サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

【それでも、やるって決めた。】SHIROBAKO 第20話「がんばりマスタング!」 感想

2015-02-27 | SHIROBAKO
こんなりーちゃんの表情初めて見たよ。ハッとする表情芝居ですよね。







残念な話ですが、「頑張る」事と「届く」事は実はかならずしも直結するとは限らなかったりします
どんだけ頑張っても、自分なりに必死に努力していても、認められなかったり逆に適当な悪口を言われたり
上記の表情みたいに不意に信じられない気持ちになったり今までの自分を否定された気がして空しい気分になるのは悲しい事に茶飯事でもあったりします

いち視聴者から見ても、りーちゃん(今井みどり)は、みゃーもりのツテがあって手伝う事になったのは事実ですけど
それもりーちゃんが先輩であるみゃーもりを助ける為に頑張って彼女に協力してた事がきっかけだったんですよね
協力していたのも「先輩を助ける為」というのもあったでしょうけど、
何でもいいからアニメ業界に関わっていたい・・・という切実な気持ちが生んだ結果でもあって
りーちゃんが今までどれだけ勉強して来て“自力で”ここまで辿り着いたのかって事は今まで観ている方なら分かっていると思う
どんな事でもいいから自分なりにアニメと関わる事を望んでやっと手繰り寄せる事が出来たチャンスにもしっかりと向き合っているんです。

課題にも真剣に取り組んでるし、誰かに教えてもらうのを待つのではなく、自分から積極的にノウハウを聴きに行って
少しでも吸収して成長しようと日々頑張っているしそこに“女であることを利用して楽に良い仕事をもらおう”なんて邪まな考えは一切存在しない
むしろ少しでも早く認めてもらう為に懸命に“自力で”這い上がる事に邁進している状況な訳です
そんな時にああいう適当な発言されたらそりゃ驚くし空しい気持ちにもなりますよね

「頑張ってるのに」なんて思ったとしても、
そりゃ単なる自己評価であって周りからどう見えるかは別の話
ゴマすってんじゃないかとか思われたり構われてる姿に安易な嫉妬をされたり
出る杭は打たれる・・・じゃないですけど、頑張れば頑張るほど嫌われたり憎まれたりする事だってあるのが現実なんですよね
そこに本人がどれだけ苦労したのか、どれだけ本気で取り組んで来たかなんて事情はまったく加味されないものです。





ただ・・・世の中色々な人がいますから、そういった罵詈雑言を受ける覚悟も必要なんですよね
そりゃなきゃない方が心の平静を保てるし真っ直ぐに進めるしないに越した事はないですけどね(笑
そこで重要になって来るのは間違いなく“意志の力”だと思うんです
誰に何を言われようが、
どんなやっかみを受けようが、
自分の信じる道を“自力で”歩けるかどうか、
それはすべて意志の力に懸っていると個人的に感じます
打ち返されてスタンドにキツい一発を運ばれても、捕手が採れなくて暴投になってしまっても
いつかはズバン!とド真ん中に決まる時を信じて己が信ずるボールを投げ続けられる意志と精神力は絶対に必要になって来ます

今回、個人的にグッと来てしまったのは、りーちゃんが空しさを感じつつも、色々と戸惑いつつも
舞茸さんから話を振られた時に「やります。」と迷わずに即決して
このチャンスを逃すまい、と
課題も含めてしっかりと経験や学びを“選んだ”事実でした
誰に何て言われようが、軽口で蔑まれようが、「物語が観たい。作りたい」という自分の信じる道を一切曲げずに
不意に道端に落っこちて来た岩っころを“意志の力”でどかしてちょっと傷付きつつも何クソ根性で頑張る姿に勇気をもらえたなあ、と
ナメてなんかいない、私は私で真剣に認められる為に頑張るだけ。そういう風な意志と根性を最後に垣間見せてくれた作劇に目頭が熱くなったし、
もう一つ、こういう打ちひしがれる出来事があったからこそ後々に報われた時に受けるカタルシスも強くなる・・・という
先々の“報われフラグ”もちゃんと打てた気がしてその意味じゃワクワクするような回でもありましたね(笑
繋がる為に努力して、彼女なりに日々頑張って、心ない一言に胸を痛めても、それでも“何か”を“自力で”掴み取る場面を観れたらもう最高じゃないですか。
そして、この作風ならばそれを期待しても大丈夫、だと思います。
今は変なやっかみやリテイク連発で辛い時もあるだろうけど、上記のカットで見せた強い意志の籠った瞳で是非乗り越えて、
とびっきりの笑顔のりーちゃんが観たいですね。正直ちょっとでも成長しようと頑張る健気なりーちゃんが物凄く可愛くていとおしくも感じれた回でもありました

それと、冒頭から悲しい現実を記述して来ましたが、
それもまた単に一つの“角度”に過ぎないんですよね
当たり前だけどそれがすべてじゃないし、そういう人もいればちゃんと見てくれる人だって必ずいる。
あまりにもその角度に執着し過ぎると、本来見るべき角度すら見えなくなるかもしれないので
あくまでただの角度の一つなんだと割り切る事も重要なのかもしれません。
みゃーもりや舞茸さんは、ちゃんとりーちゃんが努力してここまで来ている事を分かってくれてると思うから。
それこそ山田さんの言う「自分くらいは自分を信じてやらないと」ですね。
珍しく彼女の人間らしい表情芝居が観れたっていう気持ちもあるのも本音ではあるんですが(笑
本当に報われて欲しいキャラの一人、です。大好きです。





逆に今回醜態を晒してしまった平岡さんに関して言えば、
正直喧嘩のシーンは彼の抱えているそこはかとない劣等感が滲み出ていて良い悪いは別として面白かったです(笑
いや、喧嘩のシーンを「面白い」とか書くのはアレかもしれませんけど、まず円さんがあれほど怒るのも珍しくて新鮮でしたし
その後の監督の怯えっぷりもちょっと滑稽でクスクス笑えましたし(笑
「同い年だろーが」って、
それ持ち出したら少し年いってたらキャリアの深い若者にデカい顔するっていう最低の矛盾が出来上がるんで仕事に年を持ち込むのはやめようよ。

平岡さんは逆にどれだけ頑張っても報われなかった道に辿り着いてしまったのかもしれないし
実力以外の部分で過去に酷いトラウマを背負わされたのかもしれません
だから「頑張っても無駄」って思ってしまってるのかもしれないし
嬉しそうに夢見る連中に辟易しているのかもしれない

ただ、それに他人を巻き込むのは感心しないですよね
自分がいくら辛い目に遭ったからって他人(ひと)の喜びや意志まで奪う権限は全くない
だけど、同時に感じたのはここまで目立たせて色々な複線を張った分、間違いなく彼の事は掘り下げてくれるだろうし
彼もまたやさぐれた分だけ後々に新しい“何か”を掴む可能性はきっと高いんじゃなかろうか、って事です


高梨というナチュラルボーンいい加減男と組ませたのも狙いがあってのことなんでしょう
このみゃーもりの風呂上がりのカットはもうみゃーもり大好き人間からすると眼福も眼福なんですが(笑
これもまたフラグなんじゃないかな、とか思いつつ
この二人がどういう行く末を辿っていくのか・・・もまた楽しみですね
案外高梨のいい加減さに辟易して逆に真面目になるかもね(笑
いつか、平岡さんも一緒に笑える日がくればいいな。多分本当は苦労人だろうから。





↑このジト目は流石みゃーもりの後輩なだけの事はある(笑
っていう訳でりーちゃんと平岡さんに随分字数を割いてしまいましたが、
舞茸さんの男らしさやエリカさんの可愛くも怖いスマイルの数々(笑
それぞれのアニメーターさんがアニメを作る様々な理由、、、など群像劇としても面白かったと思います
正直どれも「ああ、うん」って頷けたんですけど、そうやって色々な理由があるのも聴いてて面白いですし
逆に言えばそれぞれ理由が違うからこそ十人十色で面白く感じられるんですよね
だから今のとにかくスタイルを統一しよう~、同じ意見で固めよう~みたいな世間の流れには辟易してたりするんですが(余談
実はこの回でみゃーもりがアニメを作る理由、そして喜びもなんとなく分かったような気がしてます

それは「三女」のアリアと一緒で
「やりたいことはない。だけど、援護する事は出来る。」という脚本
高校時代から仲間をサポートして来て社会人になってからも制作進行、そしてデスクとして色々なサポートをして来たみゃーもりと重なりました
勿論ただの個人的な印象ですけど、テーマ的にもいよいよ1クールの割と初期から匂わされてたみゃーもりの核心に迫って行きそうで
ここからの「SHIROBAKO」には益々ワクワクしちゃっている自分がいます
物語も3月に入ってからは大詰めでしょうけど、大好きなアニメなので最後まで応援して行きたいですね。
みゃーもりがまるで自分の事のようにりーちゃんの進展を喜ぶシーンも高校時代の延長線上のようで、
またみゃーもりの後輩を想う気持ちも伝わって来てすこぶる良かったですね。
心から大好きだと思えるアニメです。自分にとって。















あと絵麻と久乃木愛ちゃんの関係性もすっごく良かったです
あの絵麻が教える立場どころか、慕われる立場か~と思うと感慨深いものがあります
それをきっと愛ちゃんもこれから出来るであろう後輩に伝えて行くんでしょうね。みゃーもりみたいに。



ところで、この表情、可愛すぎ(笑



僕らの境界/関谷あさみ

2015-02-26 | 成年コミックス
                             






自分は関谷あさみさんの漫画、感情の表現、立体的なキャラクターが大好きなんです
だから7年ぶりに成年コミックが出てそれを買う時も買って家で眺めてるときも凄く感慨深くて
ちょっと想いが溢れて涙が出そうになってしまったくらいです
中身も本当に素晴らしくて、
一面的ではない、「正しい/正しくない」とかそんなちっぽけな基準では計れないリアルな感情「だけ」がひしめいています

背徳・・・と一言で表してしまえば単純かつ明快な表現ではありますが
そういう背徳の中で見せるふとした表情や
迷いの中でスッと生まれる安らぐような気持ち
何とも言えるようで、その実何とも言えない感情の表現
間違ってても、正しくはなくとも、確かに生まれるリアルな、“本当の気持ち”に触れるとその度に胸に来る感覚があって
生々しい行為の描写や背徳を含んだ情事というシチュエーション、クオリティの高い性器の作画など所謂実用性にも長けた本ではありますが
はっきり書くと実用性云々だけでは済まない空気感とドラマを内包した傑作に仕上がってると個人的には思います

またメインキャラだけでなく周囲の人物も良い味だしてたり、
時には物語に複雑な後味を与えたりしてくれるのでその点も注目して欲しいですね
関谷さんは日常描写に関しても長けてる作家さんなので日常描写の面白さ、生々しさも含めて楽しんで欲しい渾身の新作でした
前作であり個人的に今でも相当の思い入れのある「YOUR DOG」に続く7年ぶりの単行本・・・なので
7年間の想いと今作の物語に対する愛情と支持を嗚咽するかのような勢いを込めて綴っていきたいと思います。













☆表紙、折り返し、カラー、口絵など

表紙は帯を付けている状態ならば健全そのものです
(まあ個人的に官能自体がある意味では全然健全だと思ってるからこういう“健全”の使い方は嫌いなんですけど)
でも帯を外すと「おや?」ってなるあたりが中々に上手いですねえ そして、折り返しのヌードカット
この時点でもう「最高です・・・(感涙)」って想いに駆られたんですが(早い
カラーページの女の子の可愛さ、
特に畳の部屋でヤってんだけどちょっと廊下にはみ出しちゃってる女の子が表情含めて堪らないですね
口絵のコンドーム渡されて紅潮している女の子(表紙のれいかちゃん)も流石の生っぽさで素晴らしいです
7年ぶりとあってこういう所からも気合いが伝わって来るのが実にイイな、と思いました。
あ、ちなみに勿論出て来るヒロインは全員スレンダー体型なのでそこは念頭に。



暑い夜

実の兄妹同士、親戚のおじさんの家で密かに情事に勤しむ・・・と言った内容
艶っぽい男根の描写のリアルさが健在でとても良いんですが、実はおじさんに見られていた、という展開
だけど、それが問題に~とかそういう方向に行くんじゃなく、逆にそこはかとなく軽蔑の目線を向けられて
兄が何となくそれに気付いて複雑な表情で空(くう)を見つめる・・・という関谷節がバリバリ効いた展開に唸りました。
説明せずとも「しばらく立ち止まっていたんだろうな」と感じさせるカットと表情が流石、ですね。



走れ!

ロリータアイドルやってる芽依ちゃんがその反動で兄にアプローチしに来る話。
とにかく芽依ちゃん可愛すぎ・・・!と思いつつ、
スク水着させた時のあそこの線だったり質感が生々し過ぎて流石に感じる背徳感も凄いですな(笑
まあ需要があって金も稼げるとは言えこういうのはやっぱり、ねえ?
しかも女流作家がこういう題材ていうのがまた二重に凄い
スク水のカットだけで既に惹かれましたが、
無表情のクーデレキャラに思えて実はめちゃくちゃ素直なお兄ちゃんっ子っていうのがまた堪らないじゃないですか
観てるこっちがドキッとするくらいのロリータ具合、なのにも関わらず素直に感じちゃう姿にキュンキュン
生々しいパンツの描き方と濡れて来た際のねちっこいいじくり行為の描写もまた絶品
さり気に行為中の官能ワードのアウトプットが不発に終わるシーンがあるのもまた生っぽくてイイですよね
ただただひたすらに芽依ちゃんの可愛さに浸っていたくなる珠玉の実妹コミックに仕上がっていますが
終わり際で、ロリータアイドルやらせてる親を振り切って二人で逃亡する~という
大胆な行為に出ます
後先何にも考えてない愚行・・・だけど、
ただ、少しだけ芽依が「安堵している」表情が見られた
この後怒られてもどういう処置を食らっても、一瞬だけでも妹の為に“何か”をする事が出来た
本当に大切なのは、そういうことなのかもしれません。刹那的な幸福だって、確かな幸福なんだ。って
そんな風な雰囲気も感じられるオチもまた良好で印象的な秀作だと思います。
しかしまあ関谷さんの描くロリータは属性的なものがない自分でも素直に「可愛い!」と思えるのが実に素敵ですね。



溺れる夜に


「暑い夜」の続編。
まあ今回は自宅でラブラブ行為に励んでる内容なんですけど、
スレンダーでも胸の描写で興奮を誘える確かな描写力、
指を咥えさせてる姿が官能的だったりと
一筋縄ではいかない内容
ひくついた女性器、ビンビンの男性器の作画表現など見事に実用性に長けた一作に仕上がっております
蕩けた明穂ちゃんの表情の数々や、これが異常だと分かってても感情を抑えられずに懸命に切なそうに腰を振る兄
たった一つの情事を取ってもここまで表情の引き出しやドラマ性を演出出来るのは見事ですね
明穂ちゃんの表情も良いですが兄の直希の表情にも是非注目です

そして、最後には一度軽蔑の目線を向けられたおじさんから
もっともらしい理由を付けて正月の来訪を断られる、というちょっと辛辣なオチが付いてます
そのオチ自体も凄いですが、自分が間違ってても、これが真っ当な事ではないと分かってても
それでも自分は―
っていうそういう感情がそこはかとなく伝わって来る雰囲気や演出が何より凄くて
「正しい/正しくない」では決して計れない作劇の面白味に満ちている傑作だと思います

間違ってる、
多分誰にも認められない、
それでも、明穂の笑顔を見て心からいとしく思えるこの感情だけは紛れもなく“本当のことで―”という
心情がナレーション等でなく何もセリフで伝えなくとも伝わって来るのが実に好きなんですよ。
例え軽蔑の眼差しを向けられようとも、この二人の道に幸があるよう祈ってます。
「本当のこと」だけを探して。



おとなりさんの窓

すっごい分かりやすい中学生ハメまくり漫画です
これはそれ以上でもそれ以下でもないんですけど、
さり気に周りの友達たちの反応がリアルでそれも含めて楽しめる一作ですね
まあ、男子ならば絶対まずは肉体関係の想像から入りますよね(笑
しかもその通りっていうのも滑稽で面白かったです。「もうエッチとか~」って想像した子はきっとむっつりですね(確信)



ラストキング

おじさんの思考と趣向が生々し過ぎて関谷さんは一体何ものなんだ・・・!?ってなりますね(笑
女流作家にも関わらずここまでリアルな男子を描ける才能は素直に凄いと思う
そして、クリいじりからのブルマ切り抜き、
あそこの部分だけ露わになってしまった東子ちゃんが官能的過ぎて思わず滾りました(←バカ)
恥じらいつつも紅潮しつつも自らのエロティックさを否定しながら感じちゃってる東子ちゃんも可愛すぎですが
「立ってるのに」「ナニがね」って春馬さんのスケベオヤジっぷりもまた良かったです
中出し、泡立ち、舐めさせるといった一連の流れのねちっこさやまだ幼いのに安産型の東子ちゃんのおしり等官能描写最後までキレッキレでした
元教え子関係っていうのもロマンがあって実に素敵だな、と(笑
人間性の面白さが光ってる秀作。



LUST KING append ver.

「ラストキング」の続編。
横からズポズポ挿れたり、執拗なクリいじりなどまたも官能に振り切った仕上がり
もっともっと変態になろう、官能的に堕ちよう、っていう自分の好きな類のテーマで良かった。
それもまた純粋と言えば純粋ですからね 笑
しかしまあ怒りつつも何だかんだいって好いてくれる中学生彼女っていいですよねえ(勿論、二次で、ね?)
春馬さんあの顔とあの髭でショーツ購入はヤバいわ。



LUST KING trial

トライアルって・・・。
珍しいオナ見せ、平たく言えばその場でおかずにするっていう話です
「分かりやすいエロが好き」と微笑む春馬さんの色々な意味でのセックスシンボルっぷりが凄い
そういう風にどんどん官能的になっていく流れは正直読んでて興奮しましたね
その後の彼の妄想のスケベ過ぎる濃厚情事の描写も含めて最高でした。
「イっちゃった」とかそういう言葉に目覚めた東子ちゃん・・・悪くないですね(真顔)。



dog's imagination

親父の部屋から自分の学校の同級生とプレイしている裏DVDが見つかった、という話
親父がハメてるのも興奮するとは思いますが、知ってる子がそういうビデオに・・・っていうのもイイですよね
イイですよねっていうかよかないとは思うけど(笑
そういうビデオに出演している同級生を見下しつつも興味から逃れられない様がリアルで実に良かったです。
まーた大人しそうな子だから余計にねえ。しかしこれも男性主人公、関谷さんすごすぎです。






これは・・・一言で“問題作”ですね
愛情も好きな気持ちもあるけど、それ以上にフラストレーションを晴らす為の情事
それは田舎である事の劣等感と楽しいことだらけの都会に対する胸を焦がすほどの羨望・・・
普通ならフラストレーションを晴らす為の情事っていうのは読んでて嫌な気分になりそうなものですが
友人の都会暮らしの報告、都会人の楽しそうなやりとりの描写などで逆に彼に感情移入が出来る仕上がりになってます
ウサ晴らしをする為に彼女とのラブラブさ加減を報告する人間の小ささがむしろ人間くささを引き立てていて素敵ですよね

問題作だと思ったのは、田舎を扱う場合大抵「のどかでいい」とか「喧騒から離れて~」など
ゆったり出来てほのぼの~っていう作品が大勢を占める中
この漫画はずっと田舎で暮らして行かなきゃいけない辛さだったり
イベントもでかい店も何も無くただただ退屈な風景が拡がる日常を悲しむ描写だったり、
所謂“田舎の苦しさ”“田舎のどうしようもなさ”に焦点を絞って描いている作品だという事です
逆に言えばのどかでいい~なんていうのは都会人側の観方であって田舎の人の気持ちはあんまり反映されていないのかもしれない

もっと書けば、「何でもある」「便利」なんて事は“当り前”などではない
それを味わえない人が世の中には沢山いて
よくよく考えないでもお前が適当に触れてるそれは貴重で尊くて憧憬を抱かせるものなんだよ、っていう
こう・・・凄く立ち返らせるというか考えちゃうような作品に仕上がってるなと思いました。
安易な田舎称賛に対してのアンチテーゼという気がするし、
何かを訴えている気もするし。


自分自身は横浜生まれで今は千葉に住んでいるので
きっと彼の気持ちは分からないし、分かれない
だけど、そこで生まれてここで生きている幸福は皮肉な事に感じてしまいました
「田舎という事実にうんざりしている人もいるんだよ。」という現実を教えられた気がする。
最後の彼の子供みたいに泣きじゃくる姿、あれはあれで「本当の気持ち」っていう事なんでしょうね。
どうしようもない空しさが胸を襲いつつも、“男の哀愁”が漂う確かに印象に残る一作です(でも書いてるのは女流作家!やっぱり凄いですよ)

なんか夢に出て来そうっていうか、この先ずっと忘れられなそうな作品ですね。
生まれる親が選べない以上に生まれる場所も自分の望み通りにはならない人がいるって話。
もし自分が関東の人間じゃなかったらまた違う感想を持ったかもしれない。取り敢えず、忘れない。
いつか、彼が心から幸せになれますように。














冒頭でも書きましたが、
他人から見て間違ってる、だけど確かにある喜び
一時だけの逃避、でもその刹那的な幸せもまた確かにそこにある
そしていくら彼女と満たされたフリをしていても、拭い切れない羨望と劣等感・・・
という「本当の気持ち」にフォーカスを当てた一作に仕上がっており、
尚かつラストキングシリーズなど気持ちの良い官能に振り切った作品とストーリーも官能も良いバランスで印象に残る作品集になっていると思います。
ラブラブも、ペーソスも等感覚で楽しめて味わえる一冊、全力でプッシュさせて頂きます。という事で。

最後に言わせて下さい。
大好きです。



ヤングジャンプ 2015年13号 感想(ボクガール54話、もぐささん49話ほか)

2015-02-26 | ヤングジャンプ感想







今週号は堪らない展開が多すぎました。色々とね!(笑
チャイナ風に割烹着にビキニにスク水と正によりどりみどりでしたな。
目の保養になりまくりなのは勿論展開的にもニヤニヤ出来て凄く良かったです。
先週は藤原さんのボディに大興奮してそれしか感想書きませんでしたが、今週は色々書きますよ。









☆ボクガール #54 ボクのえへっ

瑞樹に「たけゆ~」なんて甘えられたらもう昇天待ったなし!って感じですよね
それどころか、これ以上に女の子っぽくなった反応を想像しちゃってイロイロと堪りませんでした(笑
なるほどなるほど、普段はまだまだ捨てられない男子へのこだわりが残ってるけど
ロキの悪知恵に掛ればそういうタガも外れるという事で・・・
妄想でも瑞樹を散々“女”にして来ましたが、
こういうやり方もあるのね。って結構新鮮かつドキッとさせられた回でした
いつかはもっと女の子に目覚めてしまう展開もあり得るかもしれませんが、当分は来ないと分かってるぶん
こういう処置・・・というか工夫によるサービスはいっつも「上手いなあ」と感じています
果たして猛の理性は大丈夫なのか、その前に父親の激昂はどうなるのか、
色々な意味で来週が楽しみですね・・・!

しかしまあ、女になったから~とはいえ、都合もあったからとはいえ、憧れの女の子の裸を見れた、というのは
よくよく考えればすっげえ役得ですよね
何が言いたいかというと、女体化による主人公ヒロイン化のドキドキと共に
有り体なラブコメとしてのドキドキも同時に味わえるという
正に“一粒で二度美味しい”状態になってるわけです
藤原さんの心情はまだ描かれてませんが、ちょっとでも作用する程度の小フラグは残せたはず(と、思いたい)
なので、今後の藤原さんと瑞樹の関係性には要注目ですし、あのお風呂場のシーンが反芻するようなカットもまた来ればいいなあ、と
まだまだ藤原さんの恋心を引き出せる素養は残ってると思うので是非そっち方面もコツコツ頑張っていって欲しいです。


ただ、当の猛は胸中複雑なようで・・・ってまだちょっと瑞樹への未練が残ってるみたいですね
一方で瑞樹は瑞樹でちょっとずつ乙女心をこじらせてるようで、、、
こりゃあ、あの妄想が現実になる可能性もあるかなあ、とも思いつつ(笑
そんなメインキャラの心の揺れ動きが面白かった話数でもありました
瑞樹の藤原さんへのドキドキ感とか、ぎこちない感じとか、乙女っぽさが生まれつつも真性の男子心も瑞樹を可愛く演出しててとても良かったです
男子的な女子に対するドキドキは共感や頷きはしつつも可愛さを感じる事はほぼないんですが、
この漫画だと共感や頷きに加えて可愛いなって気持ちも得れるのが素晴らしいです(笑
藤原さんをアシストしてめちゃくちゃキュートに喜ぶ瑞樹、
藤原さんの優しい言葉にジーンとしている瑞樹、
相変わらず可愛いなあ・・・と思いつつ
さり気に悪くない、イイ感じの仲にもなりつつあるのでその辺はやっぱり繰り返しになりますが注目&期待していきたいですね

気が付けば猛ハーレムが出来あがっていましたが(笑)。
これが来週以降の展開に作用するのか、そして彼彼女らの記憶に残るのか、或いはさっぱり忘れてしまうのか、、、
来週はセンターカラーなのでその意味でも楽しみですね!単行本5巻も3月中旬に出るし色々と期待です。
ちなみに今週瑞樹の服がチャイナ風だったのも超最高で、良い具合に色気を引き立てて眼福でした!



☆もぐささん 第49話 お茶漬けと百草さん

ヤバい、こっちはこっちで割烹着百草さん可愛い・・・!
っていうか割烹着姿を褒められて紅潮する百草さんが超可愛い。
小口もさり気に、フツーに、何の躊躇いもなく百草さんをストレートに褒める事が出来ててさわやかな無自覚イケメンっぷりが顕著ですな
いや、なんかもう、傍から観れば完全に思春期のイイ感じのカップルなんですけど
でもまだまだそうじゃないっていうのがもどかしくもあり
この距離感が逆に読んでてニヤニヤしちゃう感じもあり・・・と
正に連載50回目前にして今が一番良い時期なんじゃないかな、と(笑

バックスピン食いとかそういうハッタリ要素も面白かったですけど、
食によって心の持ちようが変わる~っていうのもまた面白いお話ですよね
ただ腹を満たす為~ってだけじゃなくもっと「食べる」って事には可能性が詰まっているのかもしれない。
そんな事を感じられた実はちょっと一つの“視点”を提供もしていたと思える話数に仕上がってました

そして、ここでも「妄想」による先取りニヤニヤが発動(笑
なるほど、結ばれるのはまだまだ先だからこそ「妄想」によってイイ感じのシーンを引き出せる、、、って事で
これもまた上手い演出、使い方だと思います
でもなんか、百草さんが割烹着姿で「あなた」とか言って、笑顔でご飯をよそってくれるって・・・
凄くいいよねえ(超笑顔)
癒されるっちゅうか、
そのほぼ半見開きのカットを見ていて堪らない気持ちになってしまいましたね
ただ、ちょっと「この調子で行けばこれも有り得るよね!」って思えてるのも余計にグッと来させるんでしょうね
二人で食堂を切り盛りしつつ、時に美味しいご飯を一緒に食べて微笑む生活・・・羨ましいから小口ミンチ
いや、ホントもうこのままイイ感じに進んで欲しいです。はい。ニヤニヤの宝物庫であります。



☆ゴールデンカムイ 第25話 ユク


巻頭カラー。
「な?」とかドヤ顔で告げてるアシリパさんがシュールだ・・・(笑
杉元はもやしっ子、アシリパさんはタフな狩猟系女子・・・これはこれで面白いですな
なんでしょう、土臭い暮らしに付いていけないもやしっ子っていう図式はともすればへタレ感を誘う危険性を含んでますが
「ゴールデンカムイ」の場合表情の演出やシュールさを誘う描き方が良いのか全然不快じゃないんですよね
まあ自分にとっても脳をそのまま食うっていう行為がちょっと憚られるっていうのもありますけど(笑
その辺のさじ加減とかコメディの演出力がめちゃくちゃ長けてるな、と読んでて脱帽
杉元はアシリパさんからすれば都会のもやしっ子らしいですけど、
正直彼(ら)の気持ちも分からなくもないから(笑
抜群のクオリティのコメディパートに、
ワクワクを煽る引きとバランスもとても良く巻頭に相応しい回だったかな、と

死んだ表情で「ヒンナ」って言ってる杉元とか
肺を生で食べるって告げられて悲しそうな目をする白石とか
いちいち男どもの反応が面白い(笑
杉元もいちおーもっとおいしそうに食えよ!とか思うけど、でもまあコメディ的にはベストですよね(笑
勝手に酒を飲んで絡み上司化しているアシリパさんの暴走っぷりにもクスクス出来ましたし、
酔った勢いで泣いちゃって顔がクシャクシャ、ババア状態と化してる姿も面白かった
普段の美少女っぷりが台無しでしたがここまで大胆に崩して来ると逆に中途半端じゃなくてイイですね
読みながらかなり笑ってしまったんですけど、
まあこの流れなら金塊の事失念してても許されるよね、って事で(笑)。

ただ、こうやって酒で緊張を流して時に思い切り楽しむ時間も必要なのかも、ですね
その意味では尊い時間でもある・・・と思います
そういう中でアシリパさんが語った捕食に対しての責任、
身に沁みたと同時にこの作品もまた「食」に対する一つの視点を提供してくれる物語、だとも感じました。
この間まで仲違いしてたのが嘘みたいな日常っぷりでゲラゲラ笑いつつも温かい良回だったかと。












◆干物妹!うまるちゃん

うまるも嫉妬とかするんですね・・・
正直ちょっと可愛かったです(笑
最後の意味ありげな笑顔のカットも印象的で良かった。
本当は嬉しかったんだよね、きっと。



◆BUNGO-ブンゴ-

まあ文吾の行動理念って本当単純っつーか子供じみてるのは事実ですからね
ただ、じゃあ文吾が色々と変わってしまってもそれはそれで彼じゃなくなる気はするし
難しくはあるんですけどね。
当面は経験を経てどういう答えを出すか、か。



◆妖怪少女

う~ん、正に理想的な展開ですなあ(笑
バトルはバトルなんだけど、お色気もちゃんと含まれてますし
この漫画の素養をきっちり活かしている展開って気がしてとても好みです
まあ、眼福ですよね。ええ。



◆リクドウ

兵動は兵動で内に抱えてるものがありそうですが・・・
この漫画なら壮絶な大敗も有り得そうで色々と心配だ
勝てはしなくても、
少しは何かが残ればいいだろうけど
ボッキボキに折れるフラグだったりする可能性もあるから予断を許さぬ状況ではあります

恐らく所沢さんはリクにとって父親のような存在なのかもしれないですね。
最後に同じ施設の孤児を抱きしめるカットがそれを物語ってるように感じました。
ちょっと亀裂が入ってしまった苗代ちゃんとの復縁(?)の有無にも期待。



◆しらたまくん

わーい、水泳授業回、それ即ちスク水だぁ~!
って感じですが葵のは正に健康優良児そのものですね
逆に性的な目線で見られまくってるミホが可愛かったんですけど(笑
ただ白玉くんは葵を意識してたんだろうけどね。珍しく性的な話題に反応する葵も可愛かった。

あからさまに女子の水着を意識する男子もお約束の反応で面白かったですね
そして最後は水かきで懸命に泳ぐ白玉くんのガッツに感動しました
誰にも頼らず、
自分の力だけで成し遂げる。
それもまた重要だし、見える景色だって全然違う、はず。です。
オチは、まあ水に濡れた猫が貧弱に見えるのはデフォルトって事で(笑



◆極黒のブリュンヒルデ

「小学生のころ 由実ちゃんが昼寝してるときに
 こっそりパンツをズラして中身を覗いたことがある」

へ、変態だぁ!
・・・っていうかこの作者こういうネタ好きだなあ(笑
思春期の変態性、盛りを描かせればトップクラスですよね。
その前までの威厳と言うか芯のある発言が台無しなんですけど。
またえ?図星?ってリアクションもシュールで面白かった。
変態に拘束されてます(笑



◆さんみいったい/リコシェ号(読切)

恐らくは代原。
だけど、女の子が可愛いし、ギャグも結構良かったし好印象です
今どき珍しいぐらいストレートで良い意味でクサい作風で読み心地は悪くない
百合オチはシチュ的にちょっともったいない気がしたけど(笑
次回作も是非読んでみたい、と思います。



◆思春期サァカス

王子よ、君は君で何気に美少女のハートを掴めてるから大丈夫だぞ!(笑
そしていよいよもって核心を突くラブコメ展開っぷりにちょっとドキドキする。
翡翠ちゃんの恋心は、そして真珠と平良が結ばれる展開はあるのか。
そしたらニヤニヤも出来そうですけど、
その分終わりも近い気もする。
果てさて。













いや~今週はいつも以上に面白い展開の漫画が多くて読み応えたっぷりでした!
シリアスもラブもコメディもサービスも均等に楽しめた気がしてます
寅ヤスさん新作は、悪くはないですけど
個人的にはやっぱり新機軸の「まんがっ娘」に期待したいなあ。なんて。




FOUR GET ME A NOTS/LOSTAGE“POLLY NIGHT”@千葉LOOK 15.2.20

2015-02-24 | LIVE
先週の金曜日、ロストエイジとフォゲミのツーマンを観に地元千葉へ繰り出してました。







いきなり余談ですが、千葉LOOKは自分が住んでいる市から一番近いライブハウスです(ホール含めるとまた別ですが)
なので結構公式HPのスケジュールをチェックしてたりするんですがちょっと前に覗いてたらLOSTAGEの名前があったんですね
その時思わず「嬉しい!」って感じたんですけど、
何故かと書くとロストエイジってツアーやイベントで千葉に来る時は大体柏のハコを選ぶんで
実はあんまり千葉LOOKでやってるイメージがなかったんです
だから、大好きなロストエイジを地元で観れる・・・!って事でいつもよりテンション高めに向かったこの日

何気に観るのも久々だったんでその意味でのワクワクも大きかったんですが
その期待をあっさり越えて「いつも通りでいつも以上」の最高なステージングを披露してくれました
観客も結構入ってて程良い盛り上がりも心地良く正直会心のライブであった、、、と個人的に感じられました
何よりも自分の地元である千葉でこんな最高のライブをかましてくれたことがすっごく嬉しくて
ロストエイジと同じく地元愛の強いフォゲミが対バンだった効果もプラスに働いて
めちゃくちゃ“イイ感じ”の夜に仕上がってたと思います
全力も全力、
ハコ側の企画ライブとは思えないくらいアットホームかつ刺激的な空間が広がっていて
正直最高でした・・・ってはっきり書きたくなる類の対バンライブだったと思います。

数年前、ノベンバを千葉ルックで観れた時もめちゃくちゃ嬉しかったんですが
その時にも劣らないくらい「大好きなバンドの最高のライブを地元で観れる多幸感」を味わえたと感じました
ロストエイジ、フォゲミ、そしてブッキングの山川さんにも大きく感謝したいです。ありがとうございました!!
想い溢れる素晴らしいツーマンでした。














FOUR GET ME A NOTS

勿論名前は知ってますし、フォゲミという略称も存じてますが
実はライブを観るのは今回が初めてでした
でも、正直な話、この手のバンドなら初めてでも「きっと楽しいだろう。」って確信もあったので
特に迷わず参加を決めたんですけど、それは正解だったようで安定して盛り上がる事が出来ました
アスパラガスをリスペクトしてるらしく(物販でもアスパラT着られてました)なるほどアコースティックの曲もあったり
時にはヘドバン推奨ってくらい激しい曲があったり中々良かったです

しかし意外な事実も判明、
ロストエイジを日本の3ピースバンドで3本の指に入るくらいリスペクトしている、と石坪さんが発言
ちなみに他はブランキージェットシティとアスパラガスらしいんですが
すっごくニコニコしながら語られてたので本当なんだろうなあ・・・としみじみ
この対バンに関してそんなに相思相愛的なイメージはなかったんですが(実際そんなに対バンしている印象はない)
そのMCで一気に観てるこちら側としても「そうだったんだ!」ってテンションが上がって場の空気も変わったような気がしました
フレッシュで勢いのあるメロディック・パンクを存分に楽しめましたが案外相性も良かったのでまた対バンして欲しいですね。
3月にはベストが出るらしいのでそれを入門編にしてチェックしてみようかな、と。「The first thing」って曲が特に良かったです。



LOSTAGE

1.コンクリート/記憶
2.Nowhere/どこでもない
3.いいこと/離別
4.Flowers/路傍の花
5.BLUE
6.楽園
7.SURRENDER
8.INSIDE/OUTSIDE
9.DOWN
10.手紙
11.Good Luck/美しき敗北者達
 
アンコール
12.ひとり
13.カナリア

ダブルアンコール
14.2:50



ファンなのにも関わらず去年は都合が悪くて新譜のツアーには一日も参加出来ませんでした
だから、この日のライブで新曲を5曲も生で聴けて結果的に凄く得した気がします
またどれも生で聴くとより良い、というか
スケールが増してましたね
一曲目の「コンクリート/記憶」は流石の格好良さ、に加えて情景が浮かんでくるような歌もとても良かった
そしてニ曲目の「Nowhere/どこでもない」に関しては今のロストエイジのシックな魅力が音源以上に出ていて堪らなかったですね
ちょっと大人っぽい雰囲気というか、こういう一面もまた新鮮でやっぱり新譜の曲もイイなあ、と再確認
必死に足掻くように歌う「いいこと/離別」は純粋に熱くて尚且つ拓人さんの華麗なギターさばきも聴きどころでした
そんなグッと来るムードを加速させるように新譜のリードトラック「Flowers/路傍の花」、
この曲はポップで沁みる良い曲なんですが生で聴いていると、


僕らはいつでも答えを

の部分が余計に感情に作用してくれて滾るものがありましたね。
珍しく言葉遊びのような歌詞のパート(そばにいたのか~の所)も実際に聴くとかなり快感でした
ハープを弾く岳久さんの姿も新鮮でしたし、この辺は新譜のリリースツアーに行ってない影響もあって
いちいちフレッシュさを感じて自分の中ですっごく盛り上がった気がします。
「まだ夢を見てる」
「僕らはいつでも答えを」
今のLOSTAGEが歌うからこそ余計にグッと来るんだろうなあ・・・とも感じつつ。


MCで五味兄のお店に直接電話してきて「来て欲しい」と誘われたこと、それが嬉しかったという話と
先ほどのフォゲミ石坪さんの発言に関して「マジか!」「そんなん言われたの初めて」など
素直に喜んでる風の五味兄と「嬉しさが伝わってこーへん」とツッコむ五味弟のやりとりで笑いつつ(笑
勢いよく「BLUE」を疾走感溢れる熱量で披露、ただひたすらに気持ち良かった
そして「楽園」に関してはバラッドなのに岩城さんの一音一音がいちいちデカい主張の激しいドラミングに完全に魅了されてました
あの方の一心不乱に、まるで鬼のように叩くドラミングはファンならずとも是非一度は観て欲しい
しっとりした作中観も恍惚

久々の「SURRENDER」に琴線を揺さぶられつつ、全力で歌う岳久さんの姿に胸が熱くなる
そしてかなり意外な選曲だった「INSIDE/OUTSIDE」は横揺れ出来るリズム感が楽しかった
MCで「また千葉に来たいですね」としみじみ語る岳久さんの姿と佇まいは
あくまで客目線ですが結構手ごたえを感じられてたんじゃないかな・・・なんて勝手に想像しつつ
強烈なシャウトが炸裂する「DOWN」を叩きつけ、
その流れで名曲「手紙」を劇的に披露して本編もクライマックスへ
ヒリヒリしていてかつシリアスな空気がめちゃくちゃ心地良さを誘う中、
最後の曲は「Good Luck/美しき敗北者達」でした。

グッドメロディ、素朴で優しい歌声の前半に魅了されつつ
この曲は生で聴くと後半の演奏パートが音源とは比較にならないくらい白熱するんですけど(勿論音源のも最高です)
この日は・・・髪を乱しまくって気が狂ったように、“生”をステージに、あの空間に刻み込むかのように修羅レベルのドラミングを見せつけた岩城さん
コンセントレーション「しかない」ような状態で懸命にギターを弾き倒す拓人さん
そしてベースを床に於いて床でベースを弾くパフォーマンスを見せた岳久さんの極まってる姿・・・と
正に一つのでっかい塊と化して鮮烈な音像を表現している白熱を越えた白熱にノックアウトされてしまいました
あの「ここで燃え尽きても構わない」と言わんばかりのエネルギーの放出具合は本当に凄くてですね
激しい演奏なのにも関わらず逆にジーンと来てしまうエッセンスに満ちていてもう恍惚ですし最高でした。
ああいう全力で今を生きている、鳴らしている姿を見るとやっぱちょっと元気になるし
もらえるパワーもめちゃくちゃ大きいな、と。
また忘れられない瞬間を得れました。
ありがとうございました。


アンコールも「ひとり」の後半、キレたような盛り上がりと狂騒具合が最高でしたし
音楽的オルガズムに溢れていたと思います
「見渡してる~」の辺りの岳久さんのキレ気味のボーカルがあまりにも格好良くて痺れちゃいましたね
観客の熱狂度合いも凄い事になってて凄まじくタイトなビートをフロアに叩きつけた「カナリア」が終わっても、
SEが鳴り始めても鳴りやまない拍手に応えてダブルアンコールまで敢行!!
正直めっちゃ嬉しかったんですが、
かなり盛り上がってる手ごたえを感じてたんで内心「あるかな?」って期待もしてました(笑

結果的にダブルアンコは大正解だった気がします
最後の最後はバラッド「2:50」だったんですが、特に盛り上がったこの日だからこそ
最後に壮大なバラッドで締める~って方が凄くいいなあ・・・と聴きながら歌詞の内容にしみじみしながら感じていました
あと地元で初期曲を聴けるのもすっごくイイな、とも思いつつ(笑 最高に白熱して叙情的でもあったライブは本当に終了、
ステージ脇でずっとフォゲミの石坪さんがアンコールの時観てたっぽくてそういうのもまた素敵だなあ、と
共に地元愛あるバンド同士の対バンはとても良い塩梅に仕上がった気がします。
改めてロストエイジ、フォゲミ、企画の山川さんに感謝を。















行く前からかなりワクワクしてる時って
そのワクワク以上のものを体験出来ると余計に幸せだなあ、と
期待を越えて来てくれる訳ですからね
去年はあんまりロストエイジのライブに参加出来てませんでしたが、今年は都合と相談しつつまた沢山観たいな、と思ってます。
ネットで見たインタビューによると新しいミニアルバムの構想もあるみたいなんでそれ含めて今年も応援したいですね。



おとぎ話/ASPARAGUS<CUTE BEAT CULTURE CLUB BAND TOUR>@横浜club Lizard 15.2.18

2015-02-23 | LIVE
先週、おとぎ話のアルバムリリースツアー@横浜公演に行って来ました。









クラブリザードは約1年半ぶりでしたが相変わらず音も良くフロアも広めで良いハコでした
駅からも近めで立地的にもいい場所ですけど、やっぱりここで観るライブは本当に印象に残るなあ・・・と
この日ライブを観に行ってしみじみと思ったのでした
と、言ってもまだ2回目ですけどね(笑


凄く温かいライブでした。って言葉にすれば単純極まりないんですが
アスパラガスのフロア全体を巻き込んでの狂騒感と一体感に胸が熱くなって
おとぎ話の慈しみすら感じられる歌とビートに心がポカポカしてジーンと来ちゃうような・・・
振り返ってみるとそういうイベントだったかなあ、と思うと同時に
この2バンドがここまで食い合わせが良いのも想定外でそれもまた嬉しかったですね。

実は、去年の秋にこの2バンド新代田で対バンイベントやってるんですけど
しかも自分も行くつもりでチケット取ってたんですけど
都合により行けなかったんです
その時「こんな組み合わせ滅多にないのになあ、、、」って悔んでたので
こんなにも早く再対バンが決まるとは思わず(笑 でも「これは行かなきゃ!」と思って再びチケットを取ったのでした。

多分、ファン層的には別に重なってないし、
音楽性も全然違うんですけど
でもそういうのが個人的にすっごくワクワクする組み合わせというか
本音ではこういう相思相愛の異種格闘戦がもっとあってもいいのになって思ってたりもしています
だからもう組み合わせの時点でこりゃあいい!って確信していたんですけど
その確信を越える聴き心地の良さを感じ取れたのが予想外、であり素敵だなあ・・・と心から思えた一夜でありました。
アスパラガスにもおとぎ話にも感謝の意を捧げます。ありがとうございました。










ASPARAGUS

アスパラガス観るの何年ぶりだろう。
でも前述の対バン含めてチケットは数回取ったんですけど「やっぱ行けなくなった」って都合悪く行けてなかったんですよね
だから久々に観れるのがちょっと感慨深くもあったんですが、正に横綱相撲のようなクオリティのライブだったなあ、と。

「Analog Signal Processing」から攻撃的に始まり、
聴き手を包み込むようにキレッキレのギターリフも際立たせながら「MEND OUR MINDS」
ポップなビート感が単純に楽しかった「Volt-Ampere」と最新作のナンバーはすっかりライブでも馴染んでる手ごたえを感じました
それでいて日本語詞のナンバー「NAP」を挟み込んで来る構成もまた良くてですね、
この日もアコースティックギターを爆音で掻き鳴らすオリジナリティの炸裂っぷりを含めて見事にアスパラガスのストロングポイント出まくりのライブだったかと
グッドメロディの代名詞「I'm off now」に加えて、その流れで
個人的に大好きな一曲「DIDDY-BOP」を渾身の勢いでステージ上に叩きつけたパートもまたツボでした
あのクリアに澄んで聴こえるのに爆音にも聴こえるアコギの音色はアスパラガス特有のものだなあ・・・と
改めて確信

後半は「I FLY」、そして「SILLY THING」と前々作の曲を連発、
アッパーでありながらその激しさ、全力投球そのものな演奏に切なくもなるイイ具合の流れを保ちつつ
最後の「Fallin'Down」ではベースの原直央さんがフロアに突撃、そのままステージに戻らず一曲丸々フロアのど真ん中でベースを弾き倒す(!)という
正にお客さんと一体になっての盛り上がり&会場の熱量に不意に目頭が熱くなるほど感動しました
誰もが歌って踊って、演者も笑顔で・・・っていう
ライブに於ける理想的な光景の一つ、がそこにはあったと思います
正直突撃してくるとは思ってなかったので驚きつつも、その驚きも手伝って余計にグッと来たラストでありました
途中機材トラブルで中断した時はどうなるかと思ったけど(笑 でも終わってみれば最高にワンダフルな空間が広がってましたね。
素敵でした。



おとぎ話

1.運命
2.きゅーと研究会
3.ネオンBOYS
4.泣きだしそう
5.カルチャークラブ
6.おとぎ話みたいねと笑ってばかりの君が
7.FRIENDS
8.告白ジャム
9.Boy's Don't Cry
10.superstar
11.AURORA
12.光の涙
13.COSMOS

アンコール
14.ピカピカ
15.AMAZING LIGHT
16.GANG STYLE NO.1
17.少年




一応ツーマンなんですけど、ワンマンみたいな曲数ですよね
新譜を聴いてもそう感じますが以前よりも佇まい、演奏がシュッとして来たといいますか
今は雰囲気だけでなく演奏の格好良さ、骨太さという点に於いても魅せられるバンドに進化していると思います
一曲目の「運命」からして気合い十分、バッキバキのビートが気持ち良く有馬さんのギターもザクザク響いて快感でした
ゴリゴリにも聴こえる演奏の妙が心地良い「きゅーと研究会」と今のおとぎ話のバンドアンサンブルを十二分に楽しみつつ、
ノスタルジックかつはつらつとした「ネオンBOYS」に元気をもらう
このピュア感いいなあ・・・としみじみしてたら
次の曲でまたも機材トラブル(笑

でも、ここで感心してしまったのは機材を直している間、有馬さん弾き語りで「泣きだしそう」を歌ってくれたんですよ
このアドリブには心底「すげえ」と思った、と同時に泣きそうな景色を見るまでは死ねない~と歌う曲そのものにも純粋に感動
この辺りは思い出しただけで個人的にグッと来ちゃいますね。素晴らしい配慮でした。

またもゴリゴリのビート、批評性の高い歌詞が気持ち良い「カルチャークラブ」に陶酔
優しい歌声と雰囲気が素敵だった「おとぎ話みたいね~」と新譜の楽曲が続く
その中で「FRIENDS」は予想以上に・・・というか予想などしてなかったくらいにアウトロのバンド演奏が凄まじく
まるでセッションのように延々とゴリゴリ鳴らし続ける滾った演奏が兎角気持ち良かったですね


「告白ジャム」はもうカクカクしたビートが気持ち良すぎ&イノセント感溢れる歌詞にグッと来すぎて思わず泣きそうに(笑
この曲前は電子音使ってたと思うんですけどいつの間にかシンプルでキュートなビートになっていましたね
すっごく素朴でそれが何より素敵でした
代表曲「Boy's Don't Cry」はもうこれぞ男の子!って作中観に堪らない気持ちになったり
グッドメロディに堪らない気持ちになったり流石の仕上がり。
続く「superstar」でシリアスに高まって、
そこからツーマンだから演らないかな~と思ってたロングバラッド「AURORA」をかまして来たので不意打ちでした
でもこの曲の異様な真剣さとオルタナ感満載の、バラッドなのに激しい演奏の力強さはとても印象的でしたね
塊のようなビート感にドキドキしつつ、
「光の涙」を優しく、かつ感情を込めて歌い切り
そしてこの日随一に慈しみを深く感じた想いの結晶「COSMOS」をまるで思い出の空の下で聴いているかのような表現力をもって響かせて本編は終了
この曲は音源でもその想いの拡がりに感動するんですがライブだと本当に景色が変わるくらいに魅せられてしまう一曲ですね
音源でいいや。と思わずこの曲は是非生でその慈しみに溢れた作中観に触れてみて欲しいなあ・・・と素直に感じました。
泣きそうになるような感動ではなく、ふと“若き日の出来事”が頭に過ってハッとするような感動でした。
ありがとうございました。


アンコールでは賑やかな演奏とメンバーの表情が楽しかった「ピカピカ」
そして久々の「AMAZING LIGHT」に興奮しつつ(ドラムの前越さん最高)
これもまた随分久々に生で聴いた「GANG STYLE NO.1」は“あの頃の僕は捨てたハズだったのにさ”って最後のフレーズに不意に泣きそうになった
あれはズルい。良い意味で(笑

そして最後の最後は「少年」だったんだけど
これがまた有馬さんの優しさ溢れる素朴な歌声が恍惚すぎてちょっとトリップしちゃうような出来でした
この曲が最後っていうのもまた粋というか最後に似合ってて良い選曲だと思いましたね。


かかってこいよ未来

柔らかい声で、
でも確かに意志のある声で、
そう歌われたこのフレーズが、
何よりも胸に響いてこの日随一に“勇気”をもらえた気がしました
アスパラガスも熱くてジーンと来たなら、おとぎ話も負けじと温かくて柔らかくて時に刺激的で聴き手の背中をそっと押すような言葉とビートを届けてくれた
その意外な組み合わせの妙も含めてとっても気持ち良く記憶に残る対バンだった・・・と自分的に思いました。
改めて、素敵な一夜に感謝。
















いやしかし相思相愛の対バンっていいもんですね
アスパラガスがあそこまで全力でプレイしてくれたこと
おとぎ話がおとぎ話の世界を表現する為にブレずに尽力してたこと
良い化学反応を生んでいたかな、と
おとぎ話のライブ中にアスパラガスの渡邊忍さんが客側に来て普通にライブ観たりメンバーの名前をコールしてたり
実は最初は不思議ちゃんキャラか?と思って適当に付き合いを終わらせようとしてたらしいですけど(笑
気が付けば深みにハマってたんだよ~っていう渡邊さんのMCもまたおとぎ話愛に溢れていてとても素敵でした。

ちなみにおとぎ話、ツーマンなのにも関わらずニューアルバムの曲全曲披露(!)。
それもまた嬉しかったですね。またこの2組の対バンが観れますよう。



【夢を見ている。】SHIROBAKO 第19話「釣れますか?」 感想

2015-02-22 | SHIROBAKO
圧倒的美少女感。いや、まあ年齢的には大人ですけどね(笑







世の中には「無欲の勝利」という言葉がありますが、
不思議な事にガッツいたりないものねだりしてる内は全然何も得られなくて
逆に無心で何かを頑張っていると突然良い結果が生まれたりするものです
それは偶然でも奇跡でもなんでもなく、
ぶっちゃけ愚痴ったり誰かの所為にしたり欲しがってる時というのは邪念にまみれていて“集中力”が足りてないって事だと思うんですよね
その点無心で無欲で何かを頑張ってる時の集中力は半端ないですから、だからこそ周りに不意に称賛されたりする訳で
結局は戸惑っている状態を続けたり無駄に悩んだり余計に欲しがったりするよりもまずは自分なりに精いっぱい“動く”事が重要なんじゃないかな、と
今回の話を観て強く感じた・・・と同時に
相変わらず高純度のメッセージ性を含んでいるアニメに仕上がっているなあ、って個人的に感動しました

確かに愚痴ったり立ち止まる事も重要は重要ですし、前向きなだけじゃ進めない事はみゃーもりの姿を見ていても一目瞭然ですが
ただ、愚痴ったり立ち止まる事、それ自体が“目的”と化してしまったら人の成長は止まってしまうんじゃないか・・・とも思うんです
今週前半のみゃーもりが正にそんな状態でした
挙句の果てには、「もっとじっくり作る時間が欲しい」とないものねだりする始末でしたけど
苦しい時や憂鬱な時に出る弱音としてはある種真っ当だな、とは思いつつ(笑
でもそこに無心や集中力、といった要素はまるで感じられませんよね
逆に有り体な懐古主義に陥って純度が薄まってしまっていました。

最初から理想的な環境を、
最初から用意された栄光を期待していてもきっと現実とのギャップに心が沈んでいくだけです
そんな風に逐一幻滅したり逐一期待しちゃうよりもまずは目の前に全力で、無心で挑んでいく方がきっと効率は良い
そういう人生を懸命に歩んだ結果評価されたり誰かに支持してもらえるのならば、きっとそっちの方がより正しい道・・・な、はず。
このお話に触れて自分が一番強く感じ取ったのはそういうメッセージだったんですよね。
そしてそれは個人的にも頷けたし、「そうだよな。」って想いも浮かんで来たのでより深く楽しめた気はします
みゃーもりだって、まだまだこれから。
平岡さんみたいにシビアな考えを貫く人物になるのか
それともエリカさんみたいにただ必死に今を生きる人物になるのか、
その分岐点となるような話数だったんじゃないかな・・・と自分的には思いました
そしてそれは視聴者自身にも突き付けられてるんじゃないか、とも。平岡さんは平岡さんで間違ってはいないですけどね。


努力すれば報われる、とは思わない
夢見てれば叶う、とは絶対に思わない。
だけど、確実に思うのは、
きっと報われる人っていうのは努力をし続けた人だろうし
何かを叶えた人っていうのは夢見続けた人だろう、という事です。

それは作中でも示唆的に思いっ切り表現されていたと思います
大人になって、
現実を知って、
夢から醒める人もいる
愚痴や悩みが目的になっちゃう人もいる
そういう中で、どれだけ無欲で無心で頑張れるか
最終的に「やってて良かった。」としみじみ思えるくらいまで自分を奮わせる事が出来るのか―
間違いなくお仕事アニメとして描くべき内容だと思いますし、
先週の内容に於ける確かなアンサーとして機能していたと個人的に感じました
やるべき事の順序を間違えるな、といいますか
観ていて考えさせられる上に襟を正され、あまつさえ“勇気”すらもらえるような傑作回に仕上がっていたと思います
なんだか観ていてやたら感動してしまいましたが(笑 みゃーもりが「頑張れよ」って先人達に告げられているようでそれが余計に気持ちグッと来たんじゃないかと

みゃーもりは色々悩んで、苦しんで、それが“目的”になりかけてしまったけれど
自分が頑張って自分が動いた分だけあの素晴らしい背景に辿り着いたという“結果”は
彼女が慌てていたり欲しがっていた時ではなくふとした時に不意に訪れたんですよね
だから、みゃーもりのやっている事は決して無駄なんかじゃない
確かに実になってるし即座に結果なんて求めなくて良い
ただがむしゃらに、
ただ目の前に夢中に。
そこで後々得たものこそ、みゃーもりが頑張った証拠なのだから・・・なんて、ね。素晴らしかったです。





一方で、絵麻は逆に正しくコンセントレーションを高められている状態なのかもしれませんね
前みたいに机に張り付いて不器用に頑張っているだけじゃなく
実際に梅干し食わせて観察しながら書いたり、
自分が食ってる所を写真に写して書いたり、
視野も拡がってますし周りを過度に気にせず自分の役割に集中出来ているタフさが生まれ始めているように感じました
そうやって夢中で自分の仕事に取り組んだ結果、井口さんから太鼓判を押されて喜んでいる絵麻のカットには誠実さを感じましたね
自分の本当の実力を発揮出来るのはいつだってそういう時なのかもしれません。
ちゃんと努力している人が、
ちゃんと報われる。
そういう堅実な作風が観たいのならば、自分は迷いなくこの「SHIROBAKO」を推すと思います
このアニメの魅力って実に様々な角度で存在していると思うけれど、
自分が一番感じて欲しい部分はそこだったりします。
あの頼りなくも思えた絵麻が、
今はちゃんと、真っ当に自分の作業に向き合って、高評価を得られる段階まで来ているという事実。
みゃーもりも、絵麻も、美沙もりーちゃんも、各々ちゃんと失敗をして、ちゃんと一歩一歩成長していってる実感が堪りません。
まだまだ成長の余地も機会も残されてると思うのでそれらに期待すると同時に未だ出遅れているずかちゃんの面目躍如にも期待したいですね。
先週も書きましたが、やっぱりどうも今クールではこのアニメが自分には最も似合っているみたいです。今週もまた得るものがあって凄く良かったですね。





あと、個人的にここのシーンがお気に入りで
安藤つばきが「高梨さんって一切建設的な発言しませんよね!」って食ってかかるシーンです
何故好きかと言うと、正直こういう奴現実でもゴロゴロいるから、って理由ですね(笑
それ以外にも言う事あるだろうに、ネガティブな意見やシビアな発言ばっかりで
周りのテンションを落とす事ばっかしてるような奴ね。
別に「前向きになれ」なんて思いませんけど、
それは単なる矯正ですけど、
でもそれと「この人といて楽しい」っていうのは全く別モノですよね・・・。
正直俺自身「たまには建設的な事を言え」って思う瞬間が日常でいっぱいあるのでここのつばきさんには完全に同意してしまいました
っていうか先輩に食ってかかる度胸の良さ、つばきさんは案外将来大物になるかもしれませんね。たぶん。

あとこのアニメ声優の演技も何気にイイんですよ
丸川社長の後輩を見守ってる感満載のボイスとか
矢野エリカさんはみゃーもり達より年上なんで確かに声に色気が感じられたり
結構細かく作ってるなあ、っていうのが演技からも伝わって来ます
久乃木愛ちゃんの声も性格と相俟ってホントに良い味だしてますし、
キャスティング、演技の面から観ても優れたアニメであると感じてます
みゃーもりの声も回を重ねる度可愛くなってるからなあ。ただでさえルックスがキュートなのにね(笑
けれん味溢れる演出も楽しいですがそういう部分はきっとリアリティにこだわってるんだろうなあ、って思ってます。
矢野エリカさんはいかにもツンデレっぽい金髪ツインテ幼めルックスなのに大人の色香、経験則などが感じられるっていう
そういう意外性もまた相変わらず素敵だなあ・・・って感じましたね。思考停止じゃない事を本作自身が示してます。

あと子供向けの時間帯、作風だからって子供に寄せ過ぎるとかえって受けないのはその通りかと。















しかし本作も残り5話なんですね・・・。
正直ずっとこのままキャラの成長を観ていたい気分なんですけどね(笑
本当に七福神出来る所も観たいですし。気が早いですが何らかの形で続編出来たらいいなあ、と。
そして来週はBD3巻も出るのでそちらもまた楽しみです!




はあ・・・可愛すぎ(溜息)
このままアイドルになってもおかしくねえな、と毎週思ってます 笑



ボクガール53話 感想(ヤングジャンプ 2015年12号)

2015-02-20 | ヤングジャンプ感想






最近は「もっと自分に合う雑誌はないかな」と色々チェックしてます
その雑誌に“自分好みの作品”が来るのを待つよりも逆の方が精神的にイイなあ、って思ってね
自分は健全で真っ当な作品ばっかりになるのは息苦しく感じるのでその意味じゃしばらくは大手さんとはさよならか・・・
と、書きつつチェックはしているというある種中途半端な状態ではありますね(笑

ともあれ、「雑誌で読むのもいいものだ」って事は思い続けています。その感覚は持ち続けていたいですね。今後の為にも。
そして今一番楽しめている週刊漫画雑誌はヤングジャンプです。











☆ボクガール #53 ボクの女湯

いや・・・。うん。

ま、お世話になっちゃったよね(笑
しかも昨日今日と2回もね
いやいやそんな事をわざわざ書いてどうするんだ、とか思うんだけども
まあ事実なんで仕方がない・・・っていうのも別に道理に適ってないですけどね(笑
はあ、まあ、正直期待した通りに、いや、それ以上の興奮を読み手に与えてくれた傑作回だったと思います
兎にも角にも遂にベールを脱いだ藤原さんの艶っぽいボディとそれに反応する瑞樹が可愛すぎた・・・!って感じの内容で
まあ役得であり俺得な内容でもありましたけど、何よりも瑞樹に対して「そういう反応」を見せる藤原さんが新鮮で特に良かったんじゃないかと
これは後々生きて来そうですし、瑞樹×藤原さんの組み合わせも好きな自分としては堪らない話数に仕上がってましたね

こう・・・命ちゃんが藤原さんの豊満なものをわしづかみにして揉み揉みするカットはね、
正直書くと相当グッと来てしまい、今までの「じらし」もあったものですからまあ発散してしまいましたよね
藤原さんだけは頑なにお色気シーンの節度をある程度まで守り通して来てた訳ですから
ここからタガが外れる可能性もありますし、
いつかはもっとはっきりと拝める機会も生まれるかもしれません
そしたらもう俺どうなっちゃうのかな、って話なんですけど(笑

ただ、そこまで個人的に興奮出来たのは当の藤原さんが魅力的なキャラクターだから、という事に他なりません
じっくりと根付かせて来た純情乙女っぷりだったり、時折歯に衣着せぬ言い回しをしますが本当は優しい心の持ち主だったりと
ルックスだけでなく内面的な可愛さも逐一表現されて来たからこそ興奮出来たんだと思います
それは瑞樹も同じで普段が生真面目な分動揺や元男子としての純粋な反応が可愛く思える、という(笑
正にラブコメ漫画としては最高にドキドキ出来てニヤニヤも出来る言う事なしの傑作回ですね
なんかページを捲るのがすっごく楽しかったんですけど(笑
ワクワクしまくってしまいましたが、
このシリーズはまだまだこれ以上の楽しみが眠ってそうで、来週以降もページを捲るのがめちゃくちゃワクワク出来そうで期待大です
相手役のヒロインの反応もウブで可愛けりゃそれを役得するはずの主人公まで可愛いっていうのは最早反則級だな、と(笑
それでいて官能的な部分だけが目立たずにコメディテイストやキュートさも際立つ作劇や作画も流石でありました
その辺は杉戸アキラさんのポップな絵柄が良い具合に作用してくれたんでしょうね
珍しくドギマギする藤原さんに本来の恋する男子っぷりを女体で再現しちゃってる瑞樹、と
ニヤニヤ感満点の素晴らしい話数でした
感想ですから自分なりの言葉と感性で語ってますが、本来なら「究極的にドキドキした」の一言で済むレベルですね(笑)。
2週連続でお世話になれるシチュ&キャラメイキングも流石ですが何より「可愛い」って印象が最終的に残るところが凄いですね
いやあ、本心からいいものを見せてもらいました・・・って告げたいです。ありがとうございました。


だってさ、命ちゃんの胸を押しつけられて涙目で恥ずかしがる瑞樹とかあまりにも可愛すぎて・・・笑
冒頭の恥じらいながら入って来た藤原さんのカットも純情乙女っぷりがセリフで表現せずとも伝わって来て最高でしたし、
やっぱりキャラの背景や心情まで含まれてるとサービスカットにもただサービスだけじゃない趣があって破壊力も高いなあ、と
そんな風にも感じられた話数でした
でも、なんか、賑やかで楽しそうですよねえ・・・(笑
瑞樹と藤原さんが策略によってくっ付いた時も藤原さんの表情が生々しかったりしてその辺もまた好みでした
まだまだこの二人の関係性にはニヤニヤのポテンシャルが付随していてこの先も楽しみですね!大好きです。










今週は都合により本作一作品のみの感想になってしまった事をお詫びします
来週は寅ヤスさんの新作が載るので楽しみ♪




【夜公演】marble LiveTour2015『キミと僕の扉』@吉祥寺 STAR PINE’S CAFE 15.2.15

2015-02-17 | LIVE
                           
marble活動休止前最後のワンマンに行って来ました。








という訳で夜公演のレポートでございます
これが正真正銘活動休止前としては最後のライブ・・・ですね
正直な話、後述もしますが活動休止前まで精力的に活動されてたので
あんまり実感という実感がなかったんですが今更もうしばらくは観れないんだよな。と寂しい気持ちになっています
それくらいmarbleのライブって常に楽しくて常に盛りだくさんでしたしセトリも毎回変わってたんですよね

よく音源とライブで声量が~みたいな常套句を見かけますがmiccoさんの場合は生のがむしろ声が出ていて、
すっごく聴いてて気持ちが良かったですし歌の上手さや表情を直に感じる時間がとても恍惚的で
菊池さんのギターはいつも情感に満ちていてまるで歌を歌ってるかのようなギターでした
で、この夜は二人ともそれが爆発して正にピークを刻んでいたかな、と
marbleのライブに通い始めて結構経ちますけど、
正直この夜が最高傑作だったのでは・・・とか勢いでもなく思える程度には素晴らしいワンマンライブだったと思います

それ故、終わってからは妙な喪失感と“何か”が終わってしまった感覚に駆られてしまいましたが
それもまたmarbleが「残したもの」なんだと個人的には感じられました
違う見方をすればそれくらい大きなものを残して来た、とも言える
今はそのありがたさ、思い出の質量に感謝しつつ
活動休止前最後のワンマンライブのレポートを一人のただのファンとして残しておきたいと思います
昼公演のレポも書いたので併せて読むとやっぱ長いんですけど(笑 まあそこは思いの丈、って事で勘弁して下さればこれ幸いです。


ちなみに自分がブログを始める前・・・
前身ブログですが6年前だったんですけど、そのちょうど数週間前にmarbleのワンマンライブに行ってまして
それがすごく良かったんですよ。「すごく良かった」って書くと単純過ぎますけど、本当にそういう言い方が似合うようなライブだったんですね
でも当時はブログやってなくて精々尼さんでレビュー書いてるくらいだったのでレポの発表の場所がなく
ただ、どうしても「そういう気持ち」を吐き出す場所が必要だなあ。とその時強く感じたので
後々それも理由に含めてブログを始める事にしたのでした
以上は裏話ですが、
要するに、個人的にブログ活動を始めるきっかけの一つがmarbleの心から気持ち良いと思える最高のライブを観たから・・・って話ですね
だから、そういう意味でもmarbleのお二人には感謝しているのです。
他にも理由はあったんですが、後押しとして実際に開設する原動力の内の一つでしたから。

marbleのライブレポを書き続けていて後々きょむりんさんという沢山コメントをくれる方に出会い、
それがきっかけで色々な出会いにも恵まれました
非常に有り難い話ですが演者本人に読んでもらう機会も多々ありました
ワンマンライブだけでなく、インストアにもちょくちょく行ってたりと「思い出探し」をすればポンポン浮かんでくるレベルです
ただ、それくらいmarbleの音楽が純粋に大好きだったし、ただただ夢中だった。それは今も全く変わらないですね。
ただ変わらないんじゃなく、その前に「全く」を付けて下さい(笑
(余談ですが先日「白と黒」の感想も書いたんでよかったら読んでね)

この毎回書いてるライブレポで様々な経験をさせてもらいました
その一つ一つが自分にとっては掛け替えのないものであり「宝」であります
それを生み出し続けてくれたmarble、そしてサポートの方々には改めて深く感謝ですね。














一曲目は二人のシンプルな弾き語りで「凛」、
そして「流星レコード」と昼公演と同じ選曲ながらスタイルを変えるという粋な計らいでスタート。
miccoさんが菊池さんを見て「今一瞬、なぎら健壱さんかと思った(笑)」と早速場を(結果的に)和ませつつ
バンドセットによる「violet」は、昼とはまた違って海沿いのカフェで聴いているような気分になりました
今にも潮の音が聴こえてきそうな独特の雰囲気に陶酔しつつ、
やっぱり「踏みにじられたプライドもズタズタになって投げ捨てた」ってフレーズに胸が熱くなった「smile」、
より一層ナチュラル&ピュアに弾けた大好きな「空中迷路」と堪らない流れが続く

デビュー曲「芽生えドライブ」は夜公演ではバンドセットで披露、
このメンバーでは随一じゃなかろうかと思えるほどの小気味良い演奏にカタルシスをもらう
演奏の流れがより磨き上げられたなあ、という印象も持てたオーガニックポップ感満載の最高の「芽生えドライブ」でした
間奏の思い切り歌ってる様なギターの音色も素晴らしく音源以上の世界観を聴かせてくれたと思います。


久々の「それだけ」は・・・とにかく凄かったですね
祈りにも似た、切実で儚さただよう“美しさ”に満ち溢れた歌声と佇まい
ある種神々しくもあったんですがそれに加えて演奏のジェット感、迫力が圧倒的で
この曲の魅力を再現する為に相当尽力されたんだろうな~ってのがまじまじと伝わって来てそれにもグッと来ました
繊細でありながら力強さも感じさせるボーカル、それを支えるかのようにシリアスに鳴らし続けるギターの音色・・・
やっぱり、この二人でしか、もっと言っちゃえばこのメンバーで「しか」生まれ得ないセンスがあり
この「それだけ」は特にそれを強く感じてしまった楽曲でしたね
ある意味限りなく“marbleらしい”演奏と歌だったんじゃないかな・・・と今はそんな風に思いますね。絶品でした。

そのテンションを引き摺ったまま涙目で歌われた「アネモネ」は昼の心地良い疾走感とはまた違った感触がありました
より感情的に、よりドラマティックに歌われるフレーズの数々に胸を熱くしながら、
続く「宝石」もまたそのテンションが持続していて
正直ジーンと来たし
これ以上ないくらいに“エモい”流れに握り拳すら作ってしまうくらい滾ってしまいました
ちなみに両方ともmiccoさんが作曲された曲なのでその意味でもmiccoさんのパーソナルな感情を如実に感じられた気もしましたね。
何か“決意”のようなものをまざまざと感じさせるパートだったかと。それもまた心に残りました。


その流れで多幸感溢れる「ゆらり、ふわり、君となら」という構成もまた粋で良かったですねえ
完全にロック・モードに移行した事を告げる「朝はやってくる、short filmのように。」はバッキバキの演奏にノリノリのギターサウンドが炸裂
思わずクラップでなくヘドバンしたくなるレベルでもう最高に汗を掻かせて頂きました(笑 めっちゃ気持ち良かった。
益々歌声に熱量を帯びた「星屑tears」に
より強い一体感を演出した「いつか明ける空へ」、
菊池さんのフレキシブルなギターリフも恍惚的で素晴らしかった

ダンサブルな音像に魅了された「青空loop」、間奏のPatさんのキーボードのフレーズがやたら美しくツボでした
この曲miccoさん印の超キャッチーなメロディも最高なんですが写実的な歌詞も初めて聴いた時から大好きなんですよね
そんな事を思い出しながら「空中迷路」にも劣らないくらい大好きで思い入れ深い曲を何度も聴けて幸せでした。
「水彩キャンディー」はまたもバンド演奏のグルーヴ感が凄まじく興奮出来る仕上がり、
ポップさと儚さ入り混じる作中観も強く光っててのめり込んで聴けました

「白と黒」を逞しく響かせつつ、
定番であり鉄板曲でもある「Lingering Fizz」だったんですが、
これがもう、もう・・・!!って感じでね
これが、もうっ!でした(笑
(感想になってない?)

いや、なんというか、東京で、いや、日本でここが一番熱いんじゃないか・・・とか
そんな事を考えてしまうくらいに一体感を越えて突き抜けた矢のようなエネルギーをまざまざと感じさせるパンキッシュな仕上がり
怒号のような歌声と賑やかな歓声が入り混じり、歌う前から感涙しているmiccoさんの姿を観て
「本当にこの方はライブ、みんなで歌う事が大好きだったんだな。」と
観てるこっちまでグッと来てしまう一曲でした

あの涙・・・
あの涙にmiccoさんの想いの総てが詰まっているような気さえしました
「幸せは星の上」での涙もいつもグッと来ますけど、こういうみんなで盛り上がるタイプの曲で流す涙は
それだけライブで一緒の高揚、興奮を共有する事が楽しくて嬉しくて、でもそれが最後だから寂しくもあって・・・
とmiccoさんの生々しい感情が直に伝わって来るようで個人的にはこの日その後のパンクスのような盛り上がりも含めてベストだったんじゃないかな、と
自分も叫んで、跳ねて、ただ思うがままに盛り上がって、息切れして、それでもこの瞬間を全力で楽しみたくて、、、必死でした。
でも、そんな必死な感覚でさえなんだか楽しくて心地良かったのです。そんな音楽体験は滅多に出来る事ではない。

今 夢の花が咲く


この歌詞があまりにもあの時あの状況にフィットしているかのように感じられて
聴いててちょっと泣きそうになってしまいましたね
あの熱狂、狂騒にも似たテンション、それが生み出す唯一無二の音楽的オルガズム・・・
前述のように一体感を越えて矢のような、或いは稲妻のようなエネルギーを生み出してしまったあの空間の熱量は
今もこれからもきっと忘れないでしょうし、この日この夜この曲で生んだこの凄まじい熱気を糧にしてこれからもお二人頑張って欲しいな、と
そんな風にも感じてしまったくらい歴代最高の「Lingering Fizz」だった、と個人的に言い切ってしまいたいですね。
この曲はmiccoさんがよりライブで盛り上がる曲を演りたくて作曲された曲だったと思うのでその分ハンパない思い入れの強さを感じてしまいました。

この楽曲で魅せてくれた景色の数々は忘れられません。そして、その中でもこの夜のは最たるクオリティでした。お客さんにも感謝ですよ。本当にね。


最後の「さくらさくら咲く」は実は曲の入りの時にmiccoさんが「幸せは星の上」と間違えて、前置きをしちゃってたんですけど(笑
でも曲が始まったらそんなのお構いなしに湧き上がるoioiコールに突き上がる拳でまたしてもパンクバンドのライブの如くアガっていく会場のボルテージ!
お客さんの興奮の度合いも凄まじい事になってた本編のクライマックスは最高のテンションで〆、
力強く勢いにも溢れた素晴らしいラストに仕上がってました。拍手。


アンコールではこれまた懐かしの「旋律の彼方」ですよ
初めて観に行ったライブでも演奏してた曲なんで個人的に相当感傷まみれでしたよ
ザクザクと小気味良いリフもクールな雰囲気もめっちゃ気持ち良くてもう最高でした
サビのグッドメロディと伸びやかな歌声もまたカタルシスに拍車を掛けてくれましたね。

涙をこらえながら、時に涙を流しながら歌われた「幸せは星の上」は相応にグッと来る仕上がり、
だけど、ダブルアンコールで弾き語りで聴かせてくれた貴重な「夢ぐも」は
そういうテンションを払拭するかのように
明るくて、
さわやかで、
そして一つやり切って前に進もうとする二人の“潔さ”に満ちていて胸を打たれました


待ち合わせはまだ先へ

最後にこの曲を選んだ意図はすぐに伝わって来ました
それと同時に本当にラストに演奏するにはこれ以上ないくらい相応しい、
それも「活動休止」って事柄を象徴するような一曲にも聴こえてそれもまたグッと来ましたね
アコースティックだと剥き出しのメロディがまた新鮮でこの曲が持つ地力の良さも伝わる演奏と歌だったかと
このダブルアンコールの選曲も含めて完璧に近い印象のワンマンだったと思います。
改めて、素敵な一夜を本当にありがとうございました!!













セットリスト
1.凛
2.流星レコード
3.violet
4.smile
5.空中迷路
6.芽生えドライブ
7.それだけ
8.アネモネ
9.宝石
10.ゆらり、ふわり、君となら
11.朝はやってくる、short filmのように。
12.星屑tears
13.いつか明ける空へ
14.青空loop
15.水彩キャンディー
16.白と黒
17.Lingering Fizz
18.さくらさくら咲く~あの日君を待つ 空と同じで~

アンコール
19.旋律の彼方
20.幸せは星の上

ダブルアンコール
21.夢ぐも










ハイライトは「それだけ」「宝石」「朝はやってくる、short filmのように。」「Lingering Fizz」あたりですかね
ハイライトとはまたちょっと違うけどアンコールで披露した曲もどれも素晴らしかった
もっと言っちゃえばほぼほぼ一曲一曲がハイライトみたいなライブでした(笑
最後の「夢ぐも」も選曲にすら意志が込められてる様に感じられて本当に素敵でねー・・・。

一言で書くならば正に「全身全霊」って言葉が似合うライブでした。
少なくとも、いちファンとしてmarbleのお二人もサポートの方々もきれいに美しくエネルギッシュに“全力”をステージの上で表現してくれたと思います
それが何より素晴らしくて、尊いなあって思えました。
冒頭に寂しいって書いたけど、その寂しさをしばらくは払拭してくれる熱量が確かにあったライブだったとも思う。
寂しい気持ちがないって書けばウソになるけど、でもこの日の思い出を思い出せば何度だって心が温まる感覚があるのもまた事実。
それを抱いて、これからもいちファンとして過ごして行こう、って思います。
改めてここまで読んでくれた方、ありがとうございました。まるで記念碑のようなライブでしたね。


marbleは活動休止を発表する年にも精力的にライブ活動を続けてたり、
新しい企画を打ち出したりと最後まで創作のエネルギーをファンに感じさせ続けたユニットだったと思います
それ故に活動休止を告知された時は個人的には前述の通りちょっと実感が沸かなかったんですけど
でもmarbleの音楽、ライブに触れた方なら二人の個性によるユニットの面白さ、
そして息の合った演奏の温か味は知っているはずです
あの空間が素晴らしい事も
だから、心配しなくてもきっと大丈夫。-なんて書くと楽観的かつ無責任な感じですけどね(笑
でも長年ライブに通い続けたからこそ得られた感覚でもあります。後はその感覚を信じて待つだけ、ですね。
あくまで「活動休止」でもあるので同志の方はこれからもmarbleの音楽を聴き続けてお二人を是非応援して頂ければとても嬉しいです。

そう、菊池さんのソロユニットcosmonも
miccoさんのソロのワンマンも実は既に決まってて「次」はもう始まっているのです
今は、素直にそれぞれの活動に期待したいですし実際に足も運ぶつもりでいます
marbleというホームを飛び出した二人の旅立ちに想いを馳せつつ、いつか帰って来る事にも期待しながら
当レポートを締めようかな、と。では最後はこの言葉を贈りたいと思います。



marble、大好き!!














サトジュン夫妻からのお花。「ARIA」の映画観に行きますよ。
他にもいっぱいお花が届いててそれを眺めるのも楽しかったですねえ。




【昼公演】marble LiveTour2015『キミと僕の扉』@吉祥寺 STAR PINE’S CAFE 15.2.15

2015-02-17 | LIVE
                             
marbleの活動休止前最後のワンマンライブ、その昼公演に行って来ました。







まあ、昼公演に~っていうか、夜公演も普通に観たんですが(笑
全公演がリクエストライブである、という性質上やっぱ昼も夜も観たかった訳なんですね
観る前から昼夜演るって事は多分40曲以上歌うって事でもあるから喉の心配も頭の隅にあったんですが
むしろ歌えば歌う程声にハリが出ていて正直miccoさんのボーカリストとしてのパワフルさも感じられた一日でした
しかも昼夜の間隔もそんなに開けてなかったですからねえ、プロフェッショナルの凄みを体感させて頂いた・・・と書くと
持ち上げ過ぎとか思われる危険性もありますが本当にそう感じてたんだからこればっかりは仕方ないですよね

この日が「旅立ちの日」、格好良い言い回しをすればそういう表現が出来る訳ですけど
この昼公演は、センチさもノスタルジーもなくただただ格好の良い“今の”marbleがそこに居た、、、って印象ですね自分の中では。
バンドサウンドの磨かれっぷり、息の合った演奏、より一体感を強く感じさせる雰囲気と
サポートメンバーという括りでありながら、それをあまり感じさせないような「バンド感」に満ちていたなあと。

それはつまり、現体制でのピークポイントを確かに刻めたライブであったという事であり
ある種の到達感、達成感なんかもいちファンとしてひしひしと感じていたので
そういう意味では最後に相応しいようなライブだったんじゃないかと
勿論寂しい気持ちもありますが、
それ以上に「いいものを観れた」という気持ちの方がこの昼も夜も個人的には大きかったですね
恐らくは相当の練習量を積んだんじゃないかなあ、と予測させる程度にはよりブラッシュアップされたバンド演奏を楽しむ事が出来ました。
最高でしたね。






ええと、実は吉祥寺に行くのは初めてでした
ただ、行き方は千葉駅から一本で行けるという事を随分前から知っていたので
その意味じゃ楽っちゃあ楽でした
その意味では楽でしたけど実際に乗ってみるとちょっと乗車時間が長く感じたというか
「まだ着かないんだ」って電車に揺られながらちょくちょく感じました、が、この日は晴天だったので
眠るにはとっても適した心地であり実際何故か前日は緊張してあまり眠れなかったのである意味プラスでもありました
2本参加が決まってた為栄養ドリンクを飲んで会場に向かう、そして無事到着。
駅から割と近い場所にあり会場内の装飾も雰囲気も音も“良い”な、と入ってすぐに思えました
marbleとしては初めての会場、との事でしたが逆にこんなにmarbleにピッタリな会場で今まで演ってなかったのが不思議に感じた程です
昼夜ともにソールドだったので人はパンパンでしたがそれもまた活動休止前最後のワンマンとしては最良だったんじゃないかと。


出て来て、歌う前にmiccoさんの表情を見ると相当張り詰めたような表情をしていて
それだけでもこの日のライブに向かう姿勢が伝わって来るようでした(誇張とかじゃなくね)
一曲目は「つつまれて」、歌詞の作中観に引き込まれる相応に感情の籠った歌唱をまずは響かせる
そしてデビュー曲である「芽生えドライブ」をこれまたシリアスに歌いあげるところからライブはスタートして行きました
神戸も、そして夜もそうだったんですが今ツアーでは2人によるシンプルな弾き語りから始まってどんどんと熱量を帯びていく
そういうオリジナリティのある構成を貫いていたのも印象的でしたね。

バンドセットで聴いたのは随分久しぶりだった「violet」、神戸でこの曲の弾き語りから始まったのも素晴らしかったですが
バンド演奏でのまるでどこかの趣のあるバーで飲んでる情景を彷彿させるようなムーディさと温かさも劣らずに最高でした
ゆらゆらと横揺れ出来るような雰囲気もまたとっても心地良かったですね
ドラマティックに「smile」、
そして祈りにも似た歌を響かせた「空中迷路」は自分がリクエストに挙げた曲でもあるので余計に自分の中で盛り上がる
限りなく純朴な演奏もまたmarbleのストロングポイント出まくりで音楽的な快適さを感じました。
正にナチュラル・ミュージックという形容が相応しい無添加っぷりでしたね。


「アネモネ」「流星レコード」は共に今までになくドライブ感、疾走感に溢れる演奏に仕上がっていて
そのより磨き上げられた演奏の妙に本当に聴いていて気分を高揚させられました
ビビッドかつスタイリッシュな格好良さを感じさせ、
更にバンドメンバーの息もピッタリで熟練さ加減も鮮烈だったかと
正直サポート含む5人の演奏力、息の良さは回数を重ねる度により高まっていった印象なので
その意味では若干「惜しいな。」とも思ったんですけど(笑 でも案外そういう気持ちこそ大事なのかもしれないですね。

力強く伸びやかに「星屑tears」、
そして丁寧に愛情を込めて「凛」とニンマリする流れ
一緒にサビを歌う二人のデュオっぷりがとても素敵でした
アウトロのPatさんのふわっとしたキーボードの音色もまた心地良かったなあ。

やっぱりグッドメロディが光っていた「ゆらり、ふわり、君となら」
菊池さんのギターやバンドのアンサンブルに良い意味で“余裕”“遊び”が感じられたみずみずしくて格好良い「初恋limited」、
この曲を聴くと5周年ライブを思い出す「いつか明ける空へ」など歴代の想いが詰まった楽曲の連発
インディーズ時代、初期、中期、後期と全体的にバランスの良いセトリだなあ、と


「朝はやってくる、short filmのように。」からは一転してロック・モード
続く「白と黒」は照明の格好良さも印象的で柔らかさとは対照的なバシッと決まったmarbleサウンドを提唱、
そしてこれまた思い出深い「青空loop」は歌詞も美しく歌われていてバッチリな仕上がり
バンドのグルーヴ感に満ちた「水彩キャンディー」もまた心地良い高揚感があり、
一体感を含んだ鉄板の「Lingering Fizz」では2階席にまでマイクを持って歌いに行くテンションでもってピークを刻む事に成功
夜はもうちょっと違う感触だったんですが、昼はもう単純にただただバンドとして完成されてる印象のmarbleにただただ酔いしれるような雰囲気が個人的にあった
それもまた昼夜見る事を選択したメリットだったのかなあ、と今になっては強く思いますね。

本編最後の「幸せは星の上」では最後のサビの絶唱が兎角素晴らしかった
一番大切なものはこの胸の中にある。
あなたがどんなに迷っても、
悩んでも、
苦しんだとしても
最初から「それ」は自分の中に存在していて
ただ、不安や寂しさが胸をかすめる、それだけの事
でもふと感じればその胸の中に“本当”は眠っている
だから、大丈夫、
なぜならば一番大切なものははじめからあなたの胸の中にあるのだから。

・・・以前も気持ち的に助けられた経験のある曲なんで余計にグッと来ましたね
あの絶唱はただ単に声が大きい、迫力があった。とかそういう表面的な部分以外の・・・もっと深い感情を受けるような歌唱でした
ファンに対するメッセージのようであり、miccoさんがmiccoさん自身に歌ってるような切実さも感じられましたね。
昼公演は今のmarbleのバンドサウンド、バンドメンバーの素晴らしさを感じさせる公演でしたけど
この曲だけは感傷をくすぐってくれる趣が確かに存在していた・・・と思います


アンコールではこれまたいつぶりだろう?って思った「幸せは365日」
これがまたすっごいナチュラルで、カラッと乾いた音像が気持ち良すぎて最高でしたね(笑
正にお昼のライブで演奏するにはピッタリの選曲だったと言えるでしょう
聴いててウキウキしちゃうような一曲でした
そしてみんなで盛り上がるように「さくらさくら咲く」を歌って昼公演は終了。・・・かと思いきやダブルアンコールに弾き語りで登場
「サイダー水に浮かんで消えた。」だったんですが、最後に“でも楽しいよ”ってフレーズを付け加えるサービスっぷりがとても素敵でした
音的にも洗練された艶やかさがあってとっても心地良いダブルアンコールだったと思います
個人的にこの曲大好きなんで休止前最後のワンマンで聴けて良かった。
ありがとうございました。











セットリスト
1.つつまれて
2.芽生えドライブ
3.violet
4.smile
5.空中迷路
6.アネモネ
7.流星レコード
8.星屑tears
9.凛
10.ゆらり、ふわり、君となら
11.初恋limited
12.いつか明ける空へ
13.朝はやってくる、short filmのように。
14.白と黒
15.青空loop
16.水彩キャンディー
17.Lingering Fizz
18.幸せは星の上~旅の途中、空を見上げて~

アンコール
19.幸せは365日
20.さくらさくら咲く~あの日空を待つ 君と同じで~

ダブルアンコール
21.サイダー水に浮かんで消えた。











この昼公演でしか聴けなかった曲は思い入れのある曲ばっかりでそれだけでも最高だったんですが、
「白と黒」では正に凛とした格好良さを放っていた二人、メンバーの姿が印象的だったり
「アネモネ」「流星レコード」の音源以上の疾走感が気持ち良かったり、
「violet」「凛」ではまた違ったムーディさ、音の柔らかさで魅了してくれたりすごく表情豊かなライブだったなあ、と個人的に感じられて
それがより最高だったなって今振りかえって素直にそう思います。
大好きな「空中迷路」も限りなくナチュラルな音像で聴けたしもう言う事なし、ですね。

そしてレポートは夜公演に続きます。そちらもよろしければ、是非!



【妥協か、完璧か】SHIROBAKO 第18話「俺をはめやがったな」 感想

2015-02-14 | SHIROBAKO








木下監督はきっと完璧主義者に近い部分がある・・・んじゃないかと思います
あの5本も抱えてた演出家さんは「適当」なのではなく、例え部分部分でクオリティを落としたとしても
兎角仕上げる事、ちゃんと発表する事、数をこなす事に意義を見出すタイプで、多少デフォルメされつつも
それもまた結局は「主義・思想の違い」というテーマに落ち着くんではないか、と思います

仕事場でも誰もが誰も同じ目線で同じ価値観を共有している訳じゃない、
ぶっちゃけ誰もが誰も足並みを揃えてる仕事場なんてないと思われます(笑
ストイックにやりたい人もいれば、
そこそこで良い、って思っている人だっている
それはどっちがより正しいか、より悪いかなんて事柄ではなく
もっと複雑でもっとデリケートでもある・・・そんな問題だと思います
他人を変える事なんてどう考えても難しいし、ある種本人の心持や育って来た環境に因る部分もありますから

ただ、他人を変える事は出来ないけれど、
自分が変わる事は出来る、と思う
そこに気付けるか、
気付いたとしてどういうアプローチが待っているのか
はたまた全く違うタイプの答えを出すのか・・・いよいよ「仕事」に於ける本質に迫るディープなフェーズに突入して来たのをヒシヒシと感じます
仕事に於ける姿勢やモチベーションの違い、それに対する和解やアンサーなどなどまた更に楽しめそうな内容が待ってそうでワクワクします
今週は割と「仕事の都合の悪い部分」をフィーチャーしてましたが、それもまた理想だけを描かずリアリティを追求している証拠であります
百戦錬磨を乗り越えて来たであろうスタッフ陣が「これから」をどう描いていくのか、
そして只今、ど真ん中で“試練”を抱えつつあるみゃーもりの行方は一体・・・!?というところですね


みゃーもりは2クール目に入ってからいちいち動じなくなったり、
ちゃんと「教訓」を実践していたりと着実に“成長”を遂げて来ましたが、
まだ「デスクとして」の本当の成長は「ここから」って気も個人的にはしています
エリカさんの意志を受け継ぎ、あくまで冷静に、あくまでどっしりと構えてやってるようにも映ってましたが、
そこはまだ経験不足な面もあり今週は遂に久々にテンパって本田さんよろしく「デスクの苦悩」を味わってしまいました
自分のミスとか自分の不手際が自分に襲い掛かるのではなく、相手の不手際や部下の経験不足が自らを蝕んで行くというある種理不尽な事態、、、ですよね
今週みゃーもりが久々に大きく苦悩していたように、本田さんもまた1クール目は相当辛かったんだろうな・・・って今週分でしみじみと感じました
そこへ最強の上司の一人である矢野エリカさんが登場・・・!したのは正直すっごく安堵しちゃいましたが(笑
ちょっと久々にみゃーもりがナーバス状態にも突入しそうで少し戦々恐々としているのもまた事実

でも、本作に於けるトラブルや不都合はすべて「後々のカタルシスに繋がるフラグ」でもありますから
結果的にはみゃーもりが頑張った分だけ、努力した分だけきっと“何か”に繋がってくれると信じています
重要、というかよくある落とし穴としては“今すぐ結果を急いでしまう”って事で
本当に大事なのはイージーに目の前に転がるラッキーよりも
積み重ねによる得難いカタルシスなんですよね
それを是非彼女には得て欲しいですし、
この作風なら、誠実な作劇を繰り広げて来た本作ならば、きっと描いてくれるであろう、と
まだまだ問題は山積みで酸いも甘いもまだまだこんなものじゃ済まないだろう、とは感じてますが
どういう結果になったとしてもみゃーもりが頑張ったからこうなった、みゃーもりの努力のお陰でそれが生まれた
そう彼女自身が思えるような、ちゃんと自分の頑張りを“自分の所為”だと噛み締められるような
そういう顛末になればいいな、って個人的には思っています
色々と考えさせられるような話数にもなっていましたが、
人それぞれ価値観や思想、目指すものが違うっていう曲げられない事実は確かにそこに存在し続けていて
肝心なのはそれを認めた上でどうするか・・・って事じゃないかな、って思ったりもしました
でも大御所の美術さんは思ってた以上に実は生真面目な仕事人でしたね(笑
それが彼女の救いになってくれれば、と願ってます。


一方で音響監督の稲浪さんのイケメンっぷりが光ってた話数でもありました
自分は「有言実行」する人が大好きです
それは俺自身意志が弱いんで憧れる、っつーのもありますけど(笑
でも正直自分が言った事、やると決めた事を貫き通している大人はめっちゃ格好良いと思います
彼自身「我々が育てればいい」と公言したように、ちゃんとリラックスやテクニックを自然に教え込み、
例え仕事が長引いても根気強く教えて行く姿勢、そして鈴木京香さんの頑張りに胸が熱くなったのもまた個人的にありましたね
それはきっともっと楽な道があっただろうけど、敢えてそれを選ばず、未来を見据えた誠実な大人の仕事だったりもするんですよね
こうやってしっかり育ててもらったからこそ、また次のステージに繋がったり、後々に制作側としても還元されたりもする
これまでこういう部分はあまり描かれて来てなかっただけに思わず感心してしまったエピソードでありました
そして、また後々に繋がるカタルシスが増えたなあ、と(笑
三女、個人的にも成功して欲しいですね。
この作品に関わっている皆さんと皆さんの今後の為にも、ね。この作品はちゃんと“過程”も描いてますからね。













頑張れば報われる、なんてただの幻想に過ぎませんけど
でも頑張らなきゃ頑張らないで返って来るものなんて何一つない、
棚ボタやラッキーパンチを期待してる時間だけ無駄が降り積もっていくのもまた拭いのようのない現実・・・であります
だから、みゃーもり、頑張って欲しい。すぐには報われずとも、後々返って来るものがある、はず、です。
それを期待しつつ来週以降はまた更に色々と注目しながら観て行きたい、ですね。
個人的に今放送されてる中で今一番好きなアニメです。