救いは取り消されることがあるのか 第36回
8、誰も失われる必要がない!
最後に、「永遠の救いの保証」についての教理を一番よく支持しているとして引用される聖句を、見てみましょう。
「わたしは、彼らに永遠の命を与える。だから、彼らはいつまでも滅びることがなく、また、彼らをわたしの手から奪い去る者はない。わたしの父がわたしに下さったものは、すべてにまさるものである。そしてだれも父のみ手から、それを奪い取ることはできない」(ヨハネ10:28、29)。
神様を信頼して従うすべての子供たちにとって、これはどんなに驚くべき約束でしょうか。そしてこれは、一見霊的に失われる可能性など全くないかのような、不変の救いの保証のように見えます。しかし、この前後関係を注意して読んでみてください。27節を読まないと、この言葉を書いたヨハネの意図をひどくゆがめてしまうことになります。実は、ヨハネによる福音書10章27節は、28節と29節の約束を成就させるのに必要な条件を提示しているのです。
「わたしの羊はわたしの声に聞き従う。わたしは彼らを知っており、彼らはわたしについて来る」。神様のお守りの中で安らぐ者たちは、ひたすらそのお方に従う者であることを忘れないで下さい。そのお方はご自分の声に聞き従う、忠誠を尽くす羊だけに永遠の命を与えられます。
これが真の福音です 第8回
皆さん、ここに風邪を引いた方おられますか。私たちの体にウィルスが入ったら、どうなりますか。すぐ反応がでますね。目にゴミが入ると、目が痛くなって涙が出ます。風邪を引いたら、せきが出たり、熱が出たり、また体が寒くなって悪寒が来ます。また妊娠したらどうですか。酸っぱいものが欲しくなり、また吐き気がきたりします。
イエス様は、マリヤの体のなかに、小さな一つの細胞として入られました。皆さん、人間の体の中に異物が入ってきたら、すぐ反応して、時には死んでしまうこともあります。罪人である私たちが、神様を見上げると、その栄光の光で、私たちは死んでしまいます。神様は「焼きつくす火」(ヘブル12:29)であり、神様のどんな小さな栄光にも、人間の罪の肉体は耐えられないのです。ところが、その神様の「栄光の輝きであり、神の本質の真の姿」(ヘブル1:3)であるイエス様が、神様が、人の体の中に入られました。そうするとマリヤはどうなるでしょう。マリヤが罪のために滅ぼされるか、マリヤが神になってその細胞に慣れていくか、それとも、イエス様が弱い人間になって、マリヤの体に慣れていくか、このどれかしかありません。イエス様はどのような選択をなさいましたか?弱くなった人間に適応するように、神様の性質を覆われて、人間と同じ弱さを持って入られました。