1.序論
「どうか、平和の神ご自身が、あなたがたを全くきよめて下さるように。また、あなたがたの霊と心とからだとを完全に守って、わたしたちの主イエス・キリストの来臨のときに、責められるところのない者にして下さるように」(Ⅰテサロニケ5:23)。
私たちの救いのために書かれた聖書には、私たちの「霊と心とからだ」が健康で、主イエス・キリストの来臨の時まで完全に保たれることを願うとあります。また、「愛する者よ。あなたのたましい(Soul、心または精神)がいつも恵まれていると同じく、あなたがすべてのことに恵まれ、またすこやか(Health)であるようにと、わたしは祈っている」(Ⅲヨハネ2)という言葉もあります。
心と体、この二つは切っても切れない結びつきがあります。神様は私たちの心と体を健康に保つための秘訣を、聖書の中にたくさん教えてくださいました。少し奇妙に聞こえるかもしれませんが、この冊子で私たちは「葬式の日時を延期する方法」である、聖書の教える健康法について、学んでいきたいと思います。
まず、次の神様の言葉を注意深く見てみましょう。「『あなたが、もしあなたの神、主の声に良く聞き従い、その目に正しいと見られることを行い、その戒めに耳を傾け、すべての定めを守るならば、わたしは、かつてエジプトびとに下した病を一つもあなたに下さないであろう。わたしは主であって、あなたをいやすものである』」(出エジプト15:26)。ここに神様が教えられた第1の健康法があります。神様は私たちに「病気にかからない秘訣」を教えてくださいました。
「何を食べ、何を飲むかは、自分で決める!」と思う人がいるかもしれませんが、神様の言葉である聖書は、「まちがってはいけない、神は侮られるようなかたではない。人は自分のまいたものを、刈り取ることになる」(ガラテヤ 6:7)と警告しています。もし私たちが「健康」を収穫したいのであれば、「健康の種」をまかなければならないと思いませんか? 神様は健康のための法則を制定されました。もし私たちが神様の法則に従うなら、聖書の約束通りに「健康」という実を収穫できることでしょう。もちろん従わなければ健康を失い、苦痛と病気の中で、葬式の日を早めることになってしまいます。
今日、多くの人たちが、自分たちが健康で生きられる生命の期限を満たすことなく墓の中へ入っているように見えます。次の質問について考えてみてください。過去10年間、私たちの周りにいる人の中でどれほど多くの人が、神様からいただいた生命の年限まで生き、美しい眠りについたでしょうか? 多くの人々が、神様が定められた健康の法則に従わなかったために、毎日少しずつ自分の寿命を縮めているという事実を、認めざるを得ないのではないでしょうか。
実際には、私たちは毎日の食卓上のスプーンや箸で、自分の墓を掘っているようなものです。ホセア書4章6節にはこのような神様の言葉があります。「わたしの民は知識がないために滅ぼされる」。人々は何を食べ、自分の体をどう扱わなければならないのか、あまりにも知らないため、不必要な病気と苦痛をもたらし、死の日を早めているのです。