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日本と世界が直面している「危機」の本質(後編)

2021年08月09日 | 政治・経済
(百億人時代に向けての「産みの苦しみ」が到来している)
今、必要なことは、後ろ向きの考えではなく、「難局に当たり、どのようにして苦しみを耐え抜き、新しい道を切り拓くか」ということです。

おそらく、政治家も経営者も非常に苦しんでいると思います。
「まさか潰れないだろう」と思うような世界的大企業にも、次々と倒産の危機が訪れています。政府が救済しなければ、何万、何十万もの人々がレイオフ(解雇)される可能性がある状態になっています。

局面は厳しいでしょう。ただ、厳しいけれども、これまでの流れから見れば、やはり、今回の危機も一つの節と考えるべきです。

この時代の節目を乗り越えなければ、人類は次の「百億人」に向けて成長していくことはできないのです。

世界の人口は七十八億人近くにまで増えました。「これだけ人が増えた」ということは、「それだけ多くの人が食べていけるようになった」ということです。世界は、それだけ豊かになり、富が増えたことを意味しています。

つまり、今、「百億人が食べていけるような社会構造をつくれるか」という、産みの苦しみが来ているのだと思うのです。

ここで、智慧を絞り出して新しい世界の仕組みをつくり出すことができなければ、人口を減らすしかなく、縮小に入らなければいけません。

しかし、どのようにして縮小させるのでしょうか。天変地異によって人類は滅びるのか、戦争等によって人口を減らすのか、そういうマイナスの方向で考えるのでしょうか。

それとも、そうではなく、やはり、新しい道を拓き、多くの人々が幸福に暮らしていけるような未来を設計していこうとするのか。

人類は今、そうした岐路(きろ)に立っているのです。

それぞれの時代に、それぞれの危機があり、いつも、それなりに大変だったと思います。「今だけが大変である」ということは全然ありません。昔にも、大変な時代、人類の未来が見えない時期は数多くあったのです。

この程度の危機を乗り越えられないようでは話にならないと思います。

(今、必要なことは「未来を切り拓く決意」)
株価が暴落したぐらいで、すぐ、百五十年前のマルクス主義に戻ったり、マルクスの亡霊に取り憑(つ)かれたりするような、情けなくも軟弱な経営学は、はっきり言って要りません。私は、そんなものに、すがりたくはありません。

むしろ、人々の創意工夫、努力・精進、智慧に賭けたい。人々の強い熱意や、未来を思う希望に賭けたい。そう感じます。

過去に戻るのではなく、やはり、未来に向かって船を進めていくことが非常に大事です。国のレベルで言えば、国家を挙げて未来への旅立ちを目指さなければいけません。

誰か特定の人の責任であるかのように言い、トカゲの尻尾切り風にその人だけを攻撃して、大衆の憂(う)さ晴らしをすることは、決して、正しい行為ではないし、将来性のある解決方法でもないと考えます。

私の結論は、はっきりしています。未来はとても明るいのです。時代は前へ前へと進んでいます。
時代の川は流れ下って、一路、大海原へと向かっている。未来は明るい。日本の繁栄は、絶対に揺るがないと思っています。どのようなことがあっても、これから、日本のゴールデン・エイジ、黄金時代が来ると感じているのです。

---owari---
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