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ひまわりさんの日々の信仰日記と再臨信仰のエッセンスについてご紹介しています

突然消えた操縦士  秘密携挙説とは 第11回

2016年11月12日 | 日記

2 公的な再臨の意味としても使用されたパルーシア

 

秘密携挙論者たちは、古代ギリシャ語のパルシーアは常に秘密再臨を意味していると言います。「すなわち、主ご自身が天使のかしらの声と神のラッパの鳴り響くうちに、合図の声で、天から下って(パルーシア)こられる。その時、キリストにあって死んだ人々が、まず最初によみがえり、それから生き残っているわたしたちが、彼らと共に雲に包まれて引き上げられ、空中で主に会い、こうして、いつも主と共にいるであろう」(Ⅰテサロニケ4:16,17)。この言葉で「下って」(パルーシア)という言葉と、携挙の意味が含まれている「共に雲に包まれて引き上げられ」という言葉が同時に使われているため、聖書でパルーシアは秘密再臨を意味しているのだと主張しています。

 

しかし、それは誤解から生みだされた推測に過ぎません。パウロの手紙であるテサロニケ人への第一の手紙3章13節では、「そして、どうか、わたしたちの主イエスが、そのすべての聖なる者と共にこられる(パルーシア)時」で使われています。パルーシアという単語が、秘密携挙論者たちの主張でいえば7年の患難期の終わりに、「聖なる者と共に」こられる栄光の公開再臨を意味する箇所でも使われているという事実を覚えてください。

 

3 パル-シア=エピファネイア

 

テサロニケ人への第二の手紙2章8節でも、「その時になると、不法の者が現れる。この者を、主イエスは口の息をもって殺し、来臨(降臨されて:パルーシア=出現する:エピファネイア)の輝きによって滅ぼすであろう」と記録されています。秘密携挙論者たちの論理によると、不法の者(反キリスト)は7年の患難の終わり、イエス様が二回目に再び降臨される時に死ぬことになっていますが、この聖書の中には不法の者が死ぬことになる降臨をパルーシアで表現しています。従ってパルーシアという単語もまた、栄光の再臨を意味する言葉として理解できます。

 

もし彼らの主張通り、パルーシアが秘密再臨を意味する言葉だとしたら、イエス様が秘密裡に降臨(パル-シア)される時、反キリストは死ぬことになるため、秘密携挙の後に始まる患難期の7年間、反キリストが世界を掌握するという彼らの終末のシナリオに、致命的な矛盾が出来てしまいます。しかも、この聖書の箇所で“降臨(パルーシア)”と“出現(エピファネイア)”が、1つの出来事を表現する言葉として使用されているため、“降臨(パルーシア)”と“出現(エピファネイア)”の間に、7年という時間的間隔が存在するはずがありません。