4 パル-シア=アポカリユプシス
マタイによる福音書24章37節、「人の子の現れる(パルーシア)のも、ちょうどノアの時のようであろう」という言葉を見てみましょう。同一内容の言葉が、ルカによる福音書17章26節と30節に「そして、ノアの時にあったように…人の子が現れる(アポカリュプシス)日も、ちょうどそれと同様であろう」と書かれています。マタイによる福音書とルカによる福音書に記録された出来事は、誰がみても同一のものであることが分かります。しかし、マタイによる福音書ではパルーシアという単語で再臨を表し、ルカによる福音書ではアポカリユプシスという単語で再臨を表現しました。しかもパルーシア(降臨)とアポカリュプシス(現れる)の間に、7年の間隔があるというような暗示はどこにもありません。
5 再臨の希望を分断した秘密携挙論
秘密携挙を信じるディスペンセーション主義者たちの理論によると、クリスチャンが待望すべきことは、患難の終わりにある栄光の再臨と復活ではなく、7年の患難が始まる前にある降臨(パルーシア)であると言います。しかし、テトスヘの手紙2章13節では、「祝福に満ちた望み」を「救主イエス・キリストの栄光の出現(エピファネイア)」と記録しています。絶望に陥った全人類の望みである再臨を二つに分けること自体が、秘密携挙論者たちが作り出した最も大きな間違いだと言えます。
さぁ、読者の皆様に質問したいと思います。「イエス様は二段階で降臨されるでしょうか?」