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ひまわりさんの日々の信仰日記と再臨信仰のエッセンスについてご紹介しています

突然消えた操縦士  秘密携挙説とは 第21回

2016年11月24日 | 日記

4 秘密携挙主義者が主張する終末論の根本

 

使徒パウロが、「不法の秘密の力が、すでに働いているのである」と語っているにも関わらず、反キリストの出現を将来に起こることと教える秘密携挙論者たちの主張が、どのように生まれたのか理解する必要があります。

 

宗教改革者たちによって、聖書が英語やドイツ語に翻訳され、宗教改革は原野に放たれた炎のように広がり、聖書に預言された反キリストは、まさに教皇を指すという事実が浮き彫りになってきました。すると、ローマカトリック教会は対策を立て、彼らの鋭い指摘を避けるため、二つの新しい預言解釈法を作ったのです。改革者たちの歴史主義の預言解釈法に対抗するため、過去主義の預言解釈法と未来主義の預言解釈法を作り出しました。ここに秘密携挙説を誕生させたディスペンセーション主義の終末論の根本が隠れていたのです。19世紀の著名な聖書注解者ジョセフ・タナーは、その当時の状況をこう説明しています。

「教皇が反キリストであるという確信が多くの人々の心に拡散し、遂に教皇は対策を立てなければという結論に至った。彼らは教皇が反キリストだという人たちの考えをなくすために、二つの違った解釈法を準備した」。

 

「16世紀末頃、ローマカトリック教会のイエズス会に所属している二人の神父は熱心にこの問題に取り組み、同じ目標のため各々努力をした。言うなれば、宗教改革を支持する人たちの視線を教皇から他に移すため、反キリストに対する新しい解釈法を創案しようとしたのである。

そのために、イエズス会の神父アルカサールは精魂を注ぎ、過去主義の預言解釈法を作り出した。彼は反キリストについての預言は、教皇がローマで統治する前にすでに起こっていたという事実を証明するために努力した。いっぽう、イエズス会の神父リベは、未来主義の預言解釈法を作り出し、反キリストの預言を教皇に適用させないよう努めた。彼は反キリストを教皇に当てはめず、まだ現れていない未来のある超自然的な人物、すなわち最後の患難期の間に地上を掌握する人物だと解釈したのだ。

現在、大半のプロテスタント教会は未来主義の解釈法を支持している。プロテスタント教会がカトリック教会の教えを受け、教皇が反キリストであるという聖書的真理があらわにならないよう、隠す手助けをしているとは、実に残念でならない」。

(Joseph Turner著書 - 『ダニエル書とヨハネの黙示録』 16,17ページ)