(不幸の原因は、迷った先祖霊にあるわけではない)
「あなたが、現在、不幸なのは、あなたの先祖が救われていないからだ」という論理があります。「あなたの何代前の先祖が救われていないから、今あなたは不幸なのだ」「あなたが不幸なのは、その原因をあなたがつくったからではなく、先祖に原因がある」という言い方をする宗教が数多くあります。
もちろん、これも、頭から「間違いである」とは言いません。亡くなった両親あるいは祖父母、それより先の人が迷っていて、生きている人にすがっていることは、現実にあります。そうした霊障による不幸もないわけではありません。
しかし、根本的には、地上に生きている人間の心にこそ責任があるのであり、それによって本人の幸・不幸は現れてくるのです。たとえ迷っている先祖霊がいたとしても、本人が地獄に堕ちる理由は本人の生き方にあるのであり、迷った先祖霊にあるわけではないのです。
本人が地獄的な生き方をしているからこそ、*波長同通の法則で、迷った先祖霊が取り憑いているのです。そして、同じく苦しみを分かち合っているというか、同病相苦しんでいるわけです。
すなわち、そのようなものが憑いているから自分が不幸なのではなく、自分がそういう不幸な心を持っているからこそ、そのようなものを呼び込んでいるのです。
先祖供養も非常に大事なものですが、あくまでも、その出発点は自己責任の原則であり、死者を救う前に、まず、生者、生きている者を救わないといけません。要するに、自分自身の心を自分で救わないと、救ってくれる人はいないのです。
まず自分が幸福な明るい光を出してこそ、迷っている先祖をも救うことができるのです。
ところが、自分も真っ逆さまに地獄に堕ちるような人であって、自分の不幸の責任を家族や先代のせいにしていては、決して幸福になれるものではないのです。この辺を間違ってはなりません。このように、「あくまでも自己責任が原則である」ということを知ってください。
間違った宗教は、たいてい、ここをチェックするとよく分かります。ほかのもののせいにし始めるものは、たいてい間違っています。あくまでも自己責任が原則なのです。
*波長同通の法則・・・「心の波長、心の状態が似ていると、お互いに引き付け合う」という法則。
---owari---
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