日本株は全面安、ウイルス感染拡大でリスク回避-東証1部の99%下落
伊藤小巻、牧綾香-
欧州や中東でも感染広がる、円は1ドル=110円台後半に上昇
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米10年債利回り過去最低に接近、東証1部値下がり銘柄数は2129
Photographer: Kevin Frayer/Getty Images
25日の東京株式相場は大幅に下落し、TOPIXと日経平均株価の下落率は2018年12月以来の大きさとなった。新型コロナウイルスの感染が欧米や中東を含めてさらに広がり、世界経済への影響が不安視された。輸送用機器など輸出関連、鉄鋼など素材、医薬品中心に東証1部銘柄の99%が値下がり。
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〈きょうのポイント〉
TOPIXと日経平均は取引開始直後に4%超下落。東証1部の値下がり銘柄数は2129と値上がり26を大きく上回り、売買代金は3兆3100億円と19年12月13日以来の高水準。野村証券投資情報部の伊藤高志エクイティ・マーケット・ストラテジストは日本企業の1-3月期業績について「しばらく回復期待は持てなさそう」とみており、「株価は不安定な状況が続きそうだ」と言う。
りそな銀の黒瀬氏は米インフルエンザ患者の中の新型ウイルス感染者数が今後のポイントと指摘。「懸念されているほど感染者が潜在的に広がっているとは想定しづらい。新型ウイルスに対する市場の過度の恐れには疑問も残る」と話した。
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