サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

GRAPEVINE「GRAPEVINE TOUR2023」@LINE CUBE SHIBUYA 23.10.26

2023-10-31 | LIVE










先週の木曜日、GRAPEVINEのライブに行って来ました。









9月に出たニューアルバム「Almost there」のリリースツアー。
個人的には今年の2月の中野サンプラザ公演以来のグレイプバインでした。
バインのライブは、毎回様々なアルバムから選曲して俗に言う完全な定番曲が少ないと感じるので
その意味では毎回ガチャというかお楽しみ要素が強くて非常に楽しいんですよね
だからこそ、
コンスタントに行きたくなるのかな?と思いつつ、
ニューアルバムの楽曲もきっちり全曲演り切ってたのも今を生きるバンドの矜持が内包されてて良かった
年齢を重ねる度に円熟していくグルーヴ感たっぷりのロックショウを満喫出来た夜でした。以下。














LINE CUBEになってから置かれる様になった巨大ぬいぐるみ。



一曲目は、元気良く「Ub(You bet on it)」。
この曲、若手のロックバンドみたいなみずみずしい楽曲でそれがまた意外性があって面白い。
かと思えば、バイン印のうねりのあるロックンロール・ナンバー「スレドニ・ヴァシュター」を放ち、
即座に往年のGRAPEVINE色に染めていく。
更に、
皮肉の効いたロックナンバー「Goodbye,Annie」と序盤から捻じれ要素の効いたR&Rを展開していくバイン。
MCで今日はアルバムの曲をたっぷり演ります!と宣言しつつ、ここから4曲は新譜以外の楽曲が続いていきました。

爽やかなリフが気持ち良かった「聖ルチア」、
グッドメロディの波に心地良さを感じつつ
個人的に大好きな「Darlin’ from hell」の披露はかなり嬉しかったですね。
この曲は昔懇意にしていた同系統のレビュアーも絶賛してた曲で懐かしい想いも携えながら聴きました
オーガニックさも感じるアレンジとリズミカルなドラミングも小気味良くて素晴らしかった
美メロが効いたサビの中で切なく堕ちていく感覚なんかめちゃくちゃ好きでしたね。
田中さんが「初期の曲を...」と言って始まった「遠くの君へ」
沁みるギターの音色が秋という時期にも似合う印象
低音を活かしたアレンジに仕上がっていたロックナンバー「COME ON」も気持ち良く、
この辺はまったく新譜関係ないけど思ってたよりも新譜にも通じる印象の楽曲を選んでたカンジでしたね
艶っぽいテイストというか・・・。


さて、
ここからいよいよニューアルバム・ゾーンに突入。
憂いの強い重厚なROCKっぷりで聴かせた「Ophelia」、
そのダークで退廃的な作中観が魅力的で早くもライブならではの拡がりを感じさせてました。
聴いていてニューロマンスとかAORとかいう単語が浮かんだ「停電の夜」も艶やかな雰囲気が特徴的。
更に、「喰うか喰われるか」という強い言葉も光るねじれロックな「The Long Bright Dark」
・・・と全体的に艶やかかつディープな新譜の世界観を堂々と響かせていく。
個人的に、
特に良かったのが「アマテラス」。
この曲では途中まさかのラップ(!)みたいな箇所があって、
それを実際に生で聴いていると本当に‟それっぽく”て実に新鮮な感覚を味わえました
サビの壮大かつ挑発的な感じも好きで.....変化を恐れない最近のバインらしい一曲でもありました。
にしても日本のヒップホップ黎明期にロックバンドとして奮闘してたバインが、
今になってフロウというかライムっぽいパートを取り入れてるのも面白い。

アウトロの畳み掛けるドラミングも興奮しました。
 ドラムと言えば、
亀井さんのドラムから始まったのも印象的だった「ねずみ浄土」
西川さんの色気のあるギターも素敵な楽曲で、
「好き嫌いはよせ」と合唱で終わるエンディングも啓示的でやっぱり格好良い仕上がりでした。
「自分はこういう人間である。」と自分自身で決めつける事によって失う何かもありますからね、きっと。
「挽回したんねん」の部分の振り切れた感じが好みだった今や王道感すらある「雀の子」
亀井さん西川さんのコーラスも一体感あって気持ち良くてバンド!って感じがしました。
 これも新譜の中で特に印象的だったのが「SEX」。
ちょっとアンビエントな雰囲気と、
だけど、
歌そのものはポップにも感じて・・・不思議な魅力のある一曲でした
電子音と生音のハーモニーも見事だったし、うなるギターソロもまた聴いててアガりましたね
タイトルから感じる肉欲的な印象とは裏腹に切実なものも感じさせる正に濃密な楽曲に仕上がっていました。


ライブも終盤へ。
さっきまでとはうって変わって、爽やかなカントリーテイストの「片側一車線の夢」
バインはこういう聴き心地の良いポップな楽曲も普通に演れるのが強みでもある。
「ろくでなしの夢」っていうフレーズがまたロックバンドらしくて良かった。
かと思えば、
豪快なロックナンバー「I must be high」を思いっ切り叩き付ける
この曲でのサビの盛り上がりは凄くて音源以上にダイナミックなカタルシスを生んでいた様に思う
緩急は止まらず、
ここでまさかのキラキラしたダンスチューン「実はもう熟れ」
さっきまでTHEロックショウ~といった感じだったのに、
この曲の時だけ会場がディスコ化していてそれが異様に面白かったですね(笑
正に一所には留まらないGRAPEVINEの真骨頂とも言える楽曲
田中さんの「江戸の華~」みたいな前口上も面白くて、
自分もダンスホールの気分で横ノリでゆらゆら踊っていました
架空の素敵な異性と脳内で戯れるくらいには幻想と陶酔を感じさせた恐ろしい一曲
この曲のキラキラ感及びトリップ感は今後の新しい武器になりそうな予感がしましたね。

王道のJ-POP感が気持ち良かった「それは永遠」
センチメンタルな秋っぽくもあるギターロックでこの曲もまた素晴らしい出来でした。
名メロディメーカーの亀井さんらしい美メロが光る名曲でした。
「光になって」と歌う「Glare」を聴いて、
個人的にこの後「光について」来るかな?と伏線めいたものを感じてました
田中さんが「今日も超えるかーっ」と叫んで歌った「超える」がまた素晴らしかった
「今限界を超える そのくらい言わないと」って歌詞を生で聴くと燃えるものはありました
GRAPEVINEにはこういういかにもtheコンサートっぽい部分って少ないんですけど、
たまにこういう直球が投げ込まれるのが堪らないですよね!!
自分自身も、
今私生活で色々不安とか葛藤があったのでこの曲はかなり効きました。。
強気なポジティビティに感化されつつ、本編最後は「Ready to get started?」で締め。
この曲も「限られた人生ぶっ飛ばして行こう」とちょっとした生々しさも感じさせつつ・・・笑
開き直った明るさに元気を貰えるような素敵なロックナンバーに仕上がってました
途中、
田中さんと西川さんのギターバトルが勃発したり、
全体的に「青春っぽさ」を感じられたりそのエッセンスもまたみずみずしくて痛快なEDでした。
ニューアルバムの楽曲を全曲演奏しつつ、それ以外の様々なバインの色も魅せられた
そう考えると理想的なバランスを体現していたライブだったんじゃないかと。
ありがとうございました!!!!!













1.Ub(You bet on it)
2.スレドニ・ヴァシュター
3.Goodbye,Annie
4.聖ルチア
5.Darlin' from hell
6.遠くの君へ
7.COME ON
8.Ophelia
9.停電の夜
10.The Long Bright Dark
11.アマテラス
12.ねずみ浄土
13.雀の子
14.SEX
15.片側一車線の夢
16.I must be high
17.実はもう熟れ
18.それは永遠
19.Glare
20.超える
21.Ready to get started?

22.Era
23.光について
24.B.D.S















アンコールで田中さん、
「喋るような回にしようか?」と言ってめちゃくちゃ観客の笑い取ってました(爆笑!)。
その後「何でもない!」とちょっと焦って否定してたのも面白かったです
ちなみに某氏のライブは管理人も以前行った経験がありますが正直めっちゃ楽しかったし良いライブでしたね。
 一曲目は「Era」をしとやかに響かせ、
二曲目は「光について」という先ほどの勘がピッタリ当たった形に!
この曲は、個人的には特別な楽曲で・・・中学生の頃にパソコン部に入ってたんですけど、
そこで作った絵にこのタイトルをそのまま付けてたくらいに影響されまくってました
照明少な目で田中さんの「うた」を際立たせていた演出も良かったし、
「涙が流れて聞こえなかったとしても
 空に浮かべていこう」ってフレーズも叙情的かつ沁みる印象で聴いてて堪らなかった
です
こういう、、、ブレイク初期の楽曲を未だに生演奏してくれるサービス精神がまた泣かせますね
最後の最後は西川さんのピロピロギターも心地良かった「B.D.S」で豪快に締め!
ロックンロール~って雰囲気で王道のエンディングなのもイイ感じでした
 ハイライトは、
幻想(妄想)の中で遊べた「実はもう熟れ」
今の心境にも似合っていた「超える」
思い出の一曲「光について」あたりですけど、全体的に今のバンドの調子の良さが出てて出色の公演でした。
またライブを重ねる内に更に新譜の楽曲も進化していきそうですし、今後にも期待大ですね♬
管理人自身も今目の前に転がっている様々な事象を超えてゆきたい。そう想いました。


【デジタルシングルレビュー】まどろみ/chilldspot

2023-10-30 | デジタルシングル










わたしが縋るのは私だ
前を見上げる










最近出たchilldspotの配信シングル。
クリーントーンを活かした小気味良いソウルの匂いも感じるロックチューンで
アウトロに差し込まれているキーボードの音色も良い味を出してるポップさも内包した楽曲になってます
メロディもみずみずしくて、
特に
「頭がclean」の部分は
ここだけ裏声になるのも含めていきなり曲調が変わる感じがインパクト大で面白いです
文字通り聴いていてハッとするというか覚醒する印象もあってその表現力、アイデアも見事だなと
結構、聴き手を無理矢理殴って起こすようなロック的なアプローチでもあってめちゃくちゃ好きな部分
それと「looking up」のやたらクッキリした発音も聴いてて快感だったり、
サウンドは勿論ボーカル面でも創意工夫が光ってる楽曲だと言える。
比喩根さんの声は、
等身大でありながらどこか色気と巧さがあって個人的に凄く好きな現代のボーカリストの一人です
そんなchilldspotの新鮮かつナチュラルな部分が如実に表現されている会心の新曲ですね。


でも、
管理人的に一番グッと来たのは「私がすがるのは私だ」というフレーズ。
歌詞としては人生面倒臭くなって延々と寝腐ってる様な人が
夢見の心地良さに溺れてる~みたいな。
だけど、
最終的には「ひどく心地の悪い今」の中で「私生きてくわ」と高らかに歌うのが感動的な一曲
「わたしが縋るのは私だ」っていうのは素晴らしい歌詞だと最初から思った
こういう事を歌えるバンドマンは信用出来る。ってのもあるけど笑
 でも、
本当にそうですよね
醜いくらいに他者に依存し過ぎても、
誰かの存在に頼り切って何も出来なくなるのも、
人間としては正直カッコ悪いし自分で自分を素敵だとは決して思えない。
真にすがるべきは自分で、陰鬱な状況も報われない現状も自分自身で切り開いていくべきだから。
そういう意味では若くして昔のバンドがよく掲げていたようなD.I.Y精神が身についているバンドでもある
それと、単純に「私がすがるのは私」って歌われると精神的に気持ちが良いのもあります
それをメッセージとかではなくスタンスとして歌ってるのも粋な新名曲に仕上がってると感じました。
今年の上半期に一度ライブに足を運んだんですがこの曲も是非生で聴いてみたい楽曲の一つです。











そう言えば、
ライブレポでも書いたんですけど
ライブで聴いてそのあまりの音数の少なさに衝撃を受けた「5/7」という曲もよく聴いています
chilldspotは令和のロックバンドにしては良い意味で落ち着いてて成熟してる印象
個人的に凄く可能性を感じているバンドの一つなので今後も応援&注目してゆきます!


【デジタルシングルレビュー】私のままで/SHISHAMO

2023-10-29 | デジタルシングル











「あなたウケ」じゃない
「私ウケ」で
もうあなたにだって何も言わせない
誰にも媚びたりしない









最近出たSHISHAMOの配信シングル。
今年に入ってからのSHISHAMOのデジタルシングルって
「夏恋注意報」を除くと結構私的な葛藤を歌うタイプの楽曲が多い気がする。
この曲は、
曲調だけを考えるとめっちゃ軽快なSHISHAMO印のロックンロールに仕上がってて
歌詞がどうこうよりもまずその小気味良いギターロックに耳を任せているだけでも気持ちが良い楽曲
三位一体の爽やかでポップなアンサンブルはちょっと涼しくなって来たこの季節にも似合います。
 そして、
サビでは珍しく「GO!」って英単語を使っていて
その後「もう」とか似た響きの日本語と重ねて韻を踏んでるのも聴いてて面白いですね
SHISHAMOのサビメロの中でこういうギミックを使ってる曲は珍しいので非常に新鮮な一曲でした。
つまり、
これから一寸歌詞に関して語る前に、
ただただ聴いてるだけでも心地良い楽曲ですよ。っていうのを伝えたかったんですな
新機軸要素もありながら衰えを知らないメロディメイカーとしての才能も感じさせる名曲だと思いますね。


で、
歌詞について。
引用した上記の歌詞を見れば分かる通り、
「私は私の好きを守る。」っていう
管理人が最も好むパターンの一つな歌詞に仕上がっています(笑
この場合の「あなた」というのは個人的に❝世間様❞というメタファーにもなってると感じるんですけど、
正直
ここまで言ってくれるとスカッとするというか・・・
やっぱり、特にこの日本という国では「空気」の力が何よりも強くて、
ちょっとでもその渦の中からはみ出ると孤立してしまう~っていうのが事実としてあると思うんです。
そんで、
「みんなが好き」みたいな風潮に追随して自分もその渦の中で過ごそうとしても、
ぶっちゃけ精神的に苦しいし何より楽しくないと思うんですよね。
だから、
もう開き直って
「あなたウケじゃない」
「私ウケで」と歌っていると思うんです
その上で、決して媚びない
ただ、
そんな自分を認めて認め合えるなら、きっともっとハッピーになれる・・・っていう
同調ではなく相互理解を望むに近いニュアンスを感じるのが一歩先に踏み込んでる感覚もあって
そういう意味ではメロディーメーカーとしては勿論作詞家としての宮崎さんの進化も味わえる一曲だと思う。

何よりも、
なんだかんだ本当に自分が好きなモノの為に生きた方が豊かな気持ちになれる。
そういう意味では「あなたウケ」じゃない「私ウケ」で~って歌詞は聴いてて救われる部分がありました
正しいとか正しくないとかではなく、本能的な部分に逆らわないという事ですね。









こんな色 好みじゃないでしょ?
でもね これが私の好きな色なの



この歌詞もめっちゃ好き。。
11月11日にはぴあアリーナMMにて10周年イヤーの幕引きとなる大規模ライブもあるんですが、
そこでこの曲も鳴らされるかと思うと今からワクワクしますなあ。
それと、
もう一つ最近出た配信シングルの「わたしの宇宙」もこの曲に近いテイストの楽曲で大好きでした。
今年は一年通してTHEベスト!って感じの活動だったので来年はニューアルバムにも期待したいですね。


カネコアヤノ「Hall Tour2023 "タオルケットは穏やかな"」@神奈川県民ホール 23.10.25

2023-10-28 | LIVE











今週の水曜日、カネコアヤノのライブに行きました。








会場の神奈川県民ホールに行くのは実に12年振り(!)
・・・ぶっちゃけ、
自分はそこそこライブには足を運んでる方ではあるのに(まあ、もっと凄まじい人は一杯居ますが)
それでもこんなに間隔が空いてしまう会場があるのが何とも不思議だなぁ、と。
ただ、
前回ここで観たのが今はもう解散してしまったチャットモンチーだったので
そう考えると「そりゃ随分前になるよなあ。」としみじみ感じたりもしたのでした。
ここは会場の造りが美しくて初めて行った時から好きなホールでした
外観がきれいなんですよね。
そして、
席がまた12列目っていう肉眼で表情まで確認出来る中々の良席だったのも嬉しかったです
今回は近くの良い感じにレトロなラーメン屋で食してから参ったり思い出も作れたんで尚良かった。
では、以下。













今年初頭に出た名盤「タオルケットは穏やかな」のリリースツアーに参加するのもこれで3度目。
今振り返ると同じアルバムのリリースツアーに三回も参加する事自体久々な気がする
まあ関東公演多かったんでそれもデカかったですね。
ただ、
この日の一曲目は一回目とも二回目とも違ってて「りぼんのてほどき」からだった。
意表を突かれたのと、初っ端から静謐なアンサンブルと美メロを伝えつつ
「なんとか生き抜いた」というフレーズが胸に刺さりましたね。
個人的に、
神奈川県民ホールでライブ観るの12年振り~っていう事実と重ね合わせて
勝手に感慨深い想いになってました そして、素朴なメロディが胸を打つ素敵な曲だと改めて感じました。
この日以降よく聴いてたりこの日のライブで余計に好きになってしまった感覚はあって、
そう思うと本当ライブって生き物だし、どこでどの曲を演るかも重要だな、と。
のっけから「なんとか生き抜いた」のインパクトは大きかった。
 雄大な雰囲気を纏った「タオルケットは穏やかな」
今年のアンセムと言って良いこの曲には常に支えられてきた感が。
分からないまま進んで行けと伝う自分には必要な歌でした。
シングル曲「爛漫」では、
「分かってたまるか」の部分をカネコさん
「分かってたまるかっ!」とシャウト気味で歌唱してて非常にエモーショナルな仕上がりでした
そして、それがとっても痛快でした。。
リズム隊のグルーヴにも陶酔出来たしアウトロのカネコさんのささくれ立ったギターも格好良かった!

「不安の形は日々変わり~」と揺れ動く心情をメロディアスに歌唱した「やさしいギター」
その上でどこか温かさも内包していたバンドアンサンブルも素晴らしかった。
フレキシブルなドラミングと、
「ぎりぎりのハート」という歌詞が印象に残った大好きな「眠れない」
「明日の愛を想像する」ってフレーズはいつ生で聴いても胸アツな想いに駆られる。
「予感」は、
「天使を抱えてる」ってフレーズに
大好きなものを大切に抱えて生きてゆこう。みたいなニュアンスを感じて噛み締める様に聴いてました。
 凛とした表情と佇まいで放った「燦々」
軽快なロックンロール・テイストの「明け方」
伸びやかな声も印象的だった「エメラルド」・・・と新旧交えて音楽を誠実に奏でていく。
 サビメロのポップさが快感だった「季節の果物」は、
音源以上に力強く「海にはなりたくない~」
アンチ八方美人っぷりを発揮
自分自身、八方美人にはならないし、なれないし、なりたいとも思わないのでこれもかなり痛快でした。
「ふざけた言葉がだいすき」と歌う「さよーならあなた」はライブで聴いて好きになった曲
賑やかだったアンサンブルが、突如爆発したかのようにキレッキレになる様、
そして長尺のギターソロのインパクトも凄くて中盤のハイライトになってましたね
やっぱりギターソロって美しくてコンサートっぽくて大好きですよ。


シックなベースサウンドと、後半かな?ドラムンベースみたいな音像にも魅了された「ゆくえ」から
この日のディープゾーンへの突入がスタートしました。。
より神妙なアレンジで、
心の内側に問い掛ける様に歌った「もしも」。
NHKホールの時は心が不安定だったのもあって思わず泣いてしまったこの曲、
この日は、小さな頃の自分を思い出して自分ってどういう人間だったんだろう・・・?って
自問自答しながら聴く~という音楽好きっぽい?聴き方をしたりもしてました
これまでで最も静かな演奏と音数のアレンジに仕上がってて、
ツアーの中で変化してるのも感じられて良かった。
この曲を生まれ育った横浜で聴けたのも個人的にはとっても大きな要素だった様に思う。名演でした。
 この日も真っ赤な照明がステキだった「車窓より」の激しいロック感に酔い痴れ、
更に、
まさかのドラムソロ(!!)のコーナーもあったり
今のカネコアヤノバンドの脂の乗った感じが如実に出てた構成でしたね。
そして、この日も回転する光の演出が素晴らしかった「月明り」は絶品でございました
このアルバムのツアーに三回も参加を決めたのは個人的にこの曲が聴きたい。っていうのもあったので
音数少なく清廉に深淵の感情を響かすそのパフォーマンスに心酔出来たのは嬉しかったですね
間奏のカネコさんの激烈なギターソロもインパクト大で素晴らしかったです!
涙と共に生きる・・・個人的にそんな事を感じた一曲でした。
イントロでカネコさんがミスってまさかのやり直しもあった(笑)「退屈な日々にさよならを」
サビのギターサウンドが重厚に感じられた「気分」はアウトロの轟音も見事でした
更に、
音源ではサビメロがポップだった「こんな日に限って」は
ライブ用に結構アレンジが変わっていて
途中までは気持ち良かったんですが
静寂のパートがあり、
最後のサビの部分ではバックに爆音ギターが鳴る中でスロウテンポで激シブな歌唱を披露していて
その、より悲しみの中で足掻いてる感じがリアルでエモーショナルでもあった一幕でした
 ロックンロールな雰囲気を保ったまま最後は「わたしたちへ」で締め。
テンションブチ上がる高まるイントロの時点で堪らず、
迫力満点のドラミングに興奮したり、
自分自身を鼓舞する様な歌詞と歌唱に聴き入ったり
最後の最後はまるで爆心地かと思う位強烈で爆音なアンサンブルに夢中になってました
それはNHKホールの時とある意味まったく同じ流れではあったんですけど、
この日違ってたのは途中で敢えて?テンポを一回落として
静か目になってからまた爆音になる~っていう、
何度落ちてもまた這い上がるんだ!!みたいな、
そういうメッセージを言葉ではなく全身全霊の演奏だけで表現してたのがアツかった
です。
それは本当の意味での泥臭さ、
その場限りのテンションではなく、
落ちる時も絶対にあるけどそれでもそれも覚悟して転がってゆけ。
そんな無言のメッセージを感じてしまった会心のラストだった様に思いました。
このツアー、3回参加しましたが、毎回始まりと終わりの演出が違っていて本当に楽しかったです。
カネコアヤノバンドの皆さん、スタッフ、ホールのスタッフ、一緒に参加したお客さん
ありがとうございました!!!!













1.りぼんのてほどき
2.タオルケットは穏やかな
3.爛漫
4.やさしいギター
5.眠れない
6.予感
7.燦々
8.明け方
9.エメラルド
10.季節の果物
11.さよーならあなた
12.ゆくえ
13.もしも
14.車窓より
15.(ドラムソロ)
16.月明り
17.退屈な日々にさよならを
18.気分
19.こんな日に限って
20.わたしたちへ












今年2月のゼップ横浜、6月のNHKホール、そして今回・・・と
約1年に渡ってこのツアー本当堪能させて頂きました
個人的に、
全公演ニューアルバムの楽曲を全曲演奏してくれたのがポイント高かったです
だからこそ、ちょっと寂しい気持ちもあったりしますけど(笑
まあ、
「タオルケットは穏やかな」の曲はきっとこれからも歌うでしょうし、
来年もまた是非カネコアヤノさんのライブに足を運びたい!って思っています。
MCなし、ホントに音楽❝だけが❞そこにあった稀有な体験でした。また神奈川も行くぜよ。


街角のサバイバル。/君のことが大大大大大好きな100人の彼女 第155話 感想(ヤングジャンプ2023年48号)

2023-10-27 | 君のことが大大大大大好きな100人の彼女
私服もカワイイ。髪型も!










今週は、
至福の大福もちに並ぶ紅葉×胡桃のエピソードでした。
恋太郎ファミリーの中でも結構よく見る組み合わせではありますが、
まあ現実も正直集団で居ても結局この二人!っていうのはありがちですしね。
なんだかんだで目的も部分的に一致(?)してるし、相性は悪くないんでしょうね。
 しかし、
食べ物って元々身体を維持する為に存在してるはずなのに、
売り切れ必至の大福を手に入れる為に途中で倒れる~っていうのは本末転倒な気がする笑
自分自身はこういうのにほぼ並ばないですが...
ただ、
より美味しいものを食す為に努力する。っていうのもそれはそれでストイックな気はするし、
食に真剣になるのもその人の自由ではありますよね。胡桃は常に美味しいものに真剣なんでしょう。
そう考えるとリスペクト出来ますね。




🤔



しかし、
そこまでして大福食べたいか・・・?笑
否!
自分にとっては重要でなくても、
他人にとっては最重要なのは普通にあること
だ(これはマジな話です)。
彼彼女らにとっては最早あの大福を❝努力して❞手に入れて食す~
それ自体が本懐になっている感覚は伝わって来ました。
その中で、
百合ネタとして間接キッスあり😘
友情ネタの食べ物のお裾分けあり🤗
突然の豪雨による試練もあり😥☔・・・とよりどりみどり、かつ、
行列サバイバル自体も熾烈を極めてゆきました。。
もう帰れよ
いや、
既に彼女らにとっては「超えるべき壁」となってたんでしょうね
壮絶な奮闘っぷりが何故か感動的で印象に残る回でした
一体何にこんなに真剣になってるんだろう・・・?というコミカルさはありつつ、
なんだかんだで最高にキュートな二人の友情物語に仕上がってたんじゃないでしょうか
最終的に、熱い譲り合いをする辺りも二人の根源的な人の善さが垣間見れて読んでて好きでしたね
ラストはちょっと新婚さんっぽかったですけど笑
食も、
揉みもフルボリュームで満たされて二人とも良かったですね♬
お互いが支え合って生きてる感じが非常に好きでした。











次号は休載、
今回は恋太郎は出て来ませんでしたが、
恋太郎ファミリーだけでもエピソードを作れちゃうのが本作の強みにもなってますね。
普段は煩悩まみれなのに、肝心なところではキリッとしてる紅葉もどこか格好良くて素敵でした。


噛む猫・ラブ♂

2023-10-26 | 








元プロ野球選手のyoutube観てたら、
今の若い子はやる前から勝手に出来ないと思ってしまう~みたいな事いってて
ちょっとドキッとしましたね
正直、
自分も結構そういうトコありますからね。
しかも、30代後半なんで中々ここから性格変えるのも難しい部分はあるんですけど、
ただ「今のままで良い。」とも思えないんで・・・そういう色々な言葉を拾って消化してゆきたいですね。











甘噛みわず。




か、嚙みちぎられる・・・!!😱💦




😼「美味しいです。」




手前味噌ですが、可愛い。こういう模様も大好き。









今日は渋谷でGRAPEVINEのライブでした!
昨日のライブと合わせて後々ライブレポも書くのでよろしくお願いします🙇‍♂️



固まるぬこ+

2023-10-25 | 








今日は神奈川へカネコアヤノのライブを観に行った。
管理人は生まれと育ちが神奈川県横浜市ですので、
不思議と「帰って来た感」といいますか、
元県民なのでね笑
毎回なんか嬉しくなっちゃうんですよね。気候も適度に涼しくて理想的な「秋」でした。










チコ♀とこどもたち。けだるげな表情が素敵。




ラブ♂とこどもたち。
始めはラブも警戒して「しゃーっ」ってなってたけど、
最近仲良くなってますね🤗✨




ムクにゃん。




😺「吸われてます。」




関係無いけど、可愛かったのでつい。




東京にて。摩天楼の間の川を船が人を乗せて渡っていました。








最近、
折角生きてるんだからもっと色々楽しもう、自分の「好き」を追い駆けよう。ってモードになってます
いずれ終わるとしても、どんな気分で終わるのかも正直重要だと思ってますね。


BUCK-TICK 櫻井さんのこと

2023-10-24 | 特別企画











(前のブログで)11年前に書いたレビュー。

エリーゼのために/BUCK-TICK
https://blog.goo.ne.jp/nijigen-complex/e/618f0807f0f52998ece6c5f1d4a7211b






改めてこの記事を読んでみた時に思った事は二つ
①結局ライブ行ってない
オオカミ少年...
なんだかんだ、お決まりの常套句に終わってしまって自分自身に対して残念ですよ。
11年前だから11年も時間あったのに・・・今では、櫻井さんの生歌は永遠に聴けなくなってしまった。
勿論、
CD持ってるから音源とかでは聴けるでしょう。
ただ、生歌「でしか」感じ取る事の出来ない何かは確実にある
CDで聴いて泣いてない楽曲でも生歌だと泣いてしまう事があるのがその証拠だと思う。
多分、毎年精力的に活動してたので「その内。」という考えがあった事は否めないですね
だからこそ、改めて「いずれ」ではなく「一瞬一瞬」を大切にした方が良い。
 にしても、
早い・・・
自分が当たり前の様に聴いたり観たりしてた人たちが亡くなって行くのは切ないものがありますね。

➁結構ハッキリ書いてる。
>要は偽善者だとか温いラブソングとかは引っ込んでろよっていう話だと思うんですけど。
この一行を見た時、
ちょっとハッキリ言い過ぎだな・・・って自分で思いました(笑
今は変に尖るよりも感性を拡げているフェーズなので今ならこういう書き方はしないかも
ただ、
そう記述したくなる気持ちも解からなくもない
確かに今の男性のバンドや歌手でああいう危険かつ妖艶なロックを奏でてるバンドは少ない
まあそれも世代的なものなんでしょうが。
(あんまり昔は良かった昔は良かったって言いたくないんですけどね)。
この「エリーゼのために」ってシングルはむしろ令和の方が向いてる様な気もしましたね。









結果的に、
あの5人でのバクチクのライブを観る事は出来なくなってしまいましたが、
個人的に「GALAXY」「独壇場beauty」「ドレス」「JUST ONE MORE KISS」「スピード」等々
私生活でよく聴いているBUCK-TICKの楽曲がいくつもあります
今日は、
「Alice in Wonder Underground」のシングルを聴きました(カップリングがまた名曲)。
ライブに行くほどの熱心なファンではなかったかもですけど、
確かに好きなバンドの一つであった事は間違いない。
櫻井さん、今までありがとうございました。
合掌。


【何も言えなくて・・・静】アニメ「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」(100カノ) 第3話 感想

2023-10-23 | 君のことが大大大大大好きな100人の彼女(アニメ)










今のところ、
原作通りの流れが続いてますね
出会う順番も同じ・・・だけど、サークレットラブストーリーの内容、
あのバトルシーン含め全体的に原作には無かったファンタジー描写だったので
そういう意味では原作に忠実なアニメ化~に加えて新しく膨らませてる部分もあったりしますね
確かに、
原作ではサークレットラブストーリーの詳しい内容に関しては描かれてなかった
なので、この補完はむしろ原作ファンとしては大歓迎ではないでしょうか
こういうの観ちゃうと、
「原作ファンもアニメ観て下さい・・・!」とか言いたくなっちゃうね(笑
あんまり他人に押し付けるのは好きではないんですけどね。




プリンセス姿の静ちゃん。可憐だ・・・!!



で。
3人目の彼女、静ちゃん。
一切喋れず本の文字を使って会話する実にトリッキーな少女
この辺から恋太郎でないと相手が務まらない系の彼女が増えていく気がする
自身も口で話さないのに、恋太郎に「何故喋らない・・?」と疑問を問い掛けたシーンは面白かった笑
ただまあ現実的に心因的な理由で喋れない人はいるよね
今までは、
それを関わらないかいじめるか強制的に喋らすかとか、そういう人しか居なかったんだけど、
恋太郎は積極的に関わってくれた上に自分の趣味にも真剣に向き合ってくれて、
あたかも「普通の人」と話してるかの様に接してくれた、、、って事で
この時点で静が大好きになる理由付けとしては十分な気がする
問題は、
恋太郎には既に2人の彼女が居る、って事だけ。
そう、それはまるでサークレットラブストーリーの運命のいたずらの様に・・・。







それにしても、
改めて恋太郎ってスゴいな。
正直、漫画ならともかく分厚い新書版(って言うのかな?)の小説をその日の内にすべて読み切るかね。
管理人がアレなだけかもしれないけど、大体は毎日ちょびちょび読むのが‟普通”だと思うんだけど、
そこには恐らく「静ちゃんのお気に入りの本を貸してもらった。
絶対に面白いに違いないから一刻も早く読みたい!」
って感情があったんだと思う
そう思ってる時点で誠実極まりないんですけど。
その上、
上記の引用カットを観て欲しいんですが、
読んでる時の表情とか感情移入の度合いもスゴいですよね
なんかもう他人からどう思われるか~を度外視して無我夢中になってるじゃないですか笑
個人的にはそこまで趣味や好きなものに心酔出来るって純粋に素敵だと思うんですよね
ぶっちゃけ変にスカしてたり斜め上に観てる人よりも「好き」っていうか。
少なくとも恋太郎とは趣味の共有がめっちゃ楽しそう!とは思う。







静ちゃんの為に、
静ちゃんが一番大好きだと謳うサークレットラブストーリーを音声アプリに全部打ち込み、
より彼女に向き合って力になろうと頑張ってくれた恋太郎
自分を一切差別しなかった事も、
「大好き」を共有出来た事も、
初めて「そこまで」してくれた事も・・・静ちゃんにとっては何よりも愛おしい結晶でした
その想いが溢れ出して脊髄反射的に「好きです。」と告げて涙するシーンは、
一度原作で触れてるのにこっちまで泣きそうになりましたね。
そこには、
彼女いるのに・・・という気持ちと
でも大好き・・・って気持ちの強烈なジレンマに挟まれて感情が抑えきれなくなってしまったんでしょうね
 ここで、
炎をたたっ切るやけに力が入った描写もあった先ほどのサークレットラブストーリーの内容が伏線として機能
「そんな運命などはね除けてしまえばいい!」
これは正直上手いと思いました
常識を打ち破って、
本当の愛を証明する...という誓い。
そして固定観念からの脱却。彼女達がいても、同様の熱量で静ちゃんも愛し抜く。
それは恋太郎に課せられた義務ではなく、恋太郎が本心から好きになったからこそ、、、というのも美しかった。
何より、静ちゃんにとっては恋太郎と一緒にいるのが正直ベストの様に思います
素晴らしく美しいエピソードに仕上がってて劇伴も静ちゃんの雰囲気に似合っててそこも良かった!
これからもみんなで仲良く愛し合っていって欲しいです♬












ところで、
羽香里と唐音、
すっかり仲良くなってるがな・・・笑
一緒にキス😘もした仲ですもんね!!🥴✨
色々な見方が出来るアニメでございます。来週もよろしくお願いします。。


10月のひまわり。

2023-10-22 | ブログ雑記









昨日は、
真夜中に号泣してしまってそれ以降元気も無かった。
「自分には何も無い。」と思うとそれだけで悲しくなってしまったのが本音だ
そうなってくると、今までの人生で上手く行かなかった事をたくさん考えてしまって
精神の無間地獄に陥ってしまう
それがキツかった...けど
結局は全部自分のせいなんだと思う
そう考えると益々辛いんですけどね。
ぶっちゃけ、
「もういいかな・・。」って感じる時もあるけど、
でもどこかで「頑張り切れてないんじゃないか」って気持ちもあって
正直全部試した上で絶望しろよ。という感情も自分自身にはあったりもするから。

毎日、細かい挫折ばっかりで本当嫌になりますけどね笑
でもそんな時に触れる表現の数々(音楽や漫画など)には本当に救われてますね。








時々、花とだけ触れ合っていたい、、、って気持ちになる時もあります(笑
花は文句も言わずに綺麗に咲いてて凛としてますわね。