昨日の日曜日、九月二日は久々に晴れ、秋の気配が日一日と濃くなります、街を出れば何処までも続く稲穂を見ながら、私・蔵の街ガイドは東京よりグリーンツーリヅム体験のお客様を案内し長床(ながとこ)へ行って来ました。秋の祭礼の準備で村人総出で境内の掃除をしています。長床はこうして新宮の村人に守られ千年の歴史を刻んできました。樹齢800年の大いちょうも青々と樹勢もよく多くの葉を付け今年も黄色の絨毯が期待出来そうです。二年前から土壌の改良を試み、早くも効果が現れ樹勢が良くなったそうです。長床は熊野神社の拝殿(前殿)として、平安末期(遅くとも鎌倉前期)にこの会津に建立された木造建築では東北一番古い歴史を有するといわれる長大な建造物です。尺五寸の柱が44本十尺間隔で五列に並び吹き抜けの建造物です。横幅が長さ二十七㍍奥行きは十二㍍です。慶長の大地震(1611)で倒壊しましたが蒲生忠郷が再建しました。昭和38年に国の重要文化財に指定され46年から49年にかけ国の文化庁による解体修理復元がなされました。内部に林立する太い柱が見通されいかにも古風でまさしく平安期の趣を今に伝えています。




