プカプカプク日記 ~Life is Trip~

週末の食べ歩きや国内・海外旅行記など
お出かけ日記を中心に気ままにお届けいたします 
Love&Smile~♪

『古本食堂』原田ひ香

2024-05-31 | プクニの本棚
『古本食堂』原田ひ香/角川春樹事務所(2022/3)

かけがえのない人生と愛しい物語が出会う!
神保町の小さな古書店が舞台の
絶品グルメ×優しい人間ドラマ
大ベストセラー『三千円の使いかた』『ランチ酒』の著者による熱望の長篇小説

美希喜(みきき)は、国文科の学生。
本が好きだという想いだけは強いものの、進路に悩んでいた。
そんな時、神保町で小さな古書店を営んでいた大叔父の滋郎さんが、
独身のまま急逝した。
大叔父の妹・珊瑚(さんご)さんが上京して、そのお店を継ぐことに。
滋郎さんの元に通っていた美希喜は、
いつのまにか珊瑚さんのお手伝いをするようになり……。
カレーや中華やお鮨など、
神保町の美味しい食と心温まる人情と本の魅力が一杯つまった幸せな物語。



原田ひ香さんの本を読むのは初めて。
『三千円の使いかた』が話題になっていた時に
図書館予約をしていたんですが、
TVドラマが始まって、それを見たからもういいや!って
図書館予約も取り消した作家さんでした。
今調べていたらNHKであったドラマ『一橋桐子(76)の犯罪日記』も
原田ひ香さん原作だったのですね!
あれは桐子役の松坂慶子さんがお茶目で楽しいドラマだったなぁ~

さて、この本も何気なく手に取って読んでみたら
とっても良かったんです!
想像していたのとは全く違う内容でしたけれど・・・
古本屋の設定なので、
本のことも良くご存じで、
出てきた本も読んでみたくなったし、
それに神保町の美味しそうな物色々食べてみたくなりました。
7月に東京に行く予定があるので、
神保町の古本屋巡りと
本屋カフェでカレーの食べ歩きをしたくなりました
最後の落ちも全く想像と違ったけれど、
なぜだか温かい気持ちで読み終えました。
続編もあるのん
あるなら読みたいです。





さて私事ですが、
ギックリ腰の方も大分良くなってきたので
ボチボチ、マレーシア旅行記の続きに取り掛かります。

還暦も過ぎると
自身にいったいいつ何が起こるやら・・・
本当に言葉通り”魔女の一撃”で、
ギックリ腰で歩けなくなるなんて!と驚きでした。

ギックリ腰になるのも今回で3度目でしたが、
今までの痛みとは全く違ったので
圧迫骨折や脊柱管狭窄症を疑いましたが、
どちらも大丈夫で、取り敢えずホッとしました。

痛みが取れた後も
暫くゴルフは中止して、
腹筋背筋ストレッチを頑張りたいと思います。
日常の姿勢にもね

どうぞ皆様もお気を付けて❗️






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『マイ・ストーリー』山本容子

2024-04-06 | プクニの本棚
『マイ・ストーリー』山本容子/新潮文庫(2007/3)

ボヘミアンのように未知の世界に憧れ、
あらゆる対象と戯れる。
そんな人生の「旅」で出会った人はもちろん、
ハプニングさえもパートナー。
お転婆娘と風変わりな父、
芸大生YOYOの刺激的な友、
そして銅版画家としての歩みを支えてくれた男たち女たち。
いま最高に輝いているアーティスト、山本容子さんの決定的自伝。
あなたも容子さんの素晴らしい「旅」生活を一緒に楽しんでみませんか?
~裏表紙より

銅版画家の山本容子さんの自伝。
私が山本容子さんを知ったのは、
よしもとばななさんのベストセラー『TUGUMI』の表紙を見て。
この時期に一気に活躍の場が広がったのですね。
雑誌の取材やTV出演を見て
カッコイイ方だなと思った記憶があります。
本書では、中絶の経験や不倫など赤裸々に語られています。
芸術家同士の結婚はやはり大変なのですね。
最後にさらりと二度目の離婚を発表されて
次のステージに進んだ報告をされて終わりました。

それから、現在はどうされているのかとググると、
医療現場の壁画創作等「ホスピタル・アート」を
ライフワークの一つにして活躍されているそうです。






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『契り橋 あきない世傳金と銀 特別巻上』

2024-03-22 | プクニの本棚
『契り橋 あきない世傳金と銀 特別巻上』高田郁/角川春樹(2023/8)

シリーズを彩ったさまざまな登場人物たちのうち、
四人を各編の主役に据えた短編集。
五鈴屋を出奔した惣次が、
如何にして井筒屋三代目保晴となったのかを描いた「風を抱く」。
生真面目な佐助の、恋の今昔に纏わる「はた結び」。
老いを自覚し、どう生きるか悩むお竹の「百代の過客」。
あのひとに対する、賢輔の長きに亘る秘めた想いの行方を描く「契り橋」。
商い一筋、ひたむきに懸命に生きてきたひとびとの、
切なくとも幸せに至る物語の開幕。
~内容紹介より

待ってました!特別巻(上)!!
登場人物それぞれの隠された人生が描かれています。
惣次がいつの間にか井筒屋三代目保晴になっていた謎、
佐助の恋、お竹や大七の苦悩、賢輔の長い長い片思いの行方。。。
これで終わり((下)は有るけど)と思えば、
ゆっくり丁寧に読みました。
最後は涙腺崩壊
ほっこりと良かったなぁ。。。
「金と銀」の意味にも改めてグッときました。

特別巻(下)にも期待します。

只今図書館予約で402人待ちです、気長に待ちます。
でもこのシリーズ好きの方は読むのが皆さん早いので
想像より早くに回って来ますよ
因みに去年の7月に予約の『汝、星のごとく』は只今898人待ちです。
8ヶ月で半分近く進みましたね、と言うことは後8ヶ月ぐらい?

好きなシリーズ(全13巻)が終わると、ホントに寂しい。
いや、まだまだ読む本一杯抱えてて
時間の方が足りませんが。
それに、この小説はNHKBSでドラマ化されました。
早く地上波でやって欲しい


寄る年波。。。目が疲れて読書時間が長く取れなくなりました
旅行もそうだけど、読書も若い内に出来るだけ時間を割くべきですね
年いくと、なかなか出来なくなるとは、
若い時には気づいていなかった ~~






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『85歳、「好きなこと」を続けるごきげん暮らし』

2024-03-19 | プクニの本棚
『85歳、「好きなこと」を続けるごきげん暮らし』小畑滋子/大和書房(2022/11)

好きで、
今できることを大いに頑張る暮らし 
今できることを大いに頑張り楽しむ。
79歳でミナ ペルホネン「call」の
ショップスタッフとして働き始めた
小畑さんの前向きで気負わない日々の暮らし方。
~内容紹介より

私の親世代か少し年下の世代の小畑さん。
髪型や雰囲気が
去年90歳で亡くなった親戚の叔母さんにとても良く似てて
親近感を持って読みました。
とってもお洒落な叔母さんだったのですよ。

79歳で「ミナ」のショップ店員に就職した小畑さん。
物凄いチャレンジャーですよね。
でもきっと「服が好き」が原動力に。
何でも好きなことは頑張れますもの。
”年齢制限100歳まで”の求人広告を出した「ミナ」も凄いと思った。
ここの服事態が年齢制限ないと思っているので

図書館で予約して、
サラサラっと読み終えた本です。
最近こういう80代90代の方の生き方紹介本が増えていますね。
多方面に人生の先輩方の生の意見として
何かを参考にさせて頂ければ。。。と読んでみました。






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『日の名残り』

2024-02-01 | プクニの本棚
『日の名残り ノーベル賞記念版』カズオ・イシグロ/早川書房(2018/4)

品格ある執事の道を追求し続けてきたスティーブンスは、
短い旅に出た。
美しい田園風景の道すがら様々な思い出がよぎる。
長年仕えたダーリントン卿への敬慕、
執事の鑑だった亡父、
女中頭への淡い想い、
二つの大戦の間に邸内で催された重要な外交会議の数々―
過ぎ去りし思い出は、輝きを増して胸のなかで生き続ける。
英国最高峰の文学賞、ブッカー賞受賞作。
~内容紹介より

映画化もされましたね、
私は映画は直ぐに観ていました。

 

映画は小説の4年後の1993年。
ブッカー賞の受賞は小説の出たと同時の1989年、
ノーベル賞文学賞は28年後の2017年受賞と言う作品です。

イシグロ氏の本を読むのは『わたしを離さないで』以来2冊目。
ドラマ化もされたので知ってる人も多いと思いますが、
臓器提供のクローン人間とビックリなテーマのお話しでした。

『日の名残り』は、映画を観て原作者が元日本人と知って
長崎出身のイシグロ氏は5歳の時に日本人の両親と共に渡英し、
成人を機にイギリス国籍を選択されてます。


映画を観た時は、アンソニー・ホプキンスの老執事役がピッタリで、
女中頭役のエマ・トンプソンもとても良かった。
この映画を観てエマ・トンプソンのファンになりました。
もう20年以上経っているので映画を観た時の感想も薄れてますが、
本文中の言葉を借りるとすると、おセンチな恋愛小説風でもあり
いつまでも観ていたい叙情的な映像でとても良かったと記憶。
大英帝国の落日を語る
今で言う英国ドラマ『ダウントンアビー』の世界。

本を読み終わった今またもう一度観なおしたい映画です。


『わたしを離さないで』が強烈なテーマだったので、
この原作の本当の意図は?と気になって今回読んでみた。
これはただの感傷的な恋愛小説?
それとも何か他の意味でもあるの?と。

ネットでぐぐると、、、

「日の名残り」は、
ダブルミーニングどころか、複数の物語を幾重にも重ねられている。
こんな短い小説なのに、凄く複雑な構造だ。
だからあらゆる登場人物や逸話、小物が全部パロディーのネタになっている。
この小説にはパロディー以外の部分なんてない。
直接名前は出てこないが、
ロスチャイルド家が隠れた存在として非常に大きな意味を持つ。
ユダヤ人の物語でもある。
実際に登場するユダヤ人は女中の2人だけだが。
ユダヤ人にほとんど触れずにユダヤ人のことを語る作品である。
おセンチな恋愛小説では決してない。
JFKネタも散りばめられている。。。云々

なんて、書いてる人もいて へえ~、そうなの?
そんな英国パロディーネタのことは私には解りませんが、
あとがきに村上春樹氏が書かれていたように、
私も礼節を重んじ、主従関係の主に逆らわない武士道のよう。。と感じました。
原題の「the day」がdaysではなく、
いつの日を指すのかも気になりますが、
原文で読まないと作者の意図も解らない事も多いのでしょうね。

と、今後も読んでいきたい作家さんに違いありません。
取り敢えず今週末に映画をアマプラで観ようっと。
(今アマプラでレンタル400円か。。。





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『たゆたえども沈まず』原田マハ

2024-01-18 | プクニの本棚
『たゆたえども沈まず』原田マハ/幻冬舎(2017/10)

19世紀末、パリ。
浮世絵を引っさげて世界に挑んだ画商の林忠正と助手の重吉。
日本に憧れ、自分だけの表現を追い求めるゴッホと、
孤高の画家たる兄を支えたテオ。
四人の魂が共鳴したとき、あの傑作が生まれ落ちた―。
原田マハが、ゴッホとともに闘い抜いた新境地、
アート小説の最高峰。ここに誕生!
~BOOKデーターベースより


TV『サンドウィッチマンと芦田愛菜の博士ちゃん』で
愛菜ちゃんが「この本読んで”林忠正”を知っていた」と言うので
ちょうど原田マハさんをまた読みたいと思っていたので
図書館予約で借りて読みましたよ。
面白くて一気読み。
実際林忠正とゴッホに交流があったのかは原田さんの創作ですが、
こんなストーリーを作れるなんて!
ただ、林忠正の人物描写が浅くて、
もっともっと林忠正のことも知りたくなりました。
欧米で日本芸術の普及と理解に多大な貢献を果たしたパイオニア・林忠正。
もっと評価されるべき人物ですね。

それと、ゴッホの耳切事件は有名ですが、
てっきり私もズバッと切り落したのかと思っていたら、
耳たぶの先端を切っただけだったのね。
十分痛いけど

この小説ではゴッホにアルル行きを勧めたのが林忠正になってますが、
実際はロートレックが勧めたのですよね。

この本の表紙には「星月夜」、
裏に歌川広重の「大はしあたけの夕立」があるのが良い。







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『小さなひとり暮らしのものがたり』

2023-12-22 | プクニの本棚
『小さなひとり暮らしのものがたり』みつはしちかこ/興陽館(2022/8)

80代は一人暮らしがたのしい!
国民的ベストセラー『小さな恋のものがたり』の著者の
老境の暮らしの楽しみ方!
書きおろし新作!

80年生きても、人生まだ片思い中。
チッチとサリーの初恋を描き続けて60年。
作者が打ち明ける、ひとり時間の楽しみかた。
「人生後ろ向き。心のアルバムを開けば、明日を生きる力がわいてくる」
国民的ロングセラー『小さな恋のものがたり』を
描き続けてきた漫画家・みつはしちかこ。

ひとり暮らしで今も現役で描き続ける作者の、
日常の楽しみと片思いの喜びをつづった、
描きおろしエッセイ集。
~内容紹介より

みつはし先生、80歳過ぎてもお元気で嬉しい♪
読んだエッセイは『ひとりぼっちの幸せ』以来2冊目です。
元気が湧くエッセイで、凄く励みになりました。

この本は確か、
11月にN美ちゃんと神戸ランチの際
私の病院が長引いちゃって
お待たせして悪いなぁ~と気をもんでいたら
「本を読んでるから大丈夫だよ!」と
チラッと見せてくれた本だよね?
その後で私も図書館予約入れましたよ。

読んで良かった本です。
思い出は力。
自分で自分を励まし、慰め、褒めて、楽しむ。
嫌な人の短所を面白がる。
人を許せる人は自分も許される。
とにかく何でも面白がる。
ほめ言葉は相手を明るくするからどんどん褒める。
趣味があるかどうかが人生の別れ道。
等、心に残りました。

みつはしちかこ先生、ずっと応援しています。






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『雨だれの標本』

2023-12-19 | プクニの本棚
『雨だれの標本』吉永南央/文藝春秋(2023/10)

お草が営む珈琲豆と和食器の店・小蔵屋が、
高名な映画監督の新作の撮影候補地になった。
店員の久実や常連客たちは色めき立つが、
お草は店の通常営業ができなくなると、乗り気になれない。
だが監督と面会すると、その件とは別に、
お草は別のお願いをされる。
彼に大きな影響を与えた古い映像作品を作った、
ある無名の男を捜してほしいというのだ。
わずかな情報とおぼろな記憶を頼りに、
お草は男の姿を追うが――。
彼はいったい誰なのか?
~内容紹介より

シリーズ第11弾、結局読んでしまいました
今回は前作のようなハードボイルドサスペンスでなくて良かった。
最後にちょっとどんでんもあったし、
何と言っても久実ちゃんと一ノ瀬さんに進展があったのが
ほっこり良かったです。
少しずつですが、最終章に近づいているのかしら
いつまでもお元気でいて欲しいお草さんですが・・・






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『三流シェフ』三國清三

2023-12-11 | プクニの本棚
『三流シェフ』三國清三/幻冬舎(2022/12)

雑用こそ人生の突破口だ。
誰より苦労しても、その苦労を見ている人は1%にも満たない。
それでも“世界のミクニ”は必死に鍋を磨き続けた。

何者かになろうとして、懸命にもがく人たちへ――。
料理界のカリスマ・三國シェフ、感涙の自伝。


37年続いた「オテル・ドゥ・ミクニ」を閉じ、
ぼくは70歳で新たな夢を実現する
北海道・増毛(ましけ)での極貧の幼少期、
漁師の父と出掛けた海、
“料理の神様”に近づきたくて生やした口髭、
地獄の厨房とヨーロッパ修行、
30歳での開業とバッシング、
ミシュランとの決別――。
時代の寵児と言われながら、
がむしゃらに突っ走ってきたぼくが、
一大決心をして「オテル・ドゥ・ミクニ」を閉店する理由と、
ぼくが戦ってきた人生のすべて。

どんな一皿よりもエモーショナル!
世界に冠たる“ミクニ”の料理は、
彼の苦悶の日々とパワフルで情熱的な生き様から作られる。
生きるための営みと企み、
そして熱狂とは――。
人生の本質が凝縮された1冊。
~内容紹介より


幼少期からの波乱万丈な三國シェフの自伝。
特にスイスの日本大使館からフランス修行時代が面白くて一気読みです。
諦めずにひたむきに向っていく精神に脱帽です。
『皿の上に僕がいる』も読んでみたい。
閉店された「オテル・ドゥ・ミクニ」、一度は行ってみたかったなぁ~
今後展開の8人だけのカウンターのお店って、
ますます予約なんて取れないでしょうし・・・
三國シェフが尊敬する料理人って誰なのかもとても気になりました。







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『ラスプーチンの庭』

2023-12-05 | プクニの本棚
『ラスプーチンの庭』中山七里/角川書店(2021/1)

先進医療は、最愛の人を奪っていった。
どんでん返しの社会派医療ミステリ!

中学生の娘・沙耶香を病院に見舞った警視庁捜査一課の犬養隼人は、
沙耶香の友人の庄野祐樹という少年を知る。
長い闘病生活を送っていた祐樹だったが、
突如自宅療養に切り替え、退院することに。
1カ月後、祐樹は急死。
犬養は告別式に参列するが、そこで奇妙な痣があることに気が付く。
同時期に同じ痣を持った女性の自殺遺体が見つかり、
本格的に捜査が始まる。
やがて〈ナチュラリー〉という民間医療団体に行き当たるが――。
主宰の謎の男の正体と、団体設立に隠された真の狙い。
民間療法の闇を描き、予想外の結末が待つシリーズ待望の最新作!
~内容紹介より

これは、犬養シリーズの6冊目だったのですね。
シリーズ物と知らずに読んでしまいました。
難病患者、高額の先進医療、民間診療、患者や家族の苦悩、カルト教団?
辺りがキーワードの内容でしたが、
難病患者が藁をもすがる心理はよく解ります。
高濃度ビタミン治療の言葉もチラッと出てきてドキっとしました。
ただ、ネタバレになるけど、
最後のあの姉妹と織田のやり取りとかの説明が薄く、
あっさり終わった感がしましたね。
でも、面白かったのでこのシリーズも最初から読みたいです。







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『亜玖夢博士の経済入門』

2023-11-21 | プクニの本棚
『亜玖夢博士の経済入門』橘玲/文春文庫(2010/6)

あらゆる学問を修めた亜玖夢博士が
脳める衆生を救おうと開いた研究所には、
社会のどん底でもがく相談者が今日も訪れる。
多重債務にいじめ、
マルチとどんな問題も経済理論で解決…
のはずが突拍子もない処方と奇妙な助手の暴走で毎度とんでもないことに!?
最先端の経済理論が身に付くブラック・コメディ。
~裏表紙より

①行動経済学
②囚人のジレンマ
③ネットワーク経済学
④社会心理学
⑤ゲーデルの不完全性定理

友人からめちゃ面白かったと薦められた本。
自分では全く選ばない本ですね・笑

経済学入門書とのことですが、
新宿歌舞伎町のヤクザ社会、中国マフィアのネットワークを背景に
自己破産、暴力団の縄張り争い、小学生のいじめ、マルチ商法と
話しが進む。
第2講までは・・・途中リタイアするかな?と読み進まず、
第3講のケンタ君のいじめをどう解決するかの興味が湧いて
最後まで一気読み。
まさか第5講で全員出てくると思わなかったし。

ブラックなストーリーだけど、
実例がリアルに経済学が学べる

そんな亜玖夢博士はシリーズ化してて、
2冊目の『亜玖夢博士のマインドサイエンス入門』が出版されています。
またとんでも処方箋が下されるかと思うと
読んでみたいような読みたくないような・・・

それより同じ著者の
『得する生活―お金持ちになる人の考え方』の方が興味ありますね



本書とは関係無いですが、
「FIRE」やら「セミリタイア」やらは、
若い人の興味ある話しなのでしょう。
資産運用するかどうかで
どんどん格差社会になってますしね。
NISA やiDeCoは、
60代以上はどうなんでしょう。
政府が資産運用しろと言えば言うほど
コロワクみたく疑心暗鬼になりますが。






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『夜に星を放つ』窪美澄

2023-11-04 | プクニの本棚
『夜に星を放つ』窪美澄/文藝春秋(2022/5)

かけがえのない人間関係を失い傷ついた者たちが、
再び誰かと心を通わせることができるのかを問いかける短編集。

コロナ禍のさなか、
婚活アプリで出会った恋人との関係、
30歳を前に早世した双子の妹の彼氏との交流を通して、
人が人と別れることの哀しみを描く「真夜中のアボカド」。
学校でいじめを受けている女子中学生と
亡くなった母親の幽霊との
奇妙な同居生活を描く「真珠星スピカ」、
父の再婚相手との微妙な溝を埋められない小学生の
寄る辺なさを描く「星の随に」など、
人の心の揺らぎが輝きを放つ五編。
~内容紹介より


図書館予約で1年2ヶ月待って回って来た本。
どうして読もうと思ったのかも忘れている頃に・・・
過去の自分のブログを読んで思い出した・笑
1年2ヶ月前に、
同じ作家さんの『ふがいない僕は空を見た』を読んで
次に直木賞受賞作を予約していたようです。。。ようですって(笑)
ホント忘れる
本を読んだかどうかも忘れるし。
まあ、何度も楽しめて良いんじゃねと前向きに捉えることにした

さて、この本の感想は、
5つの星を絡めた短編集、
どれも切ないお話なのですが、それぞれ良かったです。
コロナ禍の現代が舞台で、
誰もが幸せになって欲しい。。。

特に良かったのは、最後の「星の随に(まにまに)」
想くんという小学四年生の子供が主人公のお話し。
両親が離婚して父親とまま母と赤ちゃんと暮らす想くん。
少し辛いお話しでしたが、
想くんが「僕のまわりには好きな人しかいないよ」と
言うくだりにグッときた。


次は『晴天の迷いクジラ』を読んでみよう。







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『コメンテーター』奥田英朗

2023-10-29 | プクニの本棚
『コメンテーター』奥田英朗/文藝春秋(2023/5)

直木賞受賞、累計290万部の「伊良部シリーズ」、
17年ぶりの新刊です。
低視聴率にあえぐワイドショーのスタッフの圭介は、
母校のつてで美人精神科医をコメンテーターとしてスカウトしようとする。
が、行き違いから伊良部とマユミが出演することに。
案の定、ふたりは放送事故寸前のコメントを連発するが、
それは暴言か、はたまた金言か!?
~内容紹介より


伊良部シリーズの新刊です。
図書館予約で約5ヶ月待って回って来ました。
人気なんですね・笑


~目次~
コメンテーター
ラジオ体操第2
うっかり億万長者
ピアノ・レッスン
パレード


何だか、世相に切り込む内容に
コロナ禍、煽り運転、過呼吸症候群、アンガーマネジメント、
パニック障害、引きこもりデイトレーダー、広場恐怖症、
社交不安障害、コミュ障、等々。

いつになくマユミちゃんも大活躍でした。
伊良部の診察室に通うと、
皆さん最後は快復するので安心して読めますね・笑
今回も面白く読了。


いつも図書館予約で
今回は同時に3冊届いちゃって
後の2冊は読めずに返却😭
先々週から岡山行ったり
お出かけしたりで
ずっと忙しかったもので…。
人気の本は次の予約も入ってるため延長出来ません。
また一から予約し直します💦






ご訪問ありがとうございます


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『傷』『峠』北原亞以子

2023-10-07 | プクニの本棚


『傷』北原亞以子/新潮文庫(2001/4)
空き巣稼業の伊太八は、
「身内に迷惑を掛けない」というのがモットーだ。
豊蔵から共謀を持ちかけられ、
目的の瓦屋に忍び込んだはよかったが、
何とそこは豊蔵の弟の家だった。
自らの信条に反する仕事をさせられた挙げ句、
あらぬ罪まで着せられてお尋ね者になってしまった伊太八──彼の運命やいかに?
元南町奉行所同心の隠居・森口慶次郎が人々の心を潤す、
粋と人情のお江戸事件簿。
~内容紹介より

慶次郎縁側日記シリーズ第一冊め。
実は気になりながらも北原さんの本を読むのは初めて。
1969年『ママは知らなかったのよ』で新潮新人賞、
同年『粉雪舞う』で小説現代新人賞佳作を受賞。
’89年『深川澪通り木戸番小屋』で泉鏡花賞、
’93年『恋忘れ草』で直木賞
’97年『江戸風狂伝』で女流文学賞をそれぞれ受賞した作家さんです。






『峠』北原亞以子/新潮文庫(2003/10)
お江戸の庶民の悲喜こもごもに、
向ける眼差しますます冴える、慶次郎シリーズ第四弾。
~帯より

2・3巻目『再会』『おひで』を飛ばして、4巻目を先に読みました。
この峠は9月に行った碓氷峠を舞台にしたお話し。
実際に行った場所は読むにも思い入れが違いますね。
この慶次郎シリーズは短編集15巻、長編1巻および外伝1巻と続きます。

TVドラマでは’04年NHK金曜時代劇で最初に映像化されて、
シリーズ1・2・3まで製作されてます。
慶次郎役は高橋秀樹さん、うんうん合ってますね。


短編集なので読みやすく
今後もこのシリーズはぼちぼち読みたいですが、
先に『深川澪通り木戸番小屋』や『恋忘れ草』を読もうかな。






ご訪問ありがとうございます


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読書備忘録(86)

2023-09-13 | プクニの本棚

『今夜はコの字で』完全版
原作・文 加藤ジャンプ  画 土山しげる/集英社文庫(2022/3)

広告代理店「集英企画」に勤める吉岡としのりは、
今日もダメな後輩の尻ぬぐい。
ある日、大学時代の先輩・田中恵子のススメで
コの字酒場の扉をおそるおそる開く。
コの字型カウンターならではの人と人のふれあい、
店主自慢の酒と肴、恵子との恋……。
吉岡はコの字の魅力にハマっていく。
実在のコの字酒場を舞台に繰り広げられるグルメ&恋愛漫画。
コの字酒場で吞みたくなる加藤ジャンプのエッセイも収録。


全部で10軒のコの字酒場が掲載されています。
もう既に閉店されてしまったお店や、
名物おかみさんも亡くなられてしまったお店も。
どこも行ってみたいけれど、
東京のお店ばかりで。。。残念
ドラマの原作本でした、ドラマは見てなかったわ。

コの字酒場と言って私が思い出すのは『深夜食堂』だな。
哀愁のある小林薫さんが素敵でした。
主題歌も良くて、あ~また見たくなってきた。





『永遠のおでかけ』益田ミリ/毎日新聞社(2018/1)

「大切な人の死」で知る悲しみとその悲しみの先にある未来。
誰もが自分の人生を生きている。
~BOOKデーターベースより

益田ミリさんのエッセイを読むのは2冊目。
ミリさんのお父様が亡くなられる前後のお話し。
ミリさんの私的なことなのですが、
自分の父のことを思い出して共感出来たり・・・






『おいしい ごはんが 食べられます ように』高瀬隼子/講談社(2022/3)

「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」
心をざわつかせる、
仕事+食べもの+恋愛小説。
職場でそこそこうまくやっている二谷と、
皆が守りたくなる存在で料理上手な芦川と、
仕事ができてがんばり屋の押尾。
ままならない微妙な人間関係を「食べること」を通して描く傑作。
~内容紹介より

第167回芥川賞受賞作に釣られて借りた一冊。
思っていた内容とは全く違いましたが、
ああ、職場に芦川さんのような人間っているよな。。。と。
仕事の出来る人、というか誰かがしなきゃ。
しないで帰る人の分まで出来る人がする不公平感。
う~ん、二谷と結婚して二谷は幸せになれるのか疑問で
そこで終わるって感想です。





『89歳、ひとり暮らし。お金がなくても幸せな日々の作りかた』大崎博子/宝島社(2022/2)

「私ね、今が人生で一番楽しいわ。」
78歳で始めたツイッターで
戦争体験から日常の思いまで綴って大人気となり、
フォロワー数13万8000人超。
毎月10万円ちょっとでやりくりしながら、
毎朝近所の公園で太極拳をして
一日8000歩を目標に歩き、
部屋には花を飾り、
ぬか漬けをつまみに毎日晩酌を楽しむ。
Netflixで韓国ドラマを見て、
BTSの曲を聞きながらのんびり朝風呂、
週1回の麻雀教室が最高の脳トレ。
そんな大崎さんの、
老後が楽しみになる暮らしかた、
生きかたのコツが詰まった1冊です。
~内容紹介より

後期高齢者じゃなくて「高貴香麗者」って言い方が素敵!(笑)
人生の先輩として良いお手本とさせて頂きます♪
確か新聞の広告欄を見て図書館予約をしていましたが、
既に次の本『90歳、ひとり暮らしの知恵袋』も出版されています。






だいたいいつも10冊前後の図書館予約を入れています。
今一番待っている本で、去年の8月に予約した本。
一年以上待って、あと59人待ちです。
先日ブログに書いた凪良ゆうさんの『汝、星のごとく』は今1424人待ち。
こりゃ、何年かかるのか。。。
読みたい時に読めないのがネックな図書館予約です。







ご訪問ありがとうございます


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