ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫

書籍「年金五万円が教えてくれたお金の向き合い方」「あるもので工夫する楽しい節約生活」は9万部。工夫の毎日は続く。

草刈民代さんの「姿勢と気力」の関係

2017-08-19 08:59:31 | きものと身体

 

あることに興味を持っていると、

関係したことが自然に集まってきます。

眼や耳の感度がそちら方向に敏感に

なるからでしょうね。

今回は「姿勢」です。

 

きもののページを見ようと広げた

雑誌「クロワッサン」(マガジンハウス)。


パッと開くと、草刈民代さんの

いい姿勢が目に飛び込んできました。



フリーアナウンサーの

中井美穂さんとの対談です。

「草刈さんにはうだうだと迷っている印象がない」

との言葉に、

姿勢がいいからじゃないですかね」と

草刈さん、きっぱり。


そう、「姿勢」とは、身体だけではなく、

物事に対する「態度や構え」という

意味もありますものね。


「クロワッサン」より


このかた、バレエをやってらしたので、

姿勢がいいのはもちろんですが、

バレエをやるようになってから

身体だけではなく「性格も変わった」

そうです。

いろんな意味で

「身体の軸がしっかりしてきた」とか。



悩んでいる暇があったら、

自分軸で考える」、つまり

一番大切なことは何かを考える、

ということでしょうかね。


「身体の軸」がしっかりする、とは

身体だけのことだけではないのですね。


女優業に転身してからは、身体の使い方が

変わってきたと言い、

「~~そもそも声を出すか出さないかでも

身体が使い方違うし、呼吸の仕方から違う」

それに対して中井さん、

「身体と考えることは密接に関係しているから

身体の使い方が変われば、

思考やらすべてが変わりそうですね」


確かに、体調悪いときには、

悲観的になるし、体調いいときには、

「よし!やるぞ」という気持ちになる。


この「よし!やるぞ」という気持ちが継続すれば、

いろいろ変わってきますよね。

健康でいることが一番、とはよく聞く言葉ですが、

こんな風に具体的に言われると

説得力あります。


代表作のShall we ダンス?』(1996年)

この映画の成功、彼女が主役だったからこそ。


「疲れを感じない身体作りは、やる気に

つながる」と仰り、

「その人なりの疲れない身体作りを実践して

いけば、活路は見いだせる」とか。


なるほど、落ち込んだときこそ、

身体を動かす、ですね。

ちょっとシンドイ~けど。

プロのように厳しくやるのではなく、

自分のペースでやるだけでも違ってくる

ように思います。


引退してすぐに出演なさった

「龍馬伝」(NHK)でのきもの。

借り写真です。


「龍馬伝」では、

キモノの動きはあまり拝見できなかったのですが、

きもの雑誌では何度かきもの姿を拝見。


きものでの動きも見せてほしい~~。

この人のことだから、和服での

動きもすぐにマスターなさったんでしょうね。


身体の姿勢やいい動きは

毎日を変える力がある、

とのお話でした。


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イカット柄の麻と燃焼実験

2017-08-18 10:12:16 | 暮らし

 

麻のお陰で火傷も、あるいは命を助けられた身、

その上、日本の蒸し暑さに

麻は気持ちがいいとばかりに

麻と見ればポチしてしまいます。

「服が燃えた!~~ので浴衣でも」

 

 

珍しいイカット柄の麻が

オークションに出ていました。

「着分ありますが、きものには再現できません」

と注意書きが。

帯にしようと思ってゲット。

着分ないとの言葉のせいか、意外に安く落とせた


届いてそのままにしておいた。

しかしですね、この後にゲットした

「麻のきもの」。

とてもかわいらしくて

手織りのとのことだったので、

落としたものの、届いたお品、

どうも麻の手触りとは違います。

う~~、と裾の糸を一本を取って燃焼実験。


「怪しい」と思ったら燃焼実験するのです。

前にも一度アップしています。

麻だと思ったら絹だった」

興味のあるかたは、

繊維の種類と燃焼実験」

といったネットで詳しく見ていただくとして、

麻は、紙のように燃えて

あとにあまり灰が残らないのですね。


で、実験の結果、返品。

返品させてくれたからよかったものの、

オークションでのトラブルって嫌ですよね。



で、今回のイカットも実験、

その結果OK。

「きものに再現できない」とあったけど、

測ってみると再現できます。

そこでまずはじゃぶじゃぶ。

あまり縮むこともなく、

帯から急きょキモノに変更。

こんな感じ。

ちょっとクドいかなとも思うのですが、

まあ、練習のつもりで作ってみて、

ダメだったら帯にすればいいやと。


きものには証書以外には素材の表記が

ありません。

最近の浴衣などは別)


この点、洋服は規定があるので必ず表記。

オークションでは素材は書いてあるものの、

プロのショップでも間違いがあることがある


私もきもの初期には、表記違いを

つかまされたことも。

麻や絹の表記に、

化繊が混じった「交繊」があることも。

絹との交繊では洗ったときに心配。

化繊との交繊ではせっかくの麻の

肌触りだけではなく、通気性も劣る。

疑問に思ったら質問することをお勧めします。

返事に満足いかなかったらスルーしたほうがいい。


 

しかし、今回のことでよかったことも。

それは

ああ、もうオークションはいいや」と

少し思ったことです。

返金がなぜか得した気分~~。


いろんな種類の麻、布も

はい、「お勉強させていただきました」


もう死ぬまで着れるほどあるしね。

ということで、この気持ちが続くと

いいのですが。

我が家は麻&芭蕉布」


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武井咲さんの「黒革の手帖」のきものと秋月洋子さん

2017-08-16 10:25:29 | ドラマのなかの着物

 

ドラマ「黒革の手帖」(テレビ朝日・木・夜9時)、

武井咲さんのきものが素敵で、

つい見てしまいます。

松本清張原作のこのドラマ、米倉涼子さんなどで

何度かドラマ化されているのですが、

じっくり拝見するのは初めて。


というのは、今回のきもの、

すごくわたくし好みなのです。

 

最初に、おっ、すごいと思ったのは、


朝顔刺繍の、この帯。

帯留めも可愛いけど、

お太鼓がまたすごい。


 

もう全体に朝顔の刺繍!

 

これにハマって見ていると、

またまた可愛い、金魚帯。


水の流れを表したきものに。

帯どめもまた小粒で素敵。

赤と白の帯揚げ、か。なるほど。


で、お太鼓はといえば~~。


 

残念ながら全体は映っていなかったのですが、

黒と赤い金魚の共存。


こういうきものドラマは、お太鼓まで

写してほしいものです。

 

芭蕉のきものも素敵。

 

着付けも、襟はそれほど抜かず、

品があります。

お太鼓は~~、


 ~~大きい。

垂れも、人差し指の長さより長い、と思う。

 

舞妓さんや芸妓さんのきもののお太鼓も

大き目ですね。

玄人さんはこういうお太鼓なのでしょうか。


向かって

側は料亭の仲居さんのお太鼓。右はママ。

明らかに違います。

こういう芸の細かさも行き届いています。


武井さんは時代劇にもよく出演しているので、

きもの着慣れていますね。

着姿の動きもきれい。

この豪華なきもので、お酒をかけられたり、

ナイフで刺されたり~~。


もっとやって、どんどんやってって気持ちも。

高級きものの少し乱暴な扱い、

気持ちいい。



訪問着は萩の刺繍、だと思う。

刺繍関係多いのも見ごたえがあります。

で、このきものをチョイスしたのはどなただろうと、

クレジットを見ると、


「秋月洋子」とあります

 

「おでかけ着物コーディネイト帖」(小学館)

などで、きもの好きにはすっかりおなじみですね。

こちらでも、

梨花さんの和生活、もいいけど」

 

ほかのスタイリストの方々は、調べると

洋服のほうですので、

きものは秋月さんのチョイス&着付けかな?

 

今回のきもの、先のドラマに比べると

色や柄がシックなのだそうです。

夏きもの、というのも珍しい。


普通の人でも十分に着れますね。

はい、お値段は別にして。


朝顔刺繍など、お太鼓少し小さめにして

着てみたいわあ~~。

眼福です。


江口のりこさんや内藤理沙さんなどの

脇の女優さんもよくて、

結構ハマりそうです。

しかし、こういう生き方、

疲れるだろうなあ。

 

ということで

華やかきもののご紹介でした。

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日本女性、顔も姿も観世音?

2017-08-15 10:09:23 | きものと身体

 

先に紹介した矢田部氏の「たたずまいの美」。

着付けだけじゃなかった、たたずまいの美」


そのなかに、日本では肉体そのものより

身体と仕草などのあわい、

「たたずまい」に美しさを見る、

とありました。


同じような文を読んだことがあるなあ、

と考えたところ、

そう、かの「陰翳礼賛」(谷崎潤一郎著)。


何度か読んではいるのですが、

若い頃には実感わかず、

きもの着る前にも、モ一つ理解できず、

覚えているのは

「羊羹、暗闇」説くらいです。

そう、羊羹のあの色は、

「室内の暗黒が一個の甘い塊になっている」と

いうもの、

つまり「暗闇の煮凝り」というわけですね。


お茶を習う前は、あの甘さが苦手だったのですが、

あの甘さは、抹茶の苦さと融合して初めて

「暗闇」を体感できるのですね。


で、改めて「陰影礼賛」をめくってみると、

そこに面白い一節を見つけました。

日本女性の身体は、「文楽の人形」説


文楽の人形は顔と手と衣装だけが見えていて、

身体や足は衣装に包まれている。

借り写真です。


かつて日本女性は、

「襟から上と袖口から先だけの存在」、

つまり「顔と手)だけの存在」だった。

と谷崎先生。

衣装に身体が隠されている、

肉体を意識させないための

衣装だった?


まあ、そのくらい「暗闇のなかにひっそり」

と存在していた~~。


そのくらい身体の主張がなかった、

と考えるのは、

勝手に「女性崇拝」をなさる谷崎先生らしくは

あります。

これは身体、というより

「肉体の形態」にそれほど重きを置かなかった、

いうことかも。


そこからの連想で

「中宮寺の観世音こそは

昔の女の典型的な裸像ではないか」と仰る。


で、調べてみました。

中宮寺の観世音。

借り写真です。

おお、美しい。


「真直ぐな背筋と腰と臀の線。

胴の全体が顔や手足に比べると~~、厚みがなく、

肉体というよりもずんどうの棒のような」。

まさに文楽の「棒」と仰る。

ずんどうの棒」というと、

今では決して誉め言葉に聞こえませんが、


先生、誉めているのですよね?



お顔だって、細く切れ長の目、

おちょぼ口、胸くらいまである顔!

美しい~~。


私、この一節と観世音さまのお顔を見て、

道行く人々の顔をつらつら眺めてみると、

多くの日本女性の多く?はこんな顔。

神々しい、そして美しい!と感じるように

なりました。


ただ、残念なことは「たたずまい」が~~。

おい、人のこと言えないぞ、はい。


で、ついでにもう一冊。

休んでる間にたくさん本を読んだのよ。


「霊的人間」(鎌田東二著・角川文庫)


この本は、著者が「霊的」、

「目に見えない精神」とでもいいましょうか、

そんなモノと交信した人たち、

宮沢賢治、空海などを紹介。

そのなかの一人小泉八雲、はい、

「雪女」「耳なし芳一」などの「怪談」を

書いた人ですね。


彼は日本が好きで、

「日本のものはすべて、繊細で巧緻な芸術品

と述べ、

「不思議な魅力を持つ樹木、光みなぎる大気、

~~加えて全世界でもっとも愛すべき国民のすべてを

ひっくるめた、日本全部が欲しい」とまで。


ほんとにきれいな樹木。

日本全部を買い取りたい、とはすごいですね。


もちろん、彼は日本女性と結婚。


こんな意見が、テレビや雑誌など巷に

もっともっと流布すると、

日本女性は、もっともっと、

本来の「美しさ」に気づき、

自信を持つのではないでしょうか。


「美」の規準は変わりますね。


無理に痩せたり、あの体型に近づけようと

身体を痛めつけなくても

持っている美を意識すればいい、

と思えてくる。

日本を偏愛した男性二人の

「日本礼賛」でした。


谷崎の愛した美人たち

谷崎邸と芦屋界隈」

関連記事です。

 

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きもので自由学園の明日館②~~ロイドのことなど

2017-08-14 14:05:15 | きものでレトロ散歩

 

明日館の続きです。

 

えーと、結婚式までだったかな?

いえいえ、

 

F.R・ライトの事など。

この人、建築家としても有名だけど、

済みません、ちょっとゴシップを。

こんな話聞きたくなわという方は

スルーしてね。

すごい話だから。

40代で不倫して文春にすっぱ抜かれ、

しかし妻は離婚に応じないままに、

愛人と駆け落ち。

モテる男の40代、50代はアブナイわね。


その愛人とのスイートホームを作ったものの、

使用人に放火された上、愛人と二人の子ども、

弟子7人を惨殺された~~。

動機は不明、

犯人は牢屋で餓死したそうです。


失意というか、絶望の最中に依頼がきたのが

帝国ホテルの設計というわけ。


帝国ホテルの車寄せ。

車引きの方の服装が~~。

今の帝国ホテル。

情緒ないよ~~。

 

明日館には、

ロイドのミニミュージアムもあります。

ロイドさまと記念撮影。


「君、苦しゅうない、もっと近こうに」?

「はい」

ということで、

ロイドさま、よそ見しないでね。


ロイド建築といえば、

翼を広げたような屋根。

天井も高く、


食堂の電灯も、

最初は設計になかったそうですが、

急きょ変更、灯りを。


細かいところに「なるほど」な

アイデアがいっぱいです。



たとえば階段をあがって食堂に入る入口の上。

上に大きな箱みたいなものがありますが、

これはわざと圧迫感を作って、

狭いところから出たときに、

より広い空間を意識させるようにしたとか。

茶室の「にじり」を連想させます。


生徒を家族と見なし、

家族=一緒に食事=温かい=暖炉。

これは設立者羽仁もと子さんの考えかな。



 

ということで暖炉も。

これは今も実際に使われるとのこと。


はい、お邪魔虫です。

至る所に撮影スポットあり。

撮影自由よ。


最後にホールにある壁画。


なんの絵かわかりますか。

モーゼの「十戒」です。

ほら、海が開くところよ。

自由学園はキリスト教精神に基づいた学校ですが、

戦時中「自由」という名が当局に

目をつけられて、その上同盟国である

ドイツのユダヤ人迫害の関係から、

戦時中塗りこめられたそうです。

修復のときに、発見されました。

 

いや、もうホント、落ち着く空間で、

一日居ても飽きないわ。


入口。

中から外を~~。


帯は絽綴れ。

帯締めがだんだん下がってきたわ。



さようなら、明日館。

また明日~~。


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きもので自由学園の明日館~夏塩沢

2017-08-14 10:49:10 | きものでレトロ散歩

 

しばらく東京を離れておりました。

もう秋の気配が。


 

帰ってすぐに行ったのは

池袋のある自由学園の建物

重要文化財の明日館。


 


喧噪の池袋からわずか5分。

そこはもう別天地の静かさ。

何度か訪れたことはあるのですが、

見学会に参加、きもので行ったのは初めて。

ここで写真を撮りたかった


1921年、羽仁もと子さんが女史の教育のために

設立した自由学園。

設計は、かのF・L・ライト。

そう帝国ホテルを設計した方です。



日比谷通り、公園と向かい合う形で建っていた

こんな素晴らしい建物。


この日は音楽会あり、

手塚治虫賞作品の展示ありと

盛りだくさん。

音楽会はなんと料よ。


20日にはかの「モンスター」

(いや、もう夢中で読んだ)

などでおなじみの浦沢直樹さんの講演が

あるそうですが、もちろんもう満員。


講堂。

ここはライトの弟子の遠藤新の設計。


かつては椅子がなくて、

この階段に直に座っていたそうです。

すると、ちょうど生徒の目のところに舞台が。


屋根裏まで見せてくれるのよ。





同じ場所で撮影。

お邪魔虫の映像です。


東京音大の方のクラシックが主ですが、

この日は「鉄腕アトムのテーマ」などの

空を超えてラララ♬

懐かしい曲も。

作詞は谷川俊太郎さんなんですね。


音楽会を終えて、明日館に。

案内の方が古い写真を見せながら

説明してくれます。





食堂です。

この椅子とテーブルが素晴らしくて。


かつて使っていたものをそのまま。

この場所は、いまでは結婚式の披露宴として使用。

こんな感じ。

借り写真です。

 

こんな場所で式を挙げたいわ

挙げたかったwa.


椅子もね、低くて、

とても座り心地がいい。

右がかつての椅子。

日本人は背が高くなったので

左が現在の椅子。

販売もしているのよ。高いけど



今は喫茶室になっているホールの窓。

座るとちょうど目線のところに低い窓がある。

こちらは喫茶室の椅子。

これも低い。


こちらも人がいるので全体像はカット。


借り写真です。

ホール全体。

ここで挙式。

右側がわ~~。いえ、

もちろん借り写真です。


本を読みながらゆっくりお茶を。

ロイドの本も置いてあります。

見学案内はお茶付きで6百円。

見学だけならフリー。


毎日来たいくらいだわ。

残念ながら公開日限られている。


 

百日紅の花がきれい。

明日館、まだまだあるけど、

疲れたからちょっと休憩、

またすぐにアップしますね。

取り急ぎ。


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美しさの基準を取り戻そうか

2017-08-08 18:00:57 | きものと身体

 

人が感じる「美」というのは様々で、

それでも私たちが西洋!の美の感覚に

傾いていることは、

残念ながら事実ではないでしょうか。


テレビである人に、わあ、顔小さい!」

って言ってた。

これって、誉め言葉ですよね。

かつて舞台俳優は「顔は大きいほうが舞台映えする」

と言われていた時代もあったのに。

いつの時代だあ。

歌舞伎役者、これからはどんどん顔小さく

なるのかなあ。


細い、足が長い、細いウエスト~~、

ボンキュッボンのBWHライン~~。

その結果、自分の身体に引け目を

感じるようになって。


 

 先にアップした矢田部さんの

「たたずまいの美学」。

その実践編ともいえる

「からだのメソッド~立ち居振る舞いの技術」

(ちくま文庫)

を読んでみました。


 

この方、身体技法の研究に携わると同時に、

 ご自身、椅子を作る作業をするときには、

帯で身体を安定させると作業がすごく楽」と、

先の著書に記してありました。

 

だからといって、キモノだけの身体の使い方を

提示するだけではなく、

洋服のときの立ち方、歩き方も指南。


もはや、キモノだけの生活はありえませんからね。

要は、洋服とキモノでは「立つ」「歩く」といった

技術を使い分ける。


そうすれば、どちらでも無理なくきれいな姿になる、

ということですね。


「立つ」「歩く」「座る」

こういった基本技術を、私たちは、

「背筋を伸ばす」「胸を張る」といった言葉に

よって、ほら、朝礼!とかで、

教えこまれてきたわけですが、

基本になっているのは、やはり西洋式。


反り腰はNG。


しかし、本来、日本人には日本人の立ち方、

座り方、歩き方があったわけで。

たとえば「歩き方」。

洋服とキモノの違いは、

洋服で歩くときには、膝を曲げず脚真直ぐ伸ばし、

つま先から着地。

膝を曲げず真直ぐが基本。


 西洋の身体技法はバレエが基本。

 ターンアウトとかね。



キモノのときにはすり足を基本に、

歩くときには少しつま先を内側に。


これは作法というより、

理にかない、かつ無理なく、美しい」



キモノと洋服だけではなく、

歩き方や立ち方は日本舞踊、武術など、

それぞれに理にかなったメソッドがあるそうです。

 

この本のいいところは、

自然に沿った身体の使い方を

自分の身体に覚えさせることによって、

疲れない身体を得ると同時に、

自分の身体に備わった美に目覚める

ことでしょうか。

 

「これが美しい」「こうしなければ」

と決めつけるのではなく、

自分の身体に添った

正しい身体感覚を身に着けることで、

それぞれ違った身体に備わった美、

を再認識する。

すなわち自分の美に気づく。


本には、お茶碗とお箸の持ち方、

といった基本中の基本まで、

なぜそうなったかが記してあります。

 

着付けについては笹島寿美先生の

 「骨格を考えた着付け」を参考例に。

 コツをつかむの「コツ」は骨のこと。

 なるほど、面白いですね。

 

本書のなかにある、学生の言葉。

 同じ型を学びながら、

そこから滲み出てくる違い、

 そのたずまいが個性ではないのか


美の基準を「これっ」と一つに決めるのではなく、

理にかなったノウハウを身に着けることで、

一人ひとり身体が違うように、

その人に合った美をみつける。

 

お茶の動きも美しい~~。


戦後、向こうの訓えをいろいろ

叩き込まれてきた身としては、

はい、私のことです。

 

ようやく、これらの本によって、

日本人本来の持つ、身体の美に気づいたよ。

もっと早くに、若い頃に知りたかったな。

 

ということで、あとは

実践あるのみ。

 

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今年は静かな花火大会

2017-08-06 10:07:25 | きものでお出かけ

 

本日八月六日は「原爆記念日」です。

八時十五分。

子どもの頃から、この時間には黙とう。


花火大会に行きました。



昨年は大勢で行きましたが、今年は

子どもたちは旅行に行ったり、

ほかの集まりがあったり。


菊の花模様鳴海絞り、こちらの鳴海絞りは

花火っぽい?

自作の半幅帯。角出し風結び。

 

 

 

ピカチュウ、だそうです。

暗いのでシャッターチャンスが合わず、

うまく撮れません。



こちらの写真もボケボケ、

だけど、こっちのほうがいい。




花火は誰と見るかで、美しさも楽しさも

違ってきます。


心なし、花火の写真も寂しげ

静かな花火大会もいいね。


帰りにアベック、

カップルが、

「楽しかったね、来年も来ようね」と

話していました。

来年は、もっときれいで楽しい花火だといいね。


前は可愛いチェックを少し出して。


来年はどんな花火大会、かな?

行けるといいな。


というわけで、

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娘のおごり銀座・金魚帯&夏大島

2017-08-04 10:24:39 | 家族

 

娘が休みなので「ランチおごってあげる」

ということで、銀座に行きました。


銀座にある、レトロな建物。

こんな建物が好き。

 

幸い涼しい日だったので、夏大島。

何年も袖を通していないなあ。

可愛すぎてちょっと敬遠していた、

でも処分しきれない金魚帯。

娘相手ならいいかな、と。


赤が入っているからちょっと。

翡翠色の帯締めに、同じく翡翠の玉帯どめ。

 

フレンチをご馳走になったあと、

食事写真は、場所によりマナー違反なのでパス。

人のいない、

いいロケーションがあったので撮影会?


着付けははやり三原式。

崩れもせず、ラクチン

 

娘もパチリ。


久しぶりに娘とじっくり?話して~~。

銀座を散策して、買い物して~~。

ご馳走さまでした。


ということで、胸紐なし、

補正はタオル一枚の着付けに定着。


休憩室で、鏡使い撮影。


金魚帯、思ったよりおとなしくて、

まだ使えそう。


見つめあっている金魚が可愛い


 

三原式も楽だったし、涼しいし、

なにより娘のおごりだし

娘とじっくり話せた、

よい一日でした。


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「きもの都市伝説」!ってあるかも

2017-08-03 08:23:08 | アート・文化

 

先に「三原さんの着付け」をトライした拙ブログに

「自由にいこう!男着物」(河出書房新社)の著者

鴨志田直樹さんから、

なるほどなコメントをいただきました。

あえてアップさせていただきます。


きものを着ている人、

これから着たいと思っている人にも

参考になるので、ぜひ読んでほしいからです。

ーーーーー


太っている方が良いとか、

痩せていると補正しないとダメ

とか都市伝説がまことしやかに流れています。

一冊目の本の時に若いモデルさんで写真撮りました。

カメラマンさんがモデルさんを一目見て

「かなり補正しないと」というほど痩せていました。

私は「帯の位置を間違わなければ

痩せていても補正なくても大丈夫」

と着付けて撮影!

カメラマンさんが

「痩せていても大丈夫なんだね」と。


男の着物もそんなものです。

未だに高校講座家庭総合で和装を取り上げたとき

「男は太っている方が着物が似合う」

なんて言ってます。

ーーーーー

 

 ちなみにコメントのなかにある

最初の本は「男のふだん着物」(河出書房新社)です。

 

えば、「きもの都市伝説」

いろいろありますね。

私自身、そう思い込んでいることも

たくさんあるように思います。


ずっと、「痩せているから~~」と

言われ続けてきました。

でも、このたび、

三原さんの着付けをやってみて、

すごく開放されました。


 

二回目トライは雪絞り帯のとき。

最初は恐る恐るだったけど、

二回目はもう、襦袢というより

ワンピースを着ている気分。

胸紐なしがこんなに楽だとは。

お見苦しいとは思いますが、

あえて写真アップします。


 

襦袢が着付けのポイントですが、

あっというまにきれいに着ることが

できました。

襦袢の背中にコーリンベルト

縫い付けるだけ。

襟もちゃんとできました!


胸補正も、初心者の頃は「胸がない」からと

下着に綿をいれたものを身に着けたり、

ほら、あれよ、あれ。


ガーゼタオルを二つに折って

補正をしたりしていましたが、

ほら、あれよ、あれ。


ずれるし(笑)、いつのまにかなしに。

着るときは必ず補正しなければ、

と思っていました。


帯を締める前。

こちらのコーリンベルトさえ、

必要ないかも。


タオル一枚補正のときに、百均の

伸縮包帯を半分に切って留めました。


何年か前、女優さんの着付けを見たことがあります。

そのときには、

もう防弾チョッキみたいな補正着?を、

きものの下に着けていて、

興ざめした覚えがあります。

 

前に、山口智子さんの

トークショーに行ったときにも、

山口さん、

きものを脱いだときにも、美しくありたい。

でもいまのきものでは、補正だらけで難しい。

もっと自由に着たい」なんて

仰っていました。

あれから5年も経つんですね。

 

山口さんが着た志村ふくみさんのきもの」

 


今では、石田節子さんなど補正なしで

着付けをなさる方もいらして。

吉永小百合さんの着付けなどをなさっていますが、

それだって「うるさい方々が」


「きもの都市伝説」、

きものは痩せている人はうんと補正を、

は事実と違うのですね。


痩せていても、ふっくらでも、

自分の身体に添って着ればいいのですね。


きものお手入れに命をかけている三島正義さんも

間違った知識がいっぱい、本当らしく伝わっている、

とおしゃっていました。

きものクリーニングとか、パールトーン加工とか。

 

きものは苦しいとか、

きものは高い、とか。

ああとか、こうとか~~。


ホント、やってみると、

カンタンに着られるもんだと

イマサラ実感してしまいました。


自分の身体で感覚で確かめながら、

楽で美しいきものライフを

目指したいと思います。


鴨志田さんは、

女着物だって、自由にいこう」

で、コメントくださって、ときどき

参考になるコメントくださいます。

ありがとうございました。

より自由になりました。


まだまだありそうな、というか、

きもの界、「きもの都市伝説」だらけの

ような。

少し集めて検証してみたいもんだ。


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ありがとうございます。


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コメント (4)
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