宗教(しゅうきょう)・・これも分からないものの一つだ。神さまや仏さまに直接、どうよ!? どうです!? などと直接、声をかけられた訳でもないのに宗教に感化され、必死にお祈りしたりする。これ自体は大いに結構なこと[自爆テロなどは些(いささ)か病的なので除外]だが、宗教自体が組織化され権力をもって令するようになるのは明らかな間違いと断ぜざるを得ない。個人の自由な意思を超越(ちょうえつ)し、束縛(そくばく)するからだ。そういう意味では心に蟠(わだかま)りを抱かせない無宗教が正解となる。^^
とある街通りでの老人二人の会話である。
「どうですっ?」
「なにがっ?」
「アレですよ、アレっ!」
「ああ、アレは例年通りやっとります」
「例年通り? はて? お若いですなっ! ははは…」
「いや、若くもないですが、行事ですから…」
「ははは…まあ、行事と言えば行事ですなっ! アチラさんを納得(なっとく)させるという意味では…」
「アチラさんを納得!? はあ、まあ…。皆さん、喜んでおられます」
「皆さん!? ははは…お盛(さか)んですなっ!」
「お盛んっ!? はあ、まあ。恒例の行事ですから…」
「恒例の行事!? いやいや、恒例の行事じゃないでしょう。お好きなときでよろしいのでは?」
「いやいやいや、好きなときにはできません。年一回の行事ですから…」
「年一回の行事? いやいやいやいや、そんなことでもっ!」
「いやいやいやいやいや、年一回でしょ! アレはっ!」
「? 男女のお努(つと)めですぞっ!」
「男女のお努めじゃないっ! 宗教行事ですっ!」
「? なんですっ? その宗教行事というのはっ?」
「クリスマスですよ、クリスマスっ!!」
「…」
二人の会話は途絶(とだ)えた。
よくは分からないが、自主的な宗教関係の奉仕は本人の自由意志なのだからいいのだろう。但(ただ)し、令するものであってはいけない[冥府 十三王庁 大法廷 判決]。この発想も、宗教です。^^;
完