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国際金融資本の陰謀にも負けない国「日本」

2021年01月30日 | 政治・経済
昨今、国際金融資本による陰謀説なるものがまことしとやかに囁(ささや)かれています。
そもそも連邦準備銀行は民間銀行であり、それを統括している連邦準備制度理事会は、いわゆる国際金融資本によってコントロールされている。

そして国際金融資本は、連邦準備制度理事会を通じてアメリカの資金供給や金利を統制することで、世界のインフレやデフレ、不況や好況、あるいは株式相場の高低などを意のままに操作して利益を上げている・・・・・。

つまり、アメリカは最終的に連邦準備制度理事会のバックにいる連中(国際金融資本)が得するように動いているという説です。

マレーシアのマハティール元首相も、演説で、「1997年に起きたアジア通貨危機は、アメリカのヘッジファンドによって起こった」と指摘したことがあります。

アメリカを中心に活動している国際金融資本が運用するヘッジファンドが謀略的な投機を行い、アジアの通貨危機を引き起こした。

その際、アメリカ金融当局は危機に陥ったアジアの国々に無理やりグローバルスタンダードを押し付け、安くなった金融関連の株を買い占めて、巨額の利益を上げると共にアジア経済の支配を目論(もくろ)んだ、というわけです。

日本でも、アジア通貨危機後、山一證券が破綻してアメリカ大手金融業メリルリンチに買い叩(たた)かれることになりましたし、金融界を中心にいろいろな形で外資が入り込んできました。

まぁ、話としてはおもしろいし、連邦準備制度理事会が陰謀の巣窟だとも言える部分も確かにあるでしょう。しかしだからと言って、よけいな心配をする必要はありませんし、なんの意味もないことです。

今までの日本は何をされてもそれに対応し、時代にフィットしてきました。みんな心を合わせてしっかり働き、それを乗り越えてきたのです。

「日本を嵌(は)めてやろう。日本から儲けてやろう」と思って、彼らがやったことはだいたい向こうが損をしています。

そういう底力がある国は、アメリカの利上げなんかまったく気にする必要はありません。「どうぞ勝手に」でいいのです。
実際、日本にはそういう考えをする人がたくさんいましたし、今も動ずることなく、堂々と世界を相手に戦っている人が少なくありません。

それをしないのが、ただの学者、ただの新聞記者、ただの評論家です。

アメリカが利上げする?じゃあドルを買っとけば利息がたくさんもらえるじゃないか。その次は?儲けた分でポンドやユーロを買えばいい・・・・・。
そういうふうに、いろいろと波及していくのが経済なのです。いちいち騒ぐことじゃありません。

どちらにしたって、日本人のようにまじめに働いて、助け合う賢い民族はそうそういません。
また、日本人は目先のことではなく、長い目で信用を大切にしています。そんな日本のすることに失敗はありません。他の国は失敗しても、日本は必ず勝ちます。

「日本はインチキをしない国だ。だから円を買おう」今、世界の人々がそう思っています。
だから円高になるのは当然でしょう。もっと言えば、そのうち誰もドルなんて持たなくなりますよ。人民元なんてなおさらです。

円の強さは世界で認められています。それは、しっかり働く人がいるからです。
ここで言う「しっかり働く」とは、汗水垂らして働くというだけの意味ではありません。

日本人の感性、日本人の英知をもって働く。
それからお互いに足を引っ張らない。助け合う。
盗まれるとか言わない。

そして教えて教わって、それぞれの思い付きをどんどん出して良くしていく。周りに教えていく・・・・・。
そういう働き方がすごいのです。

ところが、不安ばかりを煽り立てている学者や評論家、マスコミ関係者にはそういうことが見えていないようです。

それどころか、自分が利益追求第一の個人主義になって、助け合うことの大切さに気づかなくなっています。
そういう人の言うことが当たらないのは当然のことでしょう。

(日下公人著書「『日本大出動』トランプなんか怖くない(2016年6月発刊)」から転載)

---owari---
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