【 葦原( あしはら )の 瑞穂( みづほ )の国に 手向( たむけ )すと 天降( あも )りましけむ 五百万( いほよろづ ) 千万神( ちよろづかみ )の 神代( かみよ )より 言ひ継( つ )ぎ来( き )たる 神奈備( かむなび )の 三諸( みもろ )の山は 春され春霞( はるかすみ )立ち 秋行( ゆ )けば 紅( くれない )にほふ 神奈備の 三諸の神 . . . 本文を読む
【 斎串( いぐし )立て 神酒据( みわす )ゑ奉( まつ )る 神主( かむぬし )の うずの玉陰( たまかげ ) 見ればともしも 】 木でできた斎串を 立てて 御神酒を 捧げまつる 神官の . . . 本文を読む
【 天雲( あまくも )の 影( かげ )さへ見ゆる こもりくの 泊瀬( はつせ )の川は 浦( うら )なみか 舟の寄り来( こ )ぬ 磯( いそ )なみか 海人( あま )の釣( つり )せぬ よしゑやし 浦はなくとも よしゑやし 磯はなくとも 沖つ波 凌( しの )ぎ漕入( こぎ )り来( こ ) 海人の釣舟( つりぶね ) 】 . . . 本文を読む
【 さざれ波( なみ ) 浮きて流るる 泊瀬川( はつせがは ) 寄るべき磯( いそ )の なきがさぶしさ 】 さざなみが 浮いて ながれる 奈良県桜井市初瀬の 泊瀬川だが &nbs . . . 本文を読む
【 つぎねふ 山背道( やましろぢ )を 他夫( ひとづま )の 馬より行( ゆ )くに 己夫( おのづま )し 徒歩( かち )より行けば 見るごとに 音( ね )のみし泣かゆ そこ思( おも )ふに 心し痛し たらちねの 母が形見( かたみ )と 我( わ )が持てる まそみ鏡に 蜻蛉頒着 ( あきづひれ ) 負( お )ひ並( な )め持ちて 馬買へ我( わ . . . 本文を読む
【 泉川( いづみがは ) 渡( わた )り瀬( ぜ )深み 我( わ )が背子( せこ )が 旅行( たびゆ )き衣( ごろも ) 濡( ぬ )れ漬( ひ )たむかも 】 奈良県宇陀郡と 三重県伊賀諸郡から はじまる 泉川は ぃまの木津川 . . . 本文を読む
【 玉だすき かけぬ時なく 我( あ )が思( おも )ふ 妹にし逢( あ )はねば あかねさす 昼はしみらに ぬばたまの 夜( よる )はすがらに 眠( い )も寝( ね )ずに 妹に恋( こ )ふるに 生( い )けるすべなし 】 珠玉のすきのょぅに いつもすきな あなたに &nb . . . 本文を読む
【 三諸( みもろ )は 人の守( も )る山 本辺( もとへ )には あしび花咲き 末辺 ( すえへ )には 椿 ( つばき ) 花咲く うらぐはし 山そ泣く子守( も )る山 】 三諸は ぉひとが たいせつに まもってぉられる山 もとのぁ . . . 本文を読む
【 冬ごもり 春さり来( く )れば 朝( あした )には 白露( しらつゆ )置き 夕( ゆふへ )には 霞( かすみ )たなびく 汗瑞能振 木末( こぬれ )が下( した )に うぐひす鳴くも 】 さむぃ冬さま ぉわって 春さま ぉこしぃただぃたら &nb . . . 本文を読む