まち・ひと・くらし-けんちくの風景-

建築設計を通してまち・ひと・くらしを考えます。また目に映るまち・人・くらしの風景から建築のあるべき姿を考えています。

お盆はお世話になった知人のお墓詣り

2020-08-13 21:30:28 | 建築まち巡り中部 Chubu

今日は、富士の麓に眠る友人のお墓参りに行ってきました。家からなるべく接触を減らすために車で移動。1周忌を前にようやく、ご冥福をお祈りすることができました。幸いお天気には恵まれましたが、残念ながら富士山が全貌を表すことはありませんでした。

帰り道に、少しだけ道草。一つ目は盲導犬の里、富士ハーネス。

この施設では盲導犬をトレーニングするだけでなく、盲導犬を理解してもらいもっともっと普及させるために様々な取り組みを行っています。私たちも現役の盲導犬や利用者の方によるデモンストレーションを見てきました。本当に犬は賢いですね。

 

 

突然我が家の主です。盲導犬と違って何もしませんが・・・・・。

富士ハーネスの建物は日本建築学会賞を受けています。非常に明快な空間構成に、好感が持てます。

寄り道の2つ目は、山中湖のバス待合所。

 

けれんみなく木造で構成していますが、細部にも十分行き届いたきめの細かさを感じます。いい建築です。

ここでまた突然関係ない、調布飛行場の写真。

天気が良いと、富士山の上を飛行機で飛んでみたいものです。

今日のさわやかな、充実した一日は、昨年亡くなったSさんが用意してくれたような気がします。

My wife and I visited the grave of our friend I.S. today. He was a structural engineer I consulted with about the buildings I designed. While I'd like to design my architecture with slender,thin and light structure,  he always showed his structural solution with stout colums and big beams. I remember subsequential and endless discussions beteween us.

In deepest sympathy,

Thank you I.S. san.

 

高谷時彦

設計計画高谷時彦事務所

Tokihiko Takatani

Tokihiko Takatani Studio  architecture/urban design Tokyo

 

 

 

 

 


善光寺 宿坊のまち並み

2019-08-25 17:44:52 | 建築まち巡り中部 Chubu

善光寺の門前町を歩きました。幸い快晴。歩道にも木陰が整備され大変心地よい道です。

お店も塗り屋造り、土蔵などの形式を基調に修景されています。

看板などもルールに従っているようです。

山門に近づくと歩行者道。うまくできています。

・・・で、私が見たかったのが宿坊の並びです。

やはり今も講組織が生きているようです。

坊も町家と同じように間口が狭く、奥の深い敷地に建っているようです。

もちろん町家とは違い、門構えがそれぞれにあります。

一本裏の通りも宿坊街となっています。

今は講中よりも一般のお客さんのほうが多いのではないでしょうか。坊が途切れることなくまち並みを形成しているのは、さすがに善光寺です。

I have been engaged in Toge-no-Machinami project for ten years.Toge is a pilgrimage village of Shugen-Do, a traditional religion that worships the holiness of nature itself, located in Tsuruoka-City of Yamagata pref. Shukubo is a small temple and a lodge for pilgrims, run by a Yamabushi or moutain monk. As Japanese people's alienation from Shugen-Do is progressing and Shugen-Do pilgrim people decline, the number of Shukubo has been steadly declining. The landscape of the Toge or Shukubo village is changing day by day, the village is loosing the atomosphere of holiness and the sense of degnity.

Therefore the street of Zenkoji Temple, lined with small Shukubo or pilgrims' lodge temples , is very much interesting to me.  

Tokihiko Takatani

architect/professor

Tokihiko Takatani Studio architecture/urban design Tokyo

Graduate School of Tohoku Koeki University Tsuruoka-City Yamagata pref.

高谷時彦

建築・都市デザイン

設計計画高谷時彦事務所 東京

東北公益文科大学大学院 鶴岡・山形県   

 

 

 

 


善光寺に素晴らしいアールデコ建築

2019-08-25 16:14:27 | 建築まち巡り中部 Chubu

善光寺の参道を降りていくと一際存在感を放っているのが、藤屋旅館。加賀前田家がお泊りになる御本(陳)陣。

大正13(1924)年、設計施工は宮大工の師田庄左衛門(善光寺にも関わっていたそうです)。登録文化財としての解説を見るとアールデコ建築となっていますが、柱頭や軒回りなど古典様式的な要素もうまく組み込まれています。レリーフなどの装飾的な要素にも柔らかな要素が見えたり、中央部ペディメントのあたりなど、セセッション的ともいえるのではないでしょうか。

これが木造というので驚きます。

小樽でも見ました(小樽では木骨鉄網コンクリート造となっていました)が、https://blog.goo.ne.jp/1210tokihiko/e/443d4a4b206324ec8ca84a042683f1ea

木造の骨組みの上に鉄網とコンクリート(モルタル?)で仕上げたとなっています。

そういえば以前大阪船場で見た清水猛商店(設計住友工作部 小川安一郎)も木造の3階建てでした。同じ大正13年築です。

https://blog.goo.ne.jp/1210tokihiko/e/2b01130565eabd9f527c79a83a3a0ef9

中も見事です。うまくリニューアルされています。

タイルも張り替えられていますが、昔のものを使っているのでしょうか。日本製のマジョリカタイルのように見えますがどうでしょうか?

After calling in my old friends' house in Madarao, I  visited Zenkoji Temple, a national treasure, and enjoyed walking the crowded Monzenmachi street of Zenkoji Templ. We call  the town of shops in a line  in front of the great temples Monzenmachi, or Monzenmachi street. I found the 3 storied building outstanding among Jpanese traditional style buildings or Machiya.

Fujiya hotel is an art-deco style building designed and built by Morota Sho'emon, a miyadaiku or a shrine and temple carpenter in 1924. Although it looks like a reinforced-concrete structure from the appearance, it is a wooden structure building, with well designed and very comfortable spaces inside.

Tokihiko Takatani

architect/professor

Tokihiko Takatani Studio  architecture/urban design  Tokyo

Graduate School of Tohoku Koeki University  Tdsuruoka-City, Yamagata pref. Japan

髙谷時彦

建築・都市デザイン

設計計画高谷時彦事務所 東京

東北公益文科大学大学院 鶴岡・山形

 

 

 

 


都市環境デザイン会議 in 岐阜

2017-10-08 20:06:01 | 建築まち巡り中部 Chubu

都市環境デザイン会議の大会のために岐阜を訪れました。岐阜の町は初めてです。

岐阜も(数回前にブログでコメントしたように)大垣と同じく繊維産業の町というイメージがあります。

駅前にも繊維問屋街がありました。ファッションシティです。角の建築を見ると昭和の早い時期の建築のように見えます。

こちらはアールのコーナーですが、入り口を十分意識したデザインです。

 

この看板も存在感満点です。相当センスのよいファッションが期待できます?

駅前を少し離れてお城に近いほう、長良川に近づくと町家もたくさん残っています。

岐阜ちょうちんでしょうか?

美濃和紙の伝統ですね。

翌日メディアコスモス(伊東豊雄氏)見学の帰りに市役所のあたりも歩いてみました。

今度メディアコスモスの隣に建て替える計画が出ていましたので、これはどうするんでしょうか?

この近くにも大きな和風建築がありました。いわゆる近代和風でしょうか?

歌にも出てくる有名な柳瀬の近くだと思いますが、仮枠仕上げの迫力満点のRCビル。

金華山に月が出ていました。

高谷時彦記

First visit to Gifu city, a castle town ruled by Oda Nobunaga.

As Gifu was once a town of Textile industory, there is a large wholesale district in front of Gifu Central station.  Curious!

 Tokihiko Takatani

Architect/Professor

Takatani Tokihiko and Associates, Architecture/Urban Design, Tokyo

Graduate School of Tohoku Koeki university ,Tsuruoka city, Yamagata

 

 

 

 

 

 

 

 

 


メディアコスモス 伊東豊雄さん

2017-10-08 19:33:20 | 建築まち巡り中部 Chubu

都市環境デザイン会議岐阜大会。

すばらしい運営でした。企画も大変よかったと思います。地元の若い人たちの話は自分の世代との違いが浮かび上がって大変きょうみあるものでした。

皆さん自然体です。地方の町や都市ではデザイン的な発想のできる人はまだまだ求められています。大いに期待をしたいと思いました。

さて岐阜での大会ということで、今いろんな意味で話題のメディアコスモスへ。まずは閲覧室へ。

屋根or天井の柔らかな局面が広がり感を出しています。

人の居場所をつくるデザインです。決して本の配置でできた場所ではありません。

ほんの配置が分かりにくいという声が利用者から出ているとのことでしたが、一応サインもあるので、少し慣れれば問題ないと思います。

 

カウンターも気楽に相談できそうな雰囲気です。

 

 

自然に外を眺める人の居場所もあります。

外のテラスにも出られるんですね。

アルコーブ状で屋根付です。

1階の外部にも図書館の延長のような人の居場所。

1階に降りてみます。高校生のたまり場は食事もOKのようです。

 

流行のスタバもありました。

雨漏りなど負の面もあるようですが、全体としてゆったりと人の居場所をつくることに徹底していることに共感します。

 高谷時彦 記

After attending the annual meeting of JUDI, Japan Urban design Institute,

I walked to see "Media Cosmos", a public library designed by architect Toyo Ito.

I was very much interested in nice "place making" for the people, not for the bookshelves.

Tokihiko Takatani

Architect/Professor

Takatani Tokihiko and Associates, Architecture/Urban Design, Tokyo

Graduate School of Tohoku Koeki university ,Tsuruoka city, Yamagata