生まれた以上、どう生きようとそれは本人の自由で、誰もどうしろ! こうしろ! とは言えない。どう生きるのが正解なのか…という生き方の答はない訳で、分からないまま誰もが生きているのである。かく言う私も、生き方など分からないまま生き続け、今に至った…と回顧しているようなことだ。^^ 子供の頃は、爪から先も今に至る人生を歩もうとは思ってもみなかったということである。まあそれでも、今に至ってしまった以上、どうしようもない。幼少期に自分に適した生き方が分かればなんの問題もないが、分からないまま生きていくのが私達の人生なのだ。「そうなのよぉ~、まさか私がさぁ~、オカマバーで働くなんて思ってもみなかったわよっ!」と言われる男性だっておられることだろう。^^
とある高校の進路指導室である。生徒と教師が机椅子で対峙(たいじ)し、話し合っている。
「そら、君がそうしたいっ! と言うんなら、そうすればいいさっ! 先生は止め立てはせんっ! 生き方は君の勝手だ。ただしっ! あとから後悔(こうかい)しって、先生は知らんぞっ!」
「はいっ! それじゃ、そういうことで…」
「しかし、東大が間違いない君がだっ、墓石(はかいし)を彫(ほ)りたいなんてなっ!」
「それが、子供の頃からの僕の夢ですからっ!」
「そうか…。それじゃ、俺のも頼んでおくかっ! ははは…」
「分かりました。予約ということで…」
教師は、おいっ! 冗談だっ! とは思ったが、そうとも言えず、笑って暈(ぼか)した。 どう生きようと生き方は自由だが、それが正解なのかは誰にも分からない。^^
完