今、吉田修一という人の「あの空の下で」という短編集(文庫本)を読んでいる。
気軽に書いた短編がいくつかあるという感じで、さらりと読み飛ばしていってしまう感じのものが多い。今日は「踊る大紐育」という作品までを読んだ。
タイトルの「大紐育」には「ニューヨーク」とふり仮名がふってある。なぜ「大紐育」がニューヨークなんだ?と、にわかには受け入れがたい気分だった。どういう意味かな?と思って、パソコンでいろいろ検索してみたところ、もともと「ニューヨーク」を漢字で書くと「紐育」と表記されるらしいのだ。それは歴史的にそうであるため、「なぜか?」と言う理由づけは発見することができなかった。だいたい、発音からくる当て字である場合が多いと思うが、発音からかけ離れていることも多い。「紐」は音読みにすると「ジュウ」か「チュウ」らしい。「育」は「イク」であるから、「ジューイク」「チューイク」と言う発音が「ニューヨーク」と似ていると言えば似ている。地名では「倫敦」(ロンドン)なども妙な漢字を書くので、そういう部類なのだろう。
で、「大紐育」を検索しはじめて最初に出てきたのはまさしく「踊る大紐育」である。
これはアメリカの昔のミュージカルらしい。もともと「オン・ザ・タウン」というタイトルらしいが、1944年に映画化され、それの日本名のタイトルが「踊る大紐育」となったようだ。内容は、ニューヨークに24時間だけ上陸を許可された水平3人のことを描いたもので、ミュージカルだから歌と踊りでできあがっている。ニューヨークは大きな街だから「踊る大紐育」と和訳されたようだ。
吉田氏の短編では、ニューヨークで1週間を過ごすことになった主人公が、バレーを習っている女性のバレー教室の風景を眺めて暮らしたということで、有名な「踊る大紐育」という題名を拝借した形となっている。
この中に「MoMA」と言う語が出てくる。主人公は持ち金が少なかったため、知らない青年たちとタクシーを相乗りしてニューヨークについたが、到着後に料金を払わないでバックレて立ち去っていた。その青年たちと後になって「MoMA」でばったり出くわしてしまったので、そこでお金を払ったとのこと。
MoMAって何だ?これも検索してみる。「The Museum of Modern Art」の略語。ニューヨーク近代美術館。ふーむ、なるほど。「モマ」と発音するらしい。
いやあ、なかなか短編を読むのも大変ですね。知らないのは私だけか?
最近はとても便利になっているので、You Tubeで「踊る大紐育」がどんなものか見ることができた。1971年と1998年に、復活上映されているようだ。吉田氏は1968年生まれなので、1998年のときに「踊る大紐育」を知ったのかもしれない。
さて、「踊る」と文字を入れてネット検索を始めると候補となる語句が気を利かして出てくる。
「踊る大捜査線」「踊るさんま御殿」が出てきた。考えてみれば、これらはどうして「踊る~」なのかな?
気軽に書いた短編がいくつかあるという感じで、さらりと読み飛ばしていってしまう感じのものが多い。今日は「踊る大紐育」という作品までを読んだ。
タイトルの「大紐育」には「ニューヨーク」とふり仮名がふってある。なぜ「大紐育」がニューヨークなんだ?と、にわかには受け入れがたい気分だった。どういう意味かな?と思って、パソコンでいろいろ検索してみたところ、もともと「ニューヨーク」を漢字で書くと「紐育」と表記されるらしいのだ。それは歴史的にそうであるため、「なぜか?」と言う理由づけは発見することができなかった。だいたい、発音からくる当て字である場合が多いと思うが、発音からかけ離れていることも多い。「紐」は音読みにすると「ジュウ」か「チュウ」らしい。「育」は「イク」であるから、「ジューイク」「チューイク」と言う発音が「ニューヨーク」と似ていると言えば似ている。地名では「倫敦」(ロンドン)なども妙な漢字を書くので、そういう部類なのだろう。
で、「大紐育」を検索しはじめて最初に出てきたのはまさしく「踊る大紐育」である。
これはアメリカの昔のミュージカルらしい。もともと「オン・ザ・タウン」というタイトルらしいが、1944年に映画化され、それの日本名のタイトルが「踊る大紐育」となったようだ。内容は、ニューヨークに24時間だけ上陸を許可された水平3人のことを描いたもので、ミュージカルだから歌と踊りでできあがっている。ニューヨークは大きな街だから「踊る大紐育」と和訳されたようだ。
吉田氏の短編では、ニューヨークで1週間を過ごすことになった主人公が、バレーを習っている女性のバレー教室の風景を眺めて暮らしたということで、有名な「踊る大紐育」という題名を拝借した形となっている。
この中に「MoMA」と言う語が出てくる。主人公は持ち金が少なかったため、知らない青年たちとタクシーを相乗りしてニューヨークについたが、到着後に料金を払わないでバックレて立ち去っていた。その青年たちと後になって「MoMA」でばったり出くわしてしまったので、そこでお金を払ったとのこと。
MoMAって何だ?これも検索してみる。「The Museum of Modern Art」の略語。ニューヨーク近代美術館。ふーむ、なるほど。「モマ」と発音するらしい。
いやあ、なかなか短編を読むのも大変ですね。知らないのは私だけか?
最近はとても便利になっているので、You Tubeで「踊る大紐育」がどんなものか見ることができた。1971年と1998年に、復活上映されているようだ。吉田氏は1968年生まれなので、1998年のときに「踊る大紐育」を知ったのかもしれない。
さて、「踊る」と文字を入れてネット検索を始めると候補となる語句が気を利かして出てくる。
「踊る大捜査線」「踊るさんま御殿」が出てきた。考えてみれば、これらはどうして「踊る~」なのかな?