◎◎ 日本株6連騰へ、米景気回復や中国輸出底入れ期待-景気敏感買い
長谷川敏郎
2020年6月8日 7:45 JST
米国の失業率は予想外に低下、ナスダックは取引時間中の最高値
中国輸出はマイナス幅縮小、ドル・円は1ドル=109円台後半と円安
☆☆☆☆☆☆ 8日の東京株式相場は6日続伸となる見込み。想定より早い米国の景気回復や中国の輸出底入れへの期待、為替の円安を受け、自動車など輸出、素材といった景気敏感業種、銀行など金融株中心に内外需広く買いが広がりそう。
〈きょうのポイント〉
5月の米雇用統計、失業率は13.3%へ低下-予想は19%への上昇
非農業部門雇用者数(季節調整済み)は前月比250万人増
米S&P500種は大幅反発-ナスダック総合指数は取引時間中の最高値更新
5月の中国の貿易黒字は過去最高-輸出は予想ほど落ち込まず
¤¤¤ 東海東京調査センターの平川昇二チーフグローバルストラテジストは「米雇用統計はエコノミストの事前予想とは方向性がまったく逆で、歴史に残るほどのポジティブサプライズ。経済再開とともに国民が外出して経済活動や雇用が予想以上に良くなったことを示す」と述べた。日本株でも「米景気回復による業績改善期待から素材や金融など出遅れ業種が買われそう」とみていた。
◇◇ 米シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物(円建て)の5日清算値は2万3085円と、大阪取引所の通常取引終値(2万2870円)に比べて215円高
けさのドル・円相場は1ドル=109円60銭近辺で推移、前日の日本株終値時点は109円28銭
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