蔵のまち、喜多方から、
先日の仏都会津、喜多方の文化財巡りで拝顔してきた仏像のなかに市内・関柴町の勝福寺、
木造不動明王立像と木造毘沙門天立像があります。勝(すぐれ)の観音様と呼ばれ会津三十三観音の第六番札所です。
剣を持っている方が不動明王です、両像共に県の重要文化財です。
カツラ材の一木造り、両像の背板に弘安2年(1279)の銘が見られます。
本尊の十一面観音菩薩は秘仏で厨子の中に祀られています、年に二回の御開帳です。
観音堂は国の重要文化財に指定されています。画像は数回紹介していますが、建物が真四角です。
正面に拝殿向拝が無いのに気が付くと思います、
実は元は付いていました、昭和61年全面的な解体保存修理を施した際に、文化庁の許可をえて撤去しました、
その正面向拝が仁王門を入ってすぐ右手にあるこの拝殿向拝です。立派な建物です。
その拝殿向拝に素晴らしい「木鼻」が付いています、巨大な獅子鼻です。
市内の仏閣でもこれほど巨大な木鼻は未だ見つけていません。上部に付いているので測ることがことが出来ませんが
50㎝位ありそうです。
中央頭上の彫刻は三匹でしょうか?、三人でしょうか?もし三匹だったら三猿だと思いますが皆さんは何に見えるでしょうか。
仏閣の前を通ると木鼻を観てますが、はっきりと彩色の跡が残っているのを数点見つけました。眼球にまだ色が残っているのを数点見つけました。
やはり元は極彩色に光輝いていたことでしょう。
勝福寺観音堂、仁王門と仁王様そして向拝の木鼻を拝見してください。