◎◎ 〔マーケットアイ〕外為:ドル105円付近、4―6月期米GDPは戦後最悪の見通し
2020/07/30 16:33
[東京 30日 ロイター] -
<16:21> ドル105円付近、4―6月期米GDPは戦後最悪の見通し
△△ ドルは105.05円付近。
午後の取引では、国内勢による月末のドル買いや前日1年10カ月ぶりの高値を付けたユーロの調整売りでドル/円が小じっかりし、105.30円まで上値を伸ばした。
しかし、現在はユーロ/ドルの下落がユーロ/円に波及し、ドル/円の上値が抑えられている。
ユーロ/円は現在123.48円付近できょうの安値圏。
□□☞☞ 米商務省はきょう、4―6月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値を発表する。
ロイター調査によると、新型コロナウィルスの感染拡大の影響で、4―6月期のGDPは前期比年率で34.1%減と予想されている。
四半期ベースで比較可能な統計を取り始めた第2次世界大戦直後の1947年以降で最悪の数字となる公算が大きい。
◯◯☞☞ また、米労働省はきょう、週次の新規失業申請件数を発表する予定だ。
23日に発表された前回の新規失業保険申請件数は前週比10.9万件増の141.6万件と、予想外の増加となり、「ドル全面安に突入するきっかけを作った」(国内銀)とされ、このデータは今回も警戒されている。
ロイター調査によると、今回は145万件に増加する見込み。
<14:37> ドル105円前半に上昇、国内勢の買いと対欧州通貨でのドル高で
◑◑ ドルは105.25円付近。一時105.29円まで上昇した。
¤¤¤⇨ 市場筋によると、午後に入って、月末を控えた国内勢の買いが流入したという。
◇◇ また、今夜に米国の4―6月期の国内総生産(GDP)や新規失業保険申請件数など指標の発表を控えていることから、短期筋によるポジション調整の売買があるとされ、対ユーロや英ポンドなどの欧州通貨で、ドルが買い戻されているという。こうした対欧州通貨でのドル高が、ドル/円上昇の一因だという。
<13:46> ドル指数2年2カ月ぶり安値圏、金価格は過去最高値圏
◑) ドル105.06円付近で小幅な値動き。朝方一時105.15円まで上昇したが、上値追いの機運はみられない。
◐◐ 主要6通貨に対するドルの強さを示すドル指数<.DXY>は93.39付近。このところのドル全面安を背景に前日一時93.18まで下落し、2018年5月以来、2年2カ月ぶり安値を付け、現在も戻りが鈍い状況だ。
ドル指数の構成通貨で最も比重が高いユーロが前日1.1807ドルまで上昇し1年10カ月ぶり高値をつけたほか、ドル/円も104.77円と4カ月ぶり安値を付けたことなどがドル指数下落の主因だ。
△△ ドル安の裏では、金相場の上昇が止まらない。
金現物
米連邦公開市場委員会(FOMC)では新型コロナ感染拡大の影響からの景気回復に向け「あらゆる手段」を尽くすとして、必要な限り政策金利をゼロ%近辺にとどめることが改めて表明され、金相場はこうしたゼロ金利の継続を好感した格好だ。
<12:00> ドル105円付近、きょう発表の米経済指標に警戒感
☆☆ 正午のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点(104.91/93円)に比べ、若干ドル高/円安の105.05/07円。
米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けたこの日のドルは、小幅な取引レンジに収まっている。
ドルは105円をわずかに下回る水準で取引を開始したあと、五・十日の実需のフローを受け仲値にかけて105.15円の高値を付けた。しかし、高値圏での滞留時間は短く、米長期金利の低下を眺めつつ、105円付近まで反落した。
米10年国債利回りは現在0.5724/5708%の気配。ニューヨーク午後5時05分時点の0.5773%から低下している。FOMCを受けて、米金融緩和が長期化するとの市場の見方が再確認された。
□□⇨ 今夜には米4―6月の国内総生産(GDP)速報値(市場予想:マイナス34%)や新規失業保険申請件数の発表が予定され、警戒されている。
¤¤¤⇨ オフィスFUKAYAコンサルティング代表の深谷幸司氏は「こうした経済指標にネガティブ・ショック(予想を上回る大幅な悪化)があれば、リスク資産に下方調整が入ることが予想される。為替市場の初期反応としては、リスク回避からクロス円の下落が想定される。
クロス円では円ショートが累積しており、それらが巻き戻されればクロス円での円高がドル/円に波及し、ドル/円を下押しするリスクも現実味を増すという。[nL3N2F10W8]
午前の取引でユーロ/円は123.70円付近で底堅さを保った。ユーロは28日、29日の両日、123円ちょうど付近まで下落している。
<10:12> ドル105円付近、クロス円での円安が下値を支える
◑◑ ドルは105円付近。実需等によるドル買いで、仲値にかけて105.15円まで上昇したが、まもなく反落して現在に至っている。
この日はクロス円が底堅く推移しており、前日からの欧州通貨高と、それに伴うクロス円での円安が、ドル/円の下支えとなっている。
△△ 英ポンド/円は早朝の安値136.33円から136.45円まで上昇した。
◇◇ ユーロ/円も123円後半で底堅さを保っている。
<09:10> ドル105円付近、月末フローで下値固めできるか
☆☆ ドルは105円付近。早朝から小幅な値動きとなっている。
◇◇ きょうは月末の五・十日に当たるため仲値にかけて実需のフローが予想されているが、「ドル安地合いの中で、どれほど実需の買いが入るかわからない」(アナリスト)とされ、実需の買いフローでドルの下値固めができるか不透明な状況だ。
◑▼ ユーロは1.1783ドル付近。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後に一時1.1807ドルと2018年9月以来の高値をつけた。
ユーロ/円は123.77ドルと堅調気味。
「一昨日の為替市場はリスク回避の円買いの様相を呈していたが、昨日からまた対欧州通貨でのドルの弱さが目立ち、ドル全面安に戻っている」(国内銀)という。
こうした中では、ユーロ/ドルでのユーロ高/ドル安がユーロ/円でのユーロ高/円安に波及するため、結果的にドル/円の下値リスクが抑制される場合が多い。