネージメント活動と彼なりに不器用ながら必死に動いてくれてる姿に感動しました
勿論そのすべてが上手くいった訳ではないけれど、それも後々の展開に向けての種である可能性もあるかと思う
早坂さんに懸命に頼み込みに行く松田さんからはWUGちゃんに対する愛情がこれ以上ない形で表現されていたと感じました。
彼の今後にも期待・・・、と同時に
早坂さんも早坂さんで相変わらず素敵なお人でしたね
WUGちゃんがちょっと“WUGちゃんらしさ”を見失ってるのを見てそれを分からせるまで突き放す
だけど、本人たちがそれに自覚的になったらしっかりその熱意に応えてくれる
好感度が高いのも相変わらず納得のキャラ描写だったかな、と 笑
きっと東京ナイズされたWUGちゃんは彼にとっては退屈で、
あくまで等身大で、
仙台の空気を感じさせるWUGちゃんだったり自然に振舞う時の垢抜けて無さが“味”になってる方がきっとWUGちゃんらしいし、
もっと大人っぽいとか余裕っ♪って感じではなく健気で一生懸命な方が、土臭い方がWUGちゃんには似合ってるんだと思います。
もっと言えば、その土台が出来あがってない内に新機軸やアレンジに向かうのは「芯がない。」って事でもあるんでしょうね。
 丹下社長も過去を匂わせるシーンや訳アリっぽい伏線が結構描かれていて、
彼女のコネの広さだったり、数々の言動の理由の一端が垣間見えるキャラ描写になっていると思います
まさか丹下社長が元〇〇〇〇で白木さんが元〇〇〇〇〇〇〇だったなんて・・・!
この辺りの大人たちの活躍と行方にも大いに注目したくなりましたね。
WUGは、大人が面白いアニメでもある。それを証明したと思います。


しほっち可愛い・・・(惚)


I-1関連もしっかりと描いてくれましたね
白木さんのスキージャンプの例えが面白かったんですが(笑
完璧主義であり徹底した管理主義の彼にとってはミリオン割れ、ワンマンの即ソールドならずは由々しき問題だったようで
“I-1の成長”及び“I-1のこれから”についてもここからしっかり描かれそうな予見も観ていてしました
特にしほっちに関しては、今度はしほっち自体がセンター落とされそうな雰囲気にもなっており
その辺も注目ですし、
逆に言えばここからどうしほっちが奮闘するのか、どうしほっちが現状を切り開いていくのか・・・っていうのにもワクワクしています
新しい世代、停滞のグループ、そして徐々に飽きられつつある、と言ってもまだまだ全然売れてますけど(笑
白木さんの考え自体にもメスが入ったり何かしらの変化が生まれそうな余兆もありそこも楽しみです。
気が付けば、しほっちもまた「応援したくなる」キャラクターに仕上がっていましたね。

勿論相変わらず大田さん達も元気でした(笑
彼らは東京進出を応援しつつも一抹の寂しさは拭えず、
だけど掲示板に於ける世間の声に抗っていたり、
イベントにも健気に遠征していたり、
正にファンの鑑で、
でもまあ東京でもお店の店員に「うるさいです」って注意されてましたけどね(笑 これもまたニヤリとする仕掛けでした。
でも、きっと大田みたいな根強く応援してくれる、彼らみたいなずっと聴き続けてくれるリスナーの存在こそ尊いものなんでしょうね。
WUGちゃんも悪戦苦闘したように、彼らもまた同じように悪戦苦闘していた。でも、そんなファンがいなきゃやっていけないですから。
なんかある意味WUGちゃんと同じくらい一生懸命な彼らの姿はあれはあれでいとおしいんですよねえ・・・笑





これは誰もが気にしてるでしょうが、
BDとかだと修正されていますが本放送時には作画の乱れも目立ってました
しかし、本作は作画も動きも美術も大分凝った仕上がりになっていて
少なくともキャラの“等身大の可愛さ”はバッチリ出てる、って言い切れる抜群の作画に仕上がっております
印象的なカット(例えば夏夜のコミカルなカットだったり、あいりの澄み渡るような真っ直ぐな表情だったり)も多いので
その意味でも是非観て欲しいですし、誰かが書いてた事なんですけど「これがきっとやりたかったWUG」って言えるようなものになっていると思います

まゆしぃのひよこのアイテムに珍しくキュンキュンしちゃうめちゃくちゃ可愛いカットだったり、
夏夜とみゅーは益々息ピッタリの夫婦漫才(?)をちょいちょいやってて面白い
風呂でセクシーに眠るみにゃみ、
ウインクを決めてドヤ顔のななみんだったり、
相変わらずよしのはよしのだなあ・・・って思ってしまったb-sessionでの不慣れなMCだったり 笑(でもあれはあれで可愛い)、
子供たちと一緒に踊るあいりの絵面とか、
キャラのあいくるしさ・自然体の可愛さもたっぷりと表現されてますし
コミカルなシーン、ギャグも冴えているのでキャラ方面でも優れた内容だったと思います
個人的には、あいりの不器用過ぎるウインクとよしのの「おはよっぴー!」っていう空回った挨拶が何ともいじらしくてお気に入りですね(笑)。
 夢を叶えられてウキウキ、本当に幸せそうな姿にこちらまで嬉しくなったみゅー、
気が付けばみんなを正解に導くまゆしぃの言葉に
負けん気を露わにするななみん
ムードを一気に変えてくれるあいりの存在もやっぱり100%不可欠だと思ったし、
さり気にテンションを上げる言葉をくれるみにゃみ、
強気にみんなを引っ張ってくれる夏夜
前よりももっと結束力を高める為に努力しているよしの、
そして、今は笑い話で過去を振り返るみんなの姿・・・どれも自分の目にはキラキラ輝いていて素敵に美しく思えました。
悪戦苦闘と何回か書いたけど、やっぱり、この7人ならきっと大丈夫。そんな風にも思います。
後篇、12月、素直にワクワクして待っています。ありがとうございました。















全体的なテーマとしては、「自分らしさを見失わない」、
「自分が今までやって来た事を信じる」、
例え迷っても、
不安に思っても、
なんか背伸びしたくなっても
手前自身を曲げなければきっと見えて来るものもある。
そんな風な事を個人的に感じていました。これからどんなものを仙台に持ち帰っていくのか、
東北に持ち帰っていくのか。みんなの想いは、彼女らの想いは、大人たちの想いは。複雑に、だけどしなやかに交差する物語が、とても面白かったです。
簡単には諦めない、
無視されても挫けない、
嗤われてもいい、負けはしない。
そんな“WUGらしい”テーマに満ち溢れていた新劇場版、是非色々な方に観てもらいたいです。
自分が今日行った流山おおたかの森TOHOシネマズでは上映後多くのお客さんが物販を買ったり、
シアター限定BDを買ったり、後篇のチケットを買ったりしていました。そんなワグナーさん達の支えで、
“まだまだ続く物語”になっていければいいな、と今素直に感じてます。取り敢えず、また劇場で観るぞ!(笑


余談:
実は千葉で本作が上映されるのは流山市にある流山おおたかの森TOHOシネマズしか(現時点では)ないので、
その時点で流山で観よう、って思ってました。まず最初は自分の地元で観たかった、ですし
個人的に千葉で上映してくれる事自体嬉しかったので(笑
あの辺は美味いラーメン屋多いしね(関係ねー)
 ちなみにおおたかの森シネマズは駅に隣接する大きなショッピングモールの中にあり
割と便利な場所にあって中もきれい、かつ良い雰囲気の映画館でもあったので個人的におススメ
良い思い出になりました。後篇は、どういう形になるんでしょうか。その辺もチェック推奨、ですね。
でもその前に仙台でも観る、つもり。たぶん。




おっぱいデカすぎ問題(満面の笑み)




【君達の望んだ世界】Wake Up,Girls! 第12話「この一瞬に悔いなし」 感想

2015-09-25 | Wake Up,Girls!(アニメ)
                                        










平井堅の名言に「敗れて悔いなし」というのがあります
この言葉はこの最終回で最後笑顔でステージに立っているWUGちゃんの姿を見てなんとなく「ピッタリだなあ。」って、改めて観て思いました
結局のところ、みんなで一致団結して優勝を目指したけれど、結果的には優勝は東海地区代表に決まってしまった
だけど、WUGちゃんは今持てる全ての力を間違いなく出し切ったし、WUGちゃんという概念そのものをステージに置いて来る事が出来た
それは有り体に言えば“絆”だったり、どん底から夢を見て這い上がっていくパワーだったり、健気なメンバーの姿勢だったり・・・
もうやるべき事は全部やったし、自分達の今の実力は完全に出せた。それで得れたものだって確かにあった。
だからこそ、あんな清々しい表情で潔く結果を受け入れる事が出来たのでしょう
いきなり勝たなくてもいい、
いきなり大成しなくてもいい。
完全アウェイの状況で、それでも自分達の力で、自分達の頑張りで、あんなにも多くの人の心を動かす事が出来た。
自分達のステージをやり切る事が出来た。何よりも、“誰かを幸せにすることが出来た”。

多分、よしののジャンプ関連できっとある程度減点とかされたんでしょうけど、
それでも、それすらWUGちゃんにとっては一つの誇りでもあるんでしょうね
みんながよしのをカバーする為に頑張って、
よしのもまたみんなの足を引っ張らないように彼女なりに全力を尽くして「勝ちに行った」んだと思います
そんな風に存在出来る、みんなで頑張ってみんなで努力して、みんなでカバーし合って成長出来るWUGって存在自体に誇りも自信も持てた。
だからこそ、何の後腐れもないスッキリした素晴らしい表情を見せてくれたんだと個人的には思ってます。
もう全部出し切った、
私たちの“最高”を披露する事が出来た。
そんな感情がしっかり伝わって来る作劇と演出が自分好みですし、
それは実は初めてと言っていいくらいWUGちゃん自身が持つ事の出来た“自負”に近い何か、だったんじゃないかと思います。

WUGちゃん自身が、初めてと言っていいくらい自分達を誇れるような、
不安とか怯えたり、大丈夫かな?って気持ちすらないようなステージをこなす事が出来た、ということ
その顛末に胸がいっぱいになった。と同時にまゆしぃが望んだ世界で、まゆしぃが望んだグループで、
まゆしぃが本当にしたかった“誰かを幸せにすること”っていう希望がしっかりと(ある程度)達成された。
そういう「島田真夢の再生譚」的な意味合いでもきっちり目標を達成していて素敵な結末だったなあ、と素直に思います。




今回もまた、ちょっぴり泣いてしまいました
よしのがあれだけ「やりたい」とこだわった理由、
よしのがあれだけ「私抜きで出て下さい!」と叫んだ理由、
それはみんなが頑張って来た事を知っているから
みんなが努力して来た事を知っているから
みんなの想いを知っているから、
みんなの夢を知っているから・・・
だから、それを私が不意にする訳にはいかない。そういったWUGに対する想いが間接的に伝わって来てしまって、
それも手伝って前半からみんながステージの上で精一杯踊るシーンまでは常に泣きべそ状態でした

もう、WUGは今にも空中分解しそうな状態だったバラバラだった時のWUGじゃない
今はしっかりとメンバーに“絆”が生まれてお互いがお互いを思い遣れる関係性に進化している―
そんな様子がしっかりと、十二分に伝わって来る画面と雰囲気に仕上がっていて
そういう温かい作中観にヤられてしまったのと、
よくよく考えれば、
このアニメシリーズってWUGちゃんが一歩ずつWUGちゃんになっていく“物語”だったのかな。なんて風にも感じました
最初は寄せ集めだったこの子達が、今や誰もが誰もを「必要」だと認識している、その事実にグッと来るし
ある意味それもまた今作のもう一つの目標だったのかもしれないなあ・・・なんて風にも改めて思えましたね。
自分は、この「Wake Up,Girls!」ってアニメが大好きです。
だから、一人でも魅力を理解してくれたら嬉しいですし、
実は真っ当に誠実なアニメ、っていう
自分の抱いた印象を精一杯、身を削ってまでもどうしても伝えたかった、吐き出したかったのでした。
一歩一歩、慌てず急がず、地道に懸命に誰もが“メンバー”になる事が出来た、っていう
この着地点は掛け値なしに素晴らしいものだったなあ。と振り返って思いますね。
何かが足りなくても、
必死で足掻いて、それでも何かを掴み取る。
それこそが一つのWUGちゃんらしさなんじゃないかなあ・・・
なんて風にも感じられた最終話でした。みんなの想いも、それが詰まったダンスも本当最高で、間違いなくグッと来るステージだったと思います。





自分がWUGを観てて思うのはどの娘に対しても「頑張れ!」って応援したくなるそのエッセンスが好き、というか
みんな、やっぱり足りない部分やまだまだな部分があって、それでも、いや、それだからこそ「頑張れ!」って心の中で思ってしまう
特にこの最終話はそれが強く強く滲み出ていてもう堪らなかったな。っていうのが正直な感想です
あいりなんかは特に恵まれてないわけでもなく、いわば普通の女の子ですよね
でも、普通だからこそみんなの中に付いていけないコンプレックスが発生した
だから、「頑張れ!」って気持ちが沸いて来る
応援したい気持ちになる、
いつか満たされて報われて欲しいって気持ちになる―
それは勿論あいりだけではなく、他のキャラに関してもそうです
その「つい応援したくなる感覚」がここまで多数のワグナーと呼ばれる方々を生み出しているのでは・・・とか思いつつ
ある意味高校野球で言えば佐賀北のような感覚だったりもするのかもしれません。所謂思わず知らず応援したくなるチーム。
そんな大好きなキャラ達が、またちょっと報われる姿を観たい!!ってこれまた強く強く思います。
その為にも明日新劇場版が公開されるんで、是非お好きな方は共にその光景を確かめに行きましょう!(笑)。
ぶっちゃけ、新作映画を観て欲しい、って理由もあってこうやって振り返り企画をやった。というモチベーションもありました
後は単純に応援したいだけ、とにかく「好きだ!」って言いたい、って事ですね。大手振って。





また平井堅の言葉の引用で申し訳ないんですが、
「どこかほころびがあったり、歪んでたり、苦かったりするものが、本当のポップなんですよね」
という名言があって、この言葉はそのまんまWUGちゃんにも通じるものがあるなあ。って今ふと思いました
自分がWUGで好きなところって、そういう“苦み”だったり、ほころんでいる、つまり「全然上手く行かないなあ。」って部分だったりして
でもそういう事を描く事は全然ポップ=面白いんだなあ、って実感したのが個人的なWUGの印象です(でした。当時も)
この毎日各話感想ではぶっちゃけ「WUGのこういうとこ素敵だよね~」ってのを中心に書いて来たんですが
当然別の角度で観れば別の意見を持つ方も絶対いるでしょうし、まあ「個人的な印象です。」としか言いようがないんですけど
でもそれはそれで凄く“正しい”事でもあって、きっとWUGはその角度から見れば絶品という作りをしているだけなんじゃないかと思います
つまりは最大公約数を狙わず、あくまで自分達がやりたい事を貫き通してるな、って印象で
そこに共鳴する事が出来れば、きっと深くハマれる作品なんじゃないかな、ってのが最終的に感じた事ですね

ただ、根本的には先述したように
「まゆしぃが自分の理想の欠けらを手にするまでの物語」
「WUGちゃんがWUGちゃんになるまでの物語」という王道かつ一本筋の通ったシナリオだと思うので
別に何の先入観もなしにフラットに観て楽しんで欲しい、魅力に気付いてくれたら、っていうのが一番ですかね。
苦行を乗り越えて、苦悩を乗り越えて、それでも一つに繋がって行くメンバーの姿と物語、観返してみて改めて“美しい”と思いました。
最後に、もう一度、自分はWake Up,Girls!っていうアニメが大好きです!!
最後まで彼なりのやり方で、彼なりの楽しみ方で、WUGちゃんのステージを楽しみ尽した大田の存在もまた美しかったと思います。














新劇場版、色々なキャラの成長を観たいですし、
また苦難を乗り越えて一つになる様も是非拝めたらいいですね。
自分の信じる、大好きだと思えるWUGちゃんを誰が何と言おうと真っすぐに信じ続けて来て
涙を流せるくらいにファン冥利に尽きるステージを“自力で”掴み取る事が出来た大田の存在だとか、
ある意味ここまで緻密に描けるのはきっとWUGちゃん以外には中々無いと思うんですよ。
それくらい「ファンの気持ち」も大切に描いている作品ですし、
一歩一歩成長していく作劇も誠実で気持ちが良い。
結末もまた達成感に満ちているものになってますし、
やっぱり当時旧ブログで書いた通り、(自分にとっては)本当に素晴らしいアニメでした。願わくば、まだこの物語が続いていきますように。

それと、観てたら所謂聖地巡礼したくなりましたね(笑
10月あたりに時間作って行こうかなあ。なんて模索中であります。はい。



オマケ。先日の東京アニメセンターにして。原画の段階からスゴイ(笑



ボクガール79話 感想ほか(ヤングジャンプ2015年43号)

2015-09-24 | ヤングジャンプ感想







もうすっかり秋口になって過ごしやすい季節になって来ました
自分は例年この季節が一番大好きで、外に出るのもまた楽しい季節だったりします
それと割と感傷的な人間なのでその意味でもこの季節が一番自分に似合っているような気もしますね
ま、近年は割とどの季節にもそれなりの良さがあるなあ・・・なんて感じ始めてはいますけどね。
特に俺は夏生まれなんで夏に対する意識はちょっと増えたかな、なんて思います
そんな夏も過ぎ去りつつある今、今週のヤンジャンの感想でございます。

ちなみに先週金曜日に「ボクガール」の小説版と単行本7巻が発売されました!
単行本7巻に関しては既にレビューをUP済みなんですが(勿論最高)、
小説版はまだ読み進めている最中なんでちょっと遅れると思います
今のところ唐突なお亀さんネタとうさぎのアレが面白かったですかね(笑
ああいう風にメディアミックスされるの本当嬉しいな、って読みながら感じてしまったんですが
これからも今みたいな調子でボクガールを、瑞樹と藤原さんとロキたんと猛他もろもろを応援していければな、と思ってます
取り敢えず両方買った人には瑞樹の抱き枕プレゼント企画が用意されてるので是非好きな方は一緒に応募しましょう、って事で(笑








ボクガール #79 ボクの文化祭スタート

今週は巻中カラーですよ
ちょっと大人っぽい雰囲気のシックなカラーでたまにはこういうのもいいですね
にしても相変わらず男には見えんなあ・・・笑

本編はと言えば、ラッキースケベでした(瑞樹が)
藤原さんのボリューミーなおっぱいの感触を味わえて良かったね・・・と思いつつ
ドキドキしまくって必死に食べ物でごまかしている瑞樹も正直めちゃくちゃ可愛かったです
瑞樹の息子はご起立しちゃってたのかな?なんて想像しつつ、女の子同士でもめちゃカワキープな作劇は流石でしたね
久々に「男の子」な瑞樹が見れてちょっと懐かしかったし、新鮮で面白いなあ。と思った話数でもありました
でも、瑞樹ならラッキースケベに遭っても全然腹立たないというか、
むしろ「もっと味わって!」
「そんで紅潮して!」って思える辺り流石というか設定の勝利っていうか・・・笑
まあ羨ましいっちゃあ羨ましいんですけど、そのお陰で美味しい反応見れるっていうのもあるんでね。
しかし(意図せずに)抱きしめておっぱい堪能とかある意味すっごく男らしいよなあ(笑
折角男に戻った事ですし、こういうドキドキするような藤原さんとのアレももっと見てみたいです。はい。


しかし、男に戻っても猛にドキドキしてしまうという珍事も発生(笑
これだけ可愛けりゃ、BL展開も許されるよ!なんて思いつつ
はっきり言ってときめいちゃってる瑞樹はめちゃくちゃ可愛かったです
ああもう抱きてえなあ!
・・・。や、ごめんなさい。気持ち悪い発言ごめんなさい。
でも、正直言って正真正銘の女装をしてドキドキしたり恥ずかしがってる瑞樹も超可愛かったし、
男の子でありながら女の子もしちゃってる瑞樹を見ていると堪らない気持ちにもなっちゃうのも本音ではあります
結局のところ、男の子でも女の子でも瑞樹は変わらず瑞樹で相変わらず天使なんですね・・・って事なんですけど
それにしても上記のラストの表情は女の子しちゃってる瑞樹のキュートさが真っ当に出ていていちファンとして恍惚気味でしたね
一体どこまで可愛くなるのか、
一体どこまで天使になるのか・・・
留まる事を知らない瑞樹の進化っぷりに益々目が離せない「ボクガール」79話でありました
これからも全力で応援したい気持ちが更に高まった最新話でしたが、最新刊では藤原さんの可愛さも爆発しているので
そこも含めてお好きな方は最新刊チェックして頂き先日書いた7巻の感想も是非読んで下さると嬉しいです(笑
なんつーかもう、笑っちゃうくらいに可愛いなあ!ってところまで到達した気もしてますが
(勿論そこは自分が本作の大ファンである、というバイアスも掛ってるとは思うけど)
今後もめちゃくちゃなくらいにニヤニヤ出来るシーンが待ってそうで凄くワクワクしています
男の子しちゃう瑞樹も、
女の子しちゃう瑞樹も、
両方めちゃカワなんだ!!って事を証明したかのような79話
ボクガは本誌で読んでても面白いですし今ちょうどいい展開なんで単行本派の方も是非
にしても瑞樹の受難はまだまだまだまだ続きそうですなあ(笑 でも、そんな瑞樹も可愛いです。はい。


細部を語ると、
まず表情豊かなロキちゃんがカワイイ(笑
そして猛はナチュラルな表情も格好良いですね
そりゃこれで性格が良けりゃ惚れるわ。とか思いつつ
「可愛い可愛い」言われて囲われてる瑞樹も可愛かったし面白かったです
相変わらず明るくて目がクリクリしている藤原さんも可愛かったですし、
瑞樹をふと心配する283ページのようなナチュラルな表情もイイんですよね
登校時の瑞樹の心情もまたドキドキハラハラ出来て楽しかったんですが、
この先バレそうになるイベントとかも待ってるのかな?
そんな弱気でおにゃのこコスしてる瑞樹は食べたいくらいに可愛かったんですけど(笑

ただ、バレたら変態扱いされる上に女子寮目当てのスケベ野郎認定不可避ですからねえ・・・笑
それで落ち込む瑞樹はそれはそれでときめいちゃいそうな気もしますけど(酷っ)
でも、彼自身に非がある訳じゃないですからね
最悪の事態を回避する為にも色々と頑張らなくちゃいかんですね
特に瑞樹のご子息が元気になっちゃったり張り切っちゃったり激おこ状態になるのだけは避けたいですよね。ね!
・・・ま、それはそれで見てみたい気もしますが(オイ)来週以降が非常に楽しみであります。はい。

さて、今週も早速アンケ投函して来ます。大好きな漫画を応援出来る事は幸せな事ですね。やっぱり。
ちなみに小説版は結構書き下ろしのイラスト多目なんでその意味でもおススメです。特にファンの方には。








◆グラビアトリ

そういえば、あんまり真剣にグラビアの事って考えた事なかったですね
せいぜい「おっぱいでかいなー」「いいケツだなー」くらいだったんですけど、
そこを掘り下げてくれるのなら少し期待してみたい。
まあ表紙はグラビアでなく漫画の方がやっぱ嬉しいんだけど(笑


◆BUNGO-ブンゴ-

東光学園のモデルはあの高校でしょうね。
やっぱり今は集める事の出来る私学が優勢ですよね。
今や公立も集めなきゃ無理、って状態になってますからね
だから集める事が出来て進学実績もある公立は逆に私学と同じくらいかそれ以上に優位な訳ですけど・・・
まあ静岡で文吾に強豪校はいらせるならピッタリのロールモデルが某高校って話です(笑
 この漫画で「地元静岡の野球を見せつけたい」とかいうキャラが出て来るのかが気になる。
絶対にそういう奴もいるとは思うんですけど。敦賀気比の平沼くんとか秋田商の成田くんとか富山商の森田くんみたいな人。

それと静央も徐々にチームっぽさが感じられて来て中々良さげですね。
いずれはライバル同士になるんでしょうが、それはそれで熱い対戦が望めそうで楽しみだなあ。


◆しらたまくん

葵の前で見事に尻穴披露(笑
最高のオチありがとうございました。



◆リクドウ

苗代ちゃんの為「にも」懸命に頑張るリクに胸が熱くなった。
守りたい女が出来てこそ男は一人前。リクもいつの間にか成長してたんだね。
いや、いつの間にかじゃないね。ちゃんと苗代ちゃんを大切にする気持ちは前々からありましたからね。
今度はちゃんと目を背けずリクを健気に見守る苗代ちゃんもまた良かったです。
まだリクがドキドキするって事は有り得ないでしょうけど 笑
この分ならそれを「いつか」望むのもアリなのかな、と。



◆敬え!!留年センパイ

「リクドウ」の後だからって無理に流血しなくても・・・笑
っていうかこれ狙ってやってるんだとしたら凄いセンスだなあ。思わず笑ってしまった。
鬼ヶ島さんは意外と着痩せするタイプで、やっぱり百合趣向っぽいですね
その辺もっと掘り下げてくれたら嬉しいなあ、とか(笑

いやあ、卓球上手い人って尊敬しますよ?
自分も小学生の時卓球部だったけど全然ヘタクソでしたもん。
まあ・・・温泉に行く機会があったら無双出来るだろうから、
是非友達増やしていつか自慢しましょう(笑

ただ、さくらちゃん意外とスペック高いですよね。そういうとこも好き。


◆もぐささん

初っ端からプレッツェル芸披露に笑った。相変わらず職人の域ですな。
んでドリンクバー傘・・・ナシじゃないけど、
なんというか、色々とめんどくさそうですね(笑
確かにありゃ即バレそうだしダメ出しされても仕方ない一品ですけど、
それでも持って来ちゃったのは百草さんも結局は好きモノっていうか、未練だったのかなあ、、、なんて思いました
 でも、そんな風にちょっと興味津々だったり、逆に恥ずかしがったりしている百草さんもまた可愛かったな
またブレザーのそこはかとない膨らみがなんとも目の保養になっていいですなあ・・・(しみじみ)
なんか益々百草さん可愛くなってるなあ、なんて風にも感じちゃいました
美味しそうに飲んでる様がまたキュート、っていう(笑

そして季節は再び夏へ。またイイ感じのエピソードに期待、です。
最近とみに仲が縮まってるのもあってワクワクしちゃいますね。
ちょっと上手く行って調子に乗る百草さんも可愛かった♪



◆潔癖男子!青山くん

デカくておっぱいもデカいって逆にいいじゃんねえ(笑
なんか胸の膨らみ方がちょっと生っぽくて良かった。
性格も良くて、正に理想の美少女・・・ではなく
シュートがド下手だったり
無駄にポジティブだったり(笑
ちょっと間抜けな部分もあるのがまた良い味出してて素敵だったと思う
デフォルメ作画もいちいち可愛くて、こんなスッと「可愛い」って思える美少女も描けるんだなあ、と。
それでも、不思議と小田切さんの笑顔や言葉で明るくなれる節もあり、そういう塩梅もまた良い具合でしたね。

小田切さん、なんか天然なところがあって好きです。
可愛かったと思います。素直に。



◆神様のハナリ

振るような人には見えない、と思ってたけどそういう事情だったのか。
もうそんな約束空しいだけなのに、それでも未練がましくやってしまうのはとっても男の心情そのものだなあ・・・なんて思いました。
多分彼の中の彼女が笑ってくれるような気がしたんでしょうね。一見すれば無意味なんですけど、
だからこそ美しく尊く映る、ってうのはあったかもしれない。また、新しい人生を歩んで欲しい。頑張れ!














次週はハナリが巻中カラーでアニメ開始記念でワンパンマンが表紙巻頭に登場です。
いつかボクガも表紙も飾れるように地道に応援していく所存です。
取り敢えずは単行本、小説版、
そして今週の巻中カラーとボクガ祭りに浸っていようと思います!

ちなみに10月のシンマン賞審査員が「かくりよものがたりの藤崎竜先生」となってるんですが、
近々本誌かどこかで2部再開されるのかなあ・・・。




LOST IN TIME 『DOORS』Release tour 『TOURS』@千葉LOOK 15.9.19

2015-09-23 | LIVE
                                     
先週土曜はこれを観に千葉へ行ってました。








いよいよロストインタイムの新ツアーが開幕しました!
個人的に新譜「DOORS」は傑作だと日々感じているのでその意味でも待ち焦がれたツアー初日でした
先陣を切ったシネマスタッフの気合いの入りっぷりと激情っぷりに感化されて、
ロストもまた燃えて情熱を滾らせた、そんな風にも映ったツーマンでしたね
両バンドとも兎角熱量が高くて素敵な一夜だったと思いました。

ロストインタイムは、未だに「きのうのこと」近辺を中心に語られてるきらいがありますが、
個人的には今のロスト及び今作が本当に大好きで一皮剥けたロストも是非観て欲しいな~、なんて思います
今のロスト、めっちゃいい歌うたってます。心にグッと来るナンバーばかりです。っていうのを再確認した夜でもありました。
まだまだ続く今ツアー、そのスタートを飾る一発目としては随分充実感たっぷりの初日だったと感じましたね。
お互いのバンドに対する愛情もめいっぱい感じ取れて心がホクホクするような夜でした。感謝。












cinema staff

1.望郷
2.exp
3.tokyo surf
4.drama
5.地下室の花
6.君になりたい
7.YOUR SONG
8.制裁は僕に下る
9.Into the green
10.great escape
11.西南西の虹


あのー、シネマスタッフのライブはいつからこんなに良くなったんでしょうか?(笑
いや、ネストで観たZとの対バンとか「凄い良いなあ。」って思ったライブはあったんですけど、
なんというか、安定感と音の太さが以前よりもグッと増したな・・・と素直に思いました
特に最後に披露した「西南西の虹」なんかは辻さんめちゃめちゃ落ち着いた相様でバッキバキのギターリフを弾き倒すあたりに良い意味での“余裕”を感じましたね
よりテクニカルに、持ち前の「激しさ」をダイレクトに伝えられるバンドになってるなー、というか
純粋に楽器の腕前が上達されたのかもしれないですけど。激しい曲はより激しく、情感豊かな曲はより情感豊かに・・・とメリハリの付け方も上手くて
ちょっと観てない間に一皮も二皮も向けてしまったような感覚が個人的にありました。

勿論過去観たライブは過去観たライブで当時のレポにも書いてある通り全然良かったんですけど、
一曲目の「望郷」の時点で素直に「あっ、今までと違う・・・!」って相応のカタルシスを感じていたので
やっぱり自分が観てなかったこの2~3年に随分磨き上げて来たんだなあ・・・っていうのが
はっきりと分かる、感じ取れるライブだったのは自分の中では間違いなかった。
「君になりたい」のタイトなドラミングなんかも凄くて、
ドラムスの久野さん単純に技量上がってるよねえ。
そのよりパワフルになった感覚は最近の音源からもバシバシ伝わって来てたんですが、
それはライブでも変わらない、どころかその上を往く素晴らしくテクニカルで感情に訴える良い塩梅の演奏を披露してくれたなあ、と。

新曲の「YOUR SONG」っていうバラッドも良かったし、
「Into the green」の間奏で無茶苦茶に弾き倒す辻ギターも正直最高でした
最後の、先述の「西南西の虹」ではシネマのワンマンか!?ってくらい大盛り上がり&会場のボルテージも最高潮
あの盛り上がり方を観るに思ってた以上にロストファンにシネマが浸透している感触もあり、
そういう部分もまた嬉しかったシネマの熱演でした。それくらいに最後の「西南西の虹」のクオリティはヤバかったです。
もっともっとテクニカルにハードに進化して行きそうな感触もあり、これからのシネマも楽しみになりました。



LOST IN TIME

1.366
2.Synthese
3.列車
4.小さな隣人
5.ligarse
6.予知夢
7.No caster
8.26
9.手紙
10.希望
11.22世紀
12.燈る街
13.明け星

アンコール
14.30
15.hurry
16.home

Wアンコール
17.9月





一応ツーマンなのにワンマン並みの曲数ですね(笑
正直今メモしてあったセトリをタイピングしてて「こんなにやってたとは・・・」って思いました
新アルバムからは「呼ぶ」以外全曲、なんとインスト曲までもサービス精神旺盛に演奏してくれて嬉しかったです
個人的に「ligarse」とか「hurry」とかは当然のようにライブでは飛ばされる、とか思ってたんで
これは思わぬ収穫でしたねえ(笑

「366」「Synthese」とアルバムの核となるリードチューンを初っ端に2発、
心をグッと掴まれつつ、「列車」ではギターとドラムスの呼吸がとても良くアンサンブル的な意味でも楽しめました
個人的に大好きな「小さな隣人」は歌が丁寧に歌われてて感動、思ってた以上に生演奏にも向いててこの曲は是非ツアー後も聴きたいな、と
アルバムの流れと同じく「ligarse」から「予知夢」、
この曲は最後の「ラララ~」の部分が音源以上に物悲しく響いていて
それを聴いてるだけでも胸に来るものがありました っていうか今思い出していてちょっと泣きそうになってます(マジ)
この辺りのセンチメンタルな曲はツアー後定番化するかどうか微妙なのでその意味でも今ツアーは出来れば多く参加したいんだなあ。
まあ、都合上そんなには無理かも・・・ですけどね(笑

「No caster」は、なんとイントロを音源とは大幅にアレンジしていて(!)
正直出したばっかでもうアレンジ!?気合入りまくりだな~!!とそれだけでテンション上がったんですが(笑
元々不穏な曲が益々不穏な相様に変化していて聴いていてゾクゾクしましたし、やっぱり名曲だなあ。と
この良い意味で妙ちくりんなイントロのアレンジは今後もやるかは分かりませんが、
やるとしたら是非聴いてもらいたいのでファンの方は是非今後のツアー参加しましょう(笑
この曲と「明け星」は正に新機軸と言って差し支えない曲だなあ、なんて改めて。


熱いシンガロングの「26」、
その勢いを継続させるかのように「手紙」、
そしてこの間からこの曲を演奏する時の熱量が半端じゃない「希望」と畳み掛け、
新譜でもいつの間にかトップクラスに好きになっていた「22世紀」はもう激情レベルの熱唱に仕上がっていて正直堪らなかった
小ハコでがむしゃらになりながら歌うバンドマンはやっぱり絵になるから小ハコも良いなあ・・・なんて感じつつ
この曲に込められた切実な想いもしっかりと伝わって来て本当に良かったですね。

「燈る街」は、
やっぱり泣きそうになりました
だって海北さんが演奏する前に「これは千葉の歌でもあるし、あなたが住む街の歌でもあるから。」とか言うから・・・(笑
具体的に書くと、散々辛い事があっても、思い出の場所だったり大切な記憶があればいつだってまた立ち上がれる。
歌の中でそんな事を切々と感じてしまったのもあって泣きそうになったんだと思います(多分)

一口に「泣きそうになった」とか言っても、それだけじゃ伝わらないだろうから
もっと具体的に自分の感情を掘り返していきたいです。しっかり自分の気持ちが伝わるように。
やっぱり、何だかんだ言って自分が過ごして来た街、過ごしている街が好きなんだと思います。

そんな訳で、「明け星」でしっとり本編は終了。
シネマの熱が伝染したかのような激熱なステージ、お見事でした。拍手。


アンコールではまず「30」、
そしてシネマがロストが2年前公演した豊島公会堂で今度公演をやることにも触れてました
いや、これは、ぶっちゃけわざわざ豊島公会堂でやるって時点でロストからの影響だろうなあ、なんて思ってましたよ(笑
このストレートなリスペクトっぷりが実に良いですねえ。ちなみに「(やると決めたのは)ロストからのインスパイア系」だそうです(笑
あそこ音が結構良かったイメージなので色々と楽しみですね。海北さんはその日スケジュール空けておいてあるそうで、
途中からみんなで行きましょう!的なテンションになってましたが対バンの宣伝にここまで力を入れてくれるバンドも早々いまい(笑

でも、「ロストを潰す気マンマンで演奏してたね!」と馴れ合いでないガチンコっぷりを匂わす発言もしてたり、
全然ギラギラした部分も覗かせる塩梅もまた素敵でした。これは正直すっげえ嬉しかった「hurry」の演奏は
生で聴くと余計にフレッシュで海北さんのベースもブイブイ来ててインストで短いのにかなりの手応えを感じました
ロストのこういうみずみずしいインストって割と需要あると思うのでこの先も是非演って欲しいですね。
最後に渾身の想いを込めて「home」、激しいラストから感動的なラストへ―
先述した通り本当にワンマンっぽい曲数と流れでこの日は終了しました
初日にここまで完成度が高く、
またツアーファイナルっぽいライブを完遂してくれたのは正直感謝しかないです。
多少のベーストラブルがあったのが唯一初日っぽいと言えば初日っぽかったですかね(笑
シネマもロストも、気合いたっぷりで個人的に大満足でした。ありがとうございました。
















ダブルアンコールでは、ブッチャーズのカバー「9月」を演奏したんですけど、
これが原曲に負けないくらい情感豊かに、艶やかに鳴らされていて正直唸ってしまう出来でしたね
物寂しさ、物悲しさが胸を包んで満たすような、そんな強烈な効力があって渾身と呼べるカバーだったかと思います
何より、またブッチャーズの曲をこうやって、最高の形でライブで聴けるのが嬉しくてたまらなくて鳥肌が立ってしまいました。
このカバーは本当絶品なので、どこかで機会があれば、是非聴いてもらえたら・・・とか思いました。
 振り返っても二マニマしてしまうクオリティの初日でした。改めて2バンド、スタッフ、お客さん、ハコの皆さんに感謝を。
後は、秋に入りたてで、しかも9月に「9月」を生で聴けた、っていうのが最高過ぎましたね(笑






【足並み揃えて】Wake Up,Girls! 第11話「アイドル狂詩曲(ラプソディー)」 感想

2015-09-23 | Wake Up,Girls!(アニメ)
夏夜の表情がガチだなあ・・・(笑









漫画家とかでもそうですが、〇〇さんに認められた!って喜んでちゃダメですよね
そんな著名人だとか誰誰が好きだって言ってたよっていうのが生命体の生き死にに直結する訳ではないので
プロデューサーに認められても、お客さんに認められなければ意味がない。早坂さんは本当の意味で“プロ”なんだな、と思いました
大なり小なり何かを表現する人であれば、満点だとか完璧だとかは蜃気楼に近い、という概念も理解出来る
いつだって、どこだって、目指す先はきっと今の自分よりも遥か先のポイントなんですよね。
だから、頑張る。
必死で、頑張る。
みんなが文字通り一丸になってトレーニングや努力を重ねる姿は
本当に言い訳も譲り合いもしなくなってみんな成長したんだなあ・・・という印象で感慨深かったです
誰も置き去りにしない。その代わりに、誰も見くびらない。出来るって信じてる。
そんなタフな気持ちと繋がりが今の強いWUGちゃんを生んでるんでしょうね。





元々何の繋がりもなかったみんなが
意味のある衝突とその度に繋がる絆を携えてここまで“自力で”辿り着いたんです
もう負けたくない、
もう諦めたくない、
このメンバーで“何か”をその手に掴みたい。
今、WUGちゃんが目指せている方向はきっと同じなんじゃないかな、とかこの話数を観ていて感じる事が出来ました
これなら大丈夫、この7人ならきっと大丈夫・・・と、言いたいところですが、アクシデントが起こってしまうんだな。





過度の緊張による、足を挫くというミスをよしのがやらかしてしまいました
元々この新曲はよしのメインだったって事もあり、正直荷が重かった部分もあったのでしょう
イベント「アイドルの祭典」の東北ブロックを勝ち抜き遂に本戦決勝、ってところでよしのが初センターですもんね
でも多分、振り返ってみるとそこもまた早坂さんは織り込み済みできっとそういう雰囲気、ハプニングを乗り越えるWUGちゃんを観たかった
組織的なアイドルではなく人間力でもって乗り越えるようなアイドルが観たかったんじゃないか、なんて思います
それもまたアイドルの一つの側面、統制された存在ではなく、多少凸凹でも、
それがいいんだよ!って思える人間らしいアイドルの存在。
それを期待してたんじゃないかな・・・なんて
勝手に考察しつつも、
物語としては最大の山場、ですね。ここでまたバラバラになるようじゃ今までの作劇の意味なんかはない。次で最終回、最高の決着を見せて下さい。という所で。





いや、まあ、リアルタイムで観てた訳なんですけどね(笑
ちなみに俺はリアルタイムの時は1話で「ふーん・・・」って感じで2話目で「面白いジャン。」って感じでした
まあその反応が一般的であるかはともかく(笑)。確かにメンバーの危なっかしさというか、良い意味で垢抜けてない感じは魅力だったかもしれないですね
そういう子が頑張るから面白いっちゅうか、、、
後はやっぱ、生々しいところが好きだったかな。
ネガティブな一面もポジティブな一面も含めての作劇模様に「おおっ」ってなったし、
そんな世界を生きる大田たちの存在も頼もしかった。「流れ」だけが総てじゃない事を示してくれたと思います。
むしろ、流れを生み出すのはファンの手前の仕事なんじゃないかと。「世の中上手く行かない」をきれいに体現しているアニメだと思うので
そういうのがお好きな方は是非ご覧になってはいかがでしょうか。或いはシビアな物語が好きな方。
そして今週公開の新劇場版を観ればいい。本心からそう思います。そんな訳で、約2週間続いた毎日各話感想も明日で最後です!!
色々大変でして、神経もすり減らしながらの更新でしたが(笑 主に時間的な意味でね。
その分どの話数も気合いを込めたので振り返り等にこれからも是非。











まゆしぃのクラスメイト達はいつの間にかサインを求めて来るようになった
ある意味それもまたまゆしぃ達自身の力で認めさせた、って事なんでしょうね
それもまた、頑張ってれば、続けて行ければ、振り向いて貰える時はきっと来る。
そういう暗示なのかもしれません。

そして、相変わらず“応援してくれる人”の姿や気持ちも執拗に描いていましたね。
このアニメのそういうところが凄く好きです。アイドルは決してアイドルだけで成り立っているのではない。
応援してくれる人も、ファンも、確かに彼らなりの理念で動く血の通った存在なんだ・・・と。
そういう意味ではWake Up,Girls!というのは様々な観点からの想いの集合体なのかもしれませんね。
そんな想いも背負って、いざ“最高のステージ”へ―




余談ですが、あれほど仲間意識的な事を嫌がってたななみんがシュシュを付けているカットにもグッと来ました。



【しんどい季節の先へ】Wake Up,Girls! 第10話「登竜門」 感想

2015-09-22 | Wake Up,Girls!(アニメ)
みゅーに珍しく(?)頭をナデナデされてるみにゃみ。カワイイ(笑









気付けば、まゆしぃは色々なものを(結果的に)捨ててここまでやって来ました
そのお陰で失った感情も感覚もこの10話に至るまで様々な描写で提示されて来た訳ですが
その最たるものがきっと身近な人の応援、家族の応援だったんじゃないかと思います
みにゃみを応援する仮設住宅のおばあさんのグループを羨ましそうに、物寂しげに眺めていた彼女
きっと本音を言えばお母さんにまた“あの頃のように”応援して欲しいって気持ちは強かったんじゃないですかね
まゆしぃは色々我慢が出来る子だし、強がってる訳でもなくある程度のタフさは備わってると思いますけど
やっぱり身近な人の応援が力にならないわけがない、欲しくないわけもないと思うんで・・・。





まゆしぃは、ステージの上で涙しながら、
それでも笑顔で、お母さんに「私、頑張ってるよ!」と言わんばかりのスマイルでパフォーマンスをやり遂げた訳ですけど
そのシーンをさり気なく、パッと済ますところに本作品の美意識を感じるっていうのも正直あります
前回の夏夜の涙もそうですけど、そこを大大的にフィーチャーするのではなく
あくまで物語の中で涙を見せる~っていう流れがイイな、と。

また、親子の間に会話が一切無かったのも良かったですね。
ただ、そこにいるだけで、ただ、そこで感じているだけで伝わる想い。
まゆしぃにとっては、またお母さんがライブに来てくれた、観てくれているっていうだけで感慨深いものがあったでしょうし
お母さんにとっては、きっとまた「笑顔で」歌っている真夢を見て気持ちが揺さぶられた部分もあったんでしょうね
だから、二人の間に会話なんて必要なかったし、必要ないからこそ、ああいう演出になった。素敵だと思います。

でも、多分「極上スマイル」の歌詞に影響された部分もあったんじゃないかな、とも。
“シンドイ季節を知ってるから”
これがきっとお母さんの心にグッと来た要因だったんじゃないかな
しんどい季節を乗り越えて、また立ち上がって笑顔で歌っているまゆしぃの姿
そんな娘の姿を観て、感情移入しちゃったんだろうし、自分の心境とも重なったんだろうな、とも思う
アイドルは、辛くても、悲しくても、前を向いて、明日を向く。そんな“強さ”がある生き物。
今でも、“あの頃と変わらず”笑顔でアイドルやってる真夢を観て「嬉しい」って感情もきっとあったんじゃないかと感じますね
だって、元々壊れるくらいに応援してきた愛娘ですもんね。そんな親心と娘心が重なり合ったシーンは本当に美しいものだったと思います。
先述のように、ちょくちょく身近な人の応援を求めてるっぽい表情を晒してただけに、ね。





思えば、ここまで来るのは長かった
随分遠回りを繰り返してここまで来たんだなあ、と思います
それも一歩一歩進む類の作劇だったからこそ、そう思えるんでしょうが
ようやく一つにまとまったWUGちゃんはお互いの壁も越えて真剣に上を目指せるユニットになっていた
ちゃんと喧嘩出来て、本音を曝け出して、お互いに対する愛着も出来て・・・と
過程が過程だったからこそようやく一皮向けて感慨深い、っていうのはあったかもしれません
もう言い訳もしないし、
お互いに甘やかさないし、
割とストレスフルな環境だった分
そのフラストレーションを解放するかのようにきっちり“上”を目指しているWUGちゃんの姿もまた眩しかったです
元はと言えば良い素材の集まりであったWUGちゃん、それがまとまるとここまで強いんだなあ、と。





でも、まだまだWUGちゃんはここから
WUGちゃんはこれから
恐らくはここに至るまでの過程はこれから先もっと大きな花を咲かす気が個人的にしているんです
苦労も苦悩もきっとここから、これからの大成に掛ける為の複線だと思ってますので。
あの日感じた悔しさも、
あの日失くした感情も、
きっとこの先(具体的に書けば新劇場版以降)に繋がって行くと信じて・・・。
取り敢えずの“結実”に大きく胸を熱くした第10話でした。ずっと、まゆしぃはこれを待ってたんだよね。ずっと戦ってたんだと思います。













ようやく一つになれたメンバー、
ようやく和解に近い事が出来た親子・・・
本当に観ていて笑顔になれる話数でしたが、
“ちゃんと喧嘩”っていう概念含めて中々考えさせられる部分があって面白いです、WUGは。
思えば喧嘩すらまともに出来ないなんてそっちの方が異常、というか闇抱えてますもんね。
そんな関係は、薄っぺらい。そんな事も今作は伝えたいのでは?なんて思いました。

最後まで“笑顔で”パフォーマンスを終えたまゆしぃ、輝いてた。
そんな彼女の心意気は、きっと母親にも、みんなにも正しく伝わったんだと信じています。




このよしの、可愛いなあ(笑