サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

2016年の「反省」と「感謝」

2016-12-31 | ブログ関連






今年最後の記事です。
酒が入ってるので妙なテンションかもしれません。





今年はねえ、
あんまり新しいものに積極的に触れて来なかったな。って。
音楽は旧譜をいっぱい聴いてたけど、新譜の量は明らかに少なめだった
漫画も雑誌で追い駆けて気に入ったらコミックスを買う~って感じで書店で直感で買う事が明らかに少なくなった
アニメに至っては途中から追い切れなくなっちゃって90年代のものばっかり観てたり・・・。

ただ、楽しい/楽しくないで言えば間違いなく楽しかったんですよ
趣味に関しては間違いなく楽しい思い出しかないんですけど
若干守りに入ってしまって“冒険すること”を忘れてしまってたかな・・・って反省してます

自分の好きなものばかり安定して食ってたけど、
たまには普段食わないまんじゅうだったり野菜サラダが恋しくなることもあるわけで、、、
でも今年はそこでまんじゅうや野菜サラダを買いに行くんじゃなく、そのまんま焼き肉だったりカップ麺を食い続けてた気がして。
でも、結局「まんじゅうや野菜サラダも食っとけば良かった。。」って想いも残ってるんですよね
来年は、そういう気持ちもちゃんと掬い上げて、よりよい(趣味の)充実を図っていきたいな、と。
インプットもアウトプットもフットワークを軽くして積極的に触れて行きたいです。


感謝としては、去年よりもコメントをもらったこと
後は最初にアマゾンでスタートしてからようやく感想生活10年目を迎えられた事ですね
進化してる部分も退化してる部分も両方あると思いますけど、
ただ今年は途中からほぼ毎日更新に戻せたんで
規律の良い更新は出来たかな。と思います
後は、もっと1記事1記事に想いを込めて、もっと閲覧者の心に届く感想を目指したいです
惰性で更新しないように、常にピュアな気持ちで頑張り続けていたいですね。


なんか今年は納得が行ってる部分はありつつ、
“お行儀の良い更新”になっちゃってた気もするんですよね
来年はもっと無駄に練り込まずに「取り敢えず書いてみる。」って冒険も必要なんじゃないかな。って思います
もっともっと自由度が高く、それまでの流れを汲みつつももっと違った方向性にも変えて行きたいですし、
やるからには「進化」を求めて頑張っていきたいです。

今年も、読んでくれている方々に支えられた一年でした。
ありがとうございました。
それでは、2017年もよろしくお願いします!!




段々Theピーズの歌詞通りの人間になって来た話~アルバム「Theピーズ」を語る

2016-12-30 | お気に入りの楽曲









高校生の頃から大好きなピーズですが、
この間帰宅時に「Theピーズ」ってアルバムを聴いてたら「これ俺じゃん。。」って今まで以上にフィットしてしまった事があって。






死にたい朝 まだ目ざましかけて
明日まで生きている
痛み 小銭 眼あけたまま ヤケ起こす熱も出ない (生きのばし)



生きててもどこか空しい感覚を抱えたまま、
それでも「何となく」惰性でただ生きてるだけの日々で
なんか色々なアクションを起こす気力さえ削がれていく・・・
これは経験が少なかった以前では分からなかった感覚かも分かりません。


次だ次・・・次 どこいっても同じ (ゴーラン)

やめとけ 言わせとけ そん通りさ (ブリロー)




アルバムから漂って来る絶妙なヤケクソ感だったり、
どうしようもない感覚、閉鎖感が今の自分にはこれ以上ないくらいに似合っていて
自棄的な心情のタイミングで聴くにはピッタリのアルバムだなあ、と
クタクタになってもなんだかんだで歩いていく
ボロボロの状態でもなんだかんだで生きている
それはもはやネガティブなのか、
ポジティブなのか
はっきり言って分からなくなる感覚、その感覚こそがピーズの肝なのかなあ、、、って思います
だからsyrup16gは本当にピーズをまた違ったスタイルで継いでるバンドだと個人的には深く感じてます



どこかに自分を本当に必要としてくれる人がひとりくらいはいる・・・と寂しそうに歌う「ひとりくらいは」の破壊力、
そして「簡単には死ねない」と歌うキツすぎるお誕生日ソング「バースデー」と孤男に沁みるような歌だらけで素晴らしいです
だからまあ、“売れる”とかそういう次元からは全然離れているバンドなんですけど(笑
だけどまあ、本当に沁みるのはやっぱ自分的にはこういう音楽なんですよ
幸せそうな人達の幸せそうな歌聴いて何が楽しいんだ?って俺は思う
ただ、
そんな事を思ってるからダメなんだろうな。とも思う(笑
孤独かつ精神状態がズタズタの人には9割の確率で響くと思いますよ

ヤケクソ気味な楽曲群の中でもひときわ開き直り感が強い「無力」の素晴らしさ、
はるさんのメロディメーカーとしての才能が光る「ヒッピー」など
意外と振り幅が広いのも聴いてて楽しい
無力、はいかにもなパンク・ソングですけど
ヒッピー、は全体的にメロディが丁寧に練り込んで作ってあって同じバンドとは思えないセンスを表現出来ています
しかもどっちもそれぞれの方向性で素晴らしい、という実は想像以上に器用なバンドだという事も分かります


終盤の曲も「使いのこし」やら「喰えそーもねー」などどうしようもないタイトルで(笑
しかし、楽曲自体はこれまた他のヤケクソソングとメロの印象が違う、同じようでいてその実似通ったメロの曲がない・・・という
はるさんの強いソングライティングへのこだわりを感じさせる流れでもあります
いくら自棄的、とはいえ
土台まで壊れてたらお話にならない
ヤケクソ気味で、しんどくて、でもなんだかんだ辛そうに歩む姿を
高水準な演奏とメロディで表現していく、、、と考えると
実は等身大(笑)の表現なんかよりもずっとハイレベルな事をやってのけてるのかもしれません
目の前に転がっているしょうもなくてただただ空しいだけの現実に寄り添ってくれる珠玉の楽曲群・・・
今は本当にTheピーズが居て良かった。と思いますし、
syrup16gと並んで売り上げ云々に関係なく深くそうファンに刻みつけるバンドだと感じてます
特に通勤や帰宅時に聴くとヤバい類のアルバムではあるでしょう
最近今作にもかなりハマってるので堪らず感想を改めて書いてみました。
最後に総括的なミドルチューン「グライダー」を配置して一気にアルバムをまとめ上げてしまっているセンスにも脱帽です。










好きな方へ行け 死ぬまで
擦れ違って行け 遠くまで (サイナラ)



そんな中で、一曲だけ他の曲とは毛色が違う、最もメロディが瑞々しく
力強いメッセージ、、、というか、脱線への決意が歌われている「サイナラ」という名曲があります
これが本作で一番好き・・・どころか、ピーズの中でも5指に入るくらい大好きな楽曲なので、
来年の武道館で是非この曲を思いっ切り聴きたいなあ・・・と個人的には思ってます笑
武道館、本当楽しみだ。
ピーズみたいな音楽性のバンドが、
ああいう華々しい場所でワンマンやる機会なんて滅多にないので
ちょっとでも気になってる方は是非行きましょうよ。そんな訳で、推しも込めての感想でした。しばらくヘビロテですね。



2016年影響を受けた10曲

2016-12-29 | お気に入りの楽曲










1.真緑/つしまみれ


曖昧なことなら
曖昧なままでいて
わかりあえないよ
わからないままでいようよ
単純なことだよ
ただここにいたいだけ




なんか・・・この歌詞を読んでると涙が出そうになりますね・・・笑
人間を放棄したかったので去年出た「人間放棄」ってアルバムをよく聴いてたんですけど、
この曲はアレンジも歌声も雰囲気も何もかもがきれいで、でも歌詞はなんか切実で、、、と
ふとした瞬間に胸に響いてくれた一曲です
ライブだとベースが実に最高。



2.カメライフ/電気グルーヴ


がんばるがんばるなんて
やめちゃえ




色々なエンタメとか見てても、なんか情熱/気合い/諦めない/戦うんだ/足掻く、の連発みたいな。
それでいて歌も頑張れソングサンキューガイ状態なんで、なんか隙間が見当たらないなあ・・・と
勿論そういうものに感化される瞬間も多々ありますけど、
そんな中で頑張るのやめろ、って歌ってくれるこの曲にかなり救われたトコはあります



3.空に踊れば/椿屋四重奏


届きそうで届かないね
今さら 帰り道忘れた
見慣れたこの世界をはみだして
華麗に舞いたいよ




うーん・・・
自分に対して「ないな。」って思ったり、
気が付くと「うーん・・・。」ってなってる瞬間がやたら多かった気がする
私生活でもブログでもそんな「うーん・・・。」が日常茶飯事的だったので、
この曲を聴いてたらやたら沁みるなあ。と感じる事が多かったね
煮え切らない心情、、、
例えば「なんか、まあ・・・こんなもんだよね。」的な!笑
悔しさにも呼応してくれた一曲。



4.HAPPY DANCE/槇原敬之


恥ずかしそうに でも少し泣きそうに
手を取り合ってふたりは踊る
今夜は僕らがまた新しい幸せを探し出す 一番最初の日




端的に言って別れの歌なんですけど、
当時から「別れ」をこんな風に表現出来るのって凄いなあ。と思ってました
前向きな表現のようでいて、実際聴いてるとかなり物悲しく響くのもツボでした
また曲名がハッピーダンスなのに、ちっともハッピーじゃないのが最高ですよね(笑
哀しげなピアノの音色、そんな哀しみすらある種の美しさを伴って聴かせるマッキーの天才的センスが発揮されている名曲。
あとベタに「どんなときも。」とか聴いて励まされたりしてました。



5.Find the answer/syrup16g


太陽の船
いずれ海原へ
Find the answer

吐きそうだ御免




折角海原に出たのに、吐きそうなのかよ。っていう(笑
なんか「あっ、いけそうだ。」って思っても、そんな大げさな気分が持続するのはちょっとの間だけで
結局すぐ「うーん・・・。」に逆戻りしてしまう事が多かった。多かった、っていうか、もう殆どそうじゃね。っていう。

それでも執拗に答えをみつけたい、とすがる心境も理解出来る、新譜の中でも一番好きな曲です。



6.太陽のカフス/LOST IN TIME


承認欲求を満たしたいがために
弱者の剣振り回して
望んでさえいなかったサイコロの出目に
踊らされる日々の中で




ロストインタイムは「オシャレ感」とは無縁のバンドだったんですけど、
初めて「オシャレだよね。」って言ってもらえるような曲が出来たんじゃないかと思います
下賤な言い方をするとイマドキの音楽リスナーにも通じる音を作れたような気がする
しかし、歌詞の方は逆に今まで以上に内省的な仕上がりになっていて
ネガティブな言葉を吐き出して構ってもらおうとする自分に対する自己批判や
そこを目指して頑張ってたはずなのに「あれっ?」ってなってしまう空しさなど
それまでの楽曲以上にロスト節が冴え渡ってる、個人的にはタイアップとか付けて全国発売にして欲しかった新名曲。
ライブでもじゃんじゃん演奏して欲しい。特に対バンが若手の時には。



7.風/THE NOVEMBERS


風はただ通り過ぎる
僕たちをかまいもせず
いまをただ
ここをただ
通り過ぎる
行き先さえ
告げないまま
通り過ぎていく




どうやったら「動揺しない」「気にしない」ってスキルが身に付くんでしょうね?
自分の場合、些細な事で大地震でも来たの?ってくらい精神がグラグラしてしまうんで
この曲で歌われてるような事柄に対して憧憬の念があるんです
何も気にせず、
何も気に留めず、
ただ自分がしたいままに
素直な想いのままに、
颯爽と生きれたら・・・という想いを掻き立ててくれる90年代っぽいアレンジも素敵な隠れた名曲。
この曲のように生きてみたいです。心から。



8.for dear/黒夢


終わりが解り 幻滅の予感



THE・V系って感じの曲
PVの踊り方や振る舞い含めてこれ以上なくビジュアル系のイメージそのものな楽曲観、
美しさすら感じるナルシズムに完璧に打ち抜かれてかなりヘビロテしていた、
というか今も毎日のように聴いている楽曲。
個人的に清春のボーカルは物凄くねちっこくて、昔からそんなねちっこさが大好きだった。
さわやか君のさわやかな歌声とか、俺は大嫌いですからね、大抵は(笑



9.Shuffle/MY LITTLE LOVER


涙の彼方へ行こう
遠くまで行こう




涙の彼方に(とにかく)行きたくて・・・
本当に行きたかったんです。
本当に!!
なんか、夜中に一人で泣く→取り敢えず立ち直る→また夜中に一人で~の繰り返しに飽き飽きしてしまって
そんな時にこの曲を聴いてたら「あっ、これじゃん!」ってなりました
akkoさんの一生懸命捻り出してるような高音のボーカルスタイルだからこそ活きて来る曲と歌詞なんだよなあ。。って思うと
正にバンドマジックの象徴のような楽曲
マイラバって全盛期でも実は実験的だったり大ヒットしそうもない曲をいっぱい出してるよね・・・って事に今年改めて気付きました。
2016年、凄く励まされた楽曲のひとつ。ずっと涙の沼(湖ではない)に留まってますからね笑



10.ムーンライト・マジック/一風堂


夢から覚めたら 淋しすぎて
リズムにまかせてる
僕は陽炎




一風堂もよく聴いてました
個人的にナルシスティックなものが好きで、
それも、ただ品の悪いナルシズムではなく、「本物の格好良さ」が宿っているナルシズムが最高です
この曲にはそれが間違いなくあって、尚且つ自分自身も美しくなったかのような錯覚も持てる、
半ばソロみたいな状態になっちゃってた後期の楽曲ですがだからこその儚さも絶品な決定打的な名曲の一つ(だと、思う)です。散り際の美しさ。
でも「ESSENCE」ってベスト盤に入ってる楽曲は全部おススメですけどね。一風堂はホントにカッコ良い。









なんか、思ってた以上に新譜を聴けてなかった(旧譜をいっぱい聴いてるだけで満足しちゃってた)ので
来年はもっと意図的に新しい音源や最近のバンドの音楽に触れて行きたいなあ・・・って思いました
ちょっと反省ですね。
そんな中で自分に良い影響「だけ」を与えてくれた、支えてくれた楽曲を選びました。来年も音楽記事書いてくと思うんで、よろしくお願いします!




他人のせいじゃない

2016-12-28 | ブログ関連







今日、会社で半数近くの人が仕事収めだから、、、という理由で飲み会があった。
個人的にタダで飯が食えるならまあいいか・・・。と軽い気持ちで出席したのだが、
見事に誰とも会話を交わさず、ただ一人で飲んで食って帰る。という成長の欠片も見られないやらかしをしてしまった。

そう・・・経験が経験だからか、常に頭の中には“ダメなイメージ”が思い浮かび、
でも本当にダメな事の方が多いから、結局何も出来ずに終わってしまう
数年前にもこういう事があったのだが、
安西先生も太鼓判を押すほどの「まるで成長してなさ」に自分自身苦笑してしまった。「あ、こいつダメじゃん。」と。


やはりこの世は「共感第一」で、
そこに順応出来ないと苦労するのは当たり前の話だし
極論を言えば誰の所為でもないのだ
それでもどっかなんか空しくて
太刀打ち出来ない感覚におそわれて、
やはり一人でとぼとぼと帰路に就く
それは自業自得

自分が上手く行かないこと
自分がしょぼい事を誰かの所為にするのは簡単だ
でも、本当は違うよね
全部自分の所為なんだよね
世界は俺が考えてるほど残酷でもなく、
ホントは8割くらいは自分だけの所為なんだ
それに気付けた時に人は本当の意味で大人になるのだろう


帰り道でずっとTheピーズを聴いていた
「生きのばし」「無力」「使いのこし」「サイナラ」・・・全部が自分の歌のように思えた
この間はsyrup16gをずっと聴いていた
「無効の日」「君待ち」「(I can't)change the world」・・・これまた全部が自分の歌のように思えた
どんなに頑張ってもポジティブな言葉がまったく胸に響かない夜だって必ずある
けどまあ、、、
こんなにも孤独を実感した夜も早々なかった
ただ、それだけの話です。
では、また。



【原点回帰】今村朝希「つくろぐ。」 第11話 感想(コミックキューン2017年2月号)

2016-12-27 | つくろぐ。/今日D(鹿子木灯)
扉絵がまず素敵。





今月は・・・個人的に泣きそうになってしまったというか、
今村作品に於いて超久々にネガティブ系キャラが出て来た、思い切り描いてくれた感動で
物凄く感慨深い気持ちになりましたし、バンドに例えると途中からテクノに傾倒していたのが久々にエイトビート鳴らしました、みたいな(笑
なんかそんな感触を覚える話数で正直めちゃくちゃ良かったなあ、、、とお世辞ではなく思いました。



あれ?「ぼっち日和。。」の前田くん?


意図的かどうかは分からないんですけど、今作「つくろぐ。」はそれまでの作品群と比べて圧倒的に“陽”に振り切った漫画だったと思います
少なくとも商業誌で発表された中では。。なんですが、それでも“みんなが地道に努力して~”っていう根本的な部分はある意味らしさ全開ではあったので
そういう意味では特に戸惑う事もなく純粋にここまで楽しみ切れてたと思うんですけど、
ここに来てまさかの「後ろ向き」解禁には驚かされました
特に際立ってネガティブなキャラがいないままここまで来てたので、
もう方向性が決まってるのかな。と思ってた矢先のこれですからね

過去作で言えばぼっち~の鹿子木に近いキャラと言えなくもないですが、
鹿子木よりもか弱くて、見てるとなんだか(良い意味で)可哀想になってくる健気なキャラクターで
これはこれで(今村漫画的に)新しいんじゃないかなー、って思いましたね。

多分、今作から読んでる方にとっては普通に可愛い新キャラって印象かなあ?って思うんですが
ぼっちの頃から大好きな身からすると「やっぱこれだよね。」っていうか、
「今村さんの漫画を読んでるなあ。」感が半端なくて(笑
それがまず嬉しかったし、
しかもただネガティブなだけって印象もなく
護ってあげたくなる、後押ししてあげたくなる印象も強くて
“この漫画に似合っている後ろ向きキャラ”に仕上げて出してるのが何よりも感動しました
今朝先生らしいネガティブ思考の新キャラだけど、キューンが提唱する可愛いにも反していない。
そういう絶妙なキャラに仕上がってるので、個人的には是非このタイミングで読んで頂きたいです。
コミックス1巻を買って読んでくれれば、すぐこの話数も理解出来ると思うので・・・
というトコロですね。





分かる。
分かるよ。
心が繊細過ぎて悪い意味で心配しすぎなんだよね
「いつ嫌われるか怖い」という心理は個人的に痛いくらいに分かります
一度興味持たれても、その後興味失くされるのが凄く凄く怖くて、素直に喜べなかったり、
「今はこういう事言ってくれてても、結局は・・・。」って泣きそうな気持ちになってしまったり
ネガティブな人間の心の在り方を信じられないくらい上手く表現してくれているキャラクターに仕上がっていて
ある意味今までで一番感情移入してしまったキャラクターでした・・・笑

どうせ好かれないかもしれない。
どうせ嫌われるかもしれない。
だったら・・・という
そんな心理も分かってしまうんだよなあ
傷付くくらいだったら、最初から諦めた方が楽だし余計なトラウマも抱えずに済みますから
そこまで心配して、嫌われたりしたら生きて行けない・・・!とまで思ってしまうくらいじゅりあの想いがリアルなのもまた確かな事なんですよね。

だから、華が思い切り後押ししたんです
なぜなら、華は既に菓子さんが「とっても素敵なひと」なのを身をもって体感してますから
大丈夫、そんな人じゃない、だからね?と後押しする華の優しさと
本当はもっと仲良くなりたい・・・!と想うじゅりあの本音が交差するシーンはただ可愛いだけじゃなくてグッと来ましたし、感情移入不可避なシーンに仕上がってました
そう、、、一見複雑な子のようでいて、行動原理は実にシンプルなんですよね。
ただ、仲良くしたい。
ただ、友達になりたい。
それだけの事なんです
それだけの事なんだけど、
ネガティブな人にとってはそんな「当たり前」の事自体が超ハードル高くて厳しいんだよな・・・笑
こういうキャラもこういうテーマもキューンでは今村先生にしか描けない作劇だと思うんで、
「手づくり」という元々あった武器に「ネガティブ」という更なるスパイスが加わった今の「つくろぐ。」は本当に面白いと思う
断言する
後は、見てもらうだけで
見てもらえる機会を増やせるように自分も応援頑張りたいと思う
今月は可愛さも今村節もギャグもとことんまでキレッキレで正にベストを更新した話数だと言えるでしょう
特に、新キャラのじゅりあが本当この漫画の新たな見所の一つに成り得るくらい素晴らしいので、
「気になってたけど。。」って方には是非是非手を出してもらいたい
絶賛進化中の「つくろぐ。」、
お世辞ではなく本心で“今でしょ!”って思います
純真過ぎるキャラたちの心情吐露と優しいやりとりに心からジーンとなれた傑作回でした。





じゅりあは、初登場時から「可愛い、可愛い。」って思ってたけど
こうしてガッツリ描かれてみるとホントにいじらしくて、ツンツンも可愛くて、けど、記号的ではなく
気持ちが作中一番じゃないか?ってくらい理解出来るキャラクターで・・・はっきりいって大好きになりましたね
嫌われたくない、そんな大幅に好かれたい訳じゃない、ただ仲良くしたい、遊びたい、側にいたい、友達でいたい、、、っていう
切実な心情はきっと誰しもあるんじゃないでしょうか
この子が華たちの協力もあって、
そして最後には自分の力で、
菓子さんと無事仲良くなれる瞬間が見たい。そしたら感慨深くて泣いてしまうかも・・・笑
そんな、カフェ作りとはまた違った意味合いで「結実」が大いに期待出来る、そんな重要回にもなってました
ストーキングっぷりとか(笑)些細な事を大げさに喜ぶ良い意味での滑稽さもまた可愛くて素敵でしたね
「悔死ぬ」泣きも可愛かったし、アスタにいじられてるのも面白かったし、菓子さんが来て慌て泣きしてる姿もキュート過ぎたし・・・。
最後の撫でられてるカットも百合的な美しさがあって良かったなあ。
要約すると、じゅりあ可愛い!!大好き!!って感想ですね笑
ありがとうございました。


コミックス1巻の感想もよろしくです
インテリアに凝ってみよう! 今村朝希「つくろぐ。」 1巻
大好きな今村さんの新刊!って事で相当神経使って頑張って書いた感想なので是非。








美しい・・・
菓子さんの天使っぷりも際立ってて菓子さん好きとしても大満足!
お風呂で身体洗う順番まで知られてて慌てる華も可愛かった~
北島三郎だらけの背景にも注目です(笑
アンケもすぐに投函します!!



ゆらぎ荘の幽奈さん 第44話「人魚姫と幽奈さん」 感想(週刊少年ジャンプ2017年4・5号)

2016-12-26 | ゆらぎ荘の幽奈さん
                                      
                                     魂うらはら・・・(by少年隊)









例えコガラシが幽奈さんを選んだとしても、
誰もが認める様な「普通の幸せ」は望めないだろう
幽奈さんもそれに対して自覚的な面があったからこそ
ああいう態度を取ってしまったのだと思います
本心ではない笑顔、
本心ではない後押し・・・
それは冒頭付近のこのコマからも顕著に表れています



この表情こそが本心。


幽奈さんもまた、ある意味人魚姫と似たような境遇だった
今のコガラシがみんなに受け入れられてるのは幽奈さんが居たから、、、とも言える
もし幽奈さんが居なかったら、ポルターガイストが起こらず事件の解決も頼まれず
(千紗希さんがコガラシに解決を頼もう、と思ったきっかけの一つにあの不可解な現象があったと思われる)、
未だに誰にも信じてもらえなくて孤立していたかもしれない
何より、先に出会ったのは幽奈さんの方である
別に恋愛に発展する様な出来事があったわけではないけれど、
それでもやっぱり拭い切れない複雑な感情が彼女の中にはあったんでしょう。

そして、「自分は人間ではないから」という、そういう気持ちにもシンクロしてしまって
正に今の幽奈さんにとって最も感情移入出来る物語がこの人魚姫だったんでしょうね
どことなく(自分の好きな人を)奪われたような気持ち、
でも(種族が違うので)諦めを抱く心情、
最後には消える事を選択しようと思う決意・・・と考えれば考えるほど幽奈さん向けの題材だと言える
本当はもっと別の振舞いをしたい、幽奈さんだって本当は・・・、と
彼女の本心が水面下で伝わってくるからこそ
読み手としても感情移入が出来る、
見事な作劇に仕上がってたなあ。と思いました




これが本当の・・・


だけど、千紗希さんとしては、本心を隠して、辛い気持ちのまま諦めて欲しくはなかった
コガラシが人間の誰かとくっ付いたら幽奈さんが潔く身を引くのは明白だったので
そうじゃない方法を、
そうじゃない生き方を、
「友達として」彼女にして欲しかった
だから、無自覚に劇の行く末を変えてしまったんでしょう
それは千紗希さんからの幽奈さんに対する後押しでもあった
本当は寂しくて仕方ないのに大丈夫そうに笑って、
本当は悲しくて仕方ないのに平気そうに振る舞って・・・
それは一見利口で大人らしい割り切った態度にも思えるけど、
よくよく考えたらそれは自己犠牲で
自分自身をただただ擦り減らす行為に過ぎない
「人間同士で結ばれる」のが“普通”だとは思うが、
コガラシが最後に言った通り幽奈さんだって人間と何も変わりがない、
一人の恋する少女、、、である事もまた事実なのだ
それを誤魔化さずに、
しっかりと向き合う・・・事が千紗希さんの願いであり
これからの「ゆらぎ荘の幽奈さん」のテーマになっていくんだろうなあ。って思う

何もしないで、“手前の中だけで”勝手に判断して勝手に諦めるのは簡単だし、ある意味最も「楽な」選択だとも言える
でも、そうじゃなく、ちゃんと闘おう。ちゃんと考えよう。そして、ちゃんと素直になろう・・・!ってのが
今回のテーマでありメッセージなのだと個人的には感じ取りました
今こうやって自分なりに噛み砕いて感想にはしてますが、
相当に奥深い・・・
とてもすべてを簡潔に表現する事は難しいような筆舌にしがたいレベルの名エピソードでもありました
千紗希さんは、幽奈さんの「友達」として、そう簡単に逃げ出す事は許さなかった
そんな彼女の選択もまた厳しくも優しい尊さに満ちたものだとも感じました
同時に、幽奈さんに突き付けられた“宿題”でもあるんでしょうね

今週は完全に幽奈さん視点で、
コガラシがただの恋する対象として描かれており
正にタイトル通り「ゆらぎ荘の幽奈さん」そのものなお話でした
幽奈さんが主人公として振る舞ってて、
文字通りに“揺らぎ”を魅せる・・・という
ある意味今までで最も作品タイトルに沿った内容だったなー、と。
幽奈さんの恋も、作品自体も、来年も一生懸命応援して支えて行きたいですね
今年の感想はこれで終わりですが、来年へ美しく繋ぐ切ない名話として仕上がっていて
本当に良い締め括りだったなぁ。と思いました
幽奈さんの幸せ、
幽奈さんの本懐・・・って事で
幽奈さんに大幅にスポットが当てられたのも本作の基本に立ち返る構成で良かったと感じました。
今週分読んだら「ホントに幽奈さんには幸せになって欲しいなあ・・・」って強く思ってしまう、そういう引き込ませ方が実に秀逸でしたね。










扉絵もまた美しい。
余談ですが、幽奈さんの憑依ネタはコメディのきっかけとして今後も使えそうだな~と思ったのと
切なさ優先の作劇は前作「恋染紅葉」っぽいなあ。って、そんな事も思いながら読みました
エロがほぼ皆無のお話でしたが、それでもバッチリと読ませられる事がその分(改めて)証明出来た、
ミウラさんの実力、恋愛漫画としての旨味もきっちりと提示する事が出来た。。そんな会心の話数だった。と、力強く思いました
今日も早朝からアンケ投函して来ます!



ASPARAGUS「TEARS OF SWAN X'MAS PARTY」@君津TRICK EYE 16.12.24

2016-12-25 | LIVE
                                      
                                 昨日はアスパラガスのライブを観に君津へ。









記事タイトルだとアスパラのイベントみたいになってますが、
実際は氣志團の白鳥雪之丞さんの主催イベントです
生まれて初めて君津でライブを観てきました。

このライブを知ったのは、以前アスパラガスのホームページでライブの予定を調べてたら
「君津」という聴き慣れた単語を発見しまして、しかし君津にライブハウスなんてあったっけ?ってふと思ってしまい
間違いかなあ?と思って検索したら実際にHPもあって・・・でも全然更新はなかったですけどね(笑
それを見た瞬間、「君津でアスパラ観れんの!?つーか君津に来るんだ・・・!」と興奮してしまい、まんまと参加してしまいました・・・笑

実は、君津には祖母の家があって、昔からよく通ってたので正直土地勘どころの話ではなく、
ある種の故郷にも似た感覚のある大切な場所の一つなんです
そんな君津でライブが観れんの・・・!?って
先述のような状態になってしまうのも自分的には仕方のない話でした

しかしまあ、幼少から慣れ親しんでる場所でライブを観ているとなんだか不思議な感覚になりますね
近くにあるダイソーとか1年前に行ってたんですけど、こんなハコがあるなんて知らなかったなあ・・・。
思ってたよりもしっかりしたハコで、内装にも雰囲気があって、もっとここに色々なバンドが来て欲しいなあ、、、って正直に思いました
恐らくプライヴェートで君津にはこれからも度々行くんでしょうけど、その度にこの夜を思い出すんでしょうね。素敵なイヴでした!









BITTER SWEET GENERATION

ボーカルが山中さわおさんっぽかった
全体的に観客が終始無反応だったので、
このバンドのファン居るんだろうか、、、と心配になったが
ぶっちゃけライブ自体は結構良かったと思う
耳馴染みの良い王道のポップロック・・・といった印象で
世代的にも中々気持ち良くノレる想像以上に良いバンドでした。
個人的にはもっと盛り上がっても良かったのでは。。と。



SYAS

怒髪天とかフラカン系統。
ベースとギターが格好良かった。



タテタカコ

名前はよく聞くが実際に観るのは初めて
引き込まれる様な迫力満点の声とひんやりとした静けさが印象的だった
一番良かったのはキーボードを叩く様に鳴らして「空が落ちる~」と歌ってた曲。



ASPARAGUS

1.SILLY THING
2.I FLY
3.SHALL WE DANCE?
4.小さな一歩
5.MAY BE OR MAY BE NOT
6.LIKE A DEAD
7.FAR AWAY
8.LOST SHEPHERD
9.THAT'S WHY
10.Analog Signal Processing
11.Fallin’ Down

12.I WISH
13.Knock Me Out



この日のライブは・・・すっごく良かったです
忍さん常にご機嫌だったし、目の前でアスパラガスの熱演をガッツリ観れて幸福な一夜でした
まず往年の定番曲でガッツリ観客のハートを掴んで、そこから近年の新曲をたっぷり聴かす・・・という
新旧織り交ぜた絶妙なセトリになっていて、最近アスパラのライブを観てなかった事もあり、「今のアスパラガス」もしっかりと感じ取れたのがまた嬉しかったですね。
そういえば、前に新譜が出たのって2012年なんですね。。もうそんなに経ったのか、って感じですけど。
そう思うのは、“アスパラがリリースが遅いバンド”ってイメージに馴れてしまってるのかもですね。

「I FLY」でぴょんぴょん飛び跳ねて、
そこから近年の新曲をバンバン繰り出していったんですが
どれもメロディがめっちゃ格好良くて、次のアルバムは相当ソリッドな、
バンド感に溢れた決定打的なアルバムになるんじゃないかなあ・・・と想像させる出来栄えでした
途中で、忍さんの気持ちが高まって誰よりもアグレッシヴな動作をステージ上で見せたり、
客席まで下りてみんなと一緒にアコギガンガン掻き鳴らして歌ったり、、、と
地方の、しかも別に満員御礼でもないライブなのに
想像以上に振り切ったパフォーマンスに仕上がっていて逐一感動していた気がする
どんなステージでも手を抜いてない事がはっきりと分かるクオリティにアスパラの「強さ」を観た気がしました
がむしゃらにアコギを掻き鳴らし、跳ねるように歌い、客席で大暴れする・・・本当今振り返っても情熱だらけのライブでしたね
ステージが近いしお客さんもそこまで満員ではなかったのでドラムの一瀬さんまではっきりと見えてたのも嬉しい
尚、満員ではないけれど、一体感を受けるくらいにはいっぱい人が来ていた事も付け加えさせて頂きます。

白鳥さんも仰ってましたけど、やっぱアスパラが君津に来るのって凄いし、奇跡的ですよ。
内房なんてただの田舎ですから(笑)大体来ても千葉市までなんですよ
だから、相当のレアリティを感じつつ・・・
加速度的にソリッドに、パワフルになっていくライブの完成度も含めて
常に夢見心地な、おばあちゃんの家がある場所でこんな格好良いライブ観てんだよなあ・・・っていう
なんていうんでしょう、不思議な感覚だらけだったんですよね
音で空間を切り裂くような冷徹な雰囲気が格好良い「Analog Signal Processing」、
そして君津を完全にロックな街に染め上げてしまった「Fallin’ Down」「Knock Me Out」のダブルキラーチューンの横綱相撲っぷりと
完全にアスパラモードにハコを染め上げてライブは最高に気持ち良く終了しました
まさか、幼いころから通い続けてる君津でヘドバンをかますようになるとは想像もしてませんでした
祖父母の家で無邪気にゲームで遊んでる頃からすると考えられない夜でしたね・・・笑
ありがとうございました。












尚、アンコール一曲目の「I WISH」は元々用意されてた訳じゃなく、
白鳥さんがその場でリクエストしたもの、、、という正に“本当の意味でのアンコール”でした(笑
ドラムの一瀬さんが「難しい曲なのに・・・」とチクッとした発言をしつつも、
当然のようにきっちりとその場で格好良い「I WISH」をさらっと披露したのもまた凄かったし、感動しましたね
メンバーの皆さん、本当にありがとう。

最近、この曲の歌詞のようなことをよく考えてしまうのもあって、
この曲がリアルアンコールでリクエストされた~っていうある種のイヴの奇跡も含めて
なんだかドラマティックなものを個人的に感じてしまってやたら涙線を震わせながら聴いてた気がします
この曲を、この歌詞の曲を、自分が素直になれる場所の一つである君津で聴けて本当に良かった。
これからも大事に反芻させてエネルギーにしていきたい、そんな素敵な一夜でした。
今まで聴いた「I WISH」の中でも一番感動しましたね。

ある意味、東京寄りではない場所こそ、「千葉っぽさ」が色濃く出ると思うので
都心からは離れてますけどこれからも出来れば内房エリアにも自分の好きなバンドや歌手が来て欲しいです。
木更津のライブハウスにも是非行ってみたいですね。そしてまたいつか君津でもライブが観れますように。


「いつも心の奥底で君の名前を呼んでいる
 当然君は気がつかない
 でも本当は気がついて欲しいんだ」 (I WISH/ASPARAGUS)






サンキュー、トリックアイ。



2016年TVアニメベストエピソード/「少年メイド」最終回で泣いた思い出を語る

2016-12-23 | アニメ感想
                                       
                                      こーゆー話に弱いのよ。









このブログをよく見て下さってる方ならお分かりだと思うが、
今年はアニメの感想をほとんど書いてませんでした。大体漫画の感想が中心で時にCDやライブの感想で
大好きなアニメに関してほとんど言及出来てなかったのが悔やまれます
来年はもうちょっとなんとかしないとなー、って思ってます

そんな中で、せめて総括記事を、、、と考えたのですが
夏と秋はなんか体力的にアレになっちゃって家に帰るとすぐ眠る様な生活になっちゃってて
まともに観てたのは大体6月くらいまで・・・だったんですよね
通勤の時に聴ける音楽、
休憩の時に読める漫画・・・と
アニメはあんまり外に持ち出せないのが弱点だと思いました
まあ、弱点というなら休日までバッキバキの状態な最近の自分のボディ、なんですけど・・・苦笑
うーん、いくら寝ても寝ても回復しないから困ってるんですけどね
でもまあいつまで経ってもときめきを忘れない大人でいたいです。心から。

そんな訳で、総括のようなものは書かない(書けない)のですが、
せめてベストエピソードの選出だけでもしたいな。と思ったんで今回書きます。
これをもって今年のアニメ記事も締め括りなんで、気合いと愛情を込めて書きますね。






ベストエピソードに選んだのは「少年メイド」の最終回(12話)です
なぜこれがベストエピソードなのかと言うと、理由は単純で、今年観たアニメの中で唯一泣いた話数だからです
俺は本当に心揺さぶられないと泣いたりはしないので、泣かされた時点で絶対的なものがあります。

話としては主人公(千尋)の死んだ母親が死後1年を機に会いに来る、、、というもの
ただ、「母さん!」と叫んで泣いたりもしなければ、幽霊の母親も特に涙したりとかもしない
演出としては控えめな方に入る・・・と思うんですが、
個人的にはその控えめな演出に涙してしまったのかもしれません。

あれから1年経って、
他人から愛され、
人としても成長して、
「自分がいなくても」頑張ってる、大丈夫なちーちゃんの姿をみて
終始嬉しそうに微笑む“だけ”の母親の姿を長回しで映す演出だけで個人的に泣いてしまう。

「会いたかった」とも言わないし、
涙目にもならない、
もう自分が彼とは深く関われない、同じ世界の存在でない事を悟り切ったような相様で
ある意味で潔さを感じるまでに“ただただ黙って(楽しそうに)話を聴く”・・・という独特の演出に心打たれましたね

きっと母親は嬉しかったんだと思う
自分に固執も未練も見せず、不幸な過去を言い訳にもせず
ただただひたむきに頑張って、色々な経験を詰んで、今を生きている息子の姿そのものが。
そんなちーちゃんが精一杯話す言葉の一つ一つに「母として」喜びや安心を感じてる姿に、
個人的に感情移入してしまって何度観ても泣けてしまうのかもしれません。



何気に矢島晶子(CV.野原しんのすけ)の少女ボイスが聴けるアニメとしてもレアリティがあった。


でも、ちーちゃんがいつもいつも一生懸命頑張っていた「報い」としてのご褒美だったのかな。。とも思いました
別の言い方をすれば、都合の良い出来事が起こったとしても千尋ならば許されるんじゃないか・・・的な感覚が当時からありました
ただ怒るだけじゃなく、円の想いを汲んで、それも織り込んで彼らしく一生懸命“メイド”するこの最終回の展開の数々は
それだけでも献身的で、思い遣りに満ちていて、素敵なストーリーだったと思います
正にちーちゃんは円の嫁!と言いたくなるようなお話でしたが(笑
キャラの成長と、水面下の想いと、そしてお涙頂戴を敢えて避けた粋な演出と・・・
個人的に大好きな要素がたっぷりと詰まっている、という観点から考えても本話数が(個人的な)2016年TVアニメのベストエピソードです

もし2期があったら、祖母関連のエピと、もっと円とちーちゃんのイチャラブが観たいですね(笑)。
ちーちゃんほど「えっち!」って涙を浮かべながら上目遣いで怒って欲しい、、、って想いに駆られるキャラも早々いません!
って最後の最後に好事家丸出しの感想になってしまいましたが笑
ショタ好き、男の娘好きを両方鷲掴みにした挙句、
ホームコメディ好きにも訴えかけるものがある稀有なアニメでした「少年メイド」は。










最後に可愛過ぎなちーちゃんのショットで締めます。



うーん、イタズラしたいなあ・・・笑
色々台無しだ


実はリアルタイムで観た時はわけもわからず泣いてたんですが、
あれから半年経ったし年末という良いタイミングでもあったので思い切って振り返ってみました。
幸い原作はまだ続いてるので、その内手も出してみたいですね。ちなみにBDは全4巻と財布に優しいのも◎。



【初めてのプロポーズ】アニメ「きこちゃんすまいる」 おもいで・・・きらきら 感想

2016-12-22 | きこちゃんすまいる
                                     
                                 きこちゃんだってロマンスに興味はある。










引っ込み思案だったたかし君が、
きこちゃんと出会ってどんどん逞しくなり、
最後には誰よりも男らしくなってプロポーズを決めるまでになるお話。
ある意味たかしくんの成長物語であり、きこちゃんの「見くびらない優しさ」が胸に響くこのお話は個人的に大好きなエピソードの一つである。

きこちゃんは、どんなにたかし君が泣いても、転んでも、手を差し伸べたりはしない。
ただ一言「泣くな。」と声をかけて、涙を拭いて、颯爽と駆けていくだけだった。
自分を曲げないし、遊びの時も手を抜かない、相手のレベルに合わせない。
だけど、そんなきこちゃんの厳しい対応とそっと背中を押す配慮によってたかしくんはきこちゃんに追い付こう、もっと強くなろう。と自然に逞しくなっていった
登場時では他人と挨拶すらかわす事が出来ないたかしくんが、
どんどんと“きこちゃんマナー”に巻き込まれ、彼らしく成長し、
最後には自力で結婚を申し込む様にはグッと来るし、きこちゃんの想いが報われた様でなんだか微笑ましくジーンと来てしまう、、、というのが本音である。




だが、きこちゃん自身はあくまで「友達」として接していただけで
恋愛感情云々に関してははっきりと即答出来るだけの確かなものは持っていなかった
だから、その想いが確かならば、時を越えて、またあの場所で再会を・・・と
幼稚園児にしては相当ませてる・・・いや、ロマンティックな(笑)
約束をして終わる。。という美しくも切ないお話に仕上がっている。

きこちゃんの嘘をつかない、自分の気持ちに正直なトコロ
そして律義に10年後の・・・2005年の当日に予定を書き込む誠実な一面が光る名エピソードであり、
短期間で見違えるくらいに成長する子供という生き物を上手く捉えたお話だとも言えます
2005年・・・は11年前ですけど、
果たしてきこちゃんとたかしくんは会えたんでしょうか
会えたとしたら、たかしくんは一体どんな大人になっていたんだろう。
そして、きこちゃんのその時の答えはどうだったんだろう。

プロポーズの瞬間にもらった銀杏をモチーフとした憂いの絵コンテの数々も秀逸だったんですが、
最も秀逸なのは「本当のオチ」は視聴者の想像に委ねている、視聴者もまた「未来に想いを馳せる」作りになっている事だよなあ・・・って感じました
きこちゃんは遠い未来に想像を飛ばして儚げな表情をしているけど、
ファンもまたそんな未来の二人の相様を気にして想像に耽ってしまう、、、という
現状維持でも断るのでもなく、「委ねる」という高度な選択をしていた事に今更ながらに感銘を受けました
きこちゃんに師事したお陰で、やや規格外な一面も内包してしまったけれど(笑
でも、たかしくんは「ちゃんと」笑えるようになった、
「ちゃんと」自分の意志を言えるようになった。
それは間違いなく、
彼が強くなるまで支えてくれたきこちゃんのお陰なんだと思います
子供って、大人が考えてる以上に、物凄いスピードで成長してたりする。
このエピソードを見ていると、そういうことをまじまじと感じたりもしますね

尚、おままごとの時、きこちゃんが夫役でたかしくんが妻役だったのは何度観てもクスクスしちゃいますね笑
またきこちゃんパパもたかしくんママもめっちゃ似合うんだよなあ・・・。
いつまで経っても心に残るお話の一つです。
それでいてEDにも繋がるお話でもあるので、初期のお話の中でも特に重要なお話である事は間違いないでしょう。
たかしくんにとっては、他人に励ましてもらったのも優しくされたのもこれが初めてだった。
だからこそ、あそこまで立派な成長曲線を描けたんだと思う。やっぱ「きこちゃんすまいる」、大好きです。











しかしまあ、20周年なのにBD/DVDボックス出なかったね
待ってたのに・・・(泣)。
まあそれまではビデオで観て感想でも書いて我慢しましょうかね
個人的に今年一番観てたのがこのアニメでした、、、って、それもまたどうなんだ、って話ですが(笑
でも最近は子供の頃観てたアニメに夢中になりがちなんだよな。来年はもっとバランスを考えてアウトプット出来たらな、とも考えてますが。
兎角、このエピソードはきこすまの中でも珠玉の短編でしょう。考えれば考えるほど感動が止まらないんです。




でびるち 1巻/むすあき

2016-12-21 | 単行本感想
本巻で一番好きなコマ。

相川さんイケメンっすねー(女の子だけど)
これ初めて読んだ時、散々カーディガンを自慢するシーンが描かれてたんで
イジメられたヨミちゃんに掛けてあげるシーンを見た時は正直「おっ・・・!」と感じてしまいました
ただ上着を着せるならどんな作品でもよくありますけど、
この場面この漫画の場合、お洒落の為に買ったお気に入りの新品じゃないですか?
それを惜しげもなく掛けてもらえて当人も本当に救われたんじゃないかなー
この複線の使い方はホントに上手いと思った。
感情移入も出来るし。

そして、上記のシーンも実に感動しました
迷惑を掛け合うのが友達・・・正にその通りじゃないかと
ヨミちゃんは確か不確かは別として、不幸体質の前例があり
その所為で他人に迷惑を掛けた、、、けれど
だからといってヨミちゃん「だけが」迷惑を掛けるわけじゃない
一般人の相川さんだって時には健康的な迷惑を掛けてヨミちゃんに助けを乞うでしょう
つまり、誰だって普通に生きてりゃ迷惑だって掛けるし、掛けられるもんなんです
その圧倒的な大人の視点に正直またしても「おっ・・・」と思ってしまった
ある意味主人公以上に相川さんがイケメンな漫画でしたね(笑


とはいえ、主人公も主人公で噂や不確かなジンクスに加担しない、
素直にヨミちゃんと触れ合って相川さんともルートを繋いで・・・と実に良いヤツだなあ。って思う
この漫画はコミュ障気味のヨミちゃんがみんなと触れ合って仲良くなって満たされて、
その過程で主人公に惹かれていく、、、と過程も目的もはっきりしている印象なので
かなり読みやすかったですし、
存外に面白かったかなあ。って思いますね
相川さんが主人公を好いてる理由が少し弱いと感じましたが、
まあいつもくっちゃべって楽しく仲良くしてりゃそうなるのかな。って気もしました
同じハンド部の友人が男の娘気味だったのも気になりましたけど(笑
取り敢えず1巻の時点では感触良好、小気味良く読める秀逸なラブコメディに感じましたね。

何より、ヨミちゃんのキャラが凄く良かったです
照れ屋で、クール系に見えて結構良い子で、尚且つ素直な可愛さもあって・・・と
この手の王道ラブコメのヒロインとしては満点の出来栄えだと感じました
表紙からして結構エロスに期待した部分も大きかったんですけど笑
意外とエロスは抑えめ、、、っていうか、ぶっちゃけ少なかったですね
でもまあ、正直ヨミちゃんは物凄く可愛かったし、作劇的にも頷ける箇所の多い漫画に感じたので
不穏な新キャラの顛末含めて次巻以降の展開も楽しみにしています

「ヨミちゃんが満たされて行く物語」という物語の根幹が早めに提示されてるので
読み方に戸惑わなかった、シンプルに満たされていく相様を楽しめたのが大きかったですね
疑似デート風のおまけ漫画が12Pも(!)描き下ろされてるサービス精神含めて満足の行く1巻目でした
ちなみに、主人公のふーちゃんが夢の中で見たヨミちゃんのえっちぃカットは本気でニヤける出来栄えなので推し、です・・・笑










表紙でライトなノリのえっちラブコメかと思って期待して買ったんですけど、
相川さんとヨミちゃんの友情シーンに大きなカタルシスを感じた、、、という想定外の「面白さ」があって
なんか意外と得した気分でしたね・・・笑 ある意味百合漫画でも許されたんじゃないでしょうか?
だけど、主人公も主人公でちゃんと仕事してて色々な意味で抜け目のない漫画だなー、と。
ヨミちゃんが嫉妬するシーンなんかも読んでみたいです。
夕陽のシーンもまた美しくて素敵でした。

しかしこの作家さんの描くおっぱいは本当に柔らかそうで好きだなあ。イイなあ(笑)。