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不況期における「経営革新」のポイント(前編)

2021年09月23日 | 政治・経済
(営業力を強化し、同業他社との違いを際立たせる)
さて、日本の今後のあり方について述べたいと思います。
経営者は、暗いニュースに一喜一憂することなく、とにかく智慧を絞ることが大事です。
不況期の基本的な方策は幾つかに絞られてくるものです。

一つは「営業力の強化」です。ものを売る力を強くすることです。特に、「トップが陣頭指揮を執り、営業力の強化を図ることが望ましい」と明確に言われています。

トップ自らが外に出ていって営業をし、その姿勢を見た周りの社員たちが、それに続いていくことが大事です。

不況期に、本社などに立てこもっているような社員ばかりであれば、会社が救われることはありません。外に出なければ、現場の情報がトップに上がらなくなるので、打つべき手が見つからなくなるのです。

やはり、直接お客様に会わなければいけません。「顧客」というと、一方的な言い方になりますが、「実際に自社の製品やサービスを利用してくださっている方々は、どう感じているか。どこに値打ちを感じているか」ということを探り当てなければいけないわけです。

さらに、不況期は、同業他社との違いを際立たせるときでもあります。
不況は、会社にとって、決して不幸なことばかりではありません。不況期でも、本当に強い会社は、ますます強くなり、伸びていきます。それは、他社との違いがはっきりしてくるからです。

お客さまの選別の目はとても厳しくなり、無駄なものは買わないし、悪いサービスは受けようとはしません。財布のひもが固くなり、要らないものには一銭も使わないのです。そのため、弱い会社からバタバタと潰れていくことになります。

このなかで生き残った会社こそが、本当に強くなり、不況の時期が終わったときには、次の巨大企業になっていくのです。

不況期は、そういう選別が自然と働いてくる節目の時期なのです。

---owari---
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