世界各国の議会に対して演説を繰り返し、ヒーローのような扱いとなっているウクライナのゼレンスキー大統領。ロシア侵攻前は政治生命の危機だったことで知られていますが、支持率が30%しかなかった彼にはある問題があったようです。そこで今回は国際政治経済学者の浜田和幸さんが自身のメルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』の中で、 ゼレンスキー大統領の“懐”について迫っています。(2022.05.12『MAG2ニュース』)
(ゼレンスキー大統領のアキレス腱)
ぶっちゃけ、ウクライナのゼレンスキー大統領はロシアによる軍事侵攻によって政治生命を救われ、一躍ヒーローの座を射止めたようです。
アメリカからは「ロシアによる暗殺の恐れ」から「国外脱出」を勧められたとのことですが、自身のSNSを通じて、「ウクライナの自由を守るためにキーウに残る」と宣言。
人気コメディアンとしての巧みな話術やパフォーマンスを武器に、あれよあれよという間に大統領になったゼレンスキー氏です。
しかし、主役を演じたテレビドラマで見せたような腐敗政治の撲滅は「絵に描いた餅」でしかなく、国民の期待に応えることは叶わない状況でした。
それどころか、昨年公表された「パンドラペーパーズ」によって、ゼレンスキー氏は大統領に就任した後の2年間で8億5000万ドルもの蓄財をなしたことが暴露されたのです。
オランダの「民主主義フォーラム」では「なぜ、たった2年間でそれほどの資産を得ることができたのか」と情報公開を求めました。
残念ながら、ゼレンスキー大統領からは何ら回答はありません。
それどころか、ロシアの軍事侵攻が始まって以来、大統領の資産は毎月1億ドルのペースで膨れ上がっているとのこと。
しかも、ゼレンスキー大統領とその家族、そして彼が立ち上げたテレビ番組制作会社は英国領バージン諸島に設立した幽霊会社を通じて、資金運用を繰り返していることがオランダの「組織犯罪汚職報告書」によって明らかにされました。
彼は日本の国会はじめ世界各国の議会に対して「ロシアを非難し、ウクライナへの支援を求める」演説を繰り返しています。
曰く「武器を送って欲しい。お金も送って欲しい。さもなければ、あなた方の国もウクライナにようになります」。
しかし、オランダ議会は決して彼に演説の機会を与えようとはしません。
大統領に当選した時には73%の国民の支持があったゼレンスキー氏。ところが、ロシアの軍事侵攻が始まる直前には30%にまで下がっていたのです。
彼は民主主義を守ると訴えますが、野党を全て解散させ、テレビ局もたった1社にしか放送権限を与えない処置を下しました。
しかも、政権の主張しか放送を許さないという、情報統制を敷いています。更には、ノーベル平和賞を目指して、関係方面に根回しをしているとのこと。
実は、ウクライナはヨーロッパでは「最も腐敗の蔓延する国家」として悪評ふんぷんでした。
そうした汚職国家を立て直してくれるものと期待されて大統領になったのですが、結局、同じ穴の狢(むじな)に過ぎなかったことが分かり、大統領としては失格となる寸前に起こったのがロシアによる軍事侵攻だったのです。
ぶっちゃけ、ゼレンスキー氏はプーチン大統領に頭が上がらないのではないでしょうか。
---owari---
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