Umi kakasi

自分が感じたことを思うままに表現してみたい。

10年ぶり悲願の日本人優勝

2016-01-27 12:26:57 | 日記
大相撲初場所
琴奨菊、優勝おめでとう。

 
大相撲初場所、両国国技館で優勝を懸けた千秋楽に、大関・琴奨菊の相手は、
同じ大関の豪栄道を、突き落としで下して14勝1敗とし、初優勝を飾った。

今日までの10年は、朝青龍、白鵬、日馬富士、鶴竜など、モンゴル出身力士や
ブルガリア出身の琴欧洲ら外国勢が優勝を占めてきたが、角界を席巻する外国人
横綱勢に一矢を報い、ようやく日本人の夢でもあった優勝を、日本出身力士の
琴奨菊が優勝を果たした。
優勝のかかった千秋楽の最後勝負で、豪栄道との取り組みで負けるのではないかと
気が気でなかったが、横綱を総なめした琴奨菊の勢いは、心配する程でも
なかったようだ。
日本人力士の優勝は、日本国籍を取得したモンゴル出身の旭天鵬を除けば、日本
出身力士の賜杯は、2006年初場所の栃東(元玉ノ井親方)以来10年ぶりだ。

  
琴奨菊は、11年に大関に昇進して以来、度重なるけがなどで精彩を欠いていた。
今場所は、がぶり寄りを身上とする本来の取り口が戻り、中でも、これまで全く
歯が立たなかった横綱白鵬を、力強い出足で押し出した相撲は見事だった。
初場所で初日から順調に白星を並べ、10日目に鶴竜、11日目に白鵬、12日目には
日馬富士と3横綱を倒した。
大関以下の力士が、3日連続の横綱戦勝利したのは、1991年初場所で優勝した
大関霧島以来、25年ぶり。3横綱すべてを破る、文句なしの優勝である。

10年ぶり琴奨菊の優勝は、来場所の成績次第では、1998年に昇進した3代目、若乃花
以来の、日本人横綱の誕生も、現実味を帯びてくるのではないか。

2002年初場所の初土俵から14年をかけて念願の賜杯を手にした、3月の春場所で、
初の綱とりに、琴奨菊も「不退転」の気持ちで強く挑んでほしいものだ。
今場所での琴奨菊の優勝は、他の日本人力士にとっても、大きな刺激となるだろう。
大関稀勢の里ら、期待される力士たちの奮起も期待したい。

 
日本相撲協会は一時、時津風部屋の力士暴行死事件や、野球賭博事件など、不祥事に
揺れ、一時客足は遠のいたが。
日本の国技でもある大相撲の、名誉挽回に賭けた協会役員と、昨年11月に亡くなった、

故、北の湖前理事長が「土俵の充実」を訴えていたことが、徐々にではあるが成果を
上げ、最近になって、このところ、場所には活気が戻り、「満員御礼」が増えている。
激しい差し手争いや土俵際の逆転など、白熱した取組が増えていることが、大きな要因で、
日本人力士が優勝争いに絡み、外国人力士としのぎを削る相撲の面白さが、千秋楽まで
目が離せない場所が続くことで、大相撲の人気回復を確たるものにしたようだ。

日本人力士、大関:琴奨菊の優勝が、これほどのニュースになるのは、かつては
考えられなかったことだが、
   
琴奨菊は「辛い時も、たくさんの方々に応援していただいて、いま自分がこうして
立っていることがうれしい」と喜びを語った。

  
琴奨菊に唯一、土をつけた豊ノ島が殊勲賞を、新入幕で2ケタの10勝を挙げた
正代が敢闘賞を受賞した。
技能者は該当者がいなかった。


琴奨菊の横綱昇進に、期待を持たせる春場所は、優勝を目指す琴奨菊には、何としても
プレッシャーをはねのけ、何が何でも取るんだという「不退転」の気持ちで場所に挑み、
「横綱の座」を掴み取ってほしいと、多くのファンのためにも頑張ってほしいものだ。